新見公立短期大学
表示
新見公立短期大学 | |
---|---|
新見公立大学・短期大学 | |
大学設置/創立 | 1980年 |
廃止 | 2020年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 公立大学法人新見公立大学 |
本部所在地 | 岡山県新見市西方1263-2 |
学部 |
幼児教育学科 地域福祉学科 |
ウェブサイト | http://www.niimi-c.ac.jp/ |
新見公立短期大学(にいみこうりつたんきだいがく、英語: Niimi College)は、岡山県新見市に本部を置いていた公立短期大学である。1980年に設置され、2020年に廃止された。大学の略称は新見短大。
概観
[編集]大学全体
[編集]1980年、新見市・大佐町・神郷町・哲多町・哲西町からなる阿新広域事務組合により、いわゆる全国初且つ唯一の組合立短期大学として設置された。これは、1980年前後の文部省が1自治体単独での短大設置に難色を示したため、開学認可を得るための苦肉の策として組合立が取られたものである。
校地は、旧新見市立商業高等学校(1977年に岡山県立新見北高等学校に合併)の校地を転用した。
2005年、事務組合の町が新見市に編入されたことにより設置者が新見市に変更となった。沿革の欄にもあるように2008年度より公立大学法人化された。学科体制は2学科であった。
2010年4月に、3年制の看護学科および1年制の地域看護学専攻科を4年制の看護学部看護学科に改編して、新見公立大学として開学した。2020年9月2日に廃止認可された[1]。
建学の精神(校訓・理念・学是)
[編集]- 教育理念は「誠実・夢・人間愛」であった。
教育および研究
[編集]- 看護・幼児教育・地域福祉の各学科が設けられており、医療福祉に携わる人材育成に力を入れていた。
学風および特色
[編集]- 2005年に文部科学省の認証を受けた機関である独立行政法人「大学評価・学位授与機構」による「機関別認証評価」を受けていた。
- 教育の欄にもあるように、文部科学省に選定されたプログラムが全国の短大では多いところに特色があった。
- 附属機関の欄にもあるように、附属機関が多いところにも特色があった。
沿革
[編集]- 1980年 - 新見女子短期大学として開学。岡本正が初代学長に就任。以下の2学科を置く。
- 1983年 - 岩田清二が学長に就任。
- 1984年 - 那須毅が学長に就任。
- 1993年 - 小田琢三が学長に就任。
- 1996年 - 地域福祉学科が増設される:在学者数は女子49[2][4]。
- 1998年 - 新居志郎が学長に就任。
- 1999年 - 新見公立短期大学に改称。看護学科(男2、女195[2][5])と幼児教育学科(男1、女114[2][5])が共学となる。
- 2000年 - 地域福祉学科が共学となる。
- 2002年 - 難波正義が学長に就任。
- 2004年 - 専攻科を設置。
- 2005年 - 設置者を新見市に変更。
- 2008年 - 設置者を公立大学法人新見公立短期大学に変更する。
- 2010年 - 新見公立大学開学。法人名を公立大学法人新見公立大学に変更する。
- 2019年 - 学生の募集を停止する。
- 2020年 - 廃止される。
基礎データ
[編集]所在地
[編集]- 岡山県新見市西方1263-2
交通アクセス
[編集]教育および研究
[編集]組織
[編集]学科
[編集]- 幼児教育学科
- 地域福祉学科
過去にあった専攻科
[編集]- 地域看護学専攻(2012年度末廃止):大学評価・学位授与機構に認定されていた。一定基準を満たす看護系専門学校修了者も入学できた。
別科
[編集]- なし
取得資格について
[編集]- 社会福祉士及び介護福祉士法の定める職務に5年間就くと社会福祉主事の資格と共に社会福祉士の国家試験資格が貰える
- 受験資格
附属機関
[編集]- 新見公立短期大学附属図書館(2008年2月新築。)
- にいみ子育てカレッジ
- 幼児教育学科教育研修センター
研究
[編集]教育
[編集]- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
- 特色ある大学教育支援プログラム
- 資質の高い教育養成推進プログラム
- 「大学コンソーシアムによる保育者の養成-地域社会に密着した子育て支援と幼保一元化への対応-」にて2006年採択。
- 質の高い大学教育推進プログラム
- 「生活文化を視点にした介護福祉士養成教育-地域住民と学生による相互支援活動を通して-」にて2008年採択。
学生生活
[編集]学生組織
[編集]- 学友会:会長を中心とし、30人程度で活動していた。学校行事の運営や学校生活を支える会で、学生と大学教職員のパイプ役を担っていた。全学生は入学時(在学生は4月)に会費を支払わなければならなかった。
- 学園祭実行委員会:委員長を中心とし、学園祭の企画・運営を行ったり、他大学の学園祭実行委員との相互交流などを行っていた。昔は学友会の付属委員会だったが、後に独立した。
- その他、卒業アルバムの編集を行うアルバム委員、身体検査・尿検査等で回収や教員の補助を行う保健委員等がある上に、各学科で行事等を行う際にボランティアとは別で行事の企画・運営を行う委員を募ることがあった。
部活動・クラブ活動・サークル活動
[編集]学園祭
[編集]- 学園祭は「鳴滝祭」と呼ばれ毎年、概ね5月に行なわれていた。ちなみに2006年度のテーマは「もう止まらナインすぅ!!このノリYo!!」であり、2009年度は「鳴滝イレブン、いい気分」だった。ちなみに、2008年度にはたむらけんじが来た。2009年度は椿姫彩菜が来校するなど、有名人も来ていた。
ボランティア活動
[編集]- ボランティア活動は各学科・各学年ごとに行われることが多かった。看護学科・幼児教育学科にはボランティア部なるものがあり、それらが中心となり活動を行っていた。地域福祉学科でも独自のボランティア部を2010年に設立し、そこを中心として活動していた。また、学園祭実行委員が募るボランティアや大学事務局が募る入学試験時のボランティアなどもあった。その他には学科ごとに講義の中や学科行事として参加したり、教職員が募集をかける場合が多かった。
大学関係者と組織
[編集]大学関係者組織
[編集]- 「新見公立短期大学後援会」なる組織がある。
- 「新見公立短期大学同窓会」なる組織がある。
大学関係者一覧
[編集]プロジェクト:大学/人物一覧記事についての編集方針(ガイドライン)「記載する人物」により、単独記事のない人物(赤リンクまたはリンクなし)は掲載禁止となっています。記事のある人物のみ追加してください。(2021年12月) |
施設
[編集]キャンパス
[編集]- 本館
- 学務課ほか
- 1号館
- 介護実習室
- 入浴実習室ほか
- 2号館
- 学生食堂
- 3号館
- 栄養実習室
- ピアノ練習室ほか
- 学生会館
- 多目的ホール
- 大学祭実行委員会室ほか
卒業後の進路について
[編集]就職について
[編集]- 看護学科:専門職として就職する人が大半とみられる。実績の例として愛知医科大学病院・国立循環器病センター・北野病院・淀川キリスト教病院・和歌山県立医科大学附属病院・鳥取大学医学部附属病院・鳥取県立中央病院・島根大学医学部附属病院・岡山大学病院・三菱水島病院・川崎医科大学総合医療センター・岡山済生会総合病院・国立病院機構岡山医療センター・倉敷成人病センター・徳島大学病院など多数あり。
- 幼児教育学科:保育園への就職者が多いものとみられる。過去3年間においては、卒業者数の概ね70%程度となっている。幼稚園への就職者はおよそ20%程度となっている。
- 地域福祉学科:介護職に就く人が大部分となっている。過去3年間においては、卒業者数の概ね85%程度となっている。
- 専攻科
- 地域看護学専攻:専門職として勤務している人が多いものとみられる。
編入学・進学実績
[編集]- 看護学科:三重大学・鳥取大学・岡山大学・徳島大学・香川大学・愛媛大学・高知大学・熊本大学・大分大学・滋賀県立大学・兵庫県立大学・神戸市看護大学・和歌山県立医科大学・県立長崎シーボルト大学・島根県立看護短期大学、奈良県立医科大学看護短期大学部、香川県立医療短期大学、愛媛県立医療技術短期大学の各専攻科ほか
- 幼児教育学科:愛知県立大学・安田女子大学・徳島文理大学ほか
- 地域福祉学科:島根大学・山口県立大学・高知県立大学・日本福祉大学・佛教大学・立命館大学・関西福祉科学大学・美作大学・広島国際学院大学・四国学院大学・福岡医療福祉大学・長崎純心大学ほか
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 『全国学校総覧』
- 『全国公立短期大学協会三十年誌』(全国公立短期大学協会。1980年)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『新見公立短期大学』大学案内小冊子
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯34度59分49.5秒 東経133度26分32.2秒 / 北緯34.997083度 東経133.442278度