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利用者:Omotecho/消滅危機言語の地図

UNESCO flag

消滅危機言語の地図(しょうめつききげんごのちず 英語: Atlas of the World's Languages in Danger)とは国際連合教育科学文化機関(UNESCO)がオンラインで発表する刊行物。世界の危機に瀕する言語を包括的にまとめた一覧を含む。もともとは短い期間、書籍版の『絶滅危惧言語のレッドブック』(Red Book of Endangered Languages)と重複して発行され、オンライン限定の出版物に移行した。

沿革

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国際言語学者会議英語版(CIPL)は、1992年、カナダで開いた会議の席上、絶滅危惧言語を議論した成果として、絶滅危惧言語委員会を発足した。この問題をパリ会議(1992年)で世界に発信すると行動を開始、この会議は重要であると見なされて、UNESCOの権限下に置かれた。

スティーブン・ワームの提言から同委員会は研究センター「絶滅危惧言語国際クリアリングハウス」(ICHEL=International Clearing House for Endangered Languages)を設立すると、収集したデータに基づいてユネスコ版『絶滅危惧言語レッドブック』(Red Book of Endangered Languages)を発行すると決議した。この書籍の題名は、先行する生物種を主題とした『絶滅危惧種のレッドブック』(Red Book of Endangered Species) にならっている。当初、研究センター立ち上げに土田滋が立ち会うとされ、1994年に東京大学のつのだたさか Tasaka Tsunoda所長のもと発足する 。

各地域の専門家が集計した絶滅危惧言語は1993年時点で UNESCOに報告書が集まっていた[1]。やがてICHELに移管すると、ウェブサイトを立ち上げて時宜を捉えた迅速な情報更新ができるようになった。

UNESCOが管理するオンライン版絶滅危惧言語の地図[2]は2009年2月に初版を掲出し、全世界を地図に盛り込んで従来の印刷版よりも情報量を増やした。またオンラインで閲覧者の感想ほか投稿を受け付ける点を視野に入れて、頻繁な更新を目指した[3]

分類

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UNESCO 危機に瀕する言語の分類

UNESCO は図のとおり6分類を設けた[4]

  • 消滅:(黒)その言語を話せる人はもういない。、1950年代以降、話者が特定されないと消滅したと推定、地図に消滅と記載した。
  • 極めて深刻:(赤)若い話者は親子3代のうち祖父母とその上の世代。話せるといっても部分的であり、話す機会もまれ。
  • 重大な危険:(オレンジ)祖父母やそれよりも年長の世代はこの言語を話す。親世代は聞いて理解するかもしれないが同世代との会話に使わないし、自分の子どもにもその言葉では話さない。
  • 危険:(黄)子ども世代は家庭で言語を母語として学ばなくなった[5]
  • 脆弱:(緑)ほとんどの子どもはその言語を話せるが、特定の場所に限定される場合がある(例: 家でしか話さない)。
  • 安全/危機にさらされていない:(白)すべての世代が話せて、世代間の伝達は連続している。この分類の言語は絶滅の危機に瀕していないことから地図に掲載しない。

脚注

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  1. ^ Brenzinger, Matthias (2007) (英語). Language diversity endangered. Berlin, New York: De Gruyter Mouton. pp. 206–207. ISBN 978-3110170498. ISBN 978-3-11-017049-8 
  2. ^ Atlas of the World's Languages in Danger” (英語). new edition of the Atlas of endangered languages. UNESCO (2012年). 15 March 2021閲覧。
  3. ^ UNESCO Atlas of the World's Languages in Danger” (英語). 2022年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ2023年4月6日閲覧。
  4. ^ Evans (2011年4月15日). “Endangered languages: the full list” (英語). the Guardian. 2022年5月28日閲覧。
  5. ^ 菅野 憲司「言語の起源と消滅--言語習得の始点と終点」『千葉大学人文研究 = The journal of humanities』第26号、千葉大学文学部、1997年、57-64頁、CRID 1520009410421261184ISSN 0386-2097 

関連資料

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本文の典拠ではない資料。発行年順。

外部リンク

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[[Category:2010年の作品]] [[Category:1994年の作品]] [[Category:国際連合教育科学文化機関]]