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春日温泉 (富山県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
春日温泉
温泉情報
所在地 富山県富山市春日
座標 北緯36度33分42秒 東経137度12分7秒 / 北緯36.56167度 東経137.20194度 / 36.56167; 137.20194座標: 北緯36度33分42秒 東経137度12分7秒 / 北緯36.56167度 東経137.20194度 / 36.56167; 137.20194
交通 富山地鉄バス・笹津春日温泉バス停(交通アクセス
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉など
泉温(摂氏 44℃(3号井)、72.9℃(4号井)
湧出量 毎分60.0リットル(3号井)、毎分93.0リットル(4号井)※いずれも動力揚水
pH 8.31(3号井)、7.12(4号井)
液性の分類 弱アルカリ性
宿泊施設数 2
特記事項 2024年時点で3号井と4号井のみ使用
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春日温泉(かすがおんせん)は、富山県富山市春日に位置する温泉である。神通峡春日温泉とも言われる。

概要

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神通川が作る峡谷である神通峡のほとりにある温泉郷で、春には温泉郷に桜が咲き、秋には紅葉が見える[1]

すぐ近くには、神三ダムがあり、堤防上で神通峡の展望が見れる。

大正初期の開湯で、開湯した豪農が菩薩からお告げを受けたという伝説がある。

歴史

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  • 1916年 - 春日鉱泉旅館が開業[2]
  • 1960年5月21日 - 旧春日鉱泉にてボーリング調査を開始[3]
  • 1961年5月14日 - 春日地内大林割109ー1にてボーリングに成功(308m地点にて33.5℃、毎分80リットルの温泉が自噴)[4]
  • 1965年8月12日 - 富山県老人保養センター『春日荘』オープン[5][6]
  • 1969年4月2日 - 勤労者保養センター『越中』完成(鉄筋コンクリート造地下1階、地上3階建て、延床面積2,100m2[7]
  • 1973年3月26日 - 将来的な温泉の枯渇に備えるため、新泉源の掘削に着手[8]
  • 1988年春 - ヘリコプターによる空中探査で、これまでの湯源から約250m離れた春日グラウンドの北端で新湯源が発見される[9]
  • 1989年6月 - 三号井の掘削成功[10]
  • 1990年4月11日 - 新源泉からの給湯式が完了[9]

泉質

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複数の湯井があり、現在使用されているのは3号井(深さ1,232m)と4号井(深さ1,500m)である[11]

  • ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉、アルカリ性食塩泉など(1997年時点)[12]→2024年時点ではいずれもナトリウム - 塩化物泉のみ使用[11]
    • 弱塩味、無色透明
    • 泉温は44℃(3号井)、72.9℃(4号井)[11]
    • ph8.31(3号井)、7.12(4号井) [11]
    • 溶存物質 - 7,360mg/kg(3号井)、5,347mg/kg(4号井)[11]
    • 湧出量はいずれも動力揚水にて毎分60.0リットル(3号井)、93.0リットル(4号井)[11]

神経痛リウマチ、切り傷、婦人病胃腸炎、疲労回復などに効果がある[12]。 ※いずれも効能はその効果を万人に保証するものではない。

温泉街

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二つの宿泊施設と1つの保養施設がある。また、岩瀬スポーツ公園近くにある足湯もここの源泉を利用している。

宿泊施設
保養施設
  • 大沢野ウエルネスリゾート Windy(1995年12月25日着工[15]、1997年7月16日竣工[16]、2004年12月1日改修[17]

かつては労働福祉共済会大沢野パレス、保養センター越中、富山県神通峡保養センター春日壮(2003年2月いっぱいで営業を終了し、同年3月に廃業[18])の3軒の公共の宿が存在していた[12]

交通アクセス

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公共交通

富山地方鉄道バスの笹津春日温泉バス停で下車。

もしくはJR西日本高山本線笹津駅で下車。

国道41号にほど近い位置に温泉郷がある。北陸自動車道の富山ICからは15km程度。

脚注

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  1. ^ 春日温泉郷”. 富山市 (2019年8月16日). 2019年8月16日閲覧。
  2. ^ 角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)236ページ
  3. ^ 『大沢野町誌 現代(昭和三十年~昭和五十年)』(1986年12月20日、大沢野町発行)120 - 121頁。
  4. ^ 『大沢野町誌 現代(昭和三十年~昭和五十年)』(1986年12月20日、大沢野町発行)146頁。
  5. ^ 『大沢野町誌 現代(昭和三十年~昭和五十年)』(1986年12月20日、大沢野町発行)120 - 121頁。
  6. ^ 『大沢野町史』(2005年5月28日、大沢野町発行)464頁。
  7. ^ 『大沢野町誌 現代(昭和三十年~昭和五十年)』(1986年12月20日、大沢野町発行)312頁。
  8. ^ 『大沢野町誌 現代(昭和三十年~昭和五十年)』(1986年12月20日、大沢野町発行)396 - 397頁。
  9. ^ a b 『北日本新聞』1990年4月11日付朝刊14面『新湯源から供給始まる 大沢野町「春日温泉郷」 4保養施設へ毎分73リットルも 誘客に熱~い期待』より。
  10. ^ 『大沢野町史』(2005年2月28日、大沢野町発行)906頁。
  11. ^ a b c d e f 『富山の日帰り湯 銭湯 サウナ 温泉 100』(2024年7月11日、北日本新聞社発行)141頁。
  12. ^ a b c 『全国温泉大事典』(1997年12月18日、野口冬人著、旅行読売出版社発行)469 - 470ページ。
  13. ^ 『大沢野町史』(2005年5月28日、大沢野町発行)503頁。
  14. ^ 『富山市史 編年史<下巻>』(2015年3月20日、富山市発行)74 - 75頁。
  15. ^ 『富山市史 編年史<下巻>』(2015年3月20日、富山市発行)280頁。
  16. ^ 『富山市史 編年史<下巻>』(2015年3月20日、富山市発行)59頁。
  17. ^ 『富山市史 編年史<下巻>』(2015年3月20日、富山市発行)67頁。
  18. ^ 『北日本新聞』2002年12月26日付朝刊24面『春日荘、舟戸荘を廃業 県福祉事業団 本年度中に 利用者減など原因』より。

関連項目

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外部リンク

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