国民の党 (大韓民国 2016-2018)
| 国民の党 국민의당 | |
|---|---|
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| 代表 | 安哲秀 |
| 院内代表 | 金東喆 |
| 事務総長 | 金栄煥 |
| 創立 | 2016年2月2日。法的な結成日は2月5日。 |
| 解散 | 2018年2月13日 |
| 前身政党 | 新政治民主連合 |
| 合併先 | 正しい未来党 |
| 本部所在地 | ソウル特別市永登浦区国会大路786 |
| 政治的思想 |
自由主義 社会保守主義 中道改革主義 |
| 政治的立場 | 中道政治[1] |
| 公式カラー | ■緑色 |
| 広域団体長 |
0 / 17 |
| 公式サイト | |
| 국민의당 | |
| 大韓民国の政治 大韓民国の政党一覧 大韓民国の選挙 国会の議席数は2017年3月25日時点、広域団体長・議会と基礎団体長・議会の議席数は2016年4月12日時点である。 | |
| 国民の党 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| ハングル： | 국민의당 |
| 漢字： | 國民의黨 |
| 発音： | クンミネダン |
| 日本語読み： | こくみんのとう |
| 英語表記： | People's Party |
国民の党（こくみんのとう、朝鮮語: 국민의당）は、韓国の政党。2016年2月2日設立。2018年2月13日に正しい政党との統合で正しい未来党となり消滅した。なお、2020年に安哲秀が同名の政党を創立しているが、組織上の後継政党は民生党である。
概説
[編集]国民の党は2016年4月の第20代総選挙の候補者公認争いなどで文在寅執行部と対立し新政治民主連合（現・共に民主党）を離党した安哲秀や千正培らによって、2016年1月に設立された[2][3]。（法規上の設立日は2016年2月2日）
国会では共に民主党・自由韓国党に次ぐ第3党で野党第2党であった。
地盤は全羅北道・全羅南道・光州広域市からなる全羅道地域。世代別では30代～50代、理念性向別では中道層で強い支持[4]を得ている他、保守層でも比較的優位な支持[5]を占めていた。
党内では安哲秀系と全羅道系のグループの二大勢力が存在していたが、2016年12月に行われた院内代表を選ぶ選挙で全羅道選出の4選議員である朱昇鎔（チュ・スンヨン）が選出されたことで、全羅道勢力の力が大きくなっている事が指摘されている[6]。
政策
[編集]政綱政策でセヌリ党（現・自由韓国党）と共に民主党の両党体制を「時代精神を忘却した独占寡占両党体制の敵対的共存」とした上で、「合理的進歩と保守の両翼でもって国民に安全な生活、暖かい福祉を提供する民生政治を追求する」と中道・民生路線を明文化している[7]。また結成準備委員会にアメリカの民主党やイギリスの労働党で取り入れられてきた「第三の道」を支持している社会学者の韓相震が迎え入れられた経緯と、安哲秀自身も第3の道を志向している点から、中道改革路線を志向していると指摘する声もある[8]。
- 憲法精神に則って、国民との共感と疎通、参加と協力政治を具現
- 個人や集団の多様性を認めて性平等の実現や社会的弱者の人権尊重と公正な法執行と社会正義を実現
- 工程と包容、配慮と連帯の価値をもとに共存と協力の大韓民国を作る。
- すべての市民が政治の主体として意思決定に参加する参加的生活政治を実現
- 創意的で躍動的な文化国家を建設して、国家的発展の議題についての社会的合意に向け、公論の場を活性化。
- 出典[9]
経済政策では、「生産と分配が善循環する公正成長を掲げ、大企業と中小企業、正規職と非正規職、首都圏と地方、富裕層と貧困層の間の増加する格差の解消」。 「社会の各集団が排他的利益追求を離れて、大妥結の精神で協力する事で国民経済の生産性を高めて分配改善する事で、中産層と庶民が共存する躍動的な社会を作る」事を掲げている。
- 先導型科学技術戦略で新しい成長動力を創出、新技術に基盤した革新企業の創業支援
- 良質の安定した雇用を創出して、青年失業と非正規職問題を解決
- 持続可能な成長と繁栄に向けて、公正な市場経済と環境正義を具現
- 国民に安全な暮らしを提供して、きめ細かなセイフティネットワークで暖かい福祉を実現する民生経済を追求
- 地域の特性と長所を生かした地域中心の成長パラダイムを確立
- 出典[9]
歴史
[編集]- 2015年
- 12月14日：安哲秀、新政治民主連合からの離党を表明。新党を結成する意向を示す[10]。
- 2016年
- 1月8日：新党の名称が国民の党であると、発表[11][12]。
- 1月25日：千正培が結成した新党の国民会議と統合で合意[13]。
- 1月27日：朴柱宣が結成を進めていた統合新党と合党[14]。
- 2月2日：結党大会開催、正式に結成。常任共同代表に安哲秀が就任[15]
- 4月13日：第20代総選挙、38議席を獲得して躍進、比例代表得票率では最大野党の共に民主党を抜いて第2党に[16]。
- 6月29日：安哲秀・千正培共同代表、国民の党議員や幹部らが政治資金法違反容疑で取り調べを受けている事の責任を取る形で辞任を表明[17]。
- 12月29日：院内代表に朱昇鎔を、政策委員会議長に趙培淑（チョ・ベスク）を選出。
- 2017年
- 1月15日：この日行われた党大会で朴智元を新代表に選出[18]。
- 4月4日：元共同代表の安哲秀が計7回の投票の結果、総得票数で75%を獲得して党の正式な大統領候補に選出された[19]。
- 4月6日：共に民主党を離党した議員1名が入党、議席数は40に[20]。
- 4月17日：大統領選に立候補した安哲秀が議員を辞職。議席数は40から39に[21]。
- 4月26日：共に民主党を離党した無所属議員が入党。議席数は39から40に[22]
- 5月9日：第19代大統領選挙、安哲秀は当選者の文在寅、次点の洪準杓に次ぐ3位に留まって落選。
- 5月11日：朴智元代表以下、党指導部が大統領選敗北の責任をとって総辞職。朱昇鎔院内代表が次期院内代表選出時まで、党代表代行を兼務[23]。
- 5月16日：新任の院内代表に光州選出の当選4回の金東喆を選出[24]
- 5月25日：非常対策委員長に当選4回で国会副議長を務める朴柱宣が選出[25]。
- 8月27日：臨時全党大会で、5月の大統領選挙における候補者であった安哲秀を党代表に選出[26]。
- 2018年
党勢推移
[編集]総選挙
[編集]※第20代総選挙前の議席数は20議席。
| 年 | 月日 | 代 | 議席数 | 得票率 (比例代表) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | 地域区 | 比例代表 | ||||
| 2016年 | 4月12日 | 第20代総選挙 | 38 | 25 | 13 | 26.7% |
大統領選挙
[編集]| 年 | 月日 | 代 | 候補者名 | 得票数 | 得票率 | 当落 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年 | 5月9日 | 第19代大統領選挙 | 安哲秀 | 6,998,342 | 21.41% | 落選（3位） |
脚注
[編集]- ^ “「20대 총선」제3정당 '안착' 국민의당, 정체성·과제는（「20代総選」第3政党‘安着’国民の党、アイデンティティ・課題は）”. ニュースイズ. (2016年4月14日) 2017年5月7日閲覧。
- ^ “反与党勢力 総選挙前の新党結成掲げ合併＝韓国”. 聨合ニュース. (2016年1月15日)
- ^ “安哲秀氏が離党表明 韓国最大野党が分裂する可能性”. 朝日新聞. (2015年12月13日)
- ^ “데일리 오피니언 제207호(2016년 4월 3주)（デイリーオピニオン第207号（2016年4月3週））”韓国ギャラップ（2016年4月21日）2016年4月26日閲覧
- ^ “데일리 오피니언 제253호(2017년 4월 1주)（デイリーオピニオン第207号（2017年4月1週））”. 韓国ギャラップ (2017年4月7日). 2017年4月11日閲覧。
- ^ “국민의당 새 원내대표에 호남 4선 주승용（国民党の新しい院内代表に、湖南4回、朱昇鎔）”. ハンギョレ. (2016年12月29日) 2017年1月16日閲覧。
- ^ “제3정당 '안착' 국민의당, 정체성·과제는（第3政党'安着'国民党、アイデンティティ・課題は）”. JTBCニュース. (2016年4月14日) 2017年4月12日閲覧。
- ^ “정체불명 호남 기득권당이냐 제3의 길 중도개혁당이냐（政体不明、湖南既得権党か第3の道、中道改革党か）”. 週刊朝鮮. (2016年1月18日) 2017年4月12日閲覧。
- ^ a b ““공정성장과 격차해소로 중산층-서민의 삶이 달라집니다”（"公正成長と格差解消で中産層-庶民の暮らしが変わってきます"）”. 国民の党. 2017年4月12日閲覧。
- ^ “安哲秀氏、新政治民主連合を離党”. 東亜日報. (2015年12月14日) 2015年12月14日閲覧。
- ^ 安哲秀議員、新党の党名を発表＝韓国
- ^ 安哲秀氏の新党名「国民の党」 韓国最大野党から離党
- ^ “안철수 국민의당-천정배 국민회의, 통합 전격 합의（安哲秀の国民の党-千正培の国民会議、統合電撃合意）”. 聯合ニュース. (2016年1月25日) 2017年4月12日閲覧。
- ^ “국민의당-통합신당 합당, 안철수-박주선-김한길（国民の党-統合新党合党、安哲秀-朴柱宣-金ハンギル）”. ノーカットニュース. (2016年1月27日) 2017年4月12日閲覧。
- ^ 「国民の党」発足…安哲秀氏中心に議員17人
- ^ “韓国総選挙 与党が惨敗＝最大野党が第１党に”連合ニュース（2016年4月14日）2016年4月27日閲覧
- ^ “韓国第２野党代表が辞任 所属議員らの不正疑惑で引責”. 聯合ニュース. (2016年6月29日) 2016年8月13日閲覧。
- ^ “韓国第２野党「国民の党」新代表に朴智元氏”. 聯合ニュース. (2017年1月15日) 2017年1月16日閲覧。
- ^ “大統領候補者出そろう ｢国民の党｣は安哲秀氏を”. KBSワールドラジオ. (2017年4月4日) 2017年4月10日閲覧。
- ^ “이언주 의원이 민주당을 떠나 국민의당에 입당했다（イ・オンジュ議員が民主党を離れ国民の党に入党した）”. ハフィントンポストコリア. (2017年4月6日) 2017年4月11日閲覧。
- ^ “안철수 측이 '의원직 사퇴'하며 가장 많이 거론한 단어（安哲秀側が「議員辞職」するうえで最も多く取り上げた単語）”. ハフィントンポストコリア. (2017年4月17日) 2017年5月6日閲覧。
- ^ “‘김종인 측근’ 최명길 의원 국민의당 입당（「金鍾仁側近」の崔明吉議員、国民の党入党）”. 京郷新聞. (2017年4月26日) 2017年5月6日閲覧。
- ^ “국민의당 지도부, 최고위서 총사퇴 의결（国民の党指導部、最高委員会で総辞退議決）”. ハンギョレ. (2017年5月11日) 2017年5月13日閲覧。
- ^ “민주당 새 원내대표 우원식, 국민의당은 김동철 선출（民主党 新しい院内代表に禹元植、国民の党は金東喆選出）”. 朝鮮日報. (2017年5月17日) 2017年5月29日閲覧。
- ^ “박주선 국민의당 비대위원장…'불사조' 별명의 호남 4선（朴柱宣 国民の党の非常対策委員長・・・‘不死鳥’ニックネームの湖南4選）”. 聯合ニュース. (2017年5月25日) 2017年5月29日閲覧。
- ^ “韓国第２野党「国民の党」 新代表に安哲秀氏選出”. 聯合ニュース. (2017年8月27日) 2018年1月28日閲覧。
- ^ “党首が統合宣言 野党の国民の党・正しい政党”. KBSワールドラジオ. (2018年1月18日) 2018年1月28日閲覧。
- ^ “국민의당 통합 반대파가 '민주평화당' 창당 발기인대회를 열었다（国民の党統合反対派が「民主平和党」の創党発起人大会開く）”. ハフィントンポストコリア. (2018年1月28日) 2018年1月28日閲覧。
- ^ “안철수, 反통합파 '당원권 정지' 징계..의원 16명 포함（安哲秀、反統合派‘党員権停止’懲戒・・議員16名含む）”. アジア経済. (2018年1月28日) 2018年1月28日閲覧。
- ^ “韓国の野党が再編…第３党「正しい未来党」発足”. 中央日報. (2018年2月14日)
関連項目
[編集]- 大韓民国の政党
- 韓国の政党一覧
- 国民の党 (大韓民国 2020)：元代表の安哲秀が2020年2月に結党した同名の政党。
 過去に存在した韓国の政党（現存する政党も含む） | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 第一共和国 （李承晩政権） |
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| 第二共和国 （張勉政権） |
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| 第三共和国・ 第四共和国 （朴正煕政権） |
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| 第五共和国 （全斗煥政権） |
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| 第六共和国 |
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