木村清孝
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木村 清孝 (きむら きよたか、1940年12月19日 - )は、日本の仏教学者・僧侶。専攻は、華厳思想を基にした東アジア仏教研究。学位は、文学博士(東京大学・1975年)。東京大学名誉教授。曹洞宗龍宝寺(函館市)前住職、総持学園常務理事、鶴見大学仏教文化研究所特別顧問。東大寺華厳学研究所長、仏教伝道協会会長。
人物
[編集]熊本県天草生まれ、幼少時に北海道函館へ移住。1963年東京教育大学文学部倫理学科卒、1971年東京大学大学院博士課程満期退学。1975年「初期華厳思想の研究」で東京大学より文学博士の学位を取得。1979年四天王寺女子大学教授、1983年東京大学文学部助教授、1988年教授。2001年定年退任し名誉教授。のちに国際仏教学大学院大学学長・特任教授、鶴見大学短期大学部教授・学長も務めた。
受賞歴
[編集]著書
[編集]- 『初期中国華厳思想の研究』 春秋社、1977年
- 『中国仏教思想史』 世界聖典刊行協会〈パープル叢書〉、1979年
- 『中国華厳思想史』 平楽寺書店、1992年
- 『春陽秋霜 折々の記』 山喜房佛書林、2001年
- 『東アジア仏教思想の基礎構造』 春秋社、2001年
- 『『正法眼蔵』全巻解読』 佼成出版社、2015年
- 『教養としての仏教思想史』[2] 筑摩書房〈ちくま新書〉、2021年
- 『『永平広録』「上堂語・小参」全訳注』佼成出版社(上・下)、2023年
- 以下は放送テキスト
- 改訂版 『華厳経入門』 角川ソフィア文庫、2015年
共著・編著・訳注
[編集]- 『華厳経 浄行品、夜摩天宮菩薩説偈品、十地品(抄)、入法界品(抄)』 筑摩書房〈仏教経典選5〉、1986年
- 法蔵『華厳五教章』 中央公論社〈大乗仏典中国・日本篇7〉、1989年。現代語訳のみ
- 他は『金師子章』(木村訳注)、圭峰宗密『原人論』(小林円照訳)
- 編著『仏教漢文読本』 春秋社、1990年
- 『法蔵』 鍵主良敬共著、大蔵出版〈人物中国の仏教〉、1991年
- 『ブッダの世界』 玉城康四郎共著、日本放送出版協会〈NHKブックス〉、1992年
- 『華厳部4 他』 大蔵出版〈新国訳大蔵経 インド撰述部〉、2007年
- 『華厳宗部 華厳五教章(宋本)』 大蔵出版〈新国訳大蔵経 中国撰述部①-1〉、2011年
- 他は、木村訳註『金師子章』、吉田叡禮訳註『法界玄鏡』
- 『シリーズ・東アジア仏教』(全5巻)、高崎直道と編者代表、春秋社、1995-1997年
- 『エリアーデ仏教事典』 ジョゼフ・キタガワほか編、末木文美士・竹村牧男共編訳、2005年
- 『新アジア仏教史6 中国Ⅰ 南北朝-仏教の東伝と受容』佼成出版社、2010年。全15巻
- 「第1章 中国の仏教」担当。編者代表・沖本克己
論文
[編集]記念論集
[編集]- 『木村清孝博士還暦記念論集 東アジア仏教-その成立と展開』(春秋社 2002年)
脚注
[編集]- ^ 「聴松学術賞に木村清孝氏 外国籍の研究者で初 韓国」【中外日報】2024年11月24日付
- ^ 「仏教の思想 放送大学教材」を全面改訂
- ^ 元版は、NHKラジオの「宗教の時間 華厳経をよむ」放送テキスト(上・下、1994年10月)
外部リンク
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