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力石政法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
力石 政法
基本情報
本名 佐藤 政法
階級 スーパーフェザー級
身長 177cm
リーチ 182cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1994-06-10) 1994年6月10日(30歳)
出身地 三重県鈴鹿市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 16
勝ち 15
KO勝ち 10
敗け 1
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力石 政法(りきいし まさのり、1994年6月10日 - )は、日本プロボクサー三重県鈴鹿市出身。大橋ボクシングジム所属。現WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者。元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者。

兄は元WBC世界ライトフライ級、現IBF世界ライトフライ王者の矢吹正道。かつてはLUSH緑ボクシングジムに所属していた。

来歴

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幼いころに親にやらされてボクシングを始めるが、家庭環境が複雑だったこともあって、何度もボクシングから離れた。18歳の時にボクシングをやるため兄と上京したが、上京前に起こした事件で捕まり少年院に20歳まで2年間入った。出所後このままでは駄目だと思いボクシングと真剣に向き合おうと心に決めた[1][2][3]

2017年7月16日、刈谷市あいおいホールにて元韓国王者の李サヤを相手にスーパーフェザー級6回戦でプロデビュー戦を行ない、3-0判定勝ちを収めた。

2018年4月30日、名古屋国際会議場で元日本フェザー級王者の坂晃典とライト級8回戦で対戦し、2回2分15秒TKO負けし、プロ初黒星となった。

2019年9月15日、刈谷市あいおいホールにてWBA世界スーパーフェザー級12位のフレディ・フォンセカと対戦し、8回3-0(78-72×2、80-71)で判定勝ちした[4]

2021年12月16日、メルパルクホール大阪にて元OPBFバンタム級王者ロリ・ガスカと対戦し、4回終了TKO勝ちした[5]

2022年5月15日、墨田区総合体育館にて元WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者でOPBFスーパーフェザー級3位の渡邉卓也と、OPBFスーパーフェザー級王座決定戦を行い、3-0(120-108×3)で判定勝ちし、王座を獲得した[6]

2022年8月14日、エディオンアリーナ大阪にて開催された「3150FIGHT vol.3」の但馬ミツロvsイ・ソンミンの前座で、OPBFスーパーフェザー級15位のトムジュン・マングバットと対戦し、4回2分45秒TKO勝ちし、王座を防衛した[7]

2022年10月22日、亀田興毅の手掛けるボクシング興行「3150FIGHT」と6試合の専属プロモート契約を結んだことを発表した[8]

2023年1月6日、エディオンアリーナ大阪にて開催された「3150FIGHT vol.4」の谷口将隆vsメルヴィン・エルサレムの前座で、WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者木村吉光に挑戦し、5回KO勝ちで王座獲得に成功した。

2023年8月17日、9月30日にウェールズにてIBF世界スーパーフェザー級王者ジョー・コルディナへの挑戦が内定していたが、諸事情により消滅したことが兄の矢吹正道により明かされた[9]

2024年3月22日、イタリアコッレフェッロにてWBC世界スーパーフェザー級6位でWBC同級シルバー王者のマイケル・マグネッシとWBC世界同級挑戦者決定戦およびWBC同級シルバータイトルマッチを行い、4回と8回の公開採点ではジャッジ3者ともマグネッシを支持するなど劣勢となるも最終回でマグネッシから3回ダウンを奪い、レフェリーストップで12回2分34秒TKO勝ちを収めシルバー王座とWBC世界スーパーフェザー級王者のオシャキー・フォスターへの挑戦権獲得に成功した[10]。試合の模様は日本では3150FIGHTの興行を配信するABEMAで日本語実況付きで生配信された。

2024年6月5日、3150FIGHTとの契約を解消したことを発表した[11]

2024年7月2日、LUSH緑ボクシングジムから大橋ボクシングジムへ移籍したことを発表した。LUSH緑ジムとは円満移籍のため、今後も普段は名古屋に在住してLUSH緑ジムで練習し、試合が決まれば横浜に滞在して大橋ジムで練習する形になる[12]

2024年10月17日、後楽園ホールで開催の「フェニックスバトル123」で大橋ジム移籍初戦としてフィリピンフェザー級王者のアルネル・バコナヘと対戦し[13]、左ボディーアッパーで2回2分38秒KO勝ちを収めた[14]

戦績

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  • アマチュアボクシング:30戦 25勝 (15KO・RSC) 5敗
  • プロボクシング:16戦 15勝 (10KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年7月16日 6R 判定3-0 李サヤ 大韓民国の旗 韓国 プロデビュー戦
2 2017年11月26日 3R 0:31 TKO 谷本涼(広拳) 日本の旗 日本
3 2018年4月30日 2R 2:15 TKO 坂晃典仲里 日本の旗 日本
4 2018年8月10日 2R 2:47 TKO エギー・ロッツエン インドネシアの旗 インドネシア
5 2018年12月2日 5R 2:41 TKO 前田絃希(グリーンツダ 日本の旗 日本
6 2019年3月17日 8R 判定3-0 岩原慶(本多) 日本の旗 日本
7 2019年7月23日 5R 終了 TKO 山口祥吾(唯心) 日本の旗 日本
8 2019年9月15日 8R 判定3-0 フレディ・フォンセカ ニカラグアの旗 ニカラグア
9 2020年8月19日 8R 判定3-0 粕谷雄一郎(角海老宝石 日本の旗 日本
10 2020年11月1日 3R 1:25 TKO それいけ太一(湘南山神) 日本の旗 日本
11 2021年12月16日 4R 終了 TKO ロリ・ガスカ(陽光アダチ) フィリピンの旗 フィリピン
12 2022年5月15日 12R 判定3-0 渡邉卓也DANGAN AOKI 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
13 2022年8月14日 4R 2:45 TKO トムジュン・マングバット フィリピンの旗 フィリピン OPBF防衛1
14 2023年1月14日 5R 2:52 TKO 木村吉光志成 日本の旗 日本 WBOアジア太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
15 2023年6月10日 3R 2:16 KO リカルド・ヌニェス パナマの旗 パナマ
16 2024年3月22日 12R 2:34 TKO マイケル・マグネッシ イタリアの旗 イタリア WBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦
WBCシルバー・スーパーフェザー級タイトルマッチ
17 2024年10月17日 2R 2:38 KO アルネル・バコナヘ フィリピンの旗 フィリピン
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獲得タイトル

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  • OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座(防衛1=返上)
  • WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王座(防衛0=返上)
  • WBCスーパーフェザー級シルバー王座

脚注

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  1. ^ 「兄と同時に世界チャンピオンに」力石政法、世界の舞台に向け絶対に負けられないライバルとの一戦へ”. ABEMA (2023年1月6日). 2023年1月6日閲覧。
  2. ^ 【力石政法】夢は矢吹正道との兄弟同時世界王者 満を持して初タイトル戦 5月15日”. DANGAN (2022年5月12日). 2023年1月6日閲覧。
  3. ^ 力石政法、“お世話”になっていた少年院で講話 地元との悪縁を絶ったエピソードを伝える”. 日刊スポーツ (2024年3月29日). 2024年4月16日閲覧。
  4. ^ 中部のホープ力石政法 ニカラグアの強豪に勝利 Boxing News(ボクシングニュース)2019年9月15日
  5. ^ 世界王者の矢吹正道の弟、力石政法が元OPBF王者ガスカにTKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年12月17日
  6. ^ 力石政法 フルマークで東洋太平洋王座獲得 矢吹正道との兄弟世界王者に向け大きな一歩 Boxing News(ボクシングニュース)2022年5月15日
  7. ^ 力石政法が一撃4回TKO勝ち 東洋太平洋S・フェザー級V1で「強い世界ランカーと」対戦希望 Boxing News(ボクシングニュース)2022年8月15日
  8. ^ 亀田興毅氏 東洋太平洋スーパーフェザー級王者・力石政法との契約発表”. スポニチ (2022年10月22日). 2022年11月11日閲覧。
  9. ^ “【ボクシング】矢吹正道の弟、力石政法がコーディナへの世界初挑戦消滅を明かす 「燃えてたんだけどな」と落胆”. サンスポ. (2023年8月17日). https://www.sanspo.com/article/20230817-FJE2HTLTUVLUXJMKQB2JDY2QFY/ 2023年9月12日閲覧。 
  10. ^ 力石政法がイタリアで劇的な最終回逆転勝ち S・フェザー級世界挑戦に前進 Boxing News(ボクシングニュース)2024年3月23日
  11. ^ 【ボクシング】力石政法、亀田興毅氏プロモート興行「3150FIGHT」との専属プロモーション契約を解消”. サンスポ (2024年6月5日). 2024年6月14日閲覧。
  12. ^ 世界挑戦権を持つ力石政法が井上尚弥の同門に「日本一素晴らしい環境で悔いなく挑戦したい」”. デイリースポーツ (2024年7月2日). 2024年7月2日閲覧。
  13. ^ 力石政法、大橋ジム移籍初戦は10・17フェニックスバトルに決定「世界前哨戦」と言うべき1戦 日刊スポーツ 2024年8月15日
  14. ^ 力石政法 兄・矢吹正道の前で世界前哨戦に2回KO勝ち「来年は世界戦」大橋会長絶賛も思わぬ悩み吐露!? 日刊スポーツ 2024年10月17日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
木村吉光
第46代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者

2022年5月15日 - 2023年(返上)

空位
次タイトル獲得者
森武蔵
前王者
木村吉光
WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者

2023年1月14日 - 2023年(返上)

空位
次タイトル獲得者
渡邊海