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日本体育大学女子サッカー部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日体大 FIELDS 横浜から転送)
日本体育大学女子サッカー部
原語表記 日本体育大学学友会女子サッカー部/日体大SMG横浜
愛称 S日体大
クラブカラー  
創設年 1985年
所属リーグ 日本女子サッカーリーグ
関東大学女子サッカーリーグ
所属ディビジョン (記事中を参照)
ホームタウン 神奈川県横浜市青葉区
ホームスタジアム 日本体育大学健志台グラウンド
代表者 矢野晴之介
監督 大槻茂久
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

日本体育大学女子サッカー部(にっぽんたいいくだいがく・じょしサッカーぶ)は、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)及び関東大学女子サッカーリーグ1部、関東女子サッカーリーグに所属する女子サッカーチーム。大学の略称は日体(にったい)または日体大(にったいだい)。

歴史

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明治24年日本体育会が起源、その後日本体育会体操練習所、日本体育会体操学校、日本体育専門学校、日本体育大学と変遷。体育学部・児童スポーツ教育学部・保健医療学部を要している体育(スポーツ)系の総合大学である。日体大横浜・健志台キャンパス(神奈川県横浜市青葉区)を拠点とする。サッカー部創部は古く不詳、過去の名称日本体育大学学友会蹴球部。しかし創部年度を昭和29年(1954年当時は男子のみ)としている。のち昭和60年(1985年)女子部を併設する。女子部の併設年度は記録として残っている。オリンピックでのサッカー種目採用はアトランタオリンピック(1996年)が初めてなので、それを考えると創部はかなり古い。卒業後は実業団にも就職するが、概ね指導者(体育教員・養護教員・小学校教員)になる者が多い。因みに男子(2012年度関東1部リーグ所属)は過去に全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)で2度優勝している。サッカー部OG,OBに全日本高等学校女子サッカー選手権大会全国高等学校総合体育大会サッカー競技・全国高校サッカー選手権大会等の全国大会に導く指導者が多いことでも著名である。

大学女子サッカー界の草分けで、「女子の天皇杯」と呼ばれる皇后杯 JFA 全日本女子サッカー選手権大会に10回出場の名門で、全日本大学女子サッカー選手権大会18回(前身の全国大学女子サッカー大会での優勝4回を含むと22回、史上最多)、関東大学女子サッカーリーグ(1部)18回(史上最多)関東女子サッカーリーグ(1部)3回、なでしこリーグ(2部)1回の優勝を誇る。

全日本大学女子サッカー選手権大会1995年から4年連続優勝という実績により、1999年には実験的措置ではあるが日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)に加入した。しかし「卒業による主力選手の退団」という学生チームゆえの世代交代の時期にあたっていたためL・リーグを戦い抜く戦力は残っておらず、前期にわずか1勝しかあげられなかったため1999年シーズンのみで脱退したが、このとき所属していた選手のうち青木知里田代久美子が、のちにL・リーグ入りした。

現在、日本女子サッカー界において、在学中から日本女子代表「なでしこジャパン」に選ばれた丸山桂里奈スペランツァFC大阪高槻/アテネオリンピック北京オリンピック・ロンドンオリンピック代表・2011年W杯優勝メンバー)と川澄奈穂美INAC神戸レオネッサ2011年W杯優勝メンバー・ロンドンオリンピック代表)などが活躍している。また、2010年度からはプレナスチャレンジリーグEASTにも所属し、L・リーグ時代から11年の時を経て日本女子サッカーリーグに復帰した。その他、2軍であるサテライトチームが神奈川県女子サッカーリーグに所属している。

日本体育大学サッカー部同窓会として男子・女子合同会もあるが、女子のみのサッカー部OG会として日体大名蹴会(にったいだいめいしゅうかい)という同窓会がある。なお日本サッカー名蹴会(日本サッカー界を引退した有名人の集い)とは別組織である。

2015年度からフィールズとスポンサー契約し、なでしこリーグに参加するチーム名を「日体大FIELDS横浜」(にったいだいフィールズよこはま)とした。2016年からは大学OBの嶋田千秋東京NB)を筆頭に社会人選手も加入し、2017年にはなでしこリーグ2部で初優勝を果たし、L・リーグ時代以来19年ぶりとなる1部昇格となった。しかし、2018年シーズンは9位に終わり、入れ替え戦に回るも、ニッパツ横浜FCシーガルズとの入れ替え戦は2戦合計3-3であったがアウェーゴール差により残留が決定した。2019年シーズンはなでしこリーグ最下位に低迷し、2シーズンでなでしこリーグ2部降格した。2020年シーズンも2部で10チーム中9位に低迷し、シーズン終了後嶋田は現役引退を表明した。

2021年シーズンは、WEリーグ発足に伴う再編で、日体大は1部に所属することになった。また、社会人選手の嶋田の引退、橋谷優里AC長野へ、江﨑杏那NGU名古屋へそれぞれ完全移籍したことに伴い、リーグ参入以来初めて学生のみで戦うシーズンとなった。

2022年シーズンから新富士病院グループとトップパートナー契約を結び、チーム名が「日体大SMG横浜」(にったいだいエスエムジーよこはま、SMG=Shin-fuji Medical Group)へ変更されることになった[1]

年度別成績・歴代監督

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年度 チーム名 リーグ チーム数 試合数 勝点 リーグ順位 リーグ杯 皇后杯 監督
1999 日本体育大学女子サッカー部 L・リーグ 8 14 3 1 0 13 8位 - 2回戦敗退
2010 日本体育大学女子サッカー部 チャレンジEAST 6 15 26 8 2 5 3位 - 3回戦敗退 日本の旗 矢野晴之介
2011 6 15 24 7 3 5 4位 -
2012 チャレンジ 12 22 43 14 1 7 4位 2回戦敗退
2013 16 22 29 9 2 11 9位 2回戦敗退
2014 16 22 51 16 3 3 2位 3回戦敗退
2015 日体大FIELDS横浜 なでしこ2部 10 27 56 18 2 7 3位 - 3回戦敗退
2016 10 18 20 5 5 8 6位 準優勝 3回戦敗退
2017 10 18 42 13 3 2 優勝 準優勝 3回戦敗退
2018 なでしこ1部 10 18 13 3 4 11 9位 GL敗退 3回戦敗退 日本の旗 小嶺栄二
2019 10 18 14 4 2 12 10位 GL敗退 ベスト8 日本の旗 楠瀬直木
2020 なでしこ2部 10 18 9 2 3 13 9位 (中止)[2] 2回戦敗退 日本の旗 萩原直斗
2021 なでしこ1部 12 22 36 11 3 8 4位 - 1回戦敗退 日本の旗 大槻茂久
2022 日体大SMG横浜 12 22 29 9 2 11 7位 1回戦敗退
2023 12 22 34 9 7 6 6位 5回戦敗退
2024 12 22 33 10 3 9 6位

全国大学女子サッカー大会

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優勝:4回(1988, 1989, 1990, 1991年)

全日本大学女子選手権

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優勝:18回(1992, 1993, 1995, 1996, 1997, 1998, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2007, 2008, 2011, 2012, 2014, 2018, 2019年)

関東女子リーグ戦

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優勝:3回(2003, 2007, 2008年)

関東大学女子リーグ戦

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優勝:18回(1987, 1988, 1989, 1990, 1991, 1992, 1993, 1994, 1995, 1996, 1997, 2004, 2005, 2006, 2008, 2014, 2016, 2017年)

ユニフォーム

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ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd)
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

クラブカラー

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ユニフォームスポンサー

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掲出箇所 スポンサー名 表記 備考
新富士病院グループ SMG+
新富士病院グループ
鎖骨 工藤建設 工藤建設 左側に表記
青葉さわい病院 青葉さわい病院 右側に表記
背中上部 工藤建設 Florence Kudo
背中下部 新富士病院グループ 新富士病院グループ

ユニフォームサプライヤー

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所属選手・スタッフ

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2024年[3][4]

スタッフ

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役職 氏名 生年月日 (年齢) 前職 備考
監督 日本の旗 大槻茂久 (1980-04-29) 1980年4月29日(44歳) 神奈川大学女子サッカー部 監督
GKコーチ 日本の旗 斯波薫 (1982-10-23) 1982年10月23日(42歳)

選手

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Pos No. 選手名 生年月日 (年齢) 前所属 備考
GK 1 日本の旗 西川佳那 (2004-02-03) 2004年2月3日(20歳) 常盤木学園高等学校
12 日本の旗 服部茜汐香 (2003-07-13) 2003年7月13日(21歳) JFAアカデミー福島
19 日本の旗 長谷川想 (2004-04-21) 2004年4月21日(20歳) 十文字高等学校
30 日本の旗 福田はな (2004-11-17) 2004年11月17日(20歳) 鹿島学園高等学校
DF 2 日本の旗 小牧明日香 (2003-02-19) 2003年2月19日(21歳) 柳ヶ浦高等学校
3 日本の旗 森文佳 (2002-12-24) 2002年12月24日(21歳) 大商学園高等学校
4 日本の旗 朝倉加奈子 (2003-04-03) 2003年4月3日(21歳) 大阪学芸高等学校
20 日本の旗 大矢さくら (2005-03-18) 2005年3月18日(19歳) ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
24 日本の旗 田中穂香 (2004-11-07) 2004年11月7日(20歳) ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
25 日本の旗 菅原眞名 (2004-08-25) 2004年8月25日(20歳) 日ノ本学園高等学校
26 日本の旗 西村萌 (2005-01-07) 2005年1月7日(19歳) 日体大SMG横浜U-18
32 日本の旗 内村心優 (2005-02-05) 2005年2月5日(19歳) JFAアカデミー福島
MF 5 日本の旗 野中遥陽 (2003-02-09) 2003年2月9日(21歳) 日体大FIELDS横浜サテライト[* 1]
6 日本の旗 島崎結希 (2004-11-17) 2004年11月17日(20歳) 日体大FIELDS横浜サテライト[* 2]
7 日本の旗 高原天音 (2002-02-27) 2002年2月27日(22歳) 大商学園高等学校
8 日本の旗 岡本亜子 (2002-07-17) 2002年7月17日(22歳) 岡山県作陽高等学校
10 日本の旗 渡部麗 (2002-04-08) 2002年4月8日(22歳) JFAアカデミー福島
13 日本の旗 藤澤和心 (2005-03-03) 2005年3月3日(19歳) 愛媛FCレディースMIKAN
17 日本の旗 長谷川来夢 (2002-12-06) 2002年12月6日(21歳) 日体大FIELDS横浜サテライト 新加入
22 日本の旗 篠田帆花 (2003-08-04) 2003年8月4日(21歳) 日ノ本学園高等学校
23 日本の旗 安積和季 (2004-07-12) 2004年7月12日(20歳) 府中アスレティックFCレディース
27 日本の旗 本城茉弥佳 (2004-05-01) 2004年5月1日(20歳) 聖和学園高等学校
33 日本の旗 本田悠良 (2006-02-01) 2006年2月1日(18歳) 聖和学園高等学校 新加入
34 日本の旗 今野真帆 (2005-12-20) 2005年12月20日(18歳) 浦和レッドダイヤモンズレディースユース 新加入
FW 9 日本の旗 大西若菜 (2002-09-09) 2002年9月9日(22歳) 浦和レッドダイヤモンズレディースユース
11 日本の旗 加藤明星 (2002-05-23) 2002年5月23日(22歳) 柳ヶ浦高等学校
14 日本の旗 窓岩日菜 (2003-08-06) 2003年8月6日(21歳) 藤枝順心高等学校
15 日本の旗 北沢明未 (2004-01-12) 2004年1月12日(20歳) 開志学園JSC高等部
16 日本の旗 錦織美紀 (2003-12-23) 2003年12月23日(20歳) ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18
18 日本の旗 中村円香 (2003-07-19) 2003年7月19日(21歳) 日体大SMG横浜サテライト
21 日本の旗 浅香美結 (2004-12-28) 2004年12月28日(19歳) 十文字高等学校
28 日本の旗 柴原希保 (2004-07-13) 2004年7月13日(20歳) 日体大SMG横浜U-18
29 日本の旗 吉川はなの (2003-05-05) 2003年5月5日(21歳) 修徳高等学校
31 日本の旗 鬼頭こはな (2004-04-26) 2004年4月26日(20歳) 日体大SMG横浜サテライト 新加入
  1. ^ 十文字高等学校出身。
  2. ^ 三菱重工浦和レッズレディースユース出身。

歴代監督(関係者含む)

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日本女子サッカーリーグ参入時のみ)

  • 森田英夫 - 2007年3月15日55歳逝去。漫画「赤き血のイレブン」森田主将のモデルである。
    全国高校サッカー選手権大会の1969年浦和南高校優勝時(高校サッカー全国3冠達成)のレギュラーメンバーで日体大でも活躍。劇画「赤き血のイレブン」のエースストライカー玉井真吾のモデルとなった永井良和とFW(左ウィング)でコンビを組み、高校サッカー界で一世を風靡した。
  • 芦原正紀 - 2007年11月から (現神奈川県サッカー協会女子委員長・湘南工科大学教員)
  • 矢野晴之介 - 2008年4月から(日体大卒-日体大院-筑波大学院修士課程修了)
    2012年1月5日国立競技場にてインカレ対神奈川大学1対1延長戦0対0規定により両校優勝(14回目の優勝に導く)。
  • 岡野俊一郎 - 元日本代表監督、元学校法人日本体育大学理事(顧問)。

かつて所属していた選手 (関係者含む)

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OG一覧
引退選手
現役選手
池田咲紀子(三菱重工浦和レッズレディース)は在学時、日体大サッカー部ではなく、浦和レッズレディースに所属。
三浦成美ノースカロライナ・カレッジ)は在学時、日体大サッカー部ではなく、日テレ・ベレーザに所属。
近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)は在学時、日体大サッカー部ではなく、日テレ・ベレーザに所属。

脚注

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  1. ^ クラブ名変更・新富士病院グループとトップパートナー契約締結のお知らせ”. 日本体育大学 学友会 サッカー部 (2021年12月17日). 2021年12月19日閲覧。
  2. ^ 2020プレナスなでしこリーグ1部/2部リーグ開催延期 および 2020プレナスなでしこリーグカップ中止のお知らせ”. 2021年2月28日閲覧。
  3. ^ 選手・チーム紹介(トップチーム)”. 日体大SMG横浜. 2024年3月15日閲覧。
  4. ^ 日体大SMG横浜”. 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト. 2024年3月15日閲覧。

外部リンク

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