コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

唄う橋幸夫 颯爽股旅篇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

唄う橋幸夫 颯爽股旅篇』は、1964年1月にビクターレコードより発売された、橋幸夫の股旅関係の14の楽曲を収録したLP盤アルバム(JV-5095)である[1]。初の股旅物に特化したアルバムとなっている。

概要

[編集]
  • 1960年7月、『潮来笠』(作詞:佐伯孝夫、作曲:吉田正)でデビューした橋は、その年12月末に25cmLPで初のベストアルバムとなる『橋幸夫傑作集』をリリース、その後このシリーズは第9集(63年12月)まで制作されている。30cmLPでは、62年1月より『橋幸夫オールヒットメロディー第1集』をリリースし、これは第4集(63年12月)まで制作されている。この時期は、LP盤が25cmから30cmへ、モノラル録音からステレオ録音の移行期と重なっており、橋のアルバムリリースも、25cmステレオの『ヒットソング集』をリリースしたりしているが、その後30cmステレオ録音の『橋幸夫ステレオハイライト』シリーズ(第1集は64年4月)に集約されていった[2]
  • 本アルバムがリリースされた1964年は、モノラル盤でのリリースの終焉期で、橋のヒット曲から股旅ものを選択して、30cmLPモノラルでリリース、股旅物に限定した初のベストアルバムとして14の楽曲が収録されている。
  • 1960年7月の『潮来笠』から、本アルバムがリリースされた64年1月までの3年半の期間で、橋はシングルを44枚リリースし、その殆どでビクターヒット賞を獲得しているが、その中からシングルA面13曲とB面曲1曲取り上げている。取り上げられているB面曲の「浮き名の渡り鳥」は『沓掛時次郎』のC/W曲で、B面曲でヒットした「伊太郎旅唄」は含まれていない。
  • なお、モノラルのベストアルバムの最後となるのは1965年4月にリリースする『橋幸夫ゴールデンヒットアルバム第1集』(2枚組)で、モノラルLPの総集編として、1枚目に「股旅もの・時代歌謡」2枚目に「青春現代歌謡」を収録するという、他のアルバムには見られない特異な構成となっている[3]

収録曲

[編集]

A面

  1. 潮来笠 (1枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. おけさ唄えば (3枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  3. 木曽ぶし三度笠 (5枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  4. 喧嘩富士 (4枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  5. 磯ぶし源太 (6枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  6. 沓掛時次郎 (10枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  7. すっとび仁義 (11枚目のシングル)
     作詞:白崎まさし、補作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

B面

  1. 俺ら次郎長 (14枚目のシングル)
     作詞:北条誠、作・編曲:吉田正
  2. 花の兄弟 (16枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  3. 中山七里 (22枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  4. 浮き名の渡り鳥 (10枚目のシングルc/w曲)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  5. 成田の花太郎 (28枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  6. 花の折鶴笠 (29枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  7. お祭り小僧 (36枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

その他の股旅アルバム

[編集]

オリジナルアルバムやベストアルバムなど多数あるが、主なものとして

などがある。

出典

[編集]
  1. ^ 「橋幸夫レコードガイド」『別冊近代映画』1966年4月 通巻281号 164頁参照
  2. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 259-260頁参照
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 260頁参照