新倉敷駅
新倉敷駅* | |
---|---|
南口(2020年5月) | |
しんくらしき Shin-Kurashiki | |
所在地 | 岡山県倉敷市玉島爪崎390-4 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | シク |
駅構造 |
高架駅(新幹線) 地上駅(橋上駅)(在来線) |
ホーム |
2面2線+通過線2線(新幹線) 2面3線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
5,783人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)7月14日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■山陽新幹線 |
キロ程 |
205.5 km(新大阪起点) 東京から758.1 km |
◄岡山 (25.2 km) (33.1 km) 福山► | |
所属路線 | ■山陽本線 |
駅番号 | JR-W07 |
キロ程 | 168.6 km(神戸起点) |
◄JR-W06 西阿知 (5.3 km) (6.3 km) 金光 JR-W08► | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 みどりの券売機プラス設置駅[2] |
* 1975年に玉島駅から改称。 |
新倉敷駅(しんくらしきえき)は、岡山県倉敷市玉島爪崎にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅。
概要
[編集]倉敷市西部に位置する玉島地域唯一の鉄道駅で、山陽新幹線と在来線の山陽本線との接続駅となっている。玉島の中心市街からは北に2.5kmほど離れているが、現在は新倉敷駅を中心に新市街地が形成されている。
駅長が配置された直営駅ではあるものの、管理駅ではなく、倉敷駅の被管理駅である。山陽本線はICOCAの利用エリアに含まれている[3]。在来線の駅番号はJR-W07。
歴史
[編集]- 1891年(明治24年)7月14日:山陽鉄道倉敷駅 - 笠岡駅間の開通と同時に、玉島駅(たましまえき)として開業[1]。旅客・貨物の取扱を開始[1]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により[1]、官営鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1968年(昭和43年)9月27日:上り待避線を設置[5]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物の取扱を廃止[1]。
- 1975年(昭和50年)
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 1997年(平成9年)11月29日:ダイヤ改正により新幹線は「ひかり号」の停車が廃止され、「こだま号」のみの停車駅となる。
- 2005年(平成17年)2月20日:山陽新幹線の改札口に自動改札機が導入される。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月15日:ダイヤ改正により「ひかり号」の停車が復活。
- 2016年(平成28年)4月17日:CTC化に伴い整備されたLED式発車標が在来線改札口とホームに設置。
- 2017年(平成29年)12月5日:新幹線改札内のお手洗いがリニューアルし、使用開始[9]。
- 2019年(平成31年)3月下旬:在来線改札内のお手洗いがリニューアルされ、使用開始[10]。
- 2020年(令和2年)9月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[11][12]。
- 2022年(令和4年)10月14日:みどりの券売機プラス稼働[2]。これに伴い、日中に窓口閉鎖時間帯が導入される[2]。
駅構造
[編集]1階に在来線ホーム、2階に改札口とコンコース、3階に新幹線ホームが設けられている。在来線と新幹線の個別の改札口のほか、相互の乗換改札口も設置されている。
新幹線
[編集]新幹線は、16両編成対応(ホーム長410m)の相対式ホーム2面2線+通過線2線であり、外側にホームのある待避線(副本線)と、中央2線の通過線(本線)を有する高架ホームである[13]。構内は博多方向に向かって左方向に半径10,000mの曲線を描いている[14]。改札口とホームの連絡は、階段とエスカレーター(ホームに1か所ずつの計2か所)のみであったが[14]、後にエレベーターも設置された。以前は改札内に売店があったが、現在は売店跡に自動販売機が設置されている。当駅は停車列車の本数が少ないため、ホームの中央付近に空調設備が整った待合室がある。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 山陽新幹線 | 下り | 広島・博多方面[15] |
2 | 上り | 新大阪・東京方面[15] |
在来線
[編集]在来線は、地上にある単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線のホーム(橋上駅舎)と、3・4番のりばの間にはホームのない中線(待避線)があり、回送列車や貨物列車が使用している。改札口とホームの連絡は、階段とエレベーターが設置されている。
山陽本線の旅客列車は、主に3番のりば(下り本線)と4番のりば(上り本線)が使用される。上りのみ緩急接続が可能となっており、かつて快速「サンライナー」が運行されていた頃は、同列車を待ち合わせる普通列車が5番のりば(上り待避線)を使用していた。過去には通過貨物列車の待ち合わせも設定されていた。
入線メロディは以前、3番線が「故郷」、4・5番線が「いい日旅立ち」であったが、2012年3月9日よりJR西日本標準メロディに変更された。さらに2016年5月12日の運行管理システム稼働に伴い、駅自動放送が更新された。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
3 | 山陽本線 | 下り | 福山・尾道・広島方面[15] |
4・5 | 上り | 倉敷・岡山方面[15] |
- 付記事項
- 2016年3月26日改正現在、位置関係としては表口である南口から数えて3・4・5・1・2という順番になっている。在来線の運転取扱上では、3番のりばが「1番線」、中線が「2番線」、4番のりばが「3番線」、5番のりばが「4番線」となっている。
- 2022年3月12日の改正で、日中時間帯の運行本数の見直しが行われたが、当駅では客の乗り降りを伴う折り返しができないため、次の金光駅で折り返しとなる。
新幹線ダイヤの変遷
[編集]1975年3月10日に山陽新幹線が全線開通した当時は、東京駅 - 博多駅間運転の『ひかり』[注釈 2]が毎時1本停車していた。朝晩時間帯を中心に『こだま』と山陽区間内の『ひかり』[注釈 3]が運転される場合もあった。
1980年10月1日改正以降、停車本数が毎時2本となる時間帯が徐々に増やされた[16]。これは、従来の『ひかり』[注釈 2]に加えて新大阪駅 - 博多駅間『こだま』が運行を開始したためである。
1986年11月1日改正後、山陽新幹線区間の『こだま』が増発され、『ひかり』の停車本数が順次削減され、1997年11月29日改正をもって、岡山駅での『のぞみ』と『こだま』の接続が改善されたため、『ひかり』の停車はいったん廃止された。
以降、基本的に『こだま』のみが毎時1 - 2本停車するが、2008年3月15日改正より早朝時間帯に上り東京行きと、『ひかりレールスター』が1本ずつ停車する形で『ひかり』の停車が復活した。その後のダイヤ改正で停車する本数の変遷を何度か経て、2022年3月現在では東京直通の上り列車が1本と、上り岡山行きの『ひかりレールスター』が1本停車している。
利用状況
[編集]岡山県統計年報によると、2021年の1日平均乗車人員は5,783人である。これは岡山県内においては岡山駅、倉敷駅、中庄駅に次いで4番目に多い人数である。近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[17]。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均人数 | 脚注 |
1997 | 7,540 | [18] |
1998 | 7,434 | [19] |
1999 | 7,195 | [20] |
2000 | 7,067 | [21] |
2001 | 6,894 | [22] |
2002 | 6,755 | [23] |
2003 | 6,903 | [24] |
2004 | 6,937 | [25] |
2005 | 7,143 | [26] |
2006 | 7,159 | [27] |
2007 | 7,203 | [28] |
2008 | 7,282 | [29] |
2009 | 7,006 | [30] |
2010 | 7,115 | [31] |
2011 | 7,289 | [32] |
2012 | 7,456 | [33] |
2013 | 7,683 | [34] |
2014 | 7,501 | [35] |
2015 | 7,733 | [36] |
2016 | 7,764 | [37] |
2017 | 7,778 | [38] |
2018 | 7,887 | [39] |
2019 | 7,730 | [40] |
2020 | 5,845 | [41] |
2021 | 5,783 | [42] |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]駅前にバスターミナルがあり、両備バス、井笠バスカンパニー、浅口タクシー(船穂地区コミュニティタクシー)によって運行されている。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
南口 | |||
1 | ■ 両備バス | 91:倉敷芸術科学大学 | |
2 | 93:玉島中央町 94:住友重機械西門 95:ハーバーアイランド3工区 96:坂田町 |
「93」は井笠バスカンパニーと共同運行 「96」は平日・土曜のみ運行 | |
3 | ● 井笠バスカンパニー | 92:寄島総合支所前 | 新倉敷駅 - 玉島中央町間は両備バスと共同運行 |
4 | ● 浅口タクシー | T08F:イオンモール倉敷[43] | 平日・土曜のみ運行。乗合タクシー |
北口 | |||
5 | ■ 両備バス | 90:中国能開大 | 平日のみ運行 |
6 | ● 浅口タクシー | T08N:高齢福祉センター[43] | 水曜・金曜のみ運行(祝日は運休)。予約制運行。乗合タクシー |
その他
[編集]2017年(平成29年)5月31日まで、当駅以西の駅は岡山支社内のせとうち地域鉄道部の管轄となっていた。しかし鉄道部制度の見直しでせとうち地域鉄道部が廃止されたため、現在は岡山支社直轄となっている。
隣の駅
[編集]※新幹線の停車駅は各列車記事を参照のこと。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、223頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c “新倉敷駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2022年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月16日閲覧。
- ^ “ご利用可能エリア│ICOCA:JRおでかけネット”. web.archive.org (2020年6月12日). 2020年6月12日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 「10月ダイヤ改正まであと9日 工事も最後のヤマ場 前日まで続く切替作業」『交通新聞』交通協力会、1968年9月22日、3面。
- ^ 「新倉敷駅(新幹線)が落成」『交通新聞』交通協力会、1975年3月8日、1面。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1975年3月号、p.3「今月のお知らせ」。
- ^ 国鉄新幹線建設局 『山陽新幹線岡山博多間工事誌』 社団法人日本鉄道施設協会、pp.139 - 140、1977年
- ^ 「お客様の声」に基づくサービス品質向上の事例 岡山エリア 新倉敷駅トイレのリニューアル - 西日本旅客鉄道、2020年8月29日閲覧。
- ^ 「お客様の声」に基づくサービス品質向上の事例 新倉敷駅(在来線) トイレのリニューアル - 西日本旅客鉄道、2020年8月29日閲覧。
- ^ 岡山・福山エリア 8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について - 西日本旅客鉄道、2020年7月28日、2020年7月28日閲覧。
- ^ 国鉄新幹線建設局 『山陽新幹線岡山博多間工事誌』 社団法人日本鉄道施設協会、p.405、1977年
- ^ a b 『東海道 山陽新幹線二十年史』日本国有鉄道新幹線総局、1985年、p.360
- ^ a b c d “新倉敷駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月7日閲覧。
- ^ 『時刻表復刻版1987年3月号』(JTB時刻表)p55 - 63
- ^ “岡山県統計年報 - 岡山県ホームページ(統計分析課)”. 岡山県 (2023年3月27日). 2023年4月3日閲覧。
- ^ “平成9年岡山県統計年報” (PDF). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成10年岡山県統計年報” (PDF). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成11年岡山県統計年報” (PDF). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成12年岡山県統計年報” (PDF). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成13年岡山県統計年報” (PDF). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成14年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成15年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成16年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成17年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成18年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成19年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成20年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成21年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成22年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成23年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成24年岡山県統計年報” (XLS). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成25年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成26年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成27年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成28年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成29年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “平成30年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “令和元年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “令和2年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “令和3年岡山県統計年報” (XLSX). 岡山県. 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b “(なし)” (2020年6月12日). 2020年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新倉敷駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 「玉島駅と新倉敷駅の由来について知りたい。」(岡山県立図書館) - レファレンス協同データベース