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朝鮮総督府農林局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

朝鮮総督府農林局(ちょうせんそうとくふのうりんきょく)は、朝鮮総督府に置かれた内部部局

本項では、1943年(昭和18年)に農林局などを再編して新設された農商局にも触れる。

沿革

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1910年(明治43年)10月1日、韓国併合にともない朝鮮総督府が設置されると、農商工部に属する局として、商工局・殖産局が置かれた。1912年(明治45年)4月1日、農商工部の2局は改編され、農林局と殖産局になった。1915年(大正4年)4月には機構簡素化の目的で農林局は殖産局とともに廃止され、各課の事務を農商工部長が直接指揮することとなった。

1919年(大正8年)10月1日の官制改正により、農商工部は廃止され、総督直属の局として農林局が置かれた。

1943年(昭和18年)12月1日に農林局は殖産局・専売局などとともに廃止され、農商局・鉱工局が新設されている。朝鮮総督府農商局は、終戦時に存在した朝鮮総督府内部部局(総督官房財務局鉱工局・農商局・法務局学務局警務局)のひとつである。

機構

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1941年(昭和16年)9月1日現在。

  • 農林局
    • 農政課
    • 畜産課
    • 農産課
    • 糧政課
    • 食糧調査課
    • 土地改良課
    • 林政課
    • 林業課
    • 農業土木技術員養成所

関連する総督府所属官署として、営林署、農事試験場、林業試験場、穀物検査所、種馬牧場、種羊場、種牡羊育成所、獣疫血清製造所などがあった。

歴代局長

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農林局長

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氏名 在任期間 備考
(朝鮮総督府農商工部)農林局長
菊池武一 1912年(明治45年)4月1日[1] - 1913年(大正2年)3月3日 死去[2]
(欠員) 1913年(大正2年)3月3日 - 1915年(大正4年)3月31日
(農林局廃止)
(朝鮮総督府)農林局長
渡辺忍 1932年(昭和7年)7月27日 - 1935年(昭和10年)2月20日
矢島杉造 1935年(昭和10年)2月20日 - 1937年(昭和12年)7月3日
湯村辰二郎 1937年(昭和12年)7月3日 - 1941年(昭和16年)11月19日
山沢和三郎 1941年(昭和16年)11月19日 - 1942年(昭和17年)10月23日
塩田正洪 1942年(昭和17年)10月23日 - 1943年(昭和18年)12月1日

農商局長

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氏名 在任期間 備考
塩田正洪 1943年(昭和18年)12月1日 - 1944年(昭和19年)8月17日
白石光治郎 1944年(昭和19年)8月17日 - 日本統治下最後の局長

脚注

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  1. ^ 『官報』第8633号「叙任及辞令」1912年4月2日。
  2. ^ 『官報』第199号、大正2年4月1日。

参考文献

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  • 朝鮮総督府編『施政三十年史』(朝鮮総督府、1940年)
  • 朝鮮総督府編『朝鮮事情 昭和十七年度版』(朝鮮総督府、1941年)
  • 戦前期官僚制研究会編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』(東京大学出版会、1981年)