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ドラフトキング

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ドラフトキング
ジャンル 野球漫画・職業漫画
漫画
作者 クロマツテツロウ
出版社 集英社
掲載誌 グランドジャンプ
レーベル ヤングジャンプコミックス
発表号 2018年24号 -
発表期間 2018年11月21日 -
巻数 既刊3巻(2019年12月30日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『ドラフトキング』(DRAFT KING)はクロマツテツロウによる日本漫画。『グランドジャンプ』(集英社)にて、2018年24号から連載が開始された。

凄腕スカウトマン郷原眼力(ごうはら オーラ)と若手スカウトマン神木を中心に展開されるプロ野球のスカウトマンを描いた作品。


概要

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プロ野球のスカウト活動と、ドラフト会議を中心に描いた、野球漫画としてはこれまでにあまり無かった舞台を中心に描かれた作品。

表題の「ドラフトキング」とは、その年度に指名された選手の中でNo.1の選手であり、指名順位とは関係なしに、最終的に最も良い成績を残した選手の事を表す言葉である。

実在する選手(イチロー工藤公康ホセ・アルトゥーベ桑田真澄など)が台詞上に出てくるなど、現実世界と同様の世界観で描かれているが、球団名は『横浜ベイゴールズ』など、実在球団を捩った架空の球団となっている。

作中で「ブレる」「ブレない」という言葉が頻出する。理由として掲載誌であるグランドジャンプのキャッチフレーズである「ブレないオトナの青年漫画誌」を意識していると考えられる。

各ストーリーのあらすじ

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2番目の男(1~3話)

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新人スカウト、神木が今年のドラフト1位指名に推す、花咲徳丸高校の絶対的エース、東条大貴(とうじょう だいき)が騒がれる中、実力派スカウト郷原が推薦するのは、二番手投手である桂木康生(かつらぎ こうせい)であった。周囲の反発をよそに、圧倒的な実力の東条と、成長著しい桂木。この2名を巡り、スカウト部の下した答えとは…。

社会人(ノンプロ)のスペシャリスト(4~7話)

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社会人野球チーム、万田(マンダ)自動車に所属する、三拍子揃った外野手、阿比留一成(あびる かずなり)。神木が彼を調べるうちに、阿比留と郷原との接点を見つける。フリーライター美嶋瞳(みしま ひとみ)と共に、郷原と阿比留の接点と過去に迫る。

ハブ(8話)

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毒蛇ハブの異名を持つ豪腕スカウト毒島(ぶすじま)が、大阪にて神木に取らせた行動とは…。

知られざる才能(9~17話)

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首脳陣からの無茶な要求に対し、他球団がほぼノーマークの中、郷原が独自に調査していた中国地方の二名の選手。大型の速球派投手蔵田健介(くらた けんすけ)と、小柄なスラッガー沖本拓也(おきもと たくや)。この2名が無名であり、エリア担当スカウトの大越でさえ実力が分からなかった理由とは…。

1億円の男(18~20話)

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ドラフトが終了した11月、2軍を視察した郷原は、プロ入り後伸び悩む前年度のドラフト1位の高卒投手、真田丸謙吾(さなだまる けんご)を見かける。彼を復活させるべく郷原が取った行動とは…。

登場人物

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主要人物

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郷原 眼力(ごうはら オーラ)
主人公の一人。眼力と書いてオーラと読む、所謂キラキラネームである。ブロッコリーのような髪型と、割れ顎が特徴的。超一流と自他ともに認める凄腕スカウトマンであり、一流選手を見抜く眼力に優れる。担当エリアは持たず、日本中を飛び回りスカウト活動を行う。一見極めて独善的で、他者を平然とこき下ろし、自らの眼鏡に叶わない選手・同僚を「無能」「バカ」と言い放つなど、毒舌家である。しかしながら、担当した選手のケアやサポートは決して怠らず、二軍成績も逐一確認し、褒めるなど、実際は面倒見が良い。
神木 (かみき -)
主人公の一人。下の名前は不明。元プロ選手(野手)であり、高卒で横浜ベイゴールズに3位で入団。郷原から「プロでは通用しない」と一蹴され、それに従わずプロ入りし、実際に全く通用せず5年後に戦力外通告を受け、スカウトマンに転身。担当エリアは関東地方。神木の登場時は彼の主観で展開される話が多い。基本的に経験・知識不足な所が散見され、毒島に騙されたり、選手の実力を見抜く能力は、郷原や他のスカウトマンより劣っている描写が目立つ。反面、真面目で人柄が良く、誠実に選手と向き合う姿勢が評価されることもある。
下部 陸夫(しもべ りくお)
横浜ベイゴールズスカウト部長。関西弁で会話する。前髪が後退しており、色眼鏡を着用した、恰幅の良い初老の男。感情が表情や行動に出やすく、関西人らしいオーバーリアクションが作中で見受けられる。ドラフトキングという言葉を作中で最初に口にした人物である。

横浜ベイゴールズ

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 モデルになった球団は横浜DeNAベイスターズ

スカウト部

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大越 智成(おおこし ともなり)
スカウト部主任。データや成績を重視する理論派。直感を信じる郷原とは相性が悪い描写が多い。担当エリアは中国地方
飯塚 健(いいづか けん)
元プロ選手のスカウトマン。茶髪でガングロの、チャラ男風の出で立ち、業界用語を交えた会話を行う。担当エリアは不明。大卒でプロ入り後、内野手として15年間現役生活を送る。各地に愛人を作り、勤務時間中も愛人との外食先を検索するなど、勤務態度は不真面目。反面、要領は良く、スカウトマンとしての能力は高い。長いプロ経験を活かした助言や、選手の評価などは、郷原にも一目置かれるほど的確である。
大津 良介(おおつ りょうすけ)
元プロのスカウトマン。本編19話にてフルネームが判明した。

首脳陣

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筒井 高志(つつい たかし)
横浜ベイゴールズGM。


選手

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桂木 康生 (かつらぎ こうせい)
花咲徳栄高校の2番手投手。郷原の推薦により、ドラフト4位で横浜ベイゴールズに入団した。
真田丸 謙吾 (さなだまる けんご)
仙台育栄高校出身。桂木と同年度に、飯塚の推薦でドラフト1位で指名された、身長190cm超えの大型投手。

大阪ホワイトタイガース

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 モデルになった球団は阪神タイガース。本拠地は甲子園球場であるはずだが、本作で甲子園球場兵庫県西宮市に存在するかは不明。

スカウト部

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毒島 (ぶすじま)
大阪ホワイトタイガースのスカウト。ハブの異名を持つ凄腕のベテランスカウトマン。人選能力はもとより、膨大なコネクションや選手のサポートに定評がある。希望入団枠制度の時代に、選手の囲い込みや裏金工作を行っており、現状でも独自ルートで選手を囲い込むなど、規定ギリギリのダーティなスカウト手法を展開する。郷原らの宿敵として描かれる。

その他の人物

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東条大貴(とうじょう だいき)

名門埼玉花咲徳丸高校の一番手投手。本格派左腕で最速は152km/h。

阿比留一成(あびる かずなり)

万田自動車野球部(モデルはHonda硬式野球部)に所属する大卒四年目の外野手。

美嶋瞳(みしま ひとみ)

フリーのライター。以前に阿比留と郷原の過去を取材し、記事を寄稿したことがある。現時点で唯一名前を持つ女性キャラクター。

蔵田健介(くらた けんすけ)

憂羅志亜(ゆうらしあ)大学に所属する身長188cmの大型投手。長身から投げ下ろされる直球が武器。ある理由で、実力はあるが実績は少ない。

沖本拓也(おきもと たくや)

倉敷工科大学に所属する身長171cm体重80kgの、野球選手としては小柄な内野手。体格に似つかぬスラッガーであり、4番打者である。

書誌情報

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脚注

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