利用者:JohnDoe9579/sandbox
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略称 | PGA |
---|---|
設立 | 1950年5月16日[1] |
合併元 |
Screen Producers Guild Television Producers Guild |
種類 | 映画業界団体 |
95-1628346[2] | |
法的地位 | 501(c)(6)[2] |
本部 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
座標 | 北緯34度03分55秒 西経118度22分36秒 / 北緯34.065209度 西経118.376780度座標: 北緯34度03分55秒 西経118度22分36秒 / 北緯34.065209度 西経118.376780度 |
会長 |
ステファニー・アレイン ドナルド・デ・ライン |
CEO | Susan Sprung[3] |
議長 | ドナ・ジグリオッティ[4] |
CFO | アン・ケアリー[4] |
加盟 | Producers Guild of America Foundation (501(c)(3)) |
収入(2018年) | $5,151,722[2] |
費用(2018年) | $4,563,203[2] |
従業員数(2017年) | 42[2] |
ボランティア数(2017年) | 400[2] |
ウェブサイト |
www |
全米製作者組合(Producers Guild of America〈プロデューサーズ・ギルド・オブ・アメリカ〉, 略称:PGA)は、アメリカ合衆国の映画、テレビ、その他ニューメディアにおけるプロデューサー全体の権利を代表し保護・促進を目的とする501(c)(6)業界団体である[5]。
世界中のプロダクション関係者8,400人以上が組合員となっている[6]。2024年7月現在、会長はステファニー・アレインとドナルド・デ・ラインが共同で務めている[7]。
概要
[編集]PGAは組合員に対し、IMDb Proやデルタ航空など様々なサービスの割引、1対1でのメンター制度、組合員向けの求人情報、オスカー・シーズン中のスクリーニング招待など、様々な特典を提供している[8]。以前は、健康保険や年金の援助も行っていた[8]。
PGAのルーツは、ウォルター・ミリッシュのリーダーシップのもと、1962年に映画製作者組合とテレビ製作者組合が合併したことに遡る。
やがてPGAはその影響力を拡大し、さまざまなプロダクション部門の協議会、ニューヨークのPGAイーストのような地域支部を設立し、2002年にはニューメディア協議会を設立して新興メディアに対応した。2012年には、プロデューサーが映画製作に多大な貢献をしたことを示す認証マークを導入した。また、業界におけるセクシャル・ハラスメントと闘うための積極的な対策を講じ、ガイドラインの制定、タスクフォースの設置、反ハラスメント研修の義務化などを実施している。ハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルが報じられた際には、PGAは彼を組合から追放した。
沿革
[編集]1950年、映画プロデューサーらが集まり、PGAの前身となる映画製作者組合(Screen Producers Guild)を設立。ウィリアム・パールバーグが初代会長に選ばれた。これに続き1957年、テレビプロデューサーらがテレビ製作者組合(Television Producers Guild)を設立。ベン・ブレイディが初代会長に選ばれた[9]。
1962年、映画製作者組合の会長ウォルター・ミリッシュとベン・ブレイディが両組織を合併へと導き、全米製作者組合(Producers Guild of America)が誕生した[9][10]。
1975年、パラマウントおよびユニバーサルと最後の労働協約を締結。この契約満了後、PGAは業界団体として活動を始めた[9]。
1983年、ビデオテープ・テレビのアソシエイト・プロデューサーらの団体が、アメリカン・アソシエーション・オブ・プロデューサーズ(AAP)を結成し、Gayle Maffeoが初代会長に選ばれた[11]。
1990年、PGA主催の映画賞ゴールデン・ローレル賞(後の全米製作者組合賞)が開催された[9]。リチャード・D・ザナックとリリ・フィニー・ザナックが『ドライビング Miss デイジー』で劇場映画賞を受賞した。
1994年、セミナー・プログラムを設立し、パネルディスカッションや実践的なワークショップを通じて組合員にユニークな学習機会の提供を始めた[9]。
2001年、PGAとAAPが合併し、PGAのメンバー構成や方向性が最も急速に変化した年となった[9][12]。また、初めてプロデューサーやエグゼクティブ・プロデューサー、ポストプロダクションのスーパーバイザーやプロダクションコーディネーターなど、プロデュース・チーム全体を代表する組織となった。
2002年、PGA規約の一連の改正により、ウェブベースのプロジェクトやゲーム、アニメ、インタラクティブテレビ、その他さまざまなデジタルおよびニューメディアのプロデューサーらを承認し代表・保護する「ニューメディア協議会」が設立された[13][14]。
2005年、映画芸術科学アカデミーはアカデミー作品賞のノミネートを決定する際に、PGAの資格基準および仲裁手続きを活用することに同意した[9][12]。
2006年、PGAダイバーシティ委員会は、多様な映画/テレビプロデューサー志望者を支援するため、第1回となる夏期ワークショップのを開催した[9]。このワークショップは、開発、パッケージング、予算管理、マーケティング、ニューメディアなど、リアリティのある製作過程を10週間で学ぶ短期集中コースで、毎年無料で開催される。
2007年、PGAはE!エンターテインメント・テレビジョンで違法な条件下で働くプロデュース・チームのメンバーのために介入し、和解交渉を行った[9]。両者の和解により、アソシエイト・プロデューサーおよびその他公正労働基準法が適用される従業員の残業代(3年前まで遡及)の支払いを認めさせた[9]。
2008年、第1回プロデュース・バイ・カンファレンスがソニー・ピクチャーズ・スタジオで開催された[9][15]。1,000人以上の参加者や講演者、ゲスト、スポンサーが集まり、初年度のイベントは完売した[9]。
2010年、「トランスメディア・プロデューサー」という新たな役職のクレジットを認定したことを発表した[16][17]。
プロデューサーズ・マーク(p.g.a.)
[編集]経緯
[編集]PGAは、1999年の第71回アカデミー賞で『恋におちたシェイクスピア』が作品賞を受賞し、5人のプロデューサーが授賞式のステージに上がったのを見て以来、プロデューサーのクレジット数を抑えることを重要課題としてきた[18][19]。
2001年に最初のクレジット裁定を行い、2004年にクレジット規約を公布。2005年には、映画芸術科学アカデミーがPGAのクレジット決定プロセスを作品賞ノミネートのガイドラインとして使用することを発表し、注目を集めた[9][12]。
2010年、プロデューサーズ・マークのコンセプトを発表し[20]、J・J・エイブラムス、アヴィ・アラッド、キャスリン・ビグロー、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、イアン・ブライス、ジェフリー・カッツェンバーグ、キャスリーン・ケネディ、ジョージ・クルーニー、リドリー・スコット、フランシス・フォード・コッポラ、ジョン・ラセター、ショーン・レヴィ、トビー・マグワイア、クリント・イーストウッド、デヴィッド・フィンチャー、フランク・マーシャル、スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキスなど、144人の著名なプロデューサーがこれを支持した[21][22]。
2011年、司法省がプロデューサーズ・マークの使用計画案を承認した[23]。
2012~13年にかけて、当時のPGA共同会長ホーク・コッチとマーク・ゴードンは全てのメジャースタジオと交渉を行い、スタジオ内で開発・製作した映画をプロデューサーズ・マークの審査に提出することを義務付ける個別の契約を取り付けるため奔走した[18]。
2012年、ソニー、20世紀フォックス、ユニバーサルの合意により、「プロデューサーズ・マーク」が導入された[22][24][25]。2013年、続いてディズニー、パラマウント、ワーナーが合意した[26]。
概要
[編集]プロデューサーズ・マークはクレジットで使用される認証マークで、承認されたプロデューサーは自身のクレジットに「p.g.a.」という表記を追加することができる(例:Douglas Wick, p.g.a.)。このマークによって、クレジットされたプロデューサーが、その作品におけるプロデュース業務の大部分を行ったことが証明される。ただ、映画1作品ごとに審査があり使用が許可されているため、以前マークを取得したプロデューサーでも、その後マークの使用が許可されるとは限らない[27]。
クレジットに表示される他のポスト・ノミナル・レターズ(例:A.C.E.、C.S.A.)などとは違い、このマークはPGAの組合員であることを示すものではない[27]。そのため、PGA組合員でないプロデューサーもこのマークを使うことが出来る[27]。
アメリカの配給会社が配給する映画の著作権者であれば誰でも申請できるが、その申請や使用は個々のプロデューサーの任意となっている[27]。
マークの取得には、映画の所有者または配給者からの申請やプロデューサーからの率直な意見を基に、さらに映画監督、脚本家、編集者、撮影監督、その他部門長を含む多くの第三者からの意見を必要とするという、徹底した審査プロセスを経て、どのプロデューサーが認証を受ける資格があるかをPGAが決定する。全米製作者組合賞 劇場映画賞やアカデミー作品賞など、プロデュースに対する賞の受賞資格があるプロデューサーを推薦する際にも、同じプロセスが採用されている[12]。
初めてマークを取得したのは、『欲望のバージニア』(ダグラス・ウィックとルーシー・フィッシャーが取得)となった[28]。それ以来、何百もの映画が「プロデューサーズ・マーク」によってクレジットを認証されている。
全米製作者組合賞
[編集]1990年、PGA会計のジョエル・フリーマン主導の下、会長のレナード・スターンの承認により、映画やテレビコンテンツの創造と実行の背後にいる先見者たちを称えることを目的とした第1回ゴールデン・ローレル賞が開催された。2002年、名称が全米製作者組合賞に変更された。
第35回までの全米製作者組合賞 劇場映画賞受賞作のうち25作品がアカデミー作品賞を受賞しているなど、PGA賞はアカデミー賞の成功を占う重要な指標となっている[29]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ "C0245246 Producers Guild of America, Inc." Business Search Entity Detail. California Secretary of State. Retrieved February 25, 2020.
- ^ a b c d e f "Form 990: Return of Organization Exempt from Income Tax". Producers Guild of America Inc. Internal Revenue Service. June 30, 2018. Archived February 25, 2020, at the Wayback Machine..
- ^ “Staff”. Producers Guild. 2024年7月11日閲覧。
- ^ a b “Region”. Producers Guild. 2024年7月12日閲覧。
- ^ “The Producers Guild of America”. web.archive.org (2013年3月1日). 2024年7月12日閲覧。
- ^ “The Membership”. Producers Guild. 2024年7月11日閲覧。
- ^ “Board of Directors”. Producers Guild. 2024年7月11日閲覧。
- ^ a b “Benefits of Membership”. Producers Guild. 2024年7月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “The Organization”. Producers Guild. 2024年7月21日閲覧。
- ^ North, Gary (2003年4月10日). “Ben Brady” (英語). Variety. 2024年7月21日閲覧。
- ^ Barnes, Mike (2022年9月14日). “Gayle S. Maffeo, Producer on ‘Roseanne’ and ‘Home Improvement,’ Dies at 81” (英語). The Hollywood Reporter. 2024年7月22日閲覧。
- ^ a b c d “Business Review Request Letter: Producers Guild of America”. United States Department of Justice. 2024年7月22日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2002年6月19日). “PGA uploads New Media Council” (英語). Variety. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “Arts/Media Node Chair of The Millennium Project Elected to the PGA's New Media Council’s Board by TMC News Staff - ProVideo Coalition” (英語) (2013年10月10日). 2024年7月22日閲覧。
- ^ Carson, Lexi (2024年5月14日). “Lucia Aniello, Greg Berlanti and Stephanie Allain to Speak at PGA’s Produced By Conference” (英語). Variety. 2024年7月22日閲覧。
- ^ Finke, Nikki (2010年4月6日). “Producers Guild Of America Agrees On New Credit: “Transmedia Producer”” (英語). Deadline. 2024年7月22日閲覧。
- ^ Frankel, Daniel (2010年4月6日). “PGA Formally Recognizes 'Transmedia' Producers” (英語). TheWrap. 2024年7月22日閲覧。
- ^ a b Pond, Steve (2013年9月11日). “How the Producers Guild Convinced Hollywood Studios to Let It Overhaul Movie Credits (Exclusive)” (英語). TheWrap. 2024年7月23日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2014年6月7日). “PGA Credits Certification Gains Momentum with 150 Movies” (英語). Variety. 2024年7月20日閲覧。
- ^ Finke, Nikki (2010年10月13日). “Producers Guild Plans New 'P.G.A.' Mark” (英語). Deadline. 2024年7月20日閲覧。
- ^ “Producers Mark Letter”. Deadline. 2024年7月20日閲覧。
- ^ a b Team, The Deadline (2012年11月8日). “Sony, Fox, Universal Sign On For PGA’s Producers’ Mark Credit Program” (英語). Deadline. 2024年7月20日閲覧。
- ^ “Justice Department OKs Producers Guild's Certification Plan”. web.archive.org (2023年4月17日). 2024年7月23日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2012年11月8日). “Fox, Sony and Universal agree to PGA mark” (英語). Variety. 2024年7月20日閲覧。
- ^ “映画のプロデューサー表記、米制作者組合が裁定 : 映画ニュース”. 映画.com. 2024年7月11日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2013年7月11日). “Disney, Paramount, Warner Sign PGA’s Producers Mark Certification” (英語). Variety. 2024年7月20日閲覧。
- ^ a b c d “Producers Mark (p.g.a.)”. Producers Guild. 2024年7月11日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2012年5月31日). “PGA makes its mark with ‘Lawless’” (英語). Variety. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “米製作者組合賞ノミネート発表 「君たちはどう生きるか」がアニメ映画部門の候補に! : 映画ニュース”. 映画.com. 2024年7月12日閲覧。