コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

天水山正則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
天水山 正則
基礎情報
四股名 池田 正則 → 天水山 正則 → 池田 正則 → 天水山 正則
本名 池田 正則
生年月日 (1940-12-08) 1940年12月8日
出身 熊本県玉名郡天水町(現在の玉名市
身長 176cm
体重 133kg
BMI 42.94
所属部屋 荒磯部屋(のちに伊勢ヶ濱部屋
得意技 左四つ、寄り、押し
成績
現在の番付 引退
最高位 西前頭10枚目
生涯戦歴 389勝363敗2休 (71場所)
幕内戦歴 23勝37敗 (4場所)
優勝 十両優勝2回
幕下優勝1回
データ
初土俵 1956年5月場所
入幕 1965年5月場所
引退 1968年9月場所
備考
2019年7月22日現在

天水山 正則(てんすいやま まさのり、1940年12月8日 - 没年不明)は、熊本県玉名郡天水町(現・同県玉名市)出身で伊勢ヶ濱部屋(入門時は荒磯部屋)に所属した大相撲力士。本名は池田 正則(いけだ まさのり)。最高位は西前頭10枚目(1965年7月場所、1967年7月場所)。現役時代の体格は176cm、133kg。得意手は左四つ、寄り、押し。

来歴・人物

[編集]

中学校を卒業後、上京し、元横綱照國が開いた荒磯部屋(のち、伊勢ヶ濱部屋に改称)へ入門。1956年5月場所で初土俵を踏んだ。同期の初土俵組には、後の関脇海乃山や前頭筆頭の大雄などがいる。

同年9月、故郷の地名に因んだ「天水山」の四股名序ノ口に付いた(その後、本名の「池田」に改名した時期もあったが、すぐに元の「天水山」へ戻している)。

三段目までは順調に昇進したが、1958年9月場所からは4年10ヶ月もの間、幕下に在った。1963年5月場所では7戦全勝という好成績を挙げて幕下優勝を遂げ、翌場所、22歳で新十両に昇進。以降は、十両に定着した。

その後漸くは十両中下位を往復する時期が続いたが、西十両4枚目で迎えた1965年3月場所では12勝3敗と好成績を挙げ、十両優勝を果たした。そして、これを手土産に翌5月場所、24歳で入幕した。その場所では場所前より虫垂炎に罹ったが、薬で痛みを散らしながら8勝7敗と勝ち越した。

左四つからの寄りを得意としたが、その取り口が幕内ではなかなか通用せず、幕内での勝ち越しは新入幕場所の1場所のみであった。

1967年11月場所を最後に幕内から遠ざかり、その後十両からも転落。西幕下4枚目の地位で途中休場した1968年9月場所を以って、27歳で廃業した。

廃業後は、住友金属に勤務。同社の相撲部の指導にも当たっていた。

主な成績・記録

[編集]
  • 通算成績:389勝363敗2休 勝率.517
  • 幕内成績:23勝37敗 勝率.383
  • 現役在位:71場所
  • 幕内在位:4場所
  • 連続出場:752回(序ノ口以来、1956年9月場所-1968年9月場所(9日目))
  • 各段優勝
    • 十両優勝:2回(1965年3月場所、1967年5月場所)
    • 幕下優勝:1回(1963年5月場所)

場所別成績

[編集]
天水山 正則
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1956年
(昭和31年)
x x (前相撲) x 西序ノ口25枚目
3–5 
x
1957年
(昭和32年)
西序二段111枚目
5–3 
西序二段77枚目
8–0 
東三段目82枚目
4–4 
x 西三段目65枚目
6–2 
西三段目38枚目
4–4 
1958年
(昭和33年)
西三段目37枚目
5–3 
西三段目28枚目
4–4 
西三段目25枚目
4–4 
東三段目21枚目
6–2 
西幕下83枚目
5–3 
西幕下68枚目
4–4 
1959年
(昭和34年)
西幕下66枚目
4–4 
東幕下64枚目
5–3 
西幕下57枚目
6–2 
東幕下39枚目
4–4 
東幕下38枚目
5–3 
西幕下29枚目
5–3 
1960年
(昭和35年)
東幕下26枚目
4–4 
東幕下24枚目
5–3 
西幕下18枚目
4–4 
西幕下17枚目
2–5 
東幕下31枚目
3–4 
東幕下35枚目
4–3 
1961年
(昭和36年)
東幕下33枚目
2–5 
東幕下45枚目
2–5 
西幕下65枚目
6–1 
東幕下38枚目
3–4 
西幕下45枚目
3–4 
西幕下50枚目
3–4 
1962年
(昭和37年)
東幕下57枚目
6–1 
東幕下33枚目
4–3 
東幕下30枚目
4–3 
東幕下25枚目
4–3 
西幕下23枚目
4–3 
西幕下19枚目
5–2 
1963年
(昭和38年)
東幕下9枚目
3–4 
西幕下11枚目
5–2 
東幕下6枚目
優勝
7–0
西十両15枚目
9–6 
東十両10枚目
8–7 
東十両7枚目
6–9 
1964年
(昭和39年)
西十両9枚目
7–8 
東十両10枚目
8–7 
東十両8枚目
7–8 
西十両9枚目
5–10 
東十両16枚目
9–6 
東十両7枚目
7–8 
1965年
(昭和40年)
東十両8枚目
11–4 
西十両4枚目
優勝
12–3
東前頭14枚目
8–7 
西前頭10枚目
2–13 
西十両4枚目
6–9 
西十両7枚目
7–8 
1966年
(昭和41年)
西十両8枚目
9–6 
西十両2枚目
6–9 
東十両6枚目
8–7 
東十両4枚目
5–10 
西十両8枚目
8–7 
西十両4枚目
6–9 
1967年
(昭和42年)
東十両7枚目
8–7 
東十両6枚目
8–7 
東十両7枚目
優勝
12–3
西前頭10枚目
7–8 
東十両筆頭
8–7 
東前頭11枚目
6–9 
1968年
(昭和43年)
東十両2枚目
5–10 
西十両7枚目
7–8 
西十両9枚目
7–8 
西十両11枚目
4–11 
西幕下4枚目
引退
1–4–2
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績

[編集]
力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
青ノ里 3 0 荒波 0 2 岩風 1 0 宇多川 0 2
小城ノ花 0 1 海乃山 0 1 金乃花 0 1 君錦 0 2
高鉄山 2 0 大心 0 1 大雄 0 2 鶴ヶ嶺 1 0
戸田 0 2 栃東 0 1 豊國 1 0 花光 1 1
廣川 0 2 福の花 0 1 房錦 1 1 富士錦 2 1
前田川 1 1 前の山 0 1 禊鳳 1 1 義ノ花 0 3
若杉山 1 1 若秩父 0 1 若天龍 0 2 若浪 1 3
若鳴門 0 1 若乃洲 2 0 若見山 2 1 若吉葉 1 1

改名歴

[編集]
  • 天水山 正則(てんすいやま まさのり、1956年9月場所-1963年1月場所・1963年7月場所-1968年9月場所)
  • 池田 正則(いけだ -、1963年3月場所-1963年5月場所)

関連項目

[編集]

参考文献

[編集]