コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:Saekon/モルモン教

教祖の肖像画

モルモン教[注]英語:Mormonism)とは、正式名称末日聖徒イエス・キリスト教会の俗称である[1]

末日聖徒イエス・キリスト教会は1830年アメリカ合衆国にてジョセフ・スミス・ジュニア1805年 - 1844年)を通して設立された教会である。

この教会が他のキリスト教と違うのは、ジョセフ・スミスを通して、イエス・キリストの完全な福音が地上に回復されたという点である。イエスキリストと使徒の死後、長い間失われていた神権(神の神聖な権能)がジョセフを通して再び回復され、今も生ける預言者が神によって召されていると信じてられている。

また、ジョセフスミスは、古代アメリカ大陸にいた預言者の記録を英語に翻訳し、「モルモン書」:イエスキリストについてもう一つの証を出版した。現在モルモン書は106以上の言語に翻訳され、教会員は聖書と一緒に学んでいる。

本部はユタ州のソルトレークシティ。2002年のソルトレイクオリンピックで有名。現在1300万人以上の教会員(半数は海外)がおり、5万人の宣教師が162の国で福音を伝えている。また、世界中に125以上の神殿がある。世界中の集会場では日曜日に礼拝行事が行われている。 現在の教会の大管長はトーマス・エス・モンソン(1927年生まれ)が第16代目の預言者として2008年2月から召されている。

また、分派した後の教会(「復元イエス・キリスト教会」旧復元末日聖徒イエス・キリスト教会)など)とは別である。末日聖徒イエスキリスト教会での多妻結婚は厳密に禁止されている。

モルモンの基本的な信条

[編集]

1)神は天の父である

神が霊の父であり、そして人は神の姿に倣って想像された。 神の体は不死不滅で、完全な栄光に満ちた身体を持っている。 神は一人一人を個人として知っておられ、愛されているので、イエスキリストの福音と呼ばれる計画を準備された。

2)神は預言者を召された

古くから神は福音をノア、アブラハム、モーセ、ペテロなどの預言者を通して福音を述べ伝えた。預言者の教えは聖典と呼ばれる聖なる書物に記されている。預言者は神権と呼ばれる神聖な神の権能を授けられた。

3)イエスキリストは教会を設立された

救い主イエスの降誕は預言の成就であった。イエスは教会を設立し、模範によって神の教えに従うように導かれた。しかしイエスは人々に拒まれ,十字架にかけられた。主は全人類の罪のために苦しみ,贖いを成し遂げた。復活の後,イエス・キリストは啓示を通して使徒たちを導かれた。イエス・キリストの教会とは,人ではなく神によって導かれる教会である。

4)背教の時代

イエス・キリストの死後,邪悪な人々は使徒たちを殺害しました。その結果,キリストの教会を導き,神からの啓示を受けるための神権の権能(預言者の保持していた神の神聖な力)が失われた。教会が神権の権能と啓示によって導かれなくなったため,イエス・キリストが築かれた完全な福音は失われ,様々な教会の宗派もできた。その結果,大背教と呼ばれる時代が起こった。 儀式や教義が変えられたり失われたりしていることを知り,所属する教会を改革しようとしたマルチン・ルターやジョン・カルビンなど霊感を受けた人もいた。しかし、神権の権能がなかったため、人間の力だけではキリストの福音を元の状態に戻すことはできなかった。

5)福音の回復

霊的な暗闇は何世紀も続き,真理の回復が必要であった。1820年,神は地上に福音と神権を回復するため,再び預言者を選ばれた。示現の中で,父なる神と御子イエス・キリストが14歳だったジョセフ・スミスに姿を現された。1829年、23歳になったジョセフ・スミスはキリストの教会を組織するために,回復された神権の権能を受けた。以来神権は引き継がれ、主(イエス)は生ける預言者に引き続き真理を明らかにされている。

6)モルモン書:イエスキリストについてもう一つの証

17歳になったジョセフ・スミスは1823年9月,同じような方法でモロナイという天の使者の訪れを受けた。モロナイはジョセフに,アメリカ大陸の古代の住民の記録が近くの丘に埋められていることを伝えた。また,その記録にはイエス・キリストの完全な福音が載っていることも告げた(ジョセフ・スミス――歴史1:27-34)。

1827年9月,21歳になったジョセフは金版の書を現在のクモラの丘(現在のニューヨーク)から掘り出し、神の霊感によってその書物を英語に翻訳し,この記録を編さんした古代の預言者モルモンの名にちなんでモルモン書と名づけたとされる。この書物はキリストについての(聖書と並ぶ)もう一つの証として,イエス・キリストの神性を証明していると信じられている。

モルモン書の最後の預言者モロナイは,モルモン書が真実かどうか知りたいと願うすべての人に,次のような約束を残した。「また,この記録を受けるとき,これが真実かどうかキリストの名によって永遠の父なる神に問うように,あなたがたに勧めたい。もしキリストを信じながら,誠心誠意問うならば,神はこれが真実であることを,聖霊の力によってあなたがたに明らかにしてくださる。」(モロナイ10:4)

脚注

[編集]

a (モルモンという用語の適切な使用法は、末日聖徒イエス・キリスト教会の呼称ガイド[1]及び、アソシエイテッド・プレス呼称ガイド(Associate Press Style Book)の呼称規定を引用しているニュースルーム記事Associated Press[2]を参照。)

出典

[編集]
  1. ^ 広辞苑p.2205

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]