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岸本隆一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岸本 隆一
Ryuichi Kishimoto
琉球ゴールデンキングス  No.14
ポジション PG/SG
基本情報
愛称 りゅういち
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1990-05-17) 1990年5月17日(34歳)[1]
出身地 沖縄県名護市[1]
身長 176cm (5 ft 9 in)[1]
体重 75kg (165 lb)[1]
キャリア情報
高校 沖縄県立北中城高等学校
大学 大東文化大学
ドラフト 新人選手契約制度
経歴
2013-琉球ゴールデンキングス
選手情報 ウィキデータを編集 B.LEAGUE.jp

岸本 隆一(きしもと りゅういち、1990年平成2年〉5月17日 - [2])は、日本のプロバスケットボール選手。沖縄県名護市出身。ポジションはポイントガード/シューティングガードB.LEAGUE琉球ゴールデンキングスに所属している。

経歴

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小学3年生時、小学校のクラブ活動でバスケットボールを始める[2]。ただ、その前から自宅の庭にバスケットゴールがあり、物心付く頃から11歳上の兄と一緒に遊びでプレーしていた[3]

2005年3月、名護市立屋部中学校2年時に、自身初めての全国大会となるジュニアオールスターに出場し、1勝1敗で予選リーグ敗退[4]。当時埼玉代表だった大塚勇人らと対戦して衝撃を受け、「自分の世界観が変わりました。沖縄って島国なので、“井の中の蛙”だったと思うんです」と語っている[3]

元プレーヤーの金城バーニーに憧れ、当時金城バーニーが指導していた沖縄県立北中城高等学校に進学。点取り屋として活躍し、自己最多得点は県大会での1試合83得点[5]。高校3年時に出場した2008年のインターハイでは、1回戦で船橋市立船橋高校と対戦し、トリプルオーバータイムの末、122-121で勝利。この試合、岸本は3Pシュート7本を含む48得点を挙げて大きなインパクトを残した[6]

高校卒業後は、竹野明倫阿部友和に憧れ、当時関東2部リーグだった大東文化大学に進学[5]。背番号14番を付けた理由は「兄が13番をつけており、その次の14番でいいかなと…」[2]。2年次に2部優勝と1部昇格を果たし、4年次にはインカレで7位入賞。準々決勝では強豪・青山学院大学と白熱した好ゲームを繰り広げ、岸本が5ファウルで退場となった際には代々木第2体育館の会場から惜しみない拍手が巻き起こった[7]。大学4年次の2012年には李相伯杯の日本代表としてもプレーしている。

2013年1月に、bjリーグの新人選手契約制度により琉球ゴールデンキングスに入団した。クラブから“超新星”の異名を授けられ、2013-14シーズンは主力としてレギュラーシーズン47試合に出場し、新人賞を受賞。秋田ノーザンハピネッツと対戦した2013-14ファイナルでは、34得点をあげてプレイオフMVPに選出された。

入団4シーズン目となる2015-16シーズンには、チームキャプテンに就任[8]。同シーズンでは、bjリーグの日本人選手による1試合最多得点タイ記録の41点を挙げた。持ち前の高いシュート力を武器にチームをけん引し、bjリーグ最後の年に王座奪還。

2016年7月11日、第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップに出場[9]。日本代表時の背番号は41番。同年12月には日本代表候補重点強化選手に選出されている[10]

2016年9月22日、記念すべきBリーグ初年度の開幕戦に出場し、アルバルク東京と対戦。しかし岸本自身は3Pシュート1本を含む4得点に終わり、「悔しかったし、もったいなかった。もし過去に戻れるとしたらあの試合に戻りたい」と後に語っている[3]

2020年4月、指定難病とされる潰瘍性大腸炎と診断される。だが入院と治療により症状が改善され、5月上旬には通常の体調に戻って軽度の運動を開始[11]

2021年11月、FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選の日本代表候補に選出された[12]。強化合宿中の取材では「あまり代表には縁がなかったタイプなんですけど、今回こうして選んでいただいて、本当にうれしく思っていますし、身の引き締まる思いです」とコメントしている[13]

その他

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  • 幼少期はバスケットボール以外にピアノを習っていた[2]
  • 2017年6月19日、自身のTwitterで結婚を報告[14]
  • オフの過ごし方は家族でお出かけ[2]
  • 注目してもらいたいプレーは困った時に状況を変えられるプレー[2]

記録

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

【bjリーグ】

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
bjリーグ 2012-13 琉球 21 6.0 .306 .260 .875 0.9 0.3 20.3 0 0.3 3.1
bjリーグ 2013-14 琉球 47 26.1 .385 .362 .885 2.3 2.3 0.9 0.0 1.8 11.3
bjリーグ 2014-15 琉球 52 23.3 .393 .378 .797 1.9 2.2 1.0 0.1 1.4 11.7
bjリーグ 2015-16 琉球 52 27.3 .387 .375 .885 2.6 3.3 0.9 0.1 1.6 11.9

【Bリーグ】

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
Bリーグ 2016-17 琉球 60 53 27.3 .371 .308 .813 2.9 2.2 0.6 0.1 1.7 10.8
Bリーグ 2017-18 琉球 60 60 25.3 .381 .361 .848 1.9 3.8 1 0.1 1.7 10.3
Bリーグ 2018-19 琉球 60 16 19.4 .374 .351 .787 1.7 2.4 0.5 0 1.3 9.1
Bリーグ 2019-20 琉球 37 28 24.0 .398 .367 .877 1.9 2.9 0.9 0 1.2 11.9
Bリーグ 2020-21 琉球 56 22 21.4 .414 .387 .841 1.8 2.5 0.6 0 1 8.6
Bリーグ 2021-22 琉球 55 14 21:34 .406 .384 .853 1.6 2.5 0.7 0 1.2 9.5
Bリーグ 2022-23 琉球 60 50 24:50 .389 .348 .768 2.1 3.7 0.6 0 1.3 9.3
Bリーグ 2023-24 琉球 60 60 26:26 .406 .389 .897 2 3 0.8 0.1 1.4 10.9

ポストシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
Bリーグ 2016-17 琉球 2 2 35.3 .417 .222 .667 3.0 5.5 0 0 2.5 13.0
Bリーグ 2017-18 琉球 5 5 24.2 .296 .297 .833 2.6 3.0 0.6 0 1 10.6
Bリーグ 2018-19 琉球 6 0 10.5 .263 .192 1 0.7 1.5 0.2 0 0.8 4.7
Bリーグ 2020-21 琉球 6 6 22.5 .314 .295 .875 2.7 4 1.2 0 0.8 11.8
Bリーグ 2021-22 琉球 6 6 29:49 .286 .306 1.000 2.5 3.7 1.2 0.0 1.0 10.0
Bリーグ 2022-23 琉球 6 6 23:09 .286 .417 .750 1.8 3.7 0.8 0.0 1.0 6.7
Bリーグ 2023-24 琉球 9 9 29:29 .343 .297 .778 2.9 1.8 1.0 0.1 1.8 10.4

脚注

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  1. ^ a b c d 【選手契約】岸本 隆一選手、契約基本合意』(プレスリリース)沖縄バスケットボール株式会社、2013年1月24日http://www.okinawa-basketball.jp/2013/01/post_1018.html 
  2. ^ a b c d e f 岸本隆一”. 琉球ゴールデンキングス. 2021年11月25日閲覧。
  3. ^ a b c 月刊バスケットボール2020年9月号「籠球群像〜岸本隆一〜」. 日本文化出版株式会社. (7月25日) 
  4. ^ FUJI XEROX CUP 2005 第18回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会 公式サイト / 日本バスケットボール協会 公式サイト”. juniorallstar.japanbasketball.jp. 2021年11月25日閲覧。
  5. ^ a b bojw. “【SPECIAL】BOJラインvol.11~岸本隆一選手~”. bojweblog.jp. 2021年11月25日閲覧。
  6. ^ 彩夏到来 08 埼玉総体 バスケットボール”. interhigh.japanbasketball.jp. 2021年11月25日閲覧。
  7. ^ bojw. “【2012インカレ】11/23レポート(準々決勝)”. bojweblog.jp. 2021年11月25日閲覧。
  8. ^ 岸本隆一選手がキャプテンに!”. 琉球ゴールデンキングス (2015年8月24日). 2015年9月18日閲覧。
  9. ^ 岸本選手、日本代表入り キングスから初選出”. 琉球新報 (2016年7月12日). 2016年12月10日閲覧。
  10. ^ 重点強化選手選出及び、強化合宿参加の報告”. 琉球ゴールデンキングス (2016年12月7日). 2016年12月10日閲覧。
  11. ^ #14 岸本隆一選手 健康状況のご報告”. 琉球ゴールデンキングス. 2021年11月25日閲覧。
  12. ^ 公益財団法人日本バスケットボール協会 (2021年11月15日). “「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023 アジア地区予選」 Window1 日本代表候補選手24名発表 / Window1直前合宿参加メンバーのお知らせ”. 公益財団法人日本バスケットボール協会. 2021年11月25日閲覧。
  13. ^ 岸本隆一(琉球ゴールデンキングス) - FIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window1男子日本代表候補名鑑”. バスケットボール専門情報│月バス.com (2021年11月24日). 2021年11月27日閲覧。
  14. ^ https://twitter.com/ryuichi_14/status/876726084091338754”. Twitter. 2021年11月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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