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国鉄ソ20形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ソ20形貨車
基本情報
車種 事業用車操重車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
製造所 インダストリアル・ブラウンホイスト
製造年 1928年(昭和3年)
製造数 1両
消滅 1966年(昭和41年)
常備駅 吹田操車場
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 10,598 mm
荷重 65* t
自重 86.1 t
換算両数 8.5
台車 2-2-2軸
備考 *扱い荷重
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国鉄ソ20形貨車(こくてつソ20がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事故救援用操重車事業用貨車)である。鉄道車両脱線事故や転覆事故の復旧に使用された。回転式キャブとクレーンを装備している。

概要

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1928年(昭和3年)にアメリカから1両(ソ20)が輸入されたもので、インダストリアル・ブラウンホイスト(Industrial Brownhoist)社製である。事故救援用操重車としては日本初のもので、本形式を基本として改良生産されたソ30形の原型である。全長10,598mm、自重は約86.1t、扱い荷重は65tである。軸重が過大であるため速度制限や通過狭量の制限があった。[1]

駆動用の動力は蒸気機関で、機械室の屋根には大きな煙突が立っていた。クレーンのブームは曲線状に屈曲したブーメラン形で、組み立ては鋲接によっている。特徴的なのは足回りで、アーチバー形の2軸ボギー台車2組の間に、板台枠形式で軸距の短い、フランジレスの車輪を持つ2軸ボギー台車を押し込んだ奇妙な形態で、3台車6軸となっている。これは、線路規格の低い日本の事情に配慮し、輸入後に改造したものである。

配置は大阪鉄道局で、吹田操車場の常備であった。改良型のソ30形は、1970年(昭和45年)以降に蒸気機関をディーゼルエンジンに載せ替えたが、本形式は蒸気機関装備のまま使用された後、1966年(昭和41年)2月21日に廃車となった。

参考文献

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  • 「全盛期の国鉄貨車.1」 1998年、レイルロード刊 ISBN 4-947714-05-0
  • 貨車技術発達史編纂委員会「日本の貨車―技術発達史―」2009年、社団法人日本鉄道車輌工業会
  1. ^ 第8章 貨車 第6節 事業用貨車」『鉄道技術発達史 第4篇 第2』日本国有鉄道、1958年、1163頁。doi:10.11501/2423740https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2423740/502 

関連項目

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