国鉄シキ35形貨車
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国鉄シキ35形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 大物車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 新三菱重工業→三菱重工業 |
製造所 | 新三菱重工業 |
製造年 | 1960年(昭和35年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1984年(昭和59年) |
常備駅 | 糸崎駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,300 mm |
全幅 | 2,480 mm |
全高 | 1,445 mm |
荷重 | 35 t |
自重 | 15.6 t |
換算両数 積車 | 4.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,000 mm |
最高速度 | 65 km/h→75 km/h |
国鉄シキ35形貨車(こくてつシキ35がたかしゃ)は、1960年(昭和35年)12月28日に新三菱重工業が2両製造した35トン積み平床式大物車である。番号はシキ35・シキ36であった。同社所有の私有貨車であった。
全長は14,300 mm(車体長13,500mm)で、外見は長物車のような構造であるが、2両を連結してその間に渡しかけるように長い貨物を搭載することを目的としており、車体上に曲線走行時の変位を吸収できるようにするための回転枕木を装備していた。この回転枕木は心皿の装備位置が二箇所あって、うち一箇所のときに荷重が35 トン、もう一箇所のときは20 トンであった。2両つないで使用することを想定しているが、1両単位でも使用できた。台車はベッテンドルフ式2軸ボギー台車TR41Cで、ブレーキはKD254形を装備していた。
主に化学プラントなどの長い貨物を輸送していた。1965年(昭和40年)2月24日に会社の合併で所有者が三菱重工業となった。常備駅は終始糸崎駅であった。1984年(昭和59年)1月31日に2両とも廃車となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平『大物車のすべて 下』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 93〉、2007年5月1日。ISBN 978-4-7770-5200-4。
- 貨車技術発達史編纂委員会 編『日本の貨車 -技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2009年4月30日。