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第11回日本女子サッカーリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本女子サッカーリーグ > 第11回日本女子サッカーリーグ
第11回日本女子サッカーリーグ
シーズン 1999
優勝 プリマハムFCくノ一
降格 【廃部】OKI FC Winds
【脱退】日本体育大学女子サッカー部
試合数 56
ゴール数 252 (1試合平均4.5)
得点王 井坂美都鈴与清水) 21点
1998
2000

第11回日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)は、1999年7月18日から12月19日まで開催された。

概略

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4月~6月のL・リーグカップ1999、6月~7月の第3回FIFA女子世界選手権大会のあとに2ステージ制(前期・後期)で実施。勝ち点制が再び採用されるとともに延長戦が廃止となり、90分で同点の場合は「引き分け」となった。

前シーズン限りで4チームが一斉に脱退した一方で、L・リーグ参入を希望するチームの中から浦和レイナスと、試験的にではあるが大学リーグから日本体育大学女子サッカー部が加入し、前年より2チーム少ない8チームでの開催となった。

まず各チームが負担するリーグの運営分担金を3分の1に減額したり、外国人選手帰化者はこの限りではない)を登録しない代わりに下部組織チーム登録選手を5名まで出場可能とすることなどで経費の縮減を図ったが、この措置により外国人選手だけでなく日本人も含めた数多くのプロ選手が契約解除となる事例が続出し、澤穂希など日本女子代表の中心選手をはじめとしたトップクラスの選手たちが海外チームへ移籍した。

さらにこの年の世界選手権での結果により翌年開催のシドニーオリンピック出場を逃したことがL・リーグに大きな影を落とす。シーズンオフにはOKI FC Windsの廃部と日本体育大学女子サッカー部の撤退が表明され、またプリマハム松下電器がチームスポンサーから撤退しクラブチーム化(伊賀フットボールクラブくノ一スペランツァF.C.高槻)、旭国際開発のメインスポンサー撤退による宝塚バニーズレディースサッカークラブの完全市民チーム化が相次いだ。これらの企業撤退によりチーム基盤の弱体化が進行。リーグ全体のレベル低下を招くこととなり、観客動員の減少はさらに進行した。

競技方法

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  • 開催期間:1999年7月18日‐12月12日
  • 試合時間:90分(45分ハーフ)で行う。その時点で同点の場合は引き分けとする。
  • 順位:
1.各ステージ優勝チーム同士による「優勝決定戦」(前後期が同一チームの場合は実施せず)
2.勝点(勝利3点、引分1点、敗戦0点)
3.全試合の得失点差
4.全試合の総得点数
5.直接対決の成績(1.勝利数、2.得失点差3.総得点数)
6.抽選
  • 選手登録:
1.チーム登録の選手は25名までとする。
2.外国籍選手の登録は認めない。
3.下部組織として登録したチームから所属選手5名までを登録することができる。

参加チーム

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第11回日本女子サッカーリーグの位置(日本と東京近郊内)
OKI
OKI
浦和
浦和
NTV
NTV
日体大
日体大
プリマ
プリマ
松下
松下
宝塚
宝塚
田崎
田崎
第11回日本女子サッカーリーグ 参加チーム所在地

成績

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○:勝利 △:引き分け ●:敗戦

前期リーグ

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  • 開催期間:1999年7月18日‐9月19日
順位 チーム プリマ 田崎 NTV 松下 OKI 宝塚 日体大 浦和 勝点
1位 プリマハムFCくノ一 0-1
4-1
0-0
6-1
5-0
11-0
11-0
16 5 1 1
2位 田崎ペルーレFC 1-0
2-1
0-1
2-2
3-0
8-0
2-0
16 5 1 1
3位 NTVベレーザ 1-4
1-2
2-1
2-1
6-1
8-0
12-0
15 5 0 2
4位 松下電器パナソニック
バンビーナ
0-0
1-0
1-2
0-3
2-1
12-1
4-0
13 4 1 2
5位 OKI FC Winds 1-6
2-2
1-2
3-0
2-0
3-0
2-1
13 4 1 2
6位 宝塚バニーズ 0-5
0-3
1-6
1-2
0-2
4-1
5-0
6 2 0 5
7位 日本体育大学
女子サッカー部
0-11
0-8
0-8
0-12
0-3
1-4
4-1
3 1 0 6
8位 浦和レイナス 0-11
0-2
0-12
0-4
1-2
0-5
1-4
0 0 0 7

後期リーグ

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  • 開催期間:1999年10月2日‐12月12日
順位 チーム NTV 田崎 プリマ OKI 松下 宝塚 浦和 日体大 勝点
1位 NTVベレーザ 2-2
1-0
1-1
3-1
1-0
5-0
7-0
17 5 2 0
2位 田崎ペルーレFC 2-2
0-1
2-0
2-1
3-0
3-0
4-1
16 5 1 1
3位 プリマハムFCくノ一 0-1
1-0
3-1
0-1
3-2
3-0
12-1
15 5 0 2
4位 OKI FC Winds 1-1
0-2
1-3
2-0
2-0
7-1
6-0
13 4 1 2
5位 松下電器パナソニック
バンビーナ
1-3
1-2
1-0
0-2
0-1
5-1
9-0
9 3 0 4
6位 宝塚バニーズ 0-1
0-3
2-3
0-2
1-0
2-0
5-0
9 3 0 4
7位 浦和レイナス 0-5
0-3
0-3
1-7
1-5
0-2
4-1
3 1 0 6
8位 日本体育大学
女子サッカー部
0-7
1-4
1-12
0-6
0-9
0-5
1-4
0 0 0 7

チャンピオンシップ

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1999年12月19日
プリマハムFCくノ一
(前期優勝チーム)
3 - 1 NTVベレーザ
(後期優勝チーム)

年間順位

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順位 チーム 勝点 得点 失点 得失差
1位 プリマハムFCくノ一 31 10 1 3 59 9 +50
2位 NTVベレーザ 32 10 2 2 52 13 +39
3位 田崎ペルーレFC 32 10 2 2 34 9 +25
4位 OKI FC Winds 26 8 2 4 33 18 +15
5位 松下電器パナソニック バンビーナ 22 7 1 6 37 15 +22
6位 宝塚バニーズ 15 5 0 9 21 28 -7
7位 浦和レイナス 3 1 0 13 8 66 -58
8位 日本体育大学女子サッカー部 3 1 0 13 8 94 -86

※1、2位はチャンピオンシップで決定

廃部・リーグ脱退

個人成績

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出典:[1]

  • 最優秀選手:井坂美都(プリマハム)
  • 得点王:井坂美都(プリマハム)21点
  • アシスト王:内山環(プリマハム)15点
  • 新人王:相澤舞衣(松下電器バンビーナ)
  • 敢闘賞:山口小百合(田崎ペルーレ)
  • 特別賞:高倉麻子(松下電器バンビーナ)
  • 監督賞:李秀馥(プリマハム)
  • フェアプレー賞:田崎ペルーレFC
  • ベストイレブン

脚注

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出典

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  1. ^ 第11回 1999.7.18~1990.12.12” (PDF). 2010年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月15日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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