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吸虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吸虫綱 Trematoda
ミズウオの腸に寄生していた巨大な Botulus microporus
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: 吸虫綱 Trematoda
学名
Trematoda Rudolphi, 1808
和名
吸虫綱
英名
fluke
亜綱

吸虫(きゅうちゅう、: fluke、学名:Trematoda)は、扁形動物吸虫綱に属する動物の総称で、寄生虫の1種。ジストマ二口虫とも言われる。この名は口吸盤腹吸盤の両方とも口だと思って、di (2) stoma(口)と呼んだことに起因するが、英語の「Distoma」というのは肝蛭類に限る。

寄生動物で、魚類から陸上脊椎動物まで、多くの動物を最終宿主とするものが知られている。人間を宿主とするものには、肺吸虫(ウェステルマン肺吸虫)や肝吸虫腸管吸虫横川吸虫日本住血吸虫などがある。これらの吸虫が人体におよぼす病害については肺吸虫症肝吸虫#肝吸虫症などを参照されたい。また、中間宿主であるサワガニモクズガニなどの項も参照のこと。

分類

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楯吸虫亜綱(単生吸虫亜綱)

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楯吸虫亜綱 Aspidogastrea は、主として魚類の体表面に外部寄生する。

二生亜綱(二生吸虫亜綱)

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二生亜綱 Digenea は、脊椎動物の内部寄生虫で、一つ以上の中間宿主を持ち、何段階かの変態を経る。その順番は

卵 → ミラシジウムスポロシストレジアセルカリアメタセルカリア → 成虫

となっている。一部を欠くものもある。幼生が単為発生的に増殖するものも多い。

形態形質に基づく分類体系の例としては以下のようなものがあるが、これは生物の系統を反映していない。

分子系統解析に基づく体系(Olson et al., 2003)では、大部分を斜睾吸虫目 Plagiorchiidaにまとめ、日本住血吸虫ロイコクロリディウムなど一部をDiplostomidaとしている。レベルの分類はおおまかには以前の通りである。[1]

代表的な種

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参考文献

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  1. ^ Olson P. D., Cribb T. H., Tkach V. V., Bray R. A. & Littlewood D. T. J. (2003). "Phylogeny and classification of the Digenea (Platyhelminthes: Trematoda)". International Journal for Parasitology 33(7): 733–755. doi:10.1016/S0020-7519(03)00049-3