コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

回転寿司かいおう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガーデン (飲食業) > 回転寿司かいおう

回転寿司かいおう(かいてんずしかいおう)は、株式会社ガーデンが運営する回転寿司チェーン店である。現在は、北陸富山回転寿司 PREMIUM海王(ほくりくとやまかいてんずし プレミアムかいおう)の屋号で営業している[1]2016年破産した株式会社海王コーポレーション(かいおうコーポレーション)から事業を譲受したものである。

株式会社海王コーポレーション

[編集]
株式会社海王コーポレーション
岐阜鏡島店(2016年9月)
回転寿司かいおう 岐阜鏡島店(2016年9月)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
103-0024
東京都中央区日本橋小舟町15番17号[2]
日本橋協栄ビル5階
設立 2007年2月22日[3]
業種 小売業
法人番号 9230001012005
事業内容 回転寿司店舗の運営業務
回転寿司店舗のパッケージ事業展開業務
魚介類・寿司ネタ等の食材及び備品の販売業務
飲食事業のコンサルティング及び人材派遣業務[3]
代表者 破産管財人 佐藤弘康
資本金 3200万円[3]
特記事項:2016年8月26日付で破産手続開始決定[4]
テンプレートを表示

回転寿司かいおうをかつて運営していた株式会社海王コーポレーションは、2007年富山県で会社設立[3]、のち東京都中央区本社を置き[2]、回転寿司店舗の運営業務、回転寿司店舗のパッケージ事業展開業務、魚介類寿司ネタ等の食材及び備品の販売業務、飲食事業コンサルティング及び人材派遣業を行う企業であった[3]デフレを追い風に急拡大を図った企業の一例である[4]

2012年以降、材料費と人件費の比率が70%台という、一般に合わせて60%までという適性値を上回る低い利益率から、2012年以降急激に進んだ円安の影響で、売上を出しても利益が出なくなった。海外出店などの積極的な事業拡大が裏目となったほか、競争激化も重なり債務超過に陥るなど資金繰りが悪化、特に経営破綻直前の2016年1月期は過去最高の20億円の売上高にもかかわらず、1億円を超える営業赤字であった。一部からは「役員が過大な報酬を受けていた」という指摘もあったが、外部環境の影響だけならば、他の中小の回転寿司店もそれほど変わらなかったと見る向きもある。[誰によって?]

2016年8月26日付で東京地方裁判所より破産手続開始決定を受けた[4]。翌2017年12月22日付で清算結了し法人格が消滅した[2]

なお、フランチャイズ店の運営会社にも後に経営破綻した企業があり、三重県鈴鹿市でFC店「かいおう三重鈴鹿店」を運営していた株式会社仁々は、回転寿司かいおうの経営破綻後に店名を「回転寿司みえ丸」へ変更し、継続して営業していたが経営が悪化。2018年6月27日をもって「回転寿司みえ丸」を閉店し、株式会社仁々は同年7月4日津地方裁判所から破産手続開始決定を受け[5]、翌2019年2月19日付で清算結了し法人格が消滅した[6]

沿革

[編集]
  • 2007年平成19年)2月 - 株式会社海王コーポレーションを設立[3]。寿司ネタの物流販売事業を開始[3]
  • 2008年(平成20年)2月 - 回転寿司かいおうの直営1号店[要出典]魚津店開店[3]。同時に回転寿司のライセンス事業を開始[3]
  • 2008年4月 - 回転寿司かいおうのフランチャイズ店として[要出典]津幡店開店[3]
  • 2011年(平成23年)2月 - 回転寿司かいおうの首都圏初出店として、直営店の[要出典]保木間店開店[3]
  • 2011年(平成23年)9月 - 東京オフィスを開設[3]
  • 2015年(平成27年)12月 - 当社全株式を静岡県内でFC展開している日映株式会社へ譲渡[7]
  • 2016年(平成28年)6月 - 本社所在地を富山県高岡市から東京都中央区へ移転[7][8]
  • 2016年(平成28年)8月26日 - 東京地方裁判所より破産開始決定を受ける[7][8]。店舗は直営店8店および一部のフランチャイズ店を除き営業を続行[9]
  • 2016年(平成28年)9月20日 - 破産管財人と株式会社経営戦略合同事務所との間でフランチャイズ事業を譲渡を行う契約を締結し、同日付でフランチャイズ事業を株式会社経営戦略合同事務所の子会社である株式会社KSGフードマネジメントへ譲渡。株式会社ガーデンもフランチャイズ事業再建の支援を行うことが発表された[10][11]
  • 2016年(平成28年)10月3日 - 株式会社KSGフードマネジメント全株式を株式会社ガーデンへ譲渡。
  • 2017年(平成29年)12月22日 - 株式会社海王コーポレーションの法人格消滅[2]

店舗

[編集]
回転寿司かいおう
四季旬菜すしうさぎ

脚注

[編集]
  1. ^ 北陸富山回転寿司 PREMIUM海王 株式会社ガーデン、2024年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e 株式会社海王コーポレーションの情報 国税庁法人番号公表サイト、2024年5月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 海王コーポレーション. “会社案内”. 2014年8月15日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ a b c 藤森徹『あの会社はこうして潰れた』日本経済新聞出版社、2017年4月10日初版、145-148頁、ISBN 978-4-532263379
  5. ^ データを読む 2018年1-7月「すし店」の倒産状況 東京商工リサーチ、2018年8月8日
  6. ^ 株式会社仁々の情報 国税庁法人番号公表サイト、2024年5月10日閲覧。
  7. ^ a b c 倒産速報記事(株)海王コーポレーション”. 帝国データバンク (2016年8月26日). 2016年8月30日閲覧。
  8. ^ a b 東京 回転寿司店経営(株)海王コーポレーション”. 東京商工リサーチ (2016年8月26日). 2016年8月28日閲覧。
  9. ^ FC店舗の営業についてと休業店舗のお知らせ”. 株式会社海王コーポレーション (2016年8月26日). 2016年8月28日閲覧。
  10. ^ スポンサー選定に関するお知らせ”. 破産管財人 (2016年9月16日). 2016年9月25日閲覧。
  11. ^ 株式会社海王コーポレーションの事業譲渡契約締結について” (pdf). 経営戦略合同事務所 (2016年9月20日). 2016年9月25日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 藤森徹『あの会社はこうして潰れた』日本経済新聞出版社、2017年4月10日初版。ISBN 978-4-532263379

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]