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土佐弘之

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土佐 弘之(とさ ひろゆき、1959年 - )は、日本政治学者。専門は、国際関係論・政治社会学。東北大学法学部教授、神戸大学大学院国際協力研究科教授を経て、ノートルダム清心女子大学国際文化学部教授、神戸大学名誉教授。

略歴

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東京都生まれ。1978年大阪府立北野高校卒業後、同年東京大学文科三類入学。1983年東京大学文学部社会学科卒業後、同年東京大学大学院総合文化研究科修士課程進学。1985年同課程修了後、同年東京大学東洋文化研究所助手。のち摂南大学国際言語文化学部講師、神戸女学院大学文学部助教授、東北大学法学部教授などを経て、2004年から神戸大学大学院国際協力研究科教授、2008年から2009年アベリストウィス大学国際政治学部客員研究員、2013年から2015年神戸大学大学院国際協力研究科科長。2024年からノートルダム清心女子大学国際文化学部教授、神戸大学名誉教授。

著書

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単著

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  • 『グローバル/ジェンダー・ポリティクス――国際関係論とフェミニズム』(世界思想社, 2000年)
  • 『安全保障という逆説』(青土社, 2003年)
  • 『アナーキカル・ガヴァナンス――批判的国際関係論の新展開』(御茶の水書房, 2006年)
  • 『野生のデモクラシー――不正義に抗する政治について』(青土社、2012年)
  • 『境界と暴力の政治学――安全保障国家の論理を超えて』(岩波書店、2016年)
  • 『ポスト・ヒューマニズムの政治』(人文書院、2020年)

編著

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  • 『グローバル政治理論』 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)(人文書院 2011年) 

共編著

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訳書

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論文

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雑誌論文

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  • 「脱領域的テロリズム、ポストモダン帝国体系と世界内戦」『現代思想』29巻13号(2001年)
  • 「国際難民レジームの政治力学」『国際人権』13号(2002年)
  • 「『現実主義』は現実を切り捨てる」『世界』2005年6月号
  • 「経綸問答――06リミックス・バージョン」『現代思想』34巻10号(2006年)
  • 「"主体化の暴力"を超克するケアの倫理──脆い生への対応をめぐって」『思想』993号(2007年)
  • 「グローバルな立憲秩序と逸脱レジーム――ICCプロセスの事例を中心に」『国際政治』147号(2007年)
  • "Anarchical Governance: Neoliberal Governmentality in Resonance with the State of Exception", International Political Sociology, 3(4), 2009.[1]
  • 「ジオボディ・ポリティクスの超克——アジアの政治的地脈におけるCSSの試掘」『平和研究』43号(2014年)
  • 「安全に関わる不確実性の政治——科学技術の安全保障化という文脈において」『科学』Vol.85 No.3(2015年)
  • "The Failed Nuclear Risk Governance: Reflections on the Boundary between Misfortune and Injustice in the Case of the Fukushima Daiichi Nuclear Disaster," ProtoSociology Vol.32, 2015.[2]
  • 「システム危機の表象としてのスペクター(右翼ポピュリズム)」『現代思想』2017年1月号.
  • 「R2Pのメルトダウン:UNSC1973前後の責任のあり方をめぐる政治」『国際協力論集』Vol. 24(2), 2017年.
  • 「批判的安全保障研究における動物論的転回の意味:ポスト・ヒューマニティの倫理/政治学」『国際協力論集』Vol.25(1), 2017年.
  • 「地政学的言説のバックラッシュ:「閉じた世界」における不安と欲望の表出」『現代思想』2017年8月号.
  • "Global Constitutional Order and the Deviant Other: Reflections on the Dualistic Nature of the ICC Process," International Relations of the Asia Pacific, Vol.18(1), 2018.[3]
  • 「気候正義の政治 そこにはノン・ヒューマンは含まれるのか」『現代思想』2020年3月号.
  • 「過度な採取主義の行方——資本の構成的外部をめぐる政治——」『思想』no.1162, 2021年2月号.
  • 「再領土化(バックラッシュ)の地政学的衝突という悲劇――ウクライナ危機をめぐる錯視について」『現代思想』 vol.50-6, 2022年6月臨時増刊号.
  • 「プラネタリーヘルスの危機と新たな開発原病 ―<健康/病気>の政治に関する一考察」『国際政治』211号、2023年.
  • "Reformulating Human Security in a More-than-human World: Reflections on the (Post-)Human Condition in the Anthropocene," GSICS Working Paper No.41, 2023.[4]
  • 「国際社会の司法的干渉と政治共同体の自己免疫過剰―「ロヒンギャ問題」から考える―」『東南アジア研究』62巻1号、2024年.[1]

単行本所収論文

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  • 「コモンズの悲劇とエコロジカル・アイデンティティ――熱帯雨林破壊/保護の政治経済学」吉川元編『国際関係論を超えて――トランスナショナル関係論の新次元』(山川出版社, 2003年)
  • 「バックラッシュ(再領域化)の政治と暴力」竹村和子編『“ポスト”フェミニズム』(作品社, 2003年)
  • 「ジェンダーと国際関係の社会学――マスキュリニティ(男らしさ)の再編」梶田孝道編『新・国際社会学』(名古屋大学出版会, 2005年)
  • 「ネオ・リベラルな統治とまなざしの政治」西谷修編『グローバル化と奈落の夢』(せりか書房,2006年)
  • 「否認の政治と窪地からの声」西谷修仲里効編『沖縄/暴力論』(未來社,2008年)
  • 「アメリカの戦争における道徳的文法の系譜――表象としての映画を中心に」菅英輝編『アメリカの戦争と世界秩序』(法政大学出版局, 2008年)
  • 「ネオリベラルな受動的革命の始動」岩崎稔上野千鶴子ほか編『戦後日本スタディーズ③80・90年代』(紀伊國屋書店,2008年)
  • 「破綻・脆弱国家の国際統治におけるジレンマ」稲田十一編『開発と平和 脆弱国家支援論』(有斐閣,2009年)
  • 「もう一つの戦後・暴力・ジェンダー: 国連安保理決議一三二五をめぐる問題から考える」大越愛子井桁碧編『現代フェミニズムのエシックス 戦後・暴力・ジェンダー3』(青弓社, 2010年)
  • "Securitization of Development and Clinical Gaze upon Poverty: Reconsidering the Political Shift of Development Discourse," in Paradigms of Security in Asia.edited by Arpita Basu Roy, (Kolkata [Calcutta]: Maulana Abul Kalam Azad Institute of Asian Studies, 2011)
  • 「批判的安全保障論から見た3・11」遠藤誠治遠藤乾編『安全保障とは何か』(岩波書店,2014年)
  • 「ポスト世俗化時代のジェンダー・ポリティクス メタ・ヒストリーの抗争をめぐって」『岩波講座 現代 第5巻』(岩波書店、2015年)
  • 「移行期正義」山本信人編『東南アジア地域研究入門 3 政治』(慶應義塾大学出版会、2017)
  • "The Pitfalls in the Project of Overcoming Western Modernity: Rethinking the Lineage of the Japanese Historical Revisionism," in Japanese Political Thought and International Relations. edited by Atsuko Watanabe and Felix Rösch (Rowman & Littlefield, 2018)
  • 「和解の困難さについて―南アフリカから東南アジアへ、彷徨う移行期正義との関連で」梅森直之編『アポリアとしての和解と正義―歴史・理論・構想(和解学叢書2=思想・理論)』(明石書店, 2023年)

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  1. ^ Tosa, Hiroyuki (2009). “Anarchical Governance: Neoliberal Governmentality in Resonance with the State of Exception”. International Political Sociology 3 (4): 414. ISSN 1749-5679. https://www.academia.edu/5626966/Anarchical_Governance_Neoliberal_Governmentality_in_Resonance_with_the_State_of_Exception. 
  2. ^ Tosa, Hiroyuki (2015年). “The Failed Nuclear Risk Governance” (英語). philpapers.org. 2023年12月25日閲覧。
  3. ^ Tosa, Hiroyuki (2017-12-15). “Global constitutional order and the deviant other: reflections on the dualistic nature of the ICC process”. International Relations of the Asia-Pacific 18 (1): 45–70. doi:10.1093/irap/lcx023. ISSN 1470-482X. http://dx.doi.org/10.1093/irap/lcx023. 
  4. ^ Reformulating Human Security in a More-than-human World: Reflections on the (Post-)Human Condition in the Anthropocene”. GSICS, Kobe University. 2024.07.22.閲覧。

外部リンク

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