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変ヘ長調

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
{ \new Staff \with{ \magnifyStaff #3/2 } << \time 2/16 \override Score.TimeSignature #'stencil = ##f { \clef treble \key fes \major s16 \clef bass \key fes \major s16 } >> }

変ヘ長調(へんヘちょうちょう、: F-flat major : Fes-Dur)は、変ヘ(F♭) 音を主音とする理論的な調である。

F♭、G♭、A♭、Bdouble flat、C♭、D♭、E♭音で構成され、調号はフラット6個、ダブルフラット1個となる。

一般に、異名同音調で表記が簡単な「ホ長調」を使用する。 しかし、19平均律31平均律のようにEとF♭の音高が異なる場合は「変ヘ長調」がそのまま使われることもある。

この調が曲中で一時的にに使われる際には一般的に臨時記号で表現されるが、まれに調号の形で現れることもある。例として、この調号は、ヴィクトル・エワルドの管楽五重奏第4番(作品 8)の3楽章にある[1]

関係調
同主調 (Im) 変ヘ短調(理論的)

異名同音調 : ホ短調

平行調 (VIm) 変ニ短調(理論的)

異名同音調 : 嬰ハ短調

属調 (V) 変ハ長調
下属調 (IV) 重変ロ長調(理論的)

異名同音調 :イ長調

異名同音調 ホ長調

変ヘ長調のスケールは次のとおり。

 {
\override Score.TimeSignature #'stencil = ##f
\relative c' {
  \clef treble \key fes \major \time 7/4 fes4 ges aes beses ces des ees fes ees des ces beses aes ges fes2
} }

出典

[編集]
  1. ^ Ewald: Quintet No 4 in Ab, op 8”. Ensemble Publications. 1 June 2016閲覧。