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利用者:Yukkuri5959/サンドボックス

Yukkuri5959/サンドボックス
基本情報
製造所 日本車輌製造汽車製造
製造年 1930年(昭和5年)
製造数 6,437
消滅 1983年(昭和58年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067
全長 6,230
全幅 2,635
全高 3,300
荷重 10
実容積 24.0
自重 8.1
換算両数 積車 1.4
換算両数 空車 0.8
走り装置 シュー式
軸距 3,000
最高速度 65
備考 *上記寸法は一例である
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国鉄ワ22000形貨車(こくてつワ2000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)および、その前身である鉄道省等に在籍した有蓋貨車である。

概要

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本形式は、1930年(昭和5年)から1940年(昭和15年)にかけて、日本車輌製造本店・支店、汽車製造東京支店、川崎車輛新潟鐵工所田中車輛および鉄道省工場で6,386両(ワ22000 - ワ28385)が製造された、10t二軸有蓋車である。鉄道省が製造したものの他に、42両(ワ28386 - ワ28427)が私鉄の買収により編入されるとともに、二車現存車の番号書き換えにより最終番号はワ28436となっている。

1929年(昭和4年)度には、15t 積みのワム21000形が製造されていたが、折からの不況により小型車の需要が高まったため、10t 積みで製造されたのが本形式である。製造期間が長期にわたるため、製造時期の形態差により次の3グループに分類される。

  • グループ1 : ワ22000 - ワ25002(3,003両)
  • グループ2 : ワ25003 - ワ27752(2,750両)
  • グループ3 : ワ27753 - ワ28385(633両)

グループ1は、1930年(昭和5年)度から1936年(昭和11年)度途中までに製造されたグループである。貨物室には幅1,700mmの鋼製片引戸が1か所(片側)に設けられている。貨物室の寸法は、長さ5,300mm、幅2,300mm、高さ2,230mm、床面積12.2m2、容積24.0m3である。全長は6,230mm、全幅は2,445mm、全高は3,330mm、軸距は3,000mm、自重は8.1tとなった。車体は、前級のワム21000形の幅をそのままに長さと高さを短くし、各部の特徴も同形式をトレースしており、側板は厚さ2.6mmの鋼板製で、鋲接による組み立てである。貨物室内には厚さ20mmの木製の内張りが設けられており、外板との間に空間を設けた二重羽目構造となっている。側引き戸にはX字型の補強がされており、引き戸に内張りはない。妻板の上部には、ワム21000形と同様の構造の鋼板プレス製の通風器が2つ設けられている。屋根は、鉄製の垂木に厚さ20mmの木製の屋根板を張り、防水布で覆った構造である。

台枠には、側梁と端梁には152×76、中梁には250×90断面の溝形鋼を使用した(1932年(昭和7年)製以降は、側梁を150×75溝形鋼に、側板を2.3mm厚に変更)。組み立ては鋲接によっている。走り装置の軸ばね受けは、軸距が短くなったことからシュー式に戻り、スム1形と同様にばね受けの部分に高さ80mmの受け座を設けている。最高運転速度は65km/hで、車軸は10tまたは12t長軸である。空気ブレーキは、床下スペースが狭隘となったことから、シリンダと空気溜めが分離したKD形とし、その中でも最小のKD180形が採用された。留置ブレーキは通常の側ブレーキだが、車端一杯に装備されている。自動連結器は柴田式上作用である。

グループ2は、1936年(昭和11年)末から1938年(昭和13年)にかけて製作されたグループで、台枠構造にト20000形の新機軸を反映したグループである。台枠は、中梁に200×80、側梁に180×90の溝形鋼を使用し、端梁は8mm厚鋼板のプレス製となった。組み立てについても、溶接が多用されている。この構造変更により台枠の厚みが50mm減少したが、台枠下面高さを連結器の関係から同一としたため、床面高さ、全高がその分低くなっている。また、グループ1で設けられていた軸ばねの受け座も廃止された。

車体の側板は、グループ1の重ね鋲接から突合せ溶接に変更され、強度に問題のない部分についても溶接が採用され、板厚も2.3mmと薄くなった。側引き戸は、裏面が木板の二重羽目構造とされ、従来表側にあった補強も内側に隠され、横2本のリブ状となった。通風量を増すため、妻面上部の通風器の数が3個に増やされるとともに、鋼板溶接品となった。

グループ3は、1939年(昭和14年)及び1940年(昭和15年)に製作されたグループで、基本構造はグループ2と同一であるが、前年から製造が開始されたワム23000形の構造を反映している。外観上は、横補強を表側に移設した側引き戸が目立つが、鉄道省工場製の一部にはグループ2と同様の構造のものがある。また、妻面上部の通風器についても、すべてワム23000形と同じ形状のかまぼこ形となった。

1952年(昭和27年)から1955年(昭和30年)にかけて更新修繕が実施され、漏損事故の多かった屋根の強化や忍錠の取り付けなどが行われた。

1968年(昭和43年)10月1日国鉄ダイヤ改正で実施された貨物列車の速度向上では、軸距が短いことから不適格とされ、1965年(昭和40年)から本格的な廃車が始まった。同改正後は、補助記号「ロ」と黄1号の帯を標記して北海道内に封じ込められた。1967年(昭和42年)度末の在籍両数は3,476両であったが、1968年(昭和43年)度末時点の在籍両数は272両に激減した。1971年(昭和46年)までに実質的に消滅し、台帳上残った2両も1983年(昭和58年)に除籍され、形式消滅となった。

形式間改造

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ト32000形

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1945年(昭和20年)に1両が13t 積みの無蓋車ト32000形(ト32000)に改造されている。1950年(昭和25年)に消滅した。

ポ100形

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ポ100形は、1952年(昭和27年)から1955年(昭和30年)にかけて、ワ22000形およびトキ900形の改造により製作された、10t 積み陶器車である。130両(ポ100 - ポ229)が国鉄工場で製造された。外観は、ワ22000形と変わらないが、貨物室内に取り外し可能な棚を1段設け、荷崩れ防止用の扉板を荷役扉上部に備えていた。

主に名古屋鉄道管理局管内に常備され、京阪方面への輸送に使用されたが、後継形式のポム200形が登場したのにともない、1968年度に形式消滅となった。

ヒ600形

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1954年(昭和29年)から製作されたヒ600形の改造種車となっている。

譲渡

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1949年(昭和24年)から1950年(昭和25年)にかけて本形式12両が三岐鉄道に譲渡され、ワ1形(ワ13, ワ17 - ワ24, ワ26, ワ27, ワ37)に編入された。同社では、袋詰めセメントの輸送に使用された。後年救援車化されたワ27を除いて、1965年(昭和40年)12月から1967年(昭和42年)3月にかけて廃車解体された。最後に残ったワ27の廃車は、1986年(昭和61年)2月であった。番号の新旧対照は次のとおりである。ワ23, ワ24, ワ26, ワ27については、国鉄時代の番号不明。

  • ワ24607 → ワ13
  • ワ26267 → ワ17
  • ワ27944 → ワ18
  • ワ26439 → ワ19
  • ワ25597 → ワ20
  • ワ26952 → ワ21
  • ワ26924 → ワ22
  • ワ26690 → ワ37

同形車

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前述のように、1943年(昭和18年)に実施された戦時買収により、3社(富山地方鉄道(旧富岩鉄道)、鶴見臨港鉄道豊川鉄道)から42両が本形式に編入されている。

富岩鉄道ワ10形

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富岩鉄道のワ10形は、1937年(昭和12年)4月22日に日本車輌製造で12両(ワ10 - ワ21)が製造された、鉄道省ワ22000形の同形車である。1941年(昭和16年)12月1日の富山地方鉄道への合併を経て、1943年(昭和18年)6月1日の戦時買収により国有化され、ワ28386 - ワ28397となった。

鶴見臨港鉄道ワ3101形

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鶴見臨港鉄道のワ3101形は、1941年(昭和16年)5月から1942年(昭和17年)5月にかけて日本車輌製造東京支店で20両(ワ3101 - ワ3120)が製造された、鉄道省ワ22000形の同形車である。1943年(昭和18年)7月1日の戦時買収により国有化され、ワ28398 - ワ28417となった。

参考文献

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  • 吉岡心平「プロフェッサー吉岡の貨車研究室」第64 - 66回、レイルマガジン 2012年12月号 - 2013年2月号(Nos.351 - 353)
  • 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊
  • 「国鉄貨車形式図集I」1992年、鉄道史資料保存会
  • 南野哲志・加納俊彦「RM LIBRARY 62 三岐鉄道の車輌たち―開業からの50年―」2004年、ネコ・パブリッシング ISBN 4-7770-5068-8
  • 渡辺一策・矢嶋亨「RM LIBRARY 124 鶴見線貨物回顧」2009年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-5271-4

国鉄の有蓋車 国鉄の無蓋車 デフォルトソート:こくてつワ22000 ワ22000 こくてつ貨ワ22000 Category:日本車輌製造製の貨車 Category:汽車製造製の貨車 Category:川崎重工業製の貨車 Category:新潟トランシス製の貨車 Category:近畿車輛製の貨車 ワ22000