新ルパン三世
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新ルパン三世(しんルパンさんせい)は、モンキー・パンチ作の漫画作品である。
概要
[編集]昭和52年(1977年)[WEEKLY漫画アクション](5月23日号)にて連載開始。『TV第2シリーズ』の放送に合わせて連載された作品で、時間軸は前作の5年後に設定されている。全189話+番外編1話(単行本未収録を除く)。アニメ化されたエピソードも数多く、特筆事項としてサンフランシスコ編はテレビスペシャル『ルパン三世 アルカトラズコネクション』、第1話「ルパン一家勢揃い」はOVA『ルパン三世 Master File』にてアニメ化されている。TV第2シリーズがファミリー向けの作風になったため、本作も大人向けだがギャグシーンが多くなっている。本作からアニメに準拠してほぼ全ての回にルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形が揃って登場する。
登場人物
[編集]- ルパン三世
- →詳細は「ルパン三世 (架空の人物)」を参照
- 次元大介
- →詳細は「次元大介」を参照
- 石川五右ェ門
- →詳細は「石川五ェ門 (ルパン三世)」を参照
- 峰不二子
- →詳細は「峰不二子」を参照
- 銭形警部
- →詳細は「銭形幸一」を参照
- 刑事メロン
- 本名・メロン奇一。通称・刑事(デカ)メロン。5月12日生まれ。国連大学刑事学部国際科卒業。特技は暗号解読、手錠投げ、拷問技術、奇術・手品。どんな軽微な犯罪も許さず、「犯罪者には死を」がモットーである。かつて教会で懺悔している少年犯罪者を射殺したこともある。第3話 - 66話まで断続的に登場。銭形の相棒としてルパン逮捕のため行動を共にするが、しばしば暴走することがある。テレビアニメでは第28話に登場。ガニマール警部の孫娘という設定で、国立パリ大学を首席で卒業した頭脳明晰の才女となっており、性格も冷酷ではなくなっている。
- ネズミ一族
- 前々作からの登場。不特定多数の構成員からなる盗人組織で、何度やられても数でルパンに挑んでくる。族長やルパンの幼馴染なども登場。
- Aブロック組合
- 構成員の全員が覆面に身を包んだ、謎の犯罪組織集団。フリーで活動している悪人を強制的に組合に加入させ、稼ぎの70%という暴利とも取れる量の上納金を要求する。要求を断った相手は組合によって捕えられ、組合構成員による裁判にかけられる(裁判の形式を取っているものの、実際は組合に従わない者への見せしめの処刑である)。No.81「ルパン裁判」に登場。
- 龍(りゅう)
- 火災事故により全身に火傷を負い、記憶を喪失した男。顔の火傷を隠す仮面を着けている。事故の時にルパンの素顔を見た数少ない人物だが、ルパンに命を助けられた恩義から銭形警部にルパンの素顔の秘密を話すことを拒否した。No.94「龍」に登場。
- 奇鬼
- 世界の遊園地王と呼ばれている男。誘拐した人間をロボット化し従業員として意のままに操る遊園地の設立を企み、その計画の前身として次元・五右ェ門を捕らえた。霊子という名の娘がいる。No.99「ようこそ!!アダルトランドへ!!」に登場。
- ナンシー井村
- 軍需産業関連の財閥を持つ女性。世間では「仏のナンシー井村女史」と評判が良いが、実際は首吊り自殺しようとする人を目撃しても無視する(それどころか、支えている台を車で撥ね飛ばした)偽善者。偽善を嫌うルパンの盗みのターゲットになる。No.118「凶」に登場。
- 五月ジュン
- コンピュータにより「世界一の天才的大泥棒」に選ばれた、琵琶村に住む女子学生。そのためにルパンに命を狙われる。No.119「ジュン」に登場。
- シャードック
- 私立探偵。犯罪推理用コンピューター「ワトソン」を使う。銭形と協力し、ワトソンの完璧な計算のもとルパン・次元・五右ェ門の行動を完全に読み一度は彼らを逮捕する。顔をマスクで覆っており、ルパン以上の変装の名人でもある。No.147「シャードック」からNo.159「0.0001%」まで登場。
- 万屋十完(よろずやじゅっかん)
- ワトソンにより選ばれたシャードッグのパートナー。蛇毒に侵され治療中のシャードックを守るためルパンに様々なトリックを用い挑戦するが、ことごとく敗れる。
- ジョン・スターモー
- サンフランシスコ市警警部。裏の顔はサンフランシスコ湾の海中に沈む沈没船の財宝を狙う集団「シークレット七人衆(セブン)」のボス。同じく財宝を狙うルパンと対立する。ルパンの片目を奪うがその後に自分の片目に仕込んでいた透視眼(Xレイ眼)を壊され、更に代わりの透視眼を製法ごと盗まれる。インディアンの血を引いており、その為に幼少時代に迫害を受け続けていた。No.160「フリスコ無宿」からNo.169「トレジャー・シップ」(サンフランシスコ編)まで登場。『ルパン三世 PARTIII』第1話では名前と外見が、『ルパン三世 アルカトラズコネクション』ではサンフランシスコ市警の警察官とシークレットセブンのボスという設定が登場人物のテリー・クラウン警部補にそれぞれ引き継がれている。
- スーザン
- 「シークレット七人衆(セブン)」の紅一点。何度か争うたびにルパンは彼女に惚れるが、彼女は最後までルパンに反発していた(原作では、彼女のみシークレットセブンで唯一生存している)。なお、『ルパン三世 アルカトラズコネクション』にも同名の人物が登場し、売れないファッションモデルという設定が追加されており、こちらはルパンではなく五右衛門が惚れていた。
- 陳怪
- 「シークレット七人衆(セブン)」の一人で、他のマフィアにも所属している中華風の男。素早い身のこなしと暗器術を使う。No.165「チェンジングマシン」で頭を二度も撃ち抜かれるがNo.169「トレジャー・シップ」では復活していた。次元と五右衛門に始末される。『ルパン三世 PARTIII』第1話では名前(この時名前の読みが「ちんかい」であることが明らかになる)と外見が、『ルパン三世 アルカトラズコネクション』では拷問暗器使い・チャイニーズという設定が登場人物の黄(ホワン)にそれぞれ引き継がれている。
- ハイエナ
- 「シークレット七人衆(セブン)」の一人。五右衛門に敗れる。『ルパン三世 アルカトラズコネクション』に登場する同名人物とは異なり、次元との因縁は無い。
- なお、「シークレット七人衆(セブン)」の残りのメンバーは1カットのみの登場で、名前も台詞もないまま次元に片付けられて終わった。
- スターモー・ママ
- スターモーの母親。息子のスターモー警部の行動を全面的に支持している。No.164「スターモー・ママ」にのみ登場。
- ミスター・ゴッド
- ルパンやシークレットセブンよりも先に沈没船を引き上げた男。銭形警部・スターモー警部(およびシークレットセブン)を護衛に付けルパンの沈没船奪還を阻止しようとするが、ルパンの罠にかかりスターモー警部に射殺される。無類のプレイングカード好き。『ルパン三世 アルカトラズコネクション』では設定を一部流用したマフィアのドン、ルキノ・マルカーノが登場している。
サブタイトル
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「サンフランシスコ編」
「ヤップランド編」
「バッド・シティ編」
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書誌情報
[編集]いずれも電子書籍化済み
- ISBN 9784575721027
- ISBN 9784575721034
- ISBN 9784575721041
- ISBN 9784575721195
- ISBN 9784575721201
- ISBN 9784575721218
- ISBN 9784575721409
- ISBN 9784575721416
- ISBN 9784575721423
- ISBN 9784575721577
- ISBN 9784575721584
- ISBN 9784575721591
未収録作品
[編集]- 木金金 ※未完
- 順番ではNo.90「狂い悪人形」とNo.91「地獄志願」の間に位置する
- 一宿一殺 ※「ルパン・ザ・サード・ザ・ベスト 第4巻」に収録 この際に正式名称とされる。
- 順番ではサンフランシスコ篇最終話No.169「トレジャー・シップ」の次の話
- ガール・ナッパー ※「ルパン・ザ・サード・ザ・ベスト 第3巻」に収録
- 順番では一宿一殺の次の話
- オレはシャドー ※「ルパン・ザ・サード・ザ・ベスト 第1巻」に収録
- 順番ではヤップランド篇第一話No.170「ダブル・ボディ」の前、ガール・ナッパーの次の話