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国鉄ホキ3100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ホキ3100形貨車
ホキ3100形、ホキ3100(廃車後) 1987年5月5日、昼飯駅
ホキ3100形、ホキ3100(廃車後)
1987年5月5日、昼飯駅
基本情報
車種 ホッパ車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 小野田セメント日立セメントチチブセメント東北開発、清水工業
製造所 東洋工機新潟鐵工所若松車輌
製造年 1963年(昭和38年) - 1965年(昭和40年)
製造数 105両
旧形式名 ホキ4100形(2代)
改造年 1963年昭和38年)*
改造数 48両
消滅 1996年平成8年)
常備駅 日立駅武州原谷駅
主要諸元
車体色
専用種別 セメント
化成品分類番号 なし
軌間 1,067 mm
全長 10,400 mm - 11,700 mm
全幅 2,650 mm
全高 3,710 mm
ホッパ材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 35 t
実容積 30.0 m3 - 33.5 m3
自重 11.8 t - 17.2 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.8
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,600 mm
最高速度 75 km/h
備考 *称号規程変更年
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国鉄ホキ3100形貨車(こくてつホキ3100がたかしゃ)は、1961年(昭和36年)から製作された、セメント専用の 35 t貨車ホッパ車)である。

私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。

概要

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ホキ3100形はセメント輸送用として1961年(昭和36年)から1965年(昭和40年)にかけて東洋工機日本車輌製造新潟鐵工所若松車輛にて153両(ホキ3100 - ホキ3242、ホキ3161 - ホキ3270)が製作された。

1961年(昭和36年)10月13日に、ホキ4100形(2代)3両(ホキ4100 - ホキ4102)が製作された。ホキ4100形(2代)は、その後も増備が続き1963年(昭和38年)1月11日までに合計38両(ホキ4100 - ホキ4117、ホキ4128 - ホキ4147)が誕生した。

1962年(昭和37年)10月13日に、秩父鉄道ホキ1200形10両(ホキ1201 - ホキ1210)の車籍移管が行われ、本形式に編入され、ホキ4118 - ホキ4127となった。

1963年(昭和38年)7月26日に改番が行われ、ホキ4100形(2代)は、ホキ3100形(ホキ3100 - ホキ3147)と改められた。この際の附番方式は、現番号マイナス1000であった。また、これによりホキ4100形(2代)は、形式消滅となった。

その後も製作は継続され、105両(ホキ3148 - ホキ3242、ホキ3261 - ホキ3270。ホキ3243 - ホキ3260は当初より欠番)が最初からホキ3100形として完成した。

所有者は、小野田セメント日立セメントチチブセメント東北開発の4社であった。その後小野田セメント所有車3両(ホキ3100、ホキ3194、ホキ3264)、チチブセメント所有車7両(ホキ3134 - ホキ3138、ホキ3140、ホキ3141)の合計10両が清水工業へ名義変更した。

外観はホキ3500形(30t積)を横長にした形態をしている。エアスライド式有蓋ホッパ車であり、荷役方式はホッパ上部の積込口より上入れ、エアスライド式による下出し(レール外側)であった。

全長は10,400 mm - 11,700 mm、全幅は2,650 mm、全高は3,710 mm、台車中心間距離は7,600 mm、実容積は30.0 m3 - 33.5 m3、自重は11.8 t - 17.2 tで、換算両数は積車5.0、空車1.8、台車は12 t車軸を使用したベッテンドルフ台車のTR41Cであった。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には12両の車籍がJR貨物に継承され、1995年平成7年)度末時点では3両(ホキ3103 - ホキ3105)が現存していたが、1996年(平成8年)5月に3両一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名。車番は製造当時の番号。)

  • 1961年(昭和36年)度 - 8両
    • 東洋工機 3両 小野田セメント (ホキ4100 - ホキ4102→ホキ3100 - ホキ3102)
    • 東洋工機 5両 日立セメント (ホキ4103 - ホキ4107→ホキ3103 - ホキ3107)
  • 1962年(昭和37年)度 - 40両
    • 東洋工機 10両 チチブセメント (ホキ4108 - ホキ4117→ホキ3108 - ホキ3117)
    • 日本車輌製造 20両 チチブセメント (ホキ4128 - ホキ4147→ホキ3128 - ホキ3147)
    • 日本車輌製造 10両 チチブセメント (ホキ4118 - ホキ4127、秩父鉄道からの車籍編入車ホキ1201 - ホキ1210→ホキ3118 - ホキ3127)
  • 1963年(昭和38年)度 - 30両
    • 東洋工機 10両 小野田セメント (ホキ3148 - ホキ3157)
    • 東洋工機 10両 日立セメント (ホキ3158 - ホキ3167)
    • 東洋工機 10両 チチブセメント (ホキ3168 - ホキ3177)
  • 1964年(昭和39年)度 - 75両
    • 東洋工機 29両 小野田セメント (ホキ3178 - ホキ3196、ホキ3261 - ホキ3270)
    • 東洋工機 10両 東北開発 (ホキ3197 - ホキ3200、ホキ3227 - ホキ3232)
    • 新潟鐵工所 20両 東北開発 (ホキ3201 - ホキ3220)
    • 若松車輌 10両 東北開発 (ホキ3233 - ホキ3242)
    • 東洋工機 6両 チチブセメント (ホキ3221 - ホキ3226)

参考文献

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  • 鉄道公報
  • 吉岡心平『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑』(ネコ・パブリッシング、1997年)ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
  • 吉岡心平『RM LIBRARY 141 有蓋ホッパ車のすべて(下)』(ネコ・パブリッシング、2011年)ISBN 978-4-7770-5307-0

関連項目

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