国鉄ホキ5500形貨車
国鉄ホキ5500形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | ホッパ車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 野沢石綿セメント→住友セメント |
製造所 | 三菱重工業 |
製造年 | 1961年(昭和36年) |
製造数 | 4両 |
消滅 | 1982年(昭和57年) |
常備駅 | 多賀駅→上白石駅→七尾駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | セメント |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 15,480 mm |
全幅 | 2,706 mm |
全高 | 3,815 mm |
ホッパ材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 50 t |
実容積 | 45.0 m3 |
自重 | 26.1 t |
換算両数 積車 | 7.5 |
換算両数 空車 | 2.8 |
台車 | TR78 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,500 mm + 1,500 mm |
台車中心間距離 | 10,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄ホキ5500形貨車(こくてつホキ5500がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍したホッパ車である。
概要
[編集]本形式はセメント輸送用として1961年(昭和36年)7月3日に2両(オホキ5500、オホキ5501)、同年8月1日に2両(オホキ5502、オホキ5503)の合計4両(オホキ5500 - オホキ5503)が三菱重工業にて製作された50 t積の私有貨車である。
記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長が12 m をこえるホッパ車)を前置し「オホキ」と標記する。
落成当時の所有者は野沢石綿セメントの1社のみであった。1966年(昭和41年)5月17日に車籍が住友セメントに変更になったが、これは同社との合併によるものである。
落成当時は、近江鉄道多賀線の多賀駅(現在の多賀大社前駅)を常備駅としていたが、合併に伴い東武鉄道大叶線上白石駅に変更になった。3年後の1969年(昭和44年)6月には、七尾駅(旧七尾線)に変更になった。
積載荷重50 tというサイズは、日本最大のホッパ車であった。このため、軸重を抑えるために3軸ボキー台車TR78が採用された。私有貨車で本形式の他に、3軸ボキー台車を使用しているホッパ車は皆無である。(国鉄所有貨車も含めば、1960年(昭和35年)製造のホキ500形(後のホキ2900形)がすでにあった。)
エアスライド式有蓋ホッパ車であり、全長は15,480 mm、全幅は2,706 mm、全高は3,815 mm、台車中心間距離は10,000 mm、実容積は45.0 m3、自重は26.1 tで、換算両数は積車7.5、空車2.8である。
1978年(昭和53年)8月11日に2両(オホキ5500、オホキ5501)が、そして1982年(昭和57年)12月24日に2両(オホキ5502、オホキ5503)がそれぞれ廃車になり形式消滅した。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和36年度 - 4両
- 三菱重工業 2両 野沢石綿セメント (オホキ5500 - オホキ5501)
- 三菱重工業 2両 野沢石綿セメント (オホキ5502 - オホキ5503)
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 吉岡心平『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑』(ネコ・パブリッシング、1997年)ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
- 吉岡心平『RM LIBRARY 141 有蓋ホッパ車のすべて(下)』(ネコ・パブリッシング、2011年)ISBN 978-4-7770-5307-0