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方城温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
方城温泉
温泉情報
所在地 福岡県田川郡福智町弁城
座標 北緯33度42分11.6秒 東経130度47分21.2秒 / 北緯33.703222度 東経130.789222度 / 33.703222; 130.789222座標: 北緯33度42分11.6秒 東経130度47分21.2秒 / 北緯33.703222度 東経130.789222度 / 33.703222; 130.789222
交通 鉄道:平成筑豊鉄道伊田線金田駅より車で約7分
泉質 炭酸水素塩泉
泉温(摂氏 38 °C
湧出量 毎分400L
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方城温泉(ほうじょうおんせん)は、福岡県田川郡福智町にある温泉

泉質

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  • ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉

源泉の温度は38℃[1]。1500mの地下から毎分400Lが湧出する[1]。ナトリウム分を含む茶色がかった湯が特徴[2]で、神経痛、慢性消化器病、疲労回復などに効能がある[1]

温泉施設

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方城温泉(ほうじょう温泉)を冠する入浴施設は「ほうじょう温泉 ふじ湯の里」のみである。

ふじ湯の里

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「ほうじょう温泉 ふじ湯の里」は2004年平成16年)11月25日に開業。総工費は約16億4000万円で、年間20万人の利用者を見込んでいた[2]方城町(合併後は福智町)が100%出資する「方城振興開発」が指定管理者となっていた。2009年平成21年)、方城振興開発は同じく福智町内で「日王の湯温泉」を運営する福智町健康交流体験協会と共同で平成筑豊鉄道金田駅ネーミングライツを取得。同年4月1日より副駅名が「ふじ湯の里・日王の湯温泉」となっている[3]

利用客数は開業当初の39万5000人(2005年)から21万人(2018年)に減少[4][注釈 1]。さらに、含有成分の多い泉質の良さが却って設備の傷みを早め、修繕費用もかさんだ[6]2020年令和2年)3月末、経営悪化により営業を休止した。町は公募型プロポーザル方式で指定管理者に「筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフードを選定[7][8]。「ふじ湯の里」と隣接する特産館「ふくちの郷」を同社に無償譲渡し、同年6月10日に「ふじ湯の里」、翌11日に「ふくちの郷」の営業が再開された[9]。「ふじ湯の里」内には国内108店目となる「山小屋」が開店した。

歴史

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1997年平成9年)2月に、方城町がボーリングを実施して源泉を開発した[10]

1999年平成11年)5月、方城町弁城上の原で温泉の自動販売機「温泉スタンド」が営業を開始[1]。9時から18時までの間、100円で100Lの温泉を提供した。

同年12月、町営の仮設施設として入浴施設が完成。男女それぞれの内湯は、仕切りで源泉風呂と41℃の加温風呂に分けられていた[11]2000年平成12年)1月末までは暫定的に無料開放され、1日平均700人が町内外から訪れた[12]。2月3日から大人200円、小中学生100円に有料化され、翌2001年には1日300~400人の利用があった[10]

仮設施設に代わる本格的施設として当初、お城風の同町役場(現・福智町方城支所)と同様の「お城温泉」が事業費約20億円で構想された。1999年9月の選挙を経て町長となった白石博文町長のもと見直され[10]、検討委員会を設けて建設計画を策定[12]2003年平成15年)7月から、仮設施設に隣接する町有地に温泉施設を建設し、2004年(平成16年)11月に「ふじ湯の里」として開業した。

アクセス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 福智町の観光入込客数(59万人、2018年[5])の1/3を占めている。

出典

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  1. ^ a b c d 「福岡県/町営温泉スタンドに町民らの人気集中 方城町」『西日本新聞』1999年8月20日、24面。
  2. ^ a b 「福岡県/「ふじ湯の里」きょうオープン 方城町、地域振興に期待/筑豊」『西日本新聞』2004年11月25日、24面。
  3. ^ 「平成筑豊鉄道:駅命名権、新たに14駅契約 あすから企業名など表示」『毎日新聞』2009年3月31日、23面。
  4. ^ 「ふじ湯の里」経営悪化で無償譲渡 福智町、ワイエスフードに”. 西日本新聞me (2020年3月7日). 2021年6月30日閲覧。
  5. ^ 第2期 福智町まち・ひと・しごと創生 総合戦略”. 福智町. p. 6 (2020年3月). 2022年2月23日閲覧。
  6. ^ 公共温浴施設の挑戦 存続かけた転換点」『広報ふくち 2019年12月号』福智町、2019年12月、8-9頁http://www.town.fukuchi.lg.jp/material/files/group/1/19120809.pdf2022年2月23日閲覧 
  7. ^ ほうじょう温泉ふじ湯の里の譲渡先候補者選定に係る公募型プロポーザルについて”. 福智町. 2019年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月23日閲覧。
  8. ^ 「ほうじょう温泉ふじ湯の里」の民間譲渡先候補者選定に係るプロポーザル審査結果について(2月18日実施)”. 福智町. 2020年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月23日閲覧。
  9. ^ 福岡)福智町の温泉施設再開 「ラーメン山小屋」が運営”. 朝日新聞デジタル (2020年6月11日). 2021年6月30日閲覧。
  10. ^ a b c 「福岡県/方城町方針 03年度にも開業 総事業費10億円超す 温泉センター新設へ 仮設廃止 観光、福祉施設構想も/筑豊ワイド」『西日本新聞』2001年9月1日、24面。
  11. ^ 神園史郎、蔵迫由里子、南英作『九州の本物温泉 (2)』九州人、2002年11月、75頁。ISBN 4906586155https://books.google.co.jp/books?id=8bMfVcXMF3AC&pg=PA75 
  12. ^ a b 「福岡県/方城町の町営温泉 本格的施設建設へ 入浴客アンケート お湯につかってお知恵拝借」『西日本新聞』2000年1月27日、23面。

外部リンク

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