宮沢賢治賞・イーハトーブ賞
表示
宮沢賢治賞・イーハトーブ賞 (みやざわけんじしょう・イーハトーブしょう) | |
---|---|
国 | 日本 |
主催 | 岩手県花巻市 |
初回 | 1991年 |
公式サイト | 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞 - 宮沢賢治学会イーハトーブセンター |
宮沢賢治賞・イーハトーブ賞(みやざわけんじしょう・イーハトーブしょう)は、日本の賞。
概要
[編集]岩手県花巻市が主催している[1][2]。宮沢賢治学会イーハトーブセンターが選考を行っている[1]。宮沢賢治の業務および精神の普及を図り、賢治のまち花巻を全国に発信し、地域の活性化を図ることを目的としている[3]。宮沢賢治賞は、宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい研究・評論・創作を行った個人または団体に対して贈られるもので、おおむね過去3年以内に発表されたものが対象とされる[1][2]。イーハトーブ賞は、宮沢賢治の名において顕彰されるにふさわしい実践的な活動を行った個人または団体に対して贈られる[1][4]。宮沢賢治賞、イーハトーブ賞ともに、本賞とそれに準じる奨励賞が設けられており、本賞には賞状、正賞、副賞100万円が、奨励賞には賞状、記念品、副賞30万円が贈られる[1]。
受賞者一覧
[編集]回(年) | 賞 | 受賞者 | |
---|---|---|---|
第1回(1991年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 堀尾青史 |
柚木沙弥郎 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし | |
第2回(1992年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 小倉豊文 |
奨励賞 | エレーヌ・モリタ | ||
サラ・M・ストロング | |||
對馬美香 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 照井謹二郎 | |
奨励賞 | 岩手絵の会 | ||
第3回(1993年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 原子朗 |
奨励賞 | 「オペレッタ〈注文の多い料理店〉」上演グループ | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | ほべつ銀河鉄道の里づくり委員会 | |
奨励賞 | 宮沢賢治の会 | ||
吉田昌男 | |||
第4回(1994年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 森荘已池 |
奨励賞 | 宇佐美圭司 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 林洋子 | |
奨励賞 | 滝田恒男 | ||
岩手点訳奉仕会代表 阿部真彦 | |||
岩手音声訳の会代表 前田正二 | |||
第5回(1995年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし |
奨励賞 | 中野新治 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 高木仁三郎 | |
ものがたり文化の会 代表 根本順吉 | |||
奨励賞 | 花巻混声合唱団 代表 西村博 | ||
第6回(1996年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 斎藤文一 |
シャスティーン・ヴィデーウス | |||
奨励賞 | 鈴木健司 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 田ヶ谷雅夫 | |
松村彦次郎 | |||
第7回(1997年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 宇佐美英治 |
佐藤泰正[5][6][7][8] | |||
奨励賞 | 秋枝美保 | ||
西成彦 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 牧野財士 | |
奨励賞 | 鈴木實 | ||
ガブリエル・メランベルシェ | |||
第8回(1998年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし |
奨励賞 | 多田幸正 | ||
奥山文幸 | |||
齋藤孝 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 長岡輝子 | |
山崎善次郎 | |||
第9回(1999年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 入沢康夫 |
続橋達雄 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 井上ひさし | |
奨励賞 | 谷口秀子 | ||
中村伸一郎 | |||
第10回(2000年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 佐藤通雅 |
奨励賞 | 押野武志 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし | |
奨励賞 | 岩手県立花巻農業高等学校 鹿踊り部 | ||
第11回(2001年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 天沢退二郎 |
奨励賞 | カレン・コリガン=テイラー | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | ますむらひろし | |
菊池裕 | |||
第12回(2002年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 松田司郎 |
奨励賞 | 近藤晴彦 | ||
プラット・アブラハム・ジョージ | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | オペラシアターこんにゃく座代表 竹田恵子 | |
奨励賞 | 佐藤孝 | ||
第13回(2003年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 池澤夏樹 |
小林敏也[9][10] | |||
奨励賞 | 該当なし | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 赤坂憲雄 | |
奨励賞 | 該当なし | ||
第14回(2004年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし |
奨励賞 | 小川達雄 | ||
山根知子 | |||
松澤和宏 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 中村哲 | |
畠山重篤 | |||
奨励賞 | 該当なし | ||
第15回(2005年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 奥田弘 |
奨励賞 | 石黒耀 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 川村光夫 | |
奨励賞 | 花巻ユネスコ・ペ・セルクル | ||
松香洋子 | |||
第16回(2006年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 高橋源一郎 |
奨励賞 | 岡澤敏男 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 内橋克人 | |
服部匡志 | |||
奨励賞 | コーラスせきれい | ||
第17回(2007年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 菊池忠二 |
奨励賞 | 加藤碵一 | ||
中村三春 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし | |
奨励賞 | ナンダ プラサト ウプレテイ | ||
三朝温泉かじか蛙保存研究会 御舩道子 | |||
第18回(2008年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | ロジャー・パルバース[11][12][13] |
奨励賞 | 浜垣誠司 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 国連難民高等弁務官事務所 ウガンダ、カンパラ事務所 高嶋由美子[13] | |
奨励賞 | 長津功三良・鈴木比佐雄・山本十四尾 | ||
第19回(2009年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 吉本隆明[14] |
奨励賞 | 岡村民夫[14] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし[14] | |
奨励賞 | 桑島法子[14] | ||
第20回(2010年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 西田良子[15] |
奨励賞 | 該当なし | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし | |
奨励賞 | 花巻・賢治を読む会 | ||
劇団らあす[15] | |||
第21回(2011年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 吉田文憲[16] |
奨励賞 | 信時哲郎[16] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 該当なし[16] | |
奨励賞 | 安斉重夫[16] | ||
川野目亭南天[16] | |||
第22回(2012年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし |
奨励賞 | 島田隆輔[17] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | むのたけじ[17] | |
第23回(2013年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 冨田勲 |
奨励賞 | 佐々木(ヤンコフスカ) ボグナ | ||
平澤信一 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 片田敏孝 | |
奨励賞 | 一般社団法人社会的包摂サポートセンター | ||
第24回(2014年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 藤城清治[18] |
奨励賞 | 大島丈志 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 三陸鉄道株式会社(望月正彦) | |
奨励賞 | KAGAYA[18] | ||
第25回(2015年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 吉見正信[19] |
奨励賞 | グレゴリー・ガリー | ||
秦野一宏 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 高畑勲[19] | |
奨励賞 | 佐々木格 | ||
第26回(2016年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし[20] |
奨励賞 | 加藤昌男[20] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 司修[21][20] | |
奨励賞 | 野口田鶴子[20] | ||
第27回(2017年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし[22] |
奨励賞 | 該当なし | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 色川大吉[23][22] | |
奨励賞 | 渋谷りつ子[23]、合唱団じゃがいも[23] | ||
第28回(2018年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 佐藤泰平[24][25] |
奨励賞 | 森三紗[24] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 北海道農民管弦楽団[24][25] | |
奨励賞 | 酒井倫子[24] | ||
第29回(2019年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 該当なし |
奨励賞 | 暁方ミセイ | ||
沢村澄子 | |||
富山英俊 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 北川フラム | |
奨励賞 | 該当なし | ||
第30回(2020年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 今福龍太[26] |
奨励賞 | 構大樹 | ||
吉田重滿 | |||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 劇団わらび座[26] | |
奨励賞 | 該当なし | ||
第31回(2021年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 信時哲郎 |
奨励賞 | 該当なし | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 毛利衛 | |
奨励賞 | ものがたりグループ☆ポランの会 | ||
第32回(2022年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 栗原敦[27] |
奨励賞 | 朗読劇『銀河鉄道の夜』制作チーム(代表=古川日出男)+ 監督・河合 宏樹 | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 人形劇団プーク | |
奨励賞 | アザリア奇譚部 | ||
第33回(2023年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 岡村民夫[28] |
奨励賞 | 大内秀明[28] | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 中村節也・福井敬[28] | |
奨励賞 | 該当なし | ||
第34回(2024年) | 宮沢賢治賞 | 本賞 | 杉浦静[29] |
奨励賞 | 該当なし | ||
イーハトーブ賞 | 本賞 | 伊藤卓美[29] | |
奨励賞 | アスィエ・サベル・モガッダム[29] | ||
海津研[29] |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞 宮沢賢治学会イーハトーブセンター
- ^ a b “神戸新聞NEXT|丹波|宮沢賢治賞奨励賞に篠山の男性 銅版画で童話表現”. 神戸新聞. (2016年8月22日). オリジナルの2016年8月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ 賢治のふるさと~花巻市文化創造発信事業 - ウェブアーカイブ(2016年10月2日)
- ^ 宮沢賢治賞に藤城氏 岩手・花巻で贈呈式 - 産経ニュース
- ^ 「梅光学院の思い出と漱石の魅力語る 開校100年迎え、96歳現役教官」『朝日新聞』2014年6月4日、朝刊。
- ^ 「佐藤泰正さん死去」『朝日新聞』2015年12月1日、朝刊。
- ^ 「梅光の元学長・佐藤さんへ感謝と別れの言葉 下関で追悼礼拝」『朝日新聞』2016年1月24日、朝刊。
- ^ 「追悼、佐藤泰正さん展 著書65冊が業績紹介 下関市立中央図書館」『朝日新聞』2015年12月18日、朝刊。
- ^ 「賢治の世界を大胆に 飯島で絵本原画展」『朝日新聞』2014年9月6日、朝刊。
- ^ 「(私の書くグッとムービー)小林敏也さん「美女と野獣」」『朝日新聞』2016年3月4日、夕刊。
- ^ 「(ひと)ロジャー・パルバースさん 宮沢賢治賞受賞の作家・東工大世界文明センター長」『朝日新聞』2008年9月22日、朝刊。
- ^ 「インフォメーション」『朝日新聞』2016年11月28日、朝刊。
- ^ a b 「贈呈式に電柱飾り 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」『朝日新聞』2008年9月23日、朝刊。
- ^ a b c d 「(黒板)第19回宮沢賢治賞」『朝日新聞』2009年9月2日、夕刊。
- ^ a b 「奨励賞の劇団、宮沢賢治賞の童話上演 イーハトーブ賞授賞式」『朝日新聞』2010年9月23日、朝刊。
- ^ a b c d e 「宮沢賢治賞に詩人の吉田文憲さん」『朝日新聞』2011年8月4日、朝刊。
- ^ a b 「のむたけじさんにイーハトーブ賞 宮沢賢治賞奨励賞は松江の島田さん」『朝日新聞』2012年8月7日、朝刊。
- ^ a b 「賢治賞に影絵の藤城氏、イーハトーブ賞は三鉄 花巻市」『朝日新聞』2014年8月8日、朝刊。
- ^ a b 「吉見さんと高畑さんに贈る 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」『朝日新聞』2015年9月23日、朝刊。
- ^ a b c d 「司修氏にイーハトーブ賞 芸術性高い装丁・小説」『朝日新聞』2016年7月29日、朝刊。
- ^ 司 修 名誉教授が「イーハトーブ賞」を受賞|国際文化学部|法政大学
- ^ a b 「イーハトーブ賞、色川さんが講演 花巻で贈呈式」『朝日新聞』2017年9月23日、朝刊。
- ^ a b c “研究、創作活動たたえる 宮沢賢治賞イーハトーブ賞 色川氏ら2氏1団体表彰【花巻】”. Iwanichi Online (岩手日日新聞社). (2017年9月23日) 2019年6月2日閲覧。
- ^ a b c d 「宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」『広報はなまき』平成30年9月1日号、花巻市、2018年9月1日、10頁、2019年6月2日閲覧。
- ^ a b 「(道外発)北海道農民還元楽団が受賞 宮沢賢治ちなむ活動「イーハトーブ賞」」『朝日新聞』2018年8月12日、朝刊。
- ^ a b 「わらび座にイーハトーブ賞 賢治作品など公演通じ、東北に貢献 あす贈呈式」『朝日新聞』2020年9月21日、朝刊。
- ^ 「(賢治を語る 没後90年)震災で東京の大転換直視 実践女子大名誉教授・栗原敦さん」『朝日新聞』2023年8月24日、朝刊。
- ^ a b c 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞が決定しました - 宮沢賢治学会イーハトーブセンター(2023年8月10日)
- ^ a b c d 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞が決定しました - 宮沢賢治学会イーハトーブセンター(2024年8月4日)