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国際標準教育分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

国際標準教育分類(こくさいひょうじゅんきょういくぶんるい、International Standard Classification of Education 、ISCED)とは、国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) が策定している統計フレームワーク。国際連合の社会経済国際分類 (the international family of economic and social classifications) の一つである[1]

分類

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ISCED 2024版
レベル 説明 特徴、およびサブカテゴリ
0 Early childhood Education (01 Early childhood educational development)

(就学前教育)

学校や社会への参加のための早期準備。 3歳未満の子供のためのプログラムである。
0 Early childhood Education (02 Pre-primary education)

(就学前教育)

学校や社会への参加のための早期準備。3歳以上の子供のための初等教育の開始前のプログラムである。
1 Primary education or first stage of basic education

(初等教育または基礎教育ステージ1)

読み書き、読書および数学などの基礎的なスキルを提供するプログラムである。
2 Lower secondary education or second stage of basic education

(前期中等教育もしくは基礎教育ステージ2)

初等教育や一般教科を基にしている中等教育の第一段階である。
3 Upper secondary education

(後期中等教育)

第3期の教育の準備または仕事に関連する技術、もしくはその両方に提供している。中等教育の第二段階である。
4 Post-secondary non-tertiary education

(中等以降高等以前教育)

中等教育を基にし、第3期の教育や雇用の準備、もしくは両方の準備をするプログラム。教育内容は広く高等教育ほど複雑ではない。
5 Short-cycle tertiary education

(短期高等教育)

労働市場に直接結びつく技術的・職業的スキルを学ぶ最初の短期の第3期の教育。上位の第3期の教育へ進む道もある。
6 Bachelor’s or equivalent level

(学士)

中間的な専門の知識、技術と能力を提供する。
7 Master’s or equivalent level

(修士)

中間的な専門の知識、技術と能力を提供する。2番目の第3期の教育である。
8 Doctoral or equivalent level

(博士)

先端研究に結びつくことを目指したプログラムである。独自の研究と知識への重要な貢献が含まれた出版品質の論文の提出が必要となる。
ISCED 1997版[2]
レベル 説明 特徴、およびサブカテゴリ
0 Pre-primary education

就学前教育

初等教育を受ける前、3歳から開始される。幼児に対して学校環境を紹介し、また認知的、身体的、社会的、感情的スキルを開発する。
1 Primary education or first stage of basic education

初等教育または基礎教育ステージ1)

通常5-7歳から開始される。音声による読み書き、数学、および他教科の基本的な理解をする。
2 Lower secondary education or second stage of basic education

(前期中等教育もしくは基礎教育ステージ2)

基礎教育ステージを修了するための教育であり、たいていは客観的パターン志向となる。初等教育(ISCED レベル1)の学習結果を基に構築され、それは生涯にわたっての学習・人間開発の基礎となることを目的とする。
3 Upper secondary education

(後期中等教育)

15-16歳もしくは中等教育を修了した者を対象とする、より専門的な教育であり、第3期の教育の準備や、雇用に関連するスキル、もしくはその両方に関連する。
  • 3A:大学(レベル5A)への進学準備過程
  • 3B:職業志向教育(レベル5B)への進学準備過程
  • 3C:就職準備、またはレベル4への進学準備
4 Post-secondary non-tertiary education

(中等以降高等以前教育)

国際的視点に基づいて、中等教育と高等教育の境界をまたぐプログラム。ISCEDレベル4のプログラムについては、内容を考慮し、第3期の教育プログラムとみなすことはできない。
  • 4A:第3期の教育への進学準備
  • 4B:就職準備
5 First stage of tertiary education

(第3期の教育ステージ1)

ISCED レベル3,4よりも高度である第3期の教育。学術的、もしくは実務的・職業的固有のプログラムである。このプログラムに就くためには、通常はISCED レベル3Aまたは3B、もしくは4Aと同等のプログラムを修了していることが求められる。
  • 5A:研究および職業技能資格(たとえば医学、歯学、建築学)プログラム。最低3年以上。
  • 5B:労働市場に直接結びつく技術的・職業的スキルのプログラムで、5Aよりも短期間。最低2年以上。
6 Second stage of tertiary education

(第3期の教育ステージ2)

高度な研究者としての認証を得るための第3期の教育(たとえばPh.D.)。このプログラムはコースカリキュラムに基づくものではなく、高度な独自の研究がなされる。典型的には、独自の研究と知識への重要な貢献が含まれた出版品質の論文の提出が必要となる。

統計

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各国の25-64歳人口における教育達成段階(2012年)[3]
就学前教育
および初等教育
前期中等教育 ISCED
3C(短期)
後期中等教育 中等以降
高等以前教育
第3期の教育 総計
ISCED
3C(長期)/3B
ISCED
3A
Type B Type A 高度研究
プログラム
オーストラリアの旗 オーストラリア 6 18 14 16 5 11 29 1 100
 オーストリア 16 1 47 6 10 7 13 100
ベルギーの旗 ベルギー 12 16 10 24 3 17 18 1 100
カナダの旗 カナダ 3 8 25 12 25 28 100
 チリ 18 25 40 6 11 1 100
 チェコ 0 7 38 35 19 100
 デンマーク 1 20 1 37 6 6 28 1 100
 エストニア 1 10 14 32 7 13 24 0 100
 フィンランド 6 10 44 1 13 25 1 100
フランスの旗 フランス 10 18 30 11 0 12 18 1 100
ドイツの旗 ドイツ 3 10 47 3 8 11 16 1 100
ギリシャの旗 ギリシャ 21 11 7 27 8 9 17 0 100
 ハンガリー 1 17 29 29 2 1 21 1 100
アイスランドの旗 アイスランド 21 7 2 19 10 6 4 30 1 100
アイルランドの旗 アイルランド 10 14 1 21 13 15 24 1 100
イスラエルの旗 イスラエル 10 6 7 31 14 31 1 100
イタリアの旗 イタリア 10 32 1 8 33 1 0 15 0 100
日本の旗 日本 53 20 26 100
大韓民国の旗 韓国 8 10 41 13 28 100
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク 8 9 5 16 20 4 13 25 1 100
メキシコの旗 メキシコ 39 23 5 14 1 17 100
オランダの旗 オランダ 8 19 14 22 3 3 31 1 100
ニュージーランドの旗 ニュージーランド 19 7 14 9 11 15 25 100
 ノルウェー 0 18 27 13 4 2 36 1 100
ポーランドの旗 ポーランド 10 31 31 4 25 100
ポルトガルの旗 ポルトガル 42 21 19 0 16 3 100
スロバキアの旗 スロバキア 0 8 35 38 1 17 0 100
スロベニアの旗 スロベニア 1 14 27 32 12 12 2 100
スペインの旗 スペイン 17 29 9 14 0 10 22 1 100
 スウェーデン 4 9 45 7 9 25 1 100
スイスの旗 スイス 3 9 2 39 5 6 11 23 3 100
トルコの旗 トルコ 55 12 9 10 15 100
イギリスの旗 イギリス 0 9 13 30 7 10 30 1 100
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 4 7 46 10 31 1 100
OECD平均 後期中等教育未満 後期中等教育 第3期の教育
24 44 33

出典

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参考文献

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  • OECD (2014年). Education at a Glance 2014 (Report). doi:10.1787/eag-2014-en

関連項目

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外部リンク

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