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口笛 (朝鮮歌謡)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
口笛
各種表記
チョソングル 휘파람
漢字 口笛
発音 フィパラム
日本語読み: くちぶえ
MR式
Yale式
英語表記:
Hwip'aram
Hwiphalam
HWI PA RAM
テンプレートを表示
口笛(휘파람
全惠英楽曲
リリース1992年
時間326
作詞者趙基天
作曲者李鍾旿

(くちぶえ、: 휘파람[1])は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の歌謡曲

概説

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作詞は趙基天(チョ・キチョン)朝鮮語版英語版、作曲は李鍾旿(リ・ジョンオ)朝鮮語版

1992年に発表された大衆歌謡であり[2]、「北朝鮮初のラブソング」の異名が(日本では)在る。

原本となった詞()は1947年に発表されている。確認可能な初出は北朝鮮文学芸術総同盟機関誌『文学芸術』第2号(1947年12月)であり、同号に掲載された趙基天の作品4篇のうちの1つが本作「口笛」の詩作である。当初は “歌詞” との体裁で発表されたものではなかった。

作曲の李鍾旿普天堡電子楽団の団長である。本作は同楽団の歌手全惠英(チョン・ヘヨン)が歌唱した[3][4][5][6]韓国の女性歌手キル・ジョンファが本作をカバー、アルバムも発表している[7]

歌詞の大意は「女性に恋心を感じた男性が、女性の家の前で口笛を吹く」という内容であり、北朝鮮のプロパガンダを含まない作品である。尚、この曲には日本語版もあるが訳詞者は不明である(芹洋子1992年アルバムアジアからの」中でこの訳詞版でカバー)。

備考

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JASRACに於いては2018年現在、外国作品/出典:SP (出版実績) /作品コード 0G6-1581-7 HWI PA RAMとして登録[8]

作詞:趙基天、作曲:李鍾旿であるが、JASRACデータベース上では作詞作曲:“識別不明” となっており、正式な分担が反映されていない[8]

趙基天の死が1951年であるため、日本に於ける作詞著作権保護期間は満了を迎えている(北朝鮮、日本共に死後50年まで)。

PD状態(信託状況:消滅)で登録されているが[8]2018年現在「状況の詳細が未確定」とされており使用には注意が必要である[8][9]

注釈・出典

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  1. ^ IPA: [hwi.pʰa.ram]ウィクショナリー:《ko:휘파람》および《en:휘파람》 参照。
  2. ^ ウェブサイト等では1990年ともされており、ばらつきがある。少なくとも1990年 - 1992年の間に制作され、日の目を見たのが1992年頃であると考えられる。
  3. ^ 북한에서 유행하는 애정가요는?” (朝鮮語). 統一研究院(통일연구원) (1999年8月29日). 2010年11月23日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ 大韓民国国家情報院による引用” (朝鮮語). 大韓民国国家情報院. 2018年4月13日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ (朝鮮語) "북한의 음악 : 대중 가요". 《통일경제》 2001년 5·6월호. 통일연구원. (2001). p. 70. "보천보전자악단을 대표한다고도 할 수 있는 생기발랄한 분위기의 가요인 휘파람은 6.25 전쟁 당시 사망한 조기천 시인이 해방 직후 창작한 시‘휘파람’을 보천보전자음악단 작곡가인 이종오가 1980년대 말 노랫말로 고쳐 곡을 붙인 것이다." 
  6. ^ (日本語) 「北朝鮮の音楽:大衆歌謡」. 『統一経済』 2001年5・6月号. 現代経済研究院(統一研究院). (2001). p. 70. "普天堡電子楽団を代表するとも云える活き活きとした雰囲気の歌謡である『口笛』は6.25戦争当時に死去した詩人・趙基天が解放直後に創作した詩『口笛』を普天堡電子楽団の作曲家である李鍾旿が1980年代末に歌詞化し曲を付けたものである。" 統一研究院朝鮮語版」。本稿の内容は正式な日本語訳媒体によらず、原文を忠実に翻訳したものである。
  7. ^ 신승훈 (2000年6月15日). “'통일소녀'라구?”. 오마이뉴스(オーマイニュース). 2018年4月9日閲覧。
  8. ^ a b c d JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  9. ^ JASRACによると未確定の理由には:①利用申請に基づいて作成した作品情報で、関係権利者からの届出がない、②権利者からの届出が作品の一部についてであり、その他の権利が未確定である、③複数の権利者からの届出で、権利者によって主張が異なり権利が確定できない、④その他権利の帰属に疑義がある…等に分類される。本作に於いては、①、②、④が該当するものと考えられる。

関連項目

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  • テリー伊藤『新版 お笑い北朝鮮』ロコモーションパブリッシング、2009年10月29日。ISBN 978-4-86212-086-1 
    • 本作を紹介(歌詞の日本語訳を収載。付属DVDに音源を収録)。

外部リンク

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