またたびの詩
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『またたびの詩』は、1978年6月25日に発売された橋幸夫のオリジナルアルバム。LP(SJX-20067)とカセットテープ(VCH-1559)の2形式で発売された[1]。
概要
[編集]- 前年の「股旅グラフィティ」で作詞阿久悠、作曲吉田正の作品を発表した橋幸夫は、阿久悠と本格的なオリジナルアルバム制作に取り組み、ニュー股旅をコンセプトに、全編阿久悠作詞、作曲は6名の著名な作家により2曲ずつの競作構成で「橋幸夫オリジナル'78」を副題として制作、発売された。
- 橋は「このLPは阿久さんの熱意に引っ張られるように、私も相当に力を入れて取り組みました....昔のLPとは全然違う創り方でした」と述べている[2]。
- 阿久は 「(潮来笠から)十八年後、ぼくは、橋幸夫のアルバムの企画を依傾され、しかも、股旅物はどうかといわれて頭を抱え込んだ。....それでぼくは、架空も架空、大ウソのSF股旅をメインに書くことを条件にして、かなり現代的な旅ガラス物を十二篇書いたのである。....それもこれも、昭和53年(1978)に旅ガラスが登場する理由を、懸命に探していたということである」[3]と回想している。
- 本アルバムから「股旅'78」(SV-6415)、「またたびの詩」(SV-6532)など4曲がシングルカットされた。
収録曲
[編集]A面
- 股旅'78
- つっぱり
- 春夏秋冬わたり烏
- 宿場
- 作詞:阿久悠、作曲:森田公一、編曲:竜崎孝路
- 風に吹かれて
- 作詞:阿久悠、作曲:川口真、編曲:高田弘
- またたびの詩
- 作詞:阿久悠、作曲:中村泰士、編曲:馬飼野俊一
B面
- 街道
- 作詞:阿久悠、作曲:吉田正、編曲:竜崎孝路
- おーい空よ
- 作詞:阿久悠、作曲:中村泰士、編曲:馬飼野俊一
- 木枯し海峡
- 作詞:阿久悠、作曲:三木たかし、編曲:馬飼野俊一
- 大活劇
- 作詞:阿久悠、作曲:森田公一、編曲:竜崎孝路
- 狼のブルース
- 作詞:阿久悠、作曲:川口真、編曲:高田弘
- さすらいびとの数え唄
- 作詞:阿久悠、作曲:井上忠夫、編曲:高田弘
出典
[編集]- ^ 橋幸夫・小野善太郎 『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 243頁
- ^ 橋幸夫・小野善太郎 『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 113頁
- ^ 阿久悠 『なぜか売れなかったが愛しい歌』ISBN 4-309-01561-1 河出書房新社(東京) 2003/7 37-38頁