丸井浩
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丸井 浩(まるい ひろし、1952年 - )はインド哲学研究者、東京大学名誉教授。
来歴・人物
[編集]東京都中央区日本橋浜町で生まれる。1976年東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業、同大学院修士課程、博士課程修了後、文部省給費留学生としてインド・プーナ大学(英語版)サンスクリット高等研究センターに留学およびインド哲学仏教学、比較思想学の世界的巨匠、中村元博士創設の「財団法人東方研究会」専任研究員を経て、1992年東京大学文学部印度哲学科助教授、1999年東京大学大学院人文社会系研究科教授。2018年定年退任、名誉教授となる。
学歴
[編集]- 1972年4月東京大学教養学部文科三類入学
- 1976年3月東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業
- 1979年3月東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻修士修了
- 1983年3月東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程終了
- 1984年1月インド・プーナ大学サンスクリット高等研究センター在学(〜1986年1月)(文部省給費留学生)
- 2011年11月博士(文学)取得(東京大学)
博士論文
[編集]『ジャヤンタ研究---中世カシミールの文人が語るニヤーヤ哲学』(東京大学)2011年
職歴
[編集]- 1983年4月財団法人東方研究会専任研究員(〜1990年3月)
- 1990年4月武蔵野女子大学短期大学部専任講師(〜1992年3月)
- 1992年4月東京大学文学部助教授
- 1995年4月東京大学大学院人文社会系研究科助教授(大学院部局化に伴う)
- 1999年1月東京大学大学院人文社会系研究科教授。2018年定年退任、名誉教授。
主要学内行政
[編集]- 2003年4月東京大学総長補佐(〜2004年3月)
- 2006年4月東京大学大学院人文社会系研究科副研究科長(〜2008年3月)
- 2006年4月東京大学教育研究評議員(〜2008年3月)
- 2009年4月東京大学大学院人文社会系研究科・インド哲学仏教学専攻主任教授
受賞
[編集]主な学会活動
[編集]- 日本印度学仏教学会理事・第53回学術大会実行副委員長(2002年7月7日〜8日:韓国ソウル市東国大学)・第64回学術大会実行副委員長(2013年8月31日〜9月1日:島根県松江市)
- 日本宗教学会評議員
- 比較思想学会理事・第41回学術大会実行副委員長(2014年7月19日〜7月20日:島根県松江市)
- 公益財団法人中村元東方研究所常務理事・事務局長
- 一般財団法人仏教学術振興会評議員
- 日本学術会議会員(第20〜22期:2005年10月〜2014年9月)・第一部幹事(第22期)
主な論考
[編集]- 「インド哲学史の一常識を見直す-Jayantaが言及する「六タルカ(Sat̟tarkī)」の意味」『平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(A)(2)中世インドの学際的研究(課題番号14201003)』研究成果報告書」、2005年3月pp.82-99.
- “Some notes on the controversies between the “ācāryāh̟” and the “vyākhyātārah̟” in the Nyāyamañjarī,”『印度学仏教学研究』54-3, 2006年3月pp.(33)-(41).
- 「論証式におけるupanayaの意味について-初期ニヤーヤ学史再構成に向けての一資料-」『印度学仏教学研究』53-2, 2005年3月pp.(82)-(90).
- 「宗教伝統の権威論証とインド哲学:護教論理と寛容思想」「『一神教の学際的研究』研究成果報告書」同志社大学,2007年