八杉佳穂
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八杉 佳穂(やすぎ よしほ・男性、1950年 - )は、日本の言語学者。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。専攻は中米言語学、中米文化史。主にマヤ文字やマヤ諸語を中心に行っている。学位は、博士(文学)。
人物情報 | |
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生誕 |
1950年(73 - 74歳) 日本・広島県福山市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
京都大学工学部 京都大学文学部 京都大学大学院文学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
言語学 マヤ文明研究 マヤ文字研究 |
研究機関 | 国立民族学博物館 |
学位 | 博士(文学)(総合研究大学院大学) |
学会 |
古代アメリカ学会 日本言語学会 日本ラテンアメリカ学会 |
来歴・人物
[編集]広島県福山市出身[1]。広島県立福山誠之館高等学校を経て[2]、1972年に京都大学工学部を卒業し、1975年に同大学文学部卒業[3]。1980年に国立民族学博物館助手、1990年に同助教授、1997年に同第2研究部教授、翌年1998年より同民族文化研究部教授となる[4]。2015年3月末をもって、定年退職、4月1日付で名誉教授となる[5]。
1991年より総合研究大学院大学 文化科学研究科を併任、2001年 同大学 文化科学研究科 地域文化学専攻長をつとめ[4]、国立民族学博物館の定年退職に伴って2015年3月31日付で総研大の併任解除[6]、名誉教授となる[7]。
1993年、総合研究大学院大学にて博士(文学)の学位を取得[8]。
主な著作
[編集]単著
[編集]- マヤ文字を解く、中央公論社〈中公新書〉、1982。hdl:10502/5555 / 1982刊を加筆・訂正〈中公文庫BIBLIO〉、2003。ISBN 978-4122042643
- マヤ興亡:文明の盛衰は何を語るか?、福武書店〈Fukutake Books 22〉、1990。ISBN 978-4828833217
- チョコレートの文化誌、世界思想社、2004 [9]。 ISBN 978-4790710400
- マヤ文字を書いてみよう読んでみよう、白水社、2005 / 新装版 2019。ISBN 978-4560026045, 978-4560088203
共著・編著
[編集]- チョコレートの博物誌(加藤由基雄との共著)、小学館〈ショトル・ミュージアム〉1996。ISBN 978-4096060032
- マヤ学を学ぶ人のために(編集)、世界思想社、2004。ISBN 978-4790710868
監修
[編集]- ずかん 文字:見ながら学習 調べてなっとく、技術評論社、2014。ISBN 978-4774163635
翻訳
[編集]- ドリス・ハイデン、ポール・ジャンドロ著、メソアメリカ建築(佐藤孝裕と共訳)、本の友社〈図説世界建築史 9〉、1997。ISBN 978-4894391130
論文
[編集]- 八杉佳穂「An areal-typological study of Middle American Indian languages. / 中米諸語の類型地理論的研究」総合研究大学院大学 博士 (文学), 乙第3号、1994年、NAID 500000114863。
- 馬淵卯三郎, 八杉佳穂「チャフルのイシル語歌謡」『国立民族学博物館研究報告』第7巻第1号、国立民族学博物館、1982年3月、139-168頁、doi:10.15021/00004484、ISSN 0385180X、NAID 110004721933。
- 八杉佳穂「マヤ文字の言語」『国立民族学博物館研究報告』第7巻第3号、国立民族学博物館、1982年9月、514-533頁、doi:10.15021/00004471、ISSN 0385180X、NAID 110004721940。
- 八杉佳穂「マヤの一年は365.2420日?」『ラテンアメリカ研究年報』第3号、日本ラテンアメリカ学会、1983年6月、72-81頁、ISSN 0286-1127、NAID 120005573649。
- 八杉佳穂「アステカの地からこんにちは」『民博通信』第24巻、国立民族学博物館、1984年3月、50-52頁、ISSN 03862836、NAID 110004390672。
- 八杉佳穂「マヤ文字の世界」『季刊iichiko』第9号、日本ベリエールアートセンター、1988年10月、90-105頁、ISSN 0913-3178、NAID 120005573648。
- 八杉佳穂「中米諸語の数体系」『国立民族学博物館研究報告』第14巻第3号、国立民族学博物館、1989年、519-670頁、doi:10.15021/00004297、ISSN 0385180X、NAID 110004728221。
- 八杉佳穂「アメリカ・インディアン諸語 (世界の女性語)」『日本語学』第12巻第6号、明治書院、1993年5月、20-23頁、ISSN 0288-0822、NAID 120005666604。
- 八杉佳穂「古典ユカテクマヤ語の逆受動についての一考察」『国立民族学博物館研究報告』第22巻第3号、国立民族学博物館、1998年2月、491-525頁、doi:10.15021/00004138、ISSN 0385180X、NAID 110000448263。
- 八杉佳穂「チョコレート:飲物から食べるものへ (特集 旅する料理文化)」『食文化誌ヴェスタ』第59号、味の素食の文化センター、2005年、28-31頁、ISSN 09180214、NAID 120006840075。
- 八杉佳穂「漢字仮名交じり表記考」『国立民族学博物館研究報告』第33巻第2号、国立民族学博物館、2009年、139-225頁、doi:10.15021/00003936、ISSN 0385180X、NAID 120001895691。
- 八杉佳穂「私のフィールドノートから(33)マヤ諸語」『言語』第38巻第9号、大修館書店、2009年9月、86-91頁、ISSN 02871696、NAID 40016787040。
- ロルマイ・ペドロ・ガルシア, 大森裕巳, 八杉佳穂, 小泉政利「マヤ諸語の標準語化 : カクチケル語の場合」『東北大学言語学論集』第21号、東北大学言語学研究会、2012年、71-78頁、ISSN 0916-989X、NAID 120006953663。
- 八杉佳穂「カクチケル年代記」『国立民族学博物館調査報告』第148号、国立民族学博物館、2019年3月、1-736頁、doi:10.15021/00009378、ISSN 1340-6787、NAID 120006599959。
脚注・出典
[編集]- ^ スルガ銀行, 講師紹介.
- ^ 誠之館同窓会会報(第4号)「恐懼戒慎」八杉佳穂 - ウェイバックマシン(2021年10月24日アーカイブ分)
- ^ 誠之館出身者「八杉佳穂」/ 経歴・誠之館所蔵品 - ウェイバックマシン(2021年10月24日アーカイブ分)
- ^ a b 研究年報 2014, 1.組織(p.58-60:民族文化研究部:八杉佳穂 教授).
- ^ 「研究部の人事異動」(PDG 582KB)『民博通信』第148号、国立民族学博物館、2015年、27頁。
- ^ 研究年報 2014, 10.総合研究大学院大学(p.404:教員の異動).
- ^ 名誉教授 / 2015年度 国立大学法人 総合研究大学院大学
- ^ 博士論文.
- ^ “チョコレートの文化誌”. SURUGA d-labo. スルガ銀行 (2014年11月14日). 2024年1月10日閲覧。
参考文献
[編集]- 「研究年報 2014」『国立民族学博物館研究年報』、国立民族学博物館、2015年12月28日、1-416頁。
外部リンク
[編集]- 八杉佳穂 - researchmap
- 八杉佳穂 - J-GLOBAL
- 八杉佳穂 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- “スタッフの紹介 / 八杉佳穂 民族文化研究部・名誉教授”. 2015年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月10日閲覧。国立民族学博物館
- その他の出版物 / 八杉 佳穂 (27items:PDF)『みんぱくリポジトリ』