利用者:Houjyou-Minori/sandbox
出島橋 | |
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江戸町の河口側より見た出島橋 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 長崎県長崎市出島町・江戸町[1] |
交差物件 | 中島川 |
用途 | 道路橋[2] |
路線名 | 市道出島町江戸町1号線[1] |
竣工 |
1890年(明治23年):新川口橋 1910年(明治43年):出島橋 |
構造諸元 | |
形式 | プラットトラス |
材料 | 鋳鉄 |
全長 | 36.7m[2][1] |
幅 | 5.5m[2][1] |
最大支間長 | 35m[1] |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
出島橋(でじまばし)は、長崎県長崎市を流れる中島川に架かる橋。のある出島町と江戸町を結ぶ。竣工は1890年(明治23年)と現存する供用中の鉄製道路橋としては日本で最も古く[3]、2003年(平成15年)には土木学会の選奨土木遺産に指定されている。
歴史
[編集]1882年(明治15年)より始まった長崎港の港湾改修工事(第一次長崎港湾改修事業)に伴う変流工事が行われた中島川の河口部に新川口橋として架橋された。 橋梁の部材はアメリカから輸入され、施工は日本土木会社によるもので、技師の岡実康が陣頭指揮を執っている[4]。
構造
[編集]ピン結合によるプラットトラス橋。細い鉄骨がシンプルに組み合わされた構造である。鉄材はアメリカから輸入した。 両端のトラス上部にはめられている銘版は蝙蝠文様を模している。
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出島町側より江戸町側を望む
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蝙蝠型の銘版
周辺
[編集]アクセス
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 五十畑弘『日本の橋‐その物語・意匠・技術‐』ミネルヴァ書房、2016年12月。ISBN 978-4-623-07890-5。
- 九州橋梁・構造工学研究会『ロマンを訪ねて~九州橋紀行』西日本新聞社、1995年7月。
- 社団法人建設コンサルタンツ協会『Consultant』編集部『土木遺産Ⅲ‐世紀を越えて生きる叡智の結晶日本編』ダイヤモンド社、2010年11月。ISBN 978-4-478-01468-4。
- 砂田光紀『九州遺産 近現代産編101』弦書房、2005年6月。ISBN 4-902116-35-9。
- 長崎橋梁研究会『長崎県の橋』長崎新聞社、2016年2月。ISBN 978-4-904561-92-8。
- 長崎市史編さん委員会『新長崎市史 第三巻近代編』長崎市、2014年3月。
- 『長崎市制五十年史 後編』長崎市、1939年11月。
- 山口美由紀「失われた出島と復元整備」『長崎文化:第70号記念』、NPO法人長崎国際文化協会、2012年11月。
外部リンク
[編集]ぐらばあ(2代目) | |
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基本情報 | |
船種 | 旅客船 |
船籍 | 日本 |
所有者 |
鉄道建設・運輸施設整備支援機構 野母商船 |
運用者 | 野母商船 |
建造所 | 瀬戸内クラフト |
信号符字 | JM6669 |
IMO番号 | 8990067 |
経歴 | |
起工 | 2003年 |
進水 | 2004年 |
竣工 | 2004年 |
就航 | 2004年7月6日 |
要目 | |
総トン数 | 425トン |
全長 | 38m |
垂線間長 | 30.88m |
全幅 | 10.66m |
深さ | 3.50m |
喫水 | 2.00m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | 三菱重工業 S12A2-MTK |
出力 | 735kW(2000rpm)×2基 |
航海速力 | 15.25ノット |
旅客定員 | 650名 |
その他 | 香焼工場への通勤者のみ乗船可能 |
各項目は野母商船当時 |
ぐらばあは、かつて野母商船が運航していた旅客船。1972年(昭和47年)に就航した初代と、2004年から航路廃止(後述)の2019年(令和元年)まで就航した2代目が存在していた。本項では主に後者について述べる。
概要
[編集]初代ぐらばあは、1972年に開設された三菱重工業長崎造船所香焼工場と、長崎港の大波止桟橋とを結ぶ通勤航路向けとして、同年10月に就航したの 初代ぐらばあ[1] の代船として、瀬戸内クラフトで建造され、2004年7月6日に就航した。 鉄道建設・運輸施設整備支援機構の共有建造制度を利用して建造された鉄道・運輸機構との共有船である。 日本船舶海洋工学会が主催するシップ・オブ・ザ・イヤー'04準賞を受賞した。
2019年の長崎 - 香焼航路廃止後、神戸港内で遊覧船を運行する早駒運輸に売却された[2]。
就航していた航路
[編集]※
香焼航路
- 長崎港(大波止ターミナル) - 遠見 - 陰の尾 - 長浜
2019年9月の運航終了時点では、平日は朝に1便、夕方に2便が運航されていた[3]。
三菱重工業長崎造船所香焼工場への通勤船であり、香焼工場の従業員以外は原則として乗船は不可能であった[3]。
設計
[編集]アルミ合金製の双胴船である。船体は3層構造で、1階と2階が船室、3階がデッキおよび操舵室となっている。長崎湾内の作業場、浮き桟橋などの施設に影響を与えないよう配慮しながら、航行速度を向上するため、水線下に特殊な船形を採用した。曳き波を低減するため、双胴部が蛇行するウェイブ形状になっており、16ノット航行時の波高が半減している[4]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 船の雑誌7, p. 151.
- ^ “双胴船「ぐらばあ」号、長崎から神戸に! 2020年夏までに観光船として就航へ”. ラジオ関西トピックス ラジトピ! (2019年12月11日). 2019年12月14日閲覧。
- ^ a b “三菱長船 利用者減少で通勤船廃止 香焼-大波止”. 長崎新聞 (2019年10月1日). 2019年12月14日閲覧。
- ^ 技術支援部 (2005-07). “「シップ・オブ・ザ・イヤー’04」準賞決定”. 鉄道・運輸機構だより (鉄道建設・運輸施設整備支援機構) (7): 18 2016年3月5日閲覧。.
参考文献・資料
[編集]- 『2020 海運・造船会社要覧』海自プレス社、2019年10月25日。ISBN 978-4-905781-57-8。
- 長崎造船所150年史編纂委員会『長崎造船所150年史』三菱重工業長崎造船所、2008年1月。
- 柳原良平『船の雑誌 第7号』海洋協会、1978年10月30日。