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広島電鉄3950形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広島電鉄3950形電車
Green Liner
3950形3951編成
(2022年10月4日 袋町中電前
基本情報
製造所 アルナ工機
主要諸元
編成 3車体4台車連接固定編成
軌間 1,435 mm
編成定員 152(着席66)人
編成重量 38.0t
全長 27,360 mm
全幅 2,496 mm
全高 3,820 mm
主電動機 東洋電機製造
TDK-6305-A形
駆動方式 TD平行カルダン駆動
編成出力 85kW×4
制御方式 東洋電機製造製 GTO-VVVF (初期型)
備考 全金属製
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3950形3952編成(広島駅)

広島電鉄3950形電車(ひろしまでんてつ3950がたでんしゃ)とは、1997年に登場した広島電鉄路面電車である。

概要

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広電では3900形に次ぐ連接車である。アルナ工機で製造された。

3900形のマイナーチェンジ形で性能的には変わらないが、車両デザインをGKデザイン総研広島が担当した[1]ヘッドライトが従来の2灯式からロービームライトとハイビームライトを別々にした4灯式となり、運転席前面の窓に曲面ガラスが採用され、デザインが大きく変わった[1]。また、ロービームライトには日本の鉄道用車両では初採用となったプロジェクター式ヘッドライトが採用された[1][2]。イメージ的にはグリーンムーバーこと5000形に繋がる物になっている[3]。また、集電装置3500形以来採用されていたZ型パンタグラフから、広電では初採用となるシングルアーム型パンタグラフに変わったのも3900形と異なる点である[1]

愛称はこの形式も「Green Liner」(グリーンライナー)だが、3900形までの5形式が車体面に記した愛称が平仮名表記なのに対し、本形式では英語表記に変更されている。塗装も大幅に変更したため、車体色の緑色の色合いもこれまでの「ぐりーんらいなー」と異なる[1]

なお、その後の量産は5000形に移行したため事実上最後のグリーンライナーであり、また2020年現在、広島電鉄が最後に製造した乗降扉ステップ付の車両である。車両単価は1編成あたり、2億2千万で補助金は出ていない。

計6編成製造され、当初は全車が宮島線直通電車の用途として導入された。2007年10月には3953、3956号に同形式初のラッピング広告が施された。

2020年4月現在、全編成が2号線(宮島線)専用運用となっている。平日朝ラッシュのみ、宮島口方面→紙屋町西→市役所前→広電本社前までの運用に就く。但し、毎年7月末に行われる「広島みなと夢花火大会」では、臨時便として5号線(比治山線)や宇品線の海岸通停留場からの区間運用に就くことがある。

各車状況

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特記がある場合を除き、2024年11月現在の状態を示す。

車号 竣工 所属 塗装 ICカード全扉乗降

サービス対応日

備考
3951 1997年12月 荒手車庫 標準色  2022年3月17日 行先表示器がLEDに変更。
3952 1997年12月 かっぱえびせん 発売60周年記念ラッピング 2022年3月12日
3953 1998年1月 標準色 2022年4月7日
3954 1998年3月 標準色 2022年3月31日
3955 ドラゴンフライズラッピング電車 2022年4月14日
3956 標準色 2022年4月23日

脚注

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  1. ^ a b c d e 【緑】宮島線100周年記念企画・人気投票第1位の3950形を特集!. みんなきんさい広電チャンネル【広島電鉄公式】. 広島電鉄. 23 September 2022. 2022年11月23日閲覧
  2. ^ プロジェクター式ヘッドライトはその後、多くの鉄道車両で採用される事となるが、それらがヘッドランプバルブにHIDランプを採用しているのに対して、本車両では製造当時主流であったハロゲンランプを採用している。
  3. ^ 5000形もGKデザイン総研広島が車両デザインを担当している。

参考文献

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