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御影陣屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

御影陣屋(みかげ じんや)は長野県小諸市にあった天領代官所(代官陣屋)のひとつ。建物は現存しない。

特徴

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小諸藩西尾忠成の転封に伴い、東信濃に生じた天領を治めるために設置された。支配地域は一時、関東地方北西部の山間地にまで及んだ。一旦は廃止され、佐久郡内で移転を繰り返した後、再び御影に設置された。

沿革

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  • 天和2年(1682年):東信濃の天領管轄のため平賀村(現・佐久市)に陣屋を設置。
  • 元禄12年(1699年):御影に陣屋を移す。
  • 享保5年(1720年):廃止。
  • 寛延2年(1749年):飯島陣屋の出張陣屋として再設置。
  • 文政8年(1825年):中之条陣屋の出張陣屋として移管。
  • 慶應4年(1868年):明治新政府により廃止され、尾張藩の取締役所となる。同年伊那県御影局となる。
  • 明治3年(1870年):中野県設置。
  • 明治4年(1871年):長野県成立。

歴代代官一覧

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氏名 任期
1 高谷盛直 元禄12年(1699年) 〜 正徳3年(1713年)
2 都筑正倚 正徳3年(1713年) 〜 享保2年(1717年)
3 都筑法景 享保2年(1717年) 〜 享保5年(1720年)
4 嶋豊勝 寛延2年(1749年) 〜 宝暦3年(1753年)
5 大草政美 宝暦3年(1753年)
6 布施胤将 宝暦3年(1753年) 〜 宝暦11年(1761年)
7 横山政央 宝暦11年(1761年) 〜 宝暦12年(1762年)
8 池田季庸 宝暦12年(1762年) 〜 明和5年(1768年)
9 飯塚英長 明和5年(1768年) 〜 安永2年(1773年)
10 遠藤良致 安永2年(1773年) 〜 天明8年(1788年)
11 鈴木正義
野口直方
天明8年(1788年)
12 佐藤重矩 天明8年(1788年) 〜 寛政5年(1793年)
13 荻原友標 寛政5年(1793年)
14 堀谷紀雄 寛政5年(1793年) 〜 寛政10年(1798年)
15 榊原長義 寛政10年(1798年) 〜 文化8年(1811年)
16 杉庄兵衛 文化8年(1811年)
17 田口善行 文化8年(1811年) 〜 文化10年(1813年)
18 古橋久敬 文化10年(1813年)
19 吉川貞幹 文化10年(1813年)
20 川崎定安 文化10年(1813年) 〜 文政6年(1823年)
21 山本雅直 文政6年(1823年) 〜 文政8年(1825年)
22 荒井平兵衛 文政8年(1825年) 〜 文政10年(1827年)
23 井上五郎左衛門 文政10年(1827年) 〜 文政12年(1829年)
24 大原四郎右衛門 文政12年(1829年) 〜 天保3年(1832年)
25 蓑笠之助 天保3年(1832年) 〜 天保5年(1834年)
26 大原左近 天保5年(1834年) 〜 天保13年(1842年)
27 森親之助 天保13年(1842年)
28 石井勝之助 天保13年(1842年) 〜 弘化2年(1845年)
29 川上金吾助 弘化2年(1845年) 〜 嘉永2年(1849年)
30 鈴木大太郎 嘉永2年(1849年) 〜 安政元年(1854年)
32 森孫三郎 安政元年(1854年) 〜 安政5年(1858年)
33 木村董平 安政5年(1858年) 〜 文久元年(1861年)
34 安藤伝蔵 文久元年(1861年) 〜 文久3年(1863年)
35 甘利八右衛門 文久3年(1863年) 〜 慶応2年(1866年)
36 松本直一郎 慶応2年(1866年) 〜 慶應4年(1868年)

関連項目

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参考文献

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  • 『佐久市志 歴史編 近世』
  • 『国別城郭・陣屋・要害・台場事典』(西ヶ谷恭弘編、東京堂出版、2002年)

外部リンク

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