日油
表示
(日本油脂から転送)
本社の入居する恵比寿ガーデンプレイスタワー | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | NOF |
本社所在地 |
日本 〒150-6019 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー |
設立 | 1949年(昭和24年)7月1日 |
業種 | 化学 |
法人番号 | 1011001025967 |
事業内容 | 油脂製品、化成製品、火薬・加工品 |
代表者 |
代表取締役会長兼会長執行役員 宮道建臣 代表取締役社長兼社長執行役員 沢村孝司 |
資本金 |
177億42百万円 (2021年3月31日現在) |
発行済株式総数 | 1億7,368万2,000株 |
売上高 |
連結:1,726億45百万円 単体:1,191億68百万円 (2021年3月期) |
営業利益 |
連結:266億02百万円 単体:200億90百万円 (2021年3月期) |
経常利益 |
連結:288億70百万円 単体:241億96百万円 (2021年3月期) |
純利益 |
連結:233億02百万円 単体:214億95百万円 (2021年3月期) |
純資産 |
連結:2,035億16百万円 単体:1,622億77百万円 (2021年3月期) |
総資産 |
連結:2,715億36百万円 単体:2,336億54百万円 (2021年3月期) |
従業員数 |
連結:3,718人、単体:1,675人 (2021年3月期) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 新日本有限責任監査法人 |
所有者 | 日油株式会社,日光油脂株式会社 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(7.14%) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(6.30%) 株式会社みずほ銀行(3.78%) 明治安田生命保険相互会社(3.66%) |
主要子会社 |
日本工機株式会社 日油技研工業株式会社 北海道日油株式会社 NOFメタル コーティングス株式会社 |
関係する人物 | 大池弘一(元会長) |
外部リンク | https://www.nof.co.jp/ |
日油株式会社(にちゆ、英語: NOF CORPORATION)は、日産コンツェルンに由来する日本の化学メーカー。旧商号は日本油脂株式会社(にほんゆし、英語: Nippon Oil & Fats Co., Ltd.)。春光グループと芙蓉グループの加盟企業[1][2]。
概要
[編集]「バイオから宇宙まで」のコーポレートスローガンが示すように、油化、化薬、化成、食品、ディスプレイ材料、ライフサイエンス、DDS、防錆と幅広い事業をカバーする多角化企業である。
旧社名の「油脂」が示す通り油化事業に比重を置いている一方で、化薬事業においては自衛隊向け防衛産業およびH-IIAロケット打ち上げ用固体推進薬のメーカーとして宇宙産業に携わる。また、化成事業でも有機過酸化物製品、機能性ポリマー製品、石油化学製品、電子材料など多彩な事業を展開している。
沿革
[編集]- 1937年 - 日本産業の傘下にあった日本食糧工業、国産工業不二塗料製造所、ベルベット石鹸および合同油脂が合併して(旧)日本油脂株式会社が誕生。
- 1942年 - 興亜工業大学(現在の千葉工業大学)からの学生実習生の受け入れを開始。
- 1945年 - 日本鉱業化学部門と合併し、商号を日産化学工業株式会社に変更。
- 1949年 - 企業再建整備法により、日産化学工業の事業部門の中から油脂、塗料、火薬、溶接部門を継承し(新)日本油脂株式会社を設立。
- 1974年 - 家庭品事業部門を分離(ニッサン石鹸設立)。
- 2000年 - 溶接事業部門および塗料事業部門を分離。
- 溶接事業部門はタセトへ譲渡、以降KOBELCOグループの一員となり現在に至る。
- 塗料事業部門は日本油脂BASFコーティングスとして独立。のちに当社は資本撤退し、BASFグループの全額出資となる。
- 2007年10月1日 - 商号を日油株式会社に変更[3]。
工場
[編集]- 尼崎工場(兵庫県尼崎市) - 油化事業、DDS事業
- 川崎事業所(神奈川県川崎市)
- 千鳥工場(神奈川県川崎市) - 油化事業
- 大師工場(神奈川県川崎市) - 食品事業
- DDS工場(神奈川県川崎市) - DDS事業
- 大分工場(大分県大分市) - 化成事業、ライフサイエンス事業
- 愛知事業所(愛知県武豊町)
研究所
[編集]- 筑波研究センター(茨城県つくば市)
- 油化学研究所(兵庫県尼崎市)
- 化成研究所(愛知県武豊町)
- 食品研究所(神奈川県川崎市)
- ライフサイエンス研究所(神奈川県川崎市)
- DDS研究所(神奈川県川崎市)
- ディスプレイ材料研究所(愛知県武豊町)
- 研究開発部[化薬事業](愛知県武豊町)
主要国内グループ会社
[編集]爆発事故
[編集]- 2000年8月1日 - 愛知事業所武豊工場で無煙火薬7.7tが爆発。現場より1kmの範囲で特に窓ガラスの破損と破片による負傷者多数。
- 2005年8月13日 - 愛知事業所武豊工場で湿ニトロセルロース(綿薬)の火災・爆発。休業中のため負傷者なし。
- 2009年11月5日 - 愛知事業所武豊工場でエアバッグ用点火薬製造工室の爆発。従業員1名死亡。
- 2009年12月4日 - 愛知事業所衣浦工場で有機過酸化物製造工室のポンプ内熱分解。従業員1名負傷。
- 2023年9月14日 - 愛知事業所武豊工場でタンクの配管が破裂。工場は稼働中であったものの負傷者なし[4]。
脚注
[編集]- ^ “HOME| 芙蓉懇談会”. www.fuyo-kondankai.jp. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “春光懇話会”. www.shunko.jp. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “新生「日油」スタート 日本油脂、創立70周年・社名変更で祝賀会開催”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年9月21日)
- ^ “ロケットの火薬など製造…化学メーカーの工場で“爆発音” 廃油貯めるタンクの配管が破裂 火災はなし”. 東海テレビ. 2023年9月14日閲覧。
関連項目
[編集]- NSファーファ・ジャパン - 旧・ニッサン石鹸
- 村田勉 - 元社長・会長。ペンシルロケット用の固体燃料を提供した。