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小池健

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こいけ たけし
小池 健
生年月日 (1968-01-26) 1968年1月26日(56歳)
出生地 日本の旗 日本 山形県上山市
職業
活動期間 1987年 -
主な作品
REDLINE
LUPIN THE IIIRD』シリーズ
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小池 健(こいけ たけし、1968年1月26日 - )は、日本のアニメーターアニメ監督山形県上山市出身[1]。現在の立場はフリーで、マッドハウスを拠点に活動している[1]

略歴

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高校3年の時に山形から6時間かけてオートバイで上京してマッドハウスの面接を受ける[1]。高校卒業後に同社に入社してアニメーターとしての活動を始める[1][2]

川尻善昭監督の『妖獣都市』で初めて動画として作品に参加し、『MIDNIGHT EYE ゴクウⅡ』で原画デビュー[1]。以後、『獣兵衛忍風帖』『VAMPIRE HUNTER D』等、川尻作品を中心に原画として活動する[1]

2000年、初めてアニメーションディレクターとキャラクターデザインを務めた実写映画『PARTY7』のオープニングで注目を集める[注 1][1]。マッドハウスが作った海外ゲーム『AEON FLUX英語版』のプロモーション・ムービーを見た監督の石井克人によるオファーだった[3]。制作期間や制作費などの問題で一度は断ったが、あらためて条件を上げた上で「(小池が影響を受けた)金田伊功調でやって欲しい」というオファーが来たので引き受けることにした[1]。それからSMAPのコンサートのアニメパート、初監督作品『TRAVA FIST PLANET』、『アニマトリックス(ワールド・レコード)』などの自分のオリジナル作品を立て続けに手掛ける[4]

2010年、劇場アニメ『REDLINE』で長編映画を初監督する[2]

2014年からは『ルパン三世』の劇場版スピンオフシリーズ『LUPIN THE IIIRD』の監督を務める。

人物

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大胆で独特な色彩やキャラクター造形、構図などを特徴とするアニメーター[2]。作画から、キャラクターメカニックのデザイン美術設定、衣装レイアウト絵コンテ、監督まで何でもこなせ、一人でオリジナリティのある世界観を構築できる才能の持ち主[5]。ともに仕事をした映画監督石井克人曰く「宮崎駿さんみたいなもの」[5]

映画『マトリックス』(1999年)をモチーフとしたオムニバスアニメ作品『アニマトリックス』(2003年)の中の一篇『ワールド・レコード』(監督・キャラクターデザイン・作画監督)や海外人気の高いテレビアニメ『アフロサムライ』のパイロットフイルム(監督、演出、絵コンテ、キャラクターデザイン、総作画監督)などで、海外でも名を知られた存在である[2][6]

学生時代は金田伊功の作画や天野喜孝の画集が好きで、個人的にそれを真似たような画は描いていたものの、アニメーションは全くやっていなかった[1]。それがアニメ業界に入ったのは、就職をどうしようかと考えていた時に映画『幻魔大戦』が公開され、それを制作したマッドハウスで募集があったことがきっかけだった[3]。映画に小池が憧れていた金田伊功、森本晃司なかむらたかしといったアニメーターたちが参加していたのと、描く絵のファンだった川尻善昭がマッドハウスに所属していたという両方の理由で面接を受けることにした[1][3]

子供の頃から絵を描くのが好きだったこともあり、アニメ自体はずっと観ていた[3]。当時、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』のブームでアニメーターという職種がメジャーになってきた頃で、そういう職業があることも知っていてもともと憧れてはいたという[3]。作品としては『無敵超人ザンボット3』や『無敵鋼人ダイターン3』、『劇場版 銀河鉄道999』などがすごく好きだった[1]。特に『999』に関しては作品全体が好きだったが、調べていくうちに印象に残っている部分が金田の仕事だと知り、アニメーターでもそのアニメーター独自の表情づけや独特の演技づけなどの演出的な事ができるという事に驚き、興味を持ったという[1]

マッドハウス時代の師匠は『妖獣都市』(1987年)や『獣兵衛忍風帖』(1993)、『VAMPIRE HUNTER D』(2001)などで世界的に知られる川尻善昭である[6]。マッドハウスに入ってすぐに川尻の監督する『走る男』(オムニバス映画『迷宮物語』の一篇)に参加し、動画から始まって川尻監督作品にどっぷり浸かりながら作画の勉強をした[3]。その後、作品作りが面白くなり、画を描くだけではなく、いずれは演出的な事をやっていきたいという気持ちを持ちながらアニメーターをやっていた[1]

マッドハウスに在籍中に2回ほど社外の仕事をしたが、そのうちの一本『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』は自分の意思で参加した[3]。一番の要因は、キャラ作監だった山下明彦に憧れていたからで、画面をアニメーター的にではなく、むしろ演出的に消化して作っているところを勉強したいと思って自ら志願した[3]

参加作品

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テレビアニメ

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OVA

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Webアニメ

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劇場アニメ

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実写映画

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その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ それまではあくまで一原画マンで、作画監督などはほとんどやっていなかった。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m animator interview小池健(1)”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル (2002年11月8日). 2022年2月2日閲覧。
  2. ^ a b c d 究極の作画で描かれた『REDLINE』 小池健監督インタビュー その1 熱いレースに純情な主人公、作品のテーマは恋愛と友情”. アニメ!アニメ!. 株式会社イード (2012年4月13日). 2022年2月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h クリエイターズVOICE<第2回>アニメーション監督 小池健”. アニメ ビジエンス. ジェンコ (2015年4月8日). 2022年2月2日閲覧。
  4. ^ animator interview小池健(2)”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル (2002年11月15日). 2022年2月2日閲覧。
  5. ^ a b 映画「REDLINE」インタビュー 世界を知る小池健監督&石井克人だからこそのこだわり”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2010年9月27日). 2022年2月2日閲覧。
  6. ^ a b 信長に仕えた黒人武士! Netflixアニメ『YASUKE -ヤスケ-』は日本が誇るMAPPA製作×アメリカ原作の歴史SFファンタジー”. BANGER!!!. ジュピターエンタテインメント株式会社 (2021年5月16日). 2022年2月2日閲覧。
  7. ^ 「次元大介の墓標」劇場公開決定!監督は小池健”. 映画.com (2013年11月27日). 2015年7月25日閲覧。

参考資料

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  • 『PLUS MADHOUSE 5 小池健』 単行本 (2010年10月) キネマ旬報社 ISBN 978-4-87376-345-3

外部リンク

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