利用者:元一一四/sandbox
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現状
[編集]ウルトラマンサーガ | |
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監督 | おかひでき |
脚本 | 長谷川圭一 |
出演者 |
DAIGO 杉浦太陽 秋元才加 宮澤佐江 佐藤すみれ 梅田彩佳 増田有華 小林香菜 島田晴香 布川敏和 斉藤りさ 加瀬信行 小野寺丈 木之元亮 鈴木繭菓 中丸シオン 黒部進 森次晃嗣 団時朗 高峰圭二 真夏竜 宮野真守 東国原英夫 つるの剛士 |
音楽 | 原文雄 |
主題歌 | DiVA「Lost the way」 |
撮影 | 高橋創 |
編集 | 松木朗 |
製作会社 | 「ウルトラマンサーガ」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
公開 |
2012年3月24日 2012年11月24日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 5億7,000万円 |
前作 | ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 |
次作 | ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル |
『ウルトラマンサーガ』(ULTRAMAN SAGA)は、2012年3月24日に全国松竹系映画館にて公開された円谷プロダクション製作の特撮映画作品、及び劇中に登場する巨大ヒーローの名称。
キャッチコピーは「僕らにはまだ、輝く希望がある!!」「誰も見たことのないウルトラマン。」「あきらめるな!!」
概要
[編集]本作は、2010年12月23日に公開された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に続く「ウルトラマンシリーズ45周年記念作品」第2弾として制作されている。
近年でも『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で活躍し、2012年で生誕15周年を迎えたウルトラマンダイナ、2011年で生誕10周年を迎えたウルトラマンコスモス、そして当時の最新ヒーローであるウルトラマンゼロを中心としたウルトラ戦士と怪獣軍団の決戦を描く。
コスモスが映画に登場するのは、2003年の『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』以来、9年ぶりであり、3月にウルトラマンシリーズの映画が公開されるのは『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』以来、12年ぶりとなる。当初は前2作同様、2011年12月公開予定(初期に掲載された雑誌にも記述されている)だった。
入場者特典として、2011年12月1日に亡くなったウルトラ漫画の巨匠・内山まもるの遺作となった漫画『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』を収録したミニブック『ウルトラコミックブック』がプレゼントされた。また、公開直前の2012年3月18日には大阪市営地下鉄中央線コスモスクエア駅でゼロが1日駅長を務めた[1]。2012年3月20日には公開記念フレーム切手が発売されている[2]。
2012年3月30日から4月1日までの期間限定で、円谷プロ公式HP「 円谷ステーション」において冒頭約8分間をノーカットで配信[3]。
全国221館369スクリーンで公開され、2012年3月24、25日の初日2日間で興収1億4,374万7,300円、動員11万6,006人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった[4]。興行収入5億3,000万円(朝日新聞8月6日付け夕刊「特撮はいま」より)。
公開版には収録されなかったウルトラ兄弟の登場シーンを追加したディレクターズカット版が、2013年12月7日にMOVIX亀有にてイベント上映された[5]。
特徴
[編集]- ウルトラマンシリーズでは初となる、2D・3D版での同時上映。
- 2011年11月25日と12月22日に発売されたDVD『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』は、本作の序章という扱いになっている。
- 近年のウルトラマンシリーズでは、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年9月13日公開)以来、久々に地球が舞台となり(ゼロが地球で戦うのは本作が初めて)、久しく使用されていなかったミニチュア特撮も復活。
- 主要キャストにおいては、映画初主演となるBREAKERZのDAIGOがゼロの新たな人間体となるタイガ・ノゾム、つるの剛士もアスカ・シン(ダイナ)杉浦太陽も春野ムサシ(コスモス)役で出演。主演3人以外のウルトラマンとして、黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二、真夏竜もそれぞれのウルトラ兄弟役で出演する(真夏がウルトラ映画でおおとりゲンを演じるのは本作が初めて)。
- アスカを含めた特捜チーム・スーパーGUTSのその後が描かれ、つるの以外の『ダイナ』のキャストが同じ役で出演するのは、『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』(2001年3月25日発売)以来[6][7]。当初のシナリオでは、本作のラストでアスカがネオフロンティアスペースに帰還することで、『ダイナ』のエピローグとする構成になっていたが、つるのが「まだ帰らないほうがアスカらしい」「もっと飛んでいたい」と提案したことで変更された[8]。
- ウルトラマンシリーズでは初の全員女性隊員の防衛チームであるチームUが登場し、隊員役にAKB48から選抜された秋元才加(2013年卒業)・梅田彩佳・宮澤佐江・増田有華(2012年12月卒業)・小林香菜・島田晴香・佐藤すみれの7人が出演[9]。これまでのシリーズでは、『ダイナ』第42話でのみ登場した「キティ小隊」や『ウルトラマンガイア』の「チーム・クロウ」のように、一部隊のメンバーが女性ばかりというのはあったが、防衛チームの隊員全員が女性なのは、これが初めてである。
- 敵側の主要キャラとして、強豪怪獣であるゼットンの新たな形態となるハイパーゼットンが登場し、『帰ってきたウルトラマン』第51話(最終回)でゼットンを操ったバット星人が、本作においてもハイパーゼットンを操るボス的な役割で登場し、声を元宮崎県知事の東国原英夫が演じた。
- 「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」や各種雑誌などでのインタビュー、2012年4月13日に行われたトークイベント「ウルトラマンサーガ感謝祭」、画コンテ集などで語られた初期プロットの内容では、完成作品に登場したウルトラ戦士や怪獣の他にも、ウルトラマンキングやウルトラマンメビウス、ウルティメイトフォースゼロのジャンボット、ミラーナイト、グレンファイヤー、ウルトラマンジャスティスやTEAM EYESのメンバー、怪獣も30体以上[10]で、さらには黒幕として『ウルトラマンネクサス』で未登場だったダークルシフェル(プロットではダークルシファーと表記)など、より多くのキャラクターが登場しており、クライマックスではコスモスとジャスティスが合体してウルトラマンレジェンドに、ウルトラ兄弟とメビウスが合体してメビウス インフィニティーに、そしてゼロとダイナが合体してウルトラマンサーガとなり、ダークルシフェルと戦う内容が検討されていた。
- 画コンテ集で明らかになった内容として、ハイパーゼットンはカオスヘッダー0を吸収していて、ウルトラマンコスモスはカオスヘッダー0の救出のために参戦するという内容だった[11]。また、クライマックスでのウルトラ兄弟の参戦も考えられており、2つの内容はそれぞれ撮影の段階まで完了していたが、「映画における最高の形」を求めた結果、尺的に多すぎるという理由のため、削除された(カオスヘッダー0の未登場の理由は、コスモスを知らない世代にはカオスヘッダーとムサシの関係性が伝わらないだろうという配慮)。ウルトラ兄弟のカットされた戦闘シーンは後述の『ウルトラマン列伝』で放送されたほか、2013年12月にイベント上映されたディレクターズカット版で見ることができる[12]。
ストーリー
[編集]ウルトラマンの存在しない宇宙にあるもう1つの地球【フューチャーアース】。そこはバット星人の実験場と化し、人類を含めたすべての生物はほとんど姿を消していた。だが、残された7人の若き女性が地球防衛組織・チームUを結成し、9人の子供たちを守っていた。
そんな中、怪獣アーストロンが出現。チームUのリーダー・アンナが危機に陥るが、そこに現れたウルトラマンダイナによってアーストロンは倒された。
一方、ウルティメイトフォースゼロとベリアル銀河帝国が戦った別宇宙【アナザースペース】において、ベリアル銀河帝国の残党と戦っていたウルトラマンゼロは、謎の声[13]に導かれ、時空を超えて【フューチャーアース】に向かう。同じ頃、ダイナが活躍した別宇宙【ネオフロンティアスペース】の火星で、スフィアの残党が襲来。スーパーGUTSの新人隊員タイガ・ノゾムがガッツイーグルαで迎え撃つが、バット星人の巨大円盤に遭遇してスフィアもろとも、【フューチャーアース】へと飛ばされる。
【フューチャーアース】で、ゼロとバット星人の戦闘機との戦闘に巻き込まれた少年タケルを助けようとして、重傷を負ったタイガ。その勇気に感銘を受けたゼロは、タイガを救うために一心同体となる。蘇ったタイガだったが、ゼロへの変身を頑なに拒否し、ゼロの説得も聞き入れようとしない。そんなタイガの前に、ウルトラマンコスモス / 春野ムサシが現れる。彼もゼロが聞いた謎の声に導かれ、別宇宙【コスモスペース】からやってきたのである。
チームUや子供たちと出会ったタイガとムサシは、ダイナ / アスカ・シンも【フューチャーアース】を訪れていたことを知るが、彼は消息を絶っていた。
やがて、バット星人がハイパーゼットン(ギガント)を覚醒させて襲い掛かってきた。その際、ダイナ失踪の理由とチームUの秘密が明らかとなる。
登場人物
[編集]主要人物
[編集]- タイガ・ノゾム / ウルトラマンゼロ
- 【ネオフロンティアスペース】のスーパーGUTSマーズのルーキー隊員。
- 「フィニッシュ!」が口癖の破天荒で軽い言動が目立つお調子者の青年で、ニンジンが嫌いという子どもっぽい一面を持つ。スーパーGUTSの隊員服(ツーピースタイプ)を前を絞めず、ラフに着こなしている。
- 戦闘機の操縦テクニックは抜群であり、ミドリカワ・マイにその才能を見出され[14]、スーパーGUTSマーズに入隊。また、当のスーパーGUTSマーズのメンバーからはアスカの再来と思われている。一見、チャラチャラしているように見えるが人々を守るためには危険を顧みない強い正義感を持ち、その勇敢さに感銘を受けたウルトラマンゼロと一心同体になる。ゼロと一心同体となった影響により、変身しなくてもある程度の超人的な力を発揮できるようになる。
- 幼い頃、両親が怪獣の襲撃でウルトラマンダイナに救われなかったことがトラウマとなり、ウルトラマンに対して否定的な考えを持っているため、ウルトラマンの力に頼りたくないという気持ちが大きく、ゼロへの変身も頑なに拒否していた。しかし、チームUの真実を知った時、ウルトラマンを受け入れる決意をする。
- 決戦後はゼロと分離し、ムサシとは違い【ネオフロンティアスペース】に帰還せず、【フューチャーアース】で生きる道を選んだ。
- アスカ・シン / ウルトラマンダイナ
- かつて、【ネオフロンティアスペース】においてウルトラマンダイナとなって戦ったスーパーGUTS隊員。本作で軸となる人物。従来通り、スーパーGUTSの隊員服(従来のワンピースタイプ)を着用している。
- 『ダイナ』最終回以降、様々な宇宙を旅していた途中、【フューチャーアース】へとやってきた[15]。【フューチャーアース】に初めて現れたウルトラマンとして残されたチームUや子供達を守り、心の支えになった[16]。
- 【ネオフロンティアスペース】では、タイガ曰く歴史の教科書にも載るほどの「伝説の英雄」で、彼が太陽系を救って姿を消した日は、アスカ記念日として人々から敬われており、15回を迎えている[17]。
- 決戦後は【ネオフロンティアスペース】のスーパーGUTSのかつての仲間たちにタイガの生存と旅立ち・自身のメッセージを伝え、そのまま何処かの宇宙へと飛び去った。
- 春野ムサシ / ウルトラマンコスモス
- かつて、【コスモスペース】においてウルトラマンコスモスと一心同体となって戦ったTEAM EYESの隊員[18]。
- 【コスモスペース】では遊星ジュラン開拓チームのリーダーとなり、保護した怪獣たちを移住させる夢を実現させ、共に平和に暮らしていた。また同じ隊員だったアヤノと結婚し、一人息子・ソラも生まれている[19]。
- 劇中では明かされなかったが、遊星ジュランにバット星人の巨大円盤が現れたことで再びコスモスと一体化して【フューチャーアース】にやってきたとされている。決戦後はタイガやアスカとは違い、遊星ジュランへ帰還した。
【フューチャーアース】の人物
[編集]チームU
[編集]バット星人に侵略された地球における「最後の砦」となって子供たちを守る「地球防衛隊」(EDF・Earth Defense Force)の女性防衛チーム。しかし彼女達は、ほとんどが戦闘の素人で、消滅を免れ「山田工業」へ偶然逃げ込んだ女性たちで同じく逃げ込んだ子供たちに地球防衛隊と誤解され、アンナが子供たちに嘘をつき結成されたチームだった。()内は本名。
- アンナ(尾崎杏奈)
- 22歳。チームUのリーダー。医療担当のリーサを妹に持つ。元暴走族。
- 抜群の運動神経を持ち、サワやミサトとともに戦闘班を務める。姉御肌で誰からも頼られており、特にサワとは強い絆で結ばれている。怪獣を前にしても一切怯まないなど勇猛果敢な性格であり、Uローダーの操縦テクニックに関してはチーム一である。しかし、その一方・・・。
- ミサト(放生ミサト)
- 22歳。チームUの副リーダー。常にベレー帽を着用。
- チームU唯一の地球防衛隊関係者(ただし予備隊員)。チーム随一といわれる戦闘知識を活かして作戦参謀的な役割を担うことも多い。その冷静沈着な性格から映し出されるクールな表情とは裏腹に、子供たちへの愛情は深い。
- サワ(高山咲和子)
- 20歳。男勝りで負けず嫌いなチームUの戦闘班メンバー。その能力は高く、戦闘の時は先陣を切って突っ込む“特攻隊長”を自称。
- 危険を顧みない勇気ある行動で作戦を何度も成功に導く。隊員服の上には、常に暴走族時代に着ていたと思しき赤いスカジャンを羽織り、頭には紫色の鉢巻を着用している。
- アンナとは学生時代、同じ暴走族に属しており付き合いは長く共に良き理解者である。また彼女のことを「カシラ」と呼んで慕っている。
- ノンコ(赤星野乃子)
- 19歳。チームUの整備班で各種装備のメンテナンスを担当している。
- 整備工を営む家庭で機械に包まれて育った生まれながらの整備士。関西弁が特徴[20]。前向きで明るくおおらかな性格で、同じ整備班のマオミとは工業高校時代からの友人でよいコンビである。また、よくUローダーを壊すサワに頭を悩ますもお互い信頼し合っている。
- リーサ(尾崎理沙)
- 18歳。アンナの妹で、チームUの医療担当。肉体派で気が強い姉とは対照的に、生真面目かつ物静かで心配性であるが、時には危険を顧みずに行動し常に諦めない心を持っている。元々看護師を目指しており看護学校での経験を活かし暖かい眼差しで子供たちを優しく見守る。
- 子供たち同様、自分たちを助けたアスカを尊敬し、彼が歌っていた「君だけを守りたい」をいつも歌っている。
- 戦いに参加しないのはヒナと同様だが、彼女とは違って高所恐怖症ではない為、Uローダーに乗る事は可能。
- マオミ(大澄マオミ)
- 19歳。チームUの整備班でメガネがトレードマーク。ノンコと共に各種装備のメンテナンスを担当しているが、自身は設計を担当している。チームUの結成前はOLであり、何事も「斜めから見る」やや悲観的な性格であった。
- 保育園を営む裕福な家庭に生まれた。
- ヒナ(浜松ヒナ)
- 18歳。チームUの通信オペレーター。
- チームUと行動を共にしている子供たちをいつかは親たちに会わせてあげたいと心から願い、残った人々に向けて通信を続けている。高所恐怖症でUローダーに乗れないため主にベースキャンプでの仕事に携わっている。
地球に残された子供たち
[編集]無人と化した地球に残された数少ない子供たち。自分たちを勝手に『チームUのアンダーメンバー』と位置付けており、彼女たちをサポートしている。
- タケル(♂、9歳)
- 自転車で家出をしている最中に、ゼロと円盤の戦闘に巻き込まれる。ある出来事を切っ掛けに言葉を話すことができなくなっており、チームUのメンバーも家出の理由はわからなかったが、実はダイナ=アスカにとって重要な物を探すための遠出だった。
- サーヤ(♀、9歳)
- リツ(♂、8歳)
- ミコ(♀、8歳)
- レン(♀、7歳)
- ケン(♂、6歳)
- ハイパーゼットン(ギガント)による暗黒火球攻撃の際に1人はぐれてしまい、タイガに保護される。恐怖に泣き叫ぶケンを見たタイガは、過去の辛い記憶がフラッシュバックしてしまう。
- ヒロ(♂、6歳)
- クー(♀、6歳)
- 常にクマのぬいぐるみを抱えている。
- カナタ(♂、5歳)
その他
[編集]- タケルの母親
- 本名不明。バット星人の計画によって息子と離れ離れになる。
【ネオフロンティアスペース】の人物
[編集]スーパーGUTS(S-GUTS)
[編集]アスカ・シンがかつて所属し、タイガ・ノゾムが所属する特捜チームで、ネオフロンティアスペースにおける防衛チーム。
現在は地球のみならず火星にも拠点をおき、かつてアスカと共に戦った以下の隊員たちは火星の前線部隊に所属し「スーパーGUTSマーズ」とも呼ばれる。
かつてS-GUTSの一隊員だったユミムラ・リョウが隊長、同じくS-GUTSの一隊員だったカリヤ・コウヘイが副隊長となっている。また、本作では科学班主任となったナカジマ・ツトムが、時空移動を可能にするネオマキシマ新型機を開発中であることも明かされている。
地球平和連合TPC
[編集]ネオフロンティアスペースにおける地球環境整備と宇宙開発を目的とするS-GUTSの上層組織。
かつてS-GUTSの隊長だったヒビキ・ゴウスケが総監、S-GUTSの副隊長だったコウダ・トシユキが参謀となっている。ミドリカワ・マイは本編に登場しない[21]が、訓練学校ZEROの教官として今もTPCに在籍しているとされている[14]。
【コスモスペース】の人物
[編集]- 春野 ソラ
- ムサシとアヤノの間に生まれた息子。現在は母親とともに、遊星ジュランに移住している。
【M78ワールド】の人物
[編集]ウルトラ兄弟(レジェンド5)
[編集]幾度となく地球を守ってきた、M78星雲のウルトラ戦士達。ウルトラ兄弟は全部で11人だが、その中から本作では下記の5人が登場。
光の国でゼロの身を案じるほか、本編からカットされたシーンでは、フューチャーアースへと飛来し、チームUに励ましの言葉を送り、そのままバット星人が生み出した怪獣兵器軍団と戦う。詳細は各記事を参照。
登場アイテム・メカニック・その他用語
[編集]フューチャーアース
[編集]本作の舞台となる地球。バット星人に制圧されて人類を含めた全ての生物はほとんど姿を消しており、チームUが「最後の砦」として活躍している。
- Uローダー
- チームUが使用する対怪獣用戦闘マシン。飛行形態のホバードライブとロボット形態のスタンドライブの2つに変形可能。スタンドライブ時の全長は4.5m。両手にワイヤーで射出できるクローを備える他、つるはしやスコップ、ネイルガンなど多彩な装備に換装できる。
- 3機存在し、中でも高い操縦技術を持つアンナの専用機である1号機には特別なチューナップが施されている。2号機はミサト、3号機はサワの専用機であり其々部分的に色が違う。また、コクピットは操縦者の好みでカスタマイズされている。なお、操縦は1人で行うが飛行時は機体後部に摑まる事でもう1人搭乗することも可能。
- これらの『ローダー』と呼ばれるメカは、元々は軍用であったが、劇中工事現場に放置されていたり、通行に関する標識が存在するなどフューチャーアースでは一般にも転用されている重機である。操縦には免許が必要。[14]
- 初期名はパワードメカ。
- バット星人の巨大円盤
- バット星人の拠点となる円盤型宇宙船。時空移動が可能。中央に力場を発生させ、様々な並行宇宙から怪獣や宇宙生命体を捕獲しフューチャーアースへと連れ去り、実験やハイパーゼットンの糧にするため使用している。
- バット星人攻撃戦闘機
- バット星人の巨大円盤に搭載された無人機。パルスビーム砲を装備する。
アナザースペース
[編集]『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の舞台となった世界。ゼロは今もこの宇宙に滞在し[22]、ベリアル銀河帝国の残党と戦っている。
ネオフロンティアスペース
[編集]『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』の舞台となった世界。アスカ・シンが虚空に消え去ってから15年後の世界ということで、時間軸的には『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』よりも過去の世界となっている。
コスモスペース
[編集]『ウルトラマンコスモス』シリーズの舞台となった世界。
- 遊星ジュラン
- コスモスペースの惑星の一つ。TVシリーズや劇場版第2作に登場し、劇場版第3作では怪獣と人間の共存できる場所として開拓・移住する「ネオユートピア計画」が実行されており、本作ではそれが実を結び、現在は人間と怪獣が共存する楽園となっている。
M78ワールド
[編集]ゼロやウルトラ兄弟をはじめとする、M78星雲のウルトラ戦士達の世界。
現在は『ウルトラマンメビウス』第50話(最終回)から遥か未来となっており、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』などの「大怪獣バトルシリーズ」もこの世界に含まれる。
登場ウルトラマン
[編集]- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)[23]
- ウルトラマンコスモス(ルナモード)
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンA
- ウルトラマンレオ
ウルトラマンサーガ
[編集]- 身長:58メートル
- 体重:4万5000トン
- 飛行速度:不明
ゼロ、ダイナ、コスモスの3人の心が一つになって誕生したウルトラマン。声はゼロと似ているが、その中ではタイガ、アスカ、ムサシが心を一つにしている。
身体には明確な模様はなく、体色は上半身の青系から下半身の赤系へとグラデーションする紫色。全身に輝く神秘的な光のオーラを纏い、身体の各所にある裂け目から光が漏れ出している。強力なエネルギー・サーガエフェクトを使った様々な技を繰り出す。
ゼロ、ダイナ、コスモスが束になっても敵わなかったハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に戦った。
ウルトラ戦士が合体して新たなウルトラマンが登場するのは、ウルトラマンメビウス フェニックスブレイブ(映画での登場に絞ればメビウス インフィニティー)以来である。
3人の戦士が合体して登場するのは同じ円谷作品の『トリプルファイター』のオマージュであり、デザインも小学館から出版された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』超全集の付録ポスターに掲載されているリファインされたトリプルファイターが元になっている。
必殺技・武器
[編集]- サーガブレス
- 超パワー・サーガエフェクトを解放するブレスレットで、ゼロのウルティメイトブレスレットが変形。劇中でサーガは技を使用する時、サーガブレスに右手で触っている。
- サーガプラズマー
- 胸から発生するエネルギー光球を、両手で押し出すようにして発射する。ウルトラマンメビウス バーニングブレイブのメビュームバーストに似た技。劇中ではハイパーゼットン(イマーゴ)の放った「暗黒火球」をも相殺する威力を見せた。
- サーガパンチャー
- 素早く繰り出される強力なパンチ技。
- サーガスラッシャー
- 光のリングを飛ばして敵を切り裂く。ウルトラマンの八つ裂き光輪に似た技。放った後で複数に分裂させることも可能で、これは別名・サーガトリプルスラッシャー。
- サーガシューター
- エネルギー光弾を連続で放つ。
- サーガカッター
- 左腕に光のカッターを作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の翼を切断した。
- サーガスピナー
- 両足で敵に連続して蹴り込むキック技。
- サーガアクセラレーション
- 瞬間移動能力。そのスピードはハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に渡り合う。
- サーガアタッカー
- 超高速で飛行し、敵に突進する荒技。
- サーガプロテクション
- エネルギー波動で、防御壁を作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の巨大な「暗黒火球」をも防ぐ防御力を持つ。
- サーガマキシマム
- 全エネルギーを拳に集めて放つ最強の必殺パンチ。ハイパーゼットン(イマーゴ)にとどめを刺した。
登場怪獣・宇宙人
[編集]バット星人と配下怪獣軍団
[編集]『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』(小学館)では、バット星人の操る怪獣はいずれも怪獣墓場から連れ出された物とされている。
その他、『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』では他の怪獣も複数出現していたことが描写されている。
遊星ジュランの怪獣たち
[編集]今回、ジュランのほとんどの怪獣が小サイズのフィギュア(ただしカオスヘッダー0のみCG)で作られており、着ぐるみが登場したのはボルギルス・ミーニンのみ。
その他
[編集]- 宇宙球体 スフィア
- 帝国機兵 レギオノイド(α・β)
本編未登場の怪獣(怪獣兵器)
[編集]怪獣兵器はバット星人が過去にウルトラ戦士を苦しめた強豪怪獣を元に作り出した、命や意思を持たない生物兵器(すなわちゾンビ)。ハイパーゼットン(イマーゴ)から撃ち出されたスフィア細胞を核として生み出される。瞳の無い白目と、体の各部のハイパーゼットン(イマーゴ)と同じような発光器官や管が特徴。
本編には登場しなかったが、『ウルトラマン列伝』で登場シーンが放送された[12]。
キャスト
[編集]- タイガ・ノゾム - DAIGO
- 春野ムサシ / ウルトラマンコスモス(声) - 杉浦太陽
- アンナ - 秋元才加
- サワ - 宮澤佐江
- リーサ - 佐藤すみれ
- ミサト - 梅田彩佳
- ノンコ - 増田有華
- マオミ - 小林香菜
- ヒナ - 島田晴香
- タケル - 高村竜馬
- サーヤ - 池田沙弥花
- リツ - 大橋律
- ケン - 安藤健悟
- ヒロ - 里村洋
- ミコ - 渡邉空美
- レン - 上野楓恋
- カナタ - 田中奏生
- クー - 森くれあ
- コウダ・トシユキ - 布川敏和
- ユミムラ・リョウ - 斉藤りさ
- カリヤ・コウヘイ - 加瀬信行
- ナカジマ・ツトム - 小野寺丈
- ヒビキ・ゴウスケ - 木之元亮
- 春野アヤノ - 鈴木繭菓
- タケルの母親 - 中丸シオン
- 春野ソラ - 橋爪龍
- 少年時代のタイガ - 佐藤光将
- 子供たちの親 - 齋藤崇、鶴岡幸乃、椿ゆきこ、上温湯剛、石川香織、神谷誠一、秋田智恵美、山科享、梅原由華、星一典[24]
- ハヤタ - 黒部進
- モロボシ・ダン / ウルトラセブン(声) - 森次晃嗣
- 郷秀樹 - 団時朗
- 北斗星司 - 高峰圭二
- おおとりゲン / ウルトラマンレオ(声) - 真夏竜
- アスカ・シン / ウルトラマンダイナ(声) - つるの剛士
声の出演
[編集]スーツアクター
[編集]- ウルトラマンゼロ / ウルトラマンサーガ他 - 岩田栄慶[14]
- ウルトラマンコスモス他 - 寺井大介[14]
- ウルトラマンダイナ他 - 福田大助、力丸佳大[14]
- ハイパーゼットン他 - 末永博志[14]
- バット星人他 - 福島龍成[14]
- その他 - 横尾和則、櫻井暦、梶川賢司、桑原義樹、岡部暁、常光博武[14]
スタッフ
[編集]- 監督 - おかひでき
- 脚本 - 長谷川圭一
- エグゼクティブ・プロデューサー - 山本英俊
- チーフプロデューサー - 北浦嗣巳
- 監修 - 大岡新一
- 企画 - 岡崎聖、渋谷浩康
- 撮影監督 - 高橋創
- 編集 - 松木朗
- VFXプロデューサー - 鹿角剛司
- VFXスーパーバイザー - 前川英章
- 宣伝プロデューサー - 栗原俊志
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- 特殊造形 - 潤淵隆文・品田冬樹
- 遊星ジュラン怪獣造形 - 寒河江弘
- 音楽監督 - 田靡秀樹
- 音楽 - 原文雄
- 特技監督 - 三池敏夫
- アクション監督 - カラサワイサオ
- 制作 - 円谷プロダクション
- 配給 - 松竹
- 製作 - 「ウルトラマンサーガ」製作委員会(円谷プロダクション、フィールズ、バンダイ、バンダイビジュアル、バンダイナムコゲームス、バンプレスト、電通、電通テック、小学館、松竹)
主題歌
[編集]- 主題歌
-
- 「Lost the way」
- 作詞 - 秋元康 / 作曲 - 小内喜文 / 編曲 - D.L.M / 歌 - DiVA
- PVではウルトラマンサーガも出演している[25]。
- 挿入歌
-
- 「君だけを守りたい〜アスカの歌〜」
- produced by 高見沢俊彦 / 作詞・作曲・編曲 - 高見沢俊彦 / 歌 - つるの剛士
- 劇中歌
-
- 「君だけを守りたい〜リーサの歌〜」
- 作詞・作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 原文雄
受賞
[編集]- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012 『ファンタランド大賞』
映像ソフト化
[編集]2012年9月21日発売。発売・販売元はバンダイビジュアル。
- ウルトラマンサーガ Blu-ray メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- 本編:3D版本編を収録・2D再生にも対応
- 映像特典
- デジタルギャラリー
- ディスク2:特典Blu-ray
- Making Movie Channel Premium M78
- 企画初期秘蔵資料集
- プロモーション映像アーカイブス
- イベント・完成披露・公開初日映像
- e-move 本編持ち出し機能
- 封入特典
- PREMIUM BOOKLET
- Making photo book
- 絵コンテ集
- 作品解説書(プレスシートリサイズver.)
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- ウルトラマンサーガ DVD メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編DVD
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- ディスク2:特典DVD
- 映像特典:「e-move 本編持ち出し機能」を除く映像特典を収録
- 封入特典:Blu-ray メモリアルBOXと同様
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様(Blu-ray版と同様)
- ディスク1:本編DVD
- ウルトラマンサーガ Blu-ray 通常版(1枚組)
- 本編:Blu-ray 3Dで収録・2D再生にも対応
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
- ウルトラマンサーガ DVD 通常版(1枚組)
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:DVD メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
番組出演
[編集]- 『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』
- 日本テレビ、2011年11月28日放送分。つるの、杉浦、ダイナ、コスモスが出演。ダイナが「鉄球の試練」に挑戦し、成功した。放送は劇場公開の約4か月前であり、番組宣伝としては他の映画作品より比較的早い。
- 『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』
- フジテレビ、2012年3月12日放送分。DAIGO、つるの、ゼロが出演。
- 『火曜サプライズ』
- 日本テレビ、2012年3月20日放送分。DAIGO、つるの、杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
- 『ヒルナンデス!』
- 日本テレビ、2012年3月21日放送分。DAIGO、つるの、ゼロ、ダイナが出演。なお、つるのは本番組に水曜日のMCとしてレギュラー出演している。
- 『めちゃ×2イケてるッ!』
- フジテレビ、2012年3月31日放送分。DAIGO、ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、タロウ、ウルトラの父・母が出演。
- 『ショーバト! 』
- 日本テレビ、2012年4月2日放送分。ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、バット星人、映画に登場しないバルタン星人、レッドキング、ピグモン、ダダが出演。
- 『ちちんぷいぷい』
- MBS、2012年4月3日放送分。DAIGO、ゼロ、おかひでき監督、タケル役の高村竜馬が出演。
- 『はねるのトびら』
- フジテレビ、2012年4月4日放送分。杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
『ウルトラマン列伝』との連動
[編集]『ウルトラマン列伝』の特別総集編で映画との連動企画が行われた。
- 第35話は本作の前日譚となっており、ゾフィーがアナザースペースにいたゼロを呼び出し、ゼットンのマイナスエネルギーが別の宇宙で強大化しているとしてることを聞かせ、警告を与えている。
- 第39話では本編でカットされたシーンを交えたスペシャル総集編が放送。
- 『新ウルトラマン列伝』の第29話から5週連続で、本作が分割放送された[12]。
脚注
[編集]- ^ ウルトラマンゼロが安全守る! 大阪で1日駅長デイリースポーツ 2012年3月18日
- ^ 「ウルトラマンサーガ」公開記念切手発売 郵趣サービス社産経関西 2012年3月21日
- ^ 『ウルトラマンサーガ』冒頭8分間無料配信決定! (期間限定)財経新聞 2012年3月28日
- ^ AKB48出演『ウルトラマン』が初登場4位!『ドラえもん』の勢い止まらずV4!シネマトゥデイ 2012年3月27日
- ^ “3D『ウルトラマンサーガ』~ディレクターズカット版~の上映イベントを12/7(土)にMOVIX亀有で開催!チケットが本日より発売開始!”. 2013年12月6日閲覧。
- ^ 同名の役自体は『超ウルトラ8兄弟』にてパラレルワールドの別人という設定でも演じている。また、ウルトラシリーズへは各俳優とも度々出演している。
- ^ ミドリカワ・マイ(演・山田まりや)は本編に登場しないが、その後の動向については「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」(小学館)で語られている。
- ^ 「ハイパーホビー」2012年5月号より。
- ^ “AKB48から秋元才加、宮澤佐江ら7人が参加 ウルトラシリーズ初の女性地球防衛隊“チームU”誕生”. ORICON STYLE (2011年11月22日). 2011年11月22日閲覧。
- ^ ペギラ、チャンドラー、ガボラ、タッコング、ライブキングなど。
- ^ そのため、本作でコスモスがハイパーゼットン(イマーゴ)戦でタイプチェンジしないのは、その名残でもある。また、本作のDVDメモリアルボックス及びブルーレイメモリアルボックスの特典の絵コンテの巻末には、フューチャーモードが登場するシナリオ(初期稿)が載せられていた。
- ^ a b c 『新ウルトラマン列伝』において劇場未登場だった怪獣兵器が登場しており、ウルトラ兄弟と激闘するシーンが追加されていた。また、決着後アスカが言っていた一部のセリフをセブンが代わりに発言している。
- ^ 声の主はアスカだが、ゼロはそれを知らなかった。
- ^ a b c d e f g h i 小学館『ウルトラマンサーガ超全集』より。
- ^ 『ウルトラマンサーガ超全集』によれば、【フューチャーアース】へとやってきたのはチームUや子供達の声を聞いたためだとアスカが語っているが、これにヒナの通信が含まれていたのかは明らかでないとのこと。
- ^ 『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』(小学館・2012年)収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』で、アスカはチームUの元で半年過ごしたことが明かされた。
- ^ 『ダイナ』第49話で、アスカが父・カズマが消えた日を「記念日」と呼んでいたことが、「アスカ記念日」に掛けられている。この件を語ったのは本作同様にヒビキである。また、奇しくも父アスカ・カズマが光に消えてからアスカが宇宙に消失するまでと同じ年数である。
- ^ ムサシがTEAM EYESの隊員服に袖を通すシーンがあったが、カットされた。
- ^ TVシリーズの主人公が結婚して家庭を持ったこと明確にされたのは、『ウルトラマンティガ』のマドカ・ダイゴ、『ウルトラマンマックス』のトウマ・カイトに続いて3人目である。
- ^ ノンコ役の増田有華が大阪府大阪市出身で、普段から大阪弁を喋っていることからつけられた設定。
- ^ ミドリカワ・マイ役の山田まりやが当時産休の為。
- ^ 本作の前日談となる作品(『ウルトラマン列伝』第35話など)では、一時的にM78ワールドに帰還している。
- ^ 『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』で、フラッシュタイプ以外のタイプチェンジを使用していたと分かる描写がある。
- ^ いずれも『新ウルトラマン列伝』での放送時、オープニングではノンクレジット。
- ^ DiVAの3rdシングル「Lost the way」特典映像には、AKB48初の飲みながらぶっちゃけトークもBARKS 2012年3月6日
関連項目
[編集]- ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター - 本作に繋がる物語。
- ウルトラマン列伝 ギャラクシーバトルゼロ - 本作の後日談。
- ウルトラゼロファイト - 本作から繋がる物語。
改訂案1
[編集]ウルトラマンサーガ | |
---|---|
監督 | おかひでき |
脚本 | 長谷川圭一 |
出演者 |
DAIGO 杉浦太陽 秋元才加 宮澤佐江 佐藤すみれ 梅田彩佳 増田有華 小林香菜 島田晴香 布川敏和 斉藤りさ 加瀬信行 小野寺丈 木之元亮 鈴木繭菓 中丸シオン 黒部進 森次晃嗣 団時朗 高峰圭二 真夏竜 宮野真守 東国原英夫 つるの剛士 |
音楽 | 原文雄 |
主題歌 | DiVA「Lost the way」 |
撮影 | 高橋創 |
編集 | 松木朗 |
製作会社 | 「ウルトラマンサーガ」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
公開 |
2012年3月24日 2012年11月24日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 5億7,000万円 |
前作 | ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 |
次作 | ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル |
『ウルトラマンサーガ』(ULTRAMAN SAGA)は、2012年3月24日に全国松竹系映画館にて公開された円谷プロダクション製作の特撮映画作品、及び劇中に登場する巨大ヒーローの名称。
キャッチコピーは「僕らにはまだ、輝く希望がある!!」「誰も見たことのないウルトラマン。」「あきらめるな!!」
概要
[編集]本作は、2010年12月23日に公開された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に続く「ウルトラマンシリーズ45周年記念作品」第2弾として制作されている。
近年でも『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で活躍し、2012年で生誕15周年を迎えたウルトラマンダイナ、2011年で生誕10周年を迎えたウルトラマンコスモス、そして当時の最新ヒーローであるウルトラマンゼロを中心としたウルトラ戦士と怪獣軍団の決戦を描く。
コスモスが映画に登場するのは、2003年の『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』以来、9年ぶりであり、3月にウルトラマンシリーズの映画が公開されるのは『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』以来、12年ぶりとなる。当初は前2作同様、2011年12月公開予定(初期に掲載された雑誌にも記述されている)だった。
入場者特典として、2011年12月1日に亡くなったウルトラ漫画の巨匠・内山まもるの遺作となった漫画『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』を収録したミニブック『ウルトラコミックブック』がプレゼントされた。また、公開直前の2012年3月18日には大阪市営地下鉄中央線コスモスクエア駅でゼロが1日駅長を務めた[1]。2012年3月20日には公開記念フレーム切手が発売されている[2]。
2012年3月30日から4月1日までの期間限定で、円谷プロ公式HP「 円谷ステーション」において冒頭約8分間をノーカットで配信[3]。
全国221館369スクリーンで公開され、2012年3月24、25日の初日2日間で興収1億4,374万7,300円、動員11万6,006人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった[4]。興行収入5億3,000万円(朝日新聞8月6日付け夕刊「特撮はいま」より)。
公開版には収録されなかったウルトラ兄弟の登場シーンを追加したディレクターズカット版が、2013年12月7日にMOVIX亀有にてイベント上映された[5]。
特徴
[編集]- ウルトラマンシリーズでは初となる、2D・3D版での同時上映。
- 2011年11月25日と12月22日に発売されたDVD『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』は、本作の序章という扱いになっている。
- 近年のウルトラマンシリーズでは、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年9月13日公開)以来、久々に地球が舞台となり(ゼロが地球で戦うのは本作が初めて)、久しく使用されていなかったミニチュア特撮も復活。
- 主要キャストにおいては、映画初主演となるBREAKERZのDAIGOがゼロの新たな人間体となるタイガ・ノゾム、つるの剛士もアスカ・シン(ダイナ)杉浦太陽も春野ムサシ(コスモス)役で出演。主演3人以外のウルトラマンとして、黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二、真夏竜もそれぞれのウルトラ兄弟役で出演する(真夏がウルトラ映画でおおとりゲンを演じるのは本作が初めて)。
- アスカを含めた特捜チーム・スーパーGUTSのその後が描かれ、つるの以外の『ダイナ』のキャストが同じ役で出演するのは、『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』(2001年3月25日発売)以来[6][7]。当初のシナリオでは、本作のラストでアスカがネオフロンティアスペースに帰還することで、『ダイナ』のエピローグとする構成になっていたが、つるのが「まだ帰らないほうがアスカらしい」「もっと飛んでいたい」と提案したことで変更された[8]。
- ウルトラマンシリーズでは初の全員女性隊員の防衛チームであるチームUが登場し、隊員役にAKB48から選抜された秋元才加(2013年卒業)・梅田彩佳・宮澤佐江・増田有華(2012年12月卒業)・小林香菜・島田晴香・佐藤すみれの7人が出演[9]。これまでのシリーズでは、『ダイナ』第42話でのみ登場した「キティ小隊」や『ウルトラマンガイア』の「チーム・クロウ」のように、一部隊のメンバーが女性ばかりというのはあったが、防衛チームの隊員全員が女性なのは、これが初めてである。
- 敵側の主要キャラとして、強豪怪獣であるゼットンの新たな形態となるハイパーゼットンが登場し、『帰ってきたウルトラマン』第51話(最終回)でゼットンを操ったバット星人が、本作においてもハイパーゼットンを操るボス的な役割で登場し、声を元宮崎県知事の東国原英夫が演じた。
- 「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」や各種雑誌などでのインタビュー、2012年4月13日に行われたトークイベント「ウルトラマンサーガ感謝祭」、画コンテ集などで語られた初期プロットの内容では、完成作品に登場したウルトラ戦士や怪獣の他にも、ウルトラマンキングやウルトラマンメビウス、ウルティメイトフォースゼロのジャンボット、ミラーナイト、グレンファイヤー、ウルトラマンジャスティスやTEAM EYESのメンバー、怪獣も30体以上[10]で、さらには黒幕として『ウルトラマンネクサス』で未登場だったダークルシフェル(プロットではダークルシファーと表記)など、より多くのキャラクターが登場しており、クライマックスではコスモスとジャスティスが合体してウルトラマンレジェンドに、ウルトラ兄弟とメビウスが合体してメビウス インフィニティーに、そしてゼロとダイナが合体してウルトラマンサーガとなり、ダークルシフェルと戦う内容が検討されていた。
- 画コンテ集で明らかになった内容として、ハイパーゼットンはカオスヘッダー0を吸収していて、ウルトラマンコスモスはカオスヘッダー0の救出のために参戦するという内容だった[11]。また、クライマックスでのウルトラ兄弟の参戦も考えられており、2つの内容はそれぞれ撮影の段階まで完了していたが、「映画における最高の形」を求めた結果、尺的に多すぎるという理由のため、削除された(カオスヘッダー0の未登場の理由は、コスモスを知らない世代にはカオスヘッダーとムサシの関係性が伝わらないだろうという配慮)。ウルトラ兄弟のカットされた戦闘シーンは後述の『ウルトラマン列伝』で放送されたほか、2013年12月にイベント上映されたディレクターズカット版で見ることができる[12]。
ストーリー
[編集]ウルトラマンの存在しない宇宙にあるもう1つの地球【フューチャーアース】。そこはバット星人の実験場と化し、人類を含めたすべての生物はほとんど姿を消していた。だが、残された7人の若き女性が地球防衛組織・チームUを結成し、9人の子供たちを守っていた。
そんな中、怪獣アーストロンが出現。チームUのリーダー・アンナが危機に陥るが、そこに現れたウルトラマンダイナによってアーストロンは倒された。
一方、ウルティメイトフォースゼロとベリアル銀河帝国が戦った別宇宙【アナザースペース】において、ベリアル銀河帝国の残党と戦っていたウルトラマンゼロは、謎の声[13]に導かれ、時空を超えて【フューチャーアース】に向かう。同じ頃、ダイナが活躍した別宇宙【ネオフロンティアスペース】の火星で、スフィアの残党が襲来。スーパーGUTSの新人隊員タイガ・ノゾムがガッツイーグルαで迎え撃つが、バット星人の巨大円盤に遭遇してスフィアもろとも、【フューチャーアース】へと飛ばされる。
【フューチャーアース】で、ゼロとバット星人の戦闘機との戦闘に巻き込まれた少年タケルを助けようとして、重傷を負ったタイガ。その勇気に感銘を受けたゼロは、タイガを救うために一心同体となる。蘇ったタイガだったが、ゼロへの変身を頑なに拒否し、ゼロの説得も聞き入れようとしない。そんなタイガの前に、ウルトラマンコスモス / 春野ムサシが現れる。彼もゼロが聞いた謎の声に導かれ、別宇宙【コスモスペース】からやってきたのである。
チームUや子供たちと出会ったタイガとムサシは、ダイナ / アスカ・シンも【フューチャーアース】を訪れていたことを知るが、彼は消息を絶っていた。
やがて、バット星人がハイパーゼットン(ギガント)を覚醒させて襲い掛かってきた。その際、ダイナ失踪の理由とチームUの秘密が明らかとなる。
登場人物
[編集]主要人物
[編集]- タイガ・ノゾム / ウルトラマンゼロ
- 【ネオフロンティアスペース】のスーパーGUTSマーズのルーキー隊員。
- 「フィニッシュ!」が口癖の破天荒で軽い言動が目立つお調子者の青年で、ニンジンが嫌いという子どもっぽい一面を持つ。スーパーGUTSの隊員服(ツーピースタイプ)を前を絞めず、ラフに着こなしている。
- 戦闘機の操縦テクニックは抜群であり、ミドリカワ・マイにその才能を見出され[14]、スーパーGUTSマーズに入隊。また、当のスーパーGUTSマーズのメンバーからはアスカの再来と思われている。一見、チャラチャラしているように見えるが人々を守るためには危険を顧みない強い正義感を持ち、その勇敢さに感銘を受けたウルトラマンゼロと一心同体になる。ゼロと一心同体となった影響により、変身しなくてもある程度の超人的な力を発揮できるようになる。
- 幼い頃、両親が怪獣の襲撃でウルトラマンダイナに救われなかったことがトラウマとなり、ウルトラマンに対して否定的な考えを持っているため、ウルトラマンの力に頼りたくないという気持ちが大きく、ゼロへの変身も頑なに拒否していた。しかし、チームUの真実を知った時、ウルトラマンを受け入れる決意をする。
- 決戦後はゼロと分離し、ムサシとは違い【ネオフロンティアスペース】に帰還せず、【フューチャーアース】で生きる道を選んだ。
- アスカ・シン / ウルトラマンダイナ
- かつて、【ネオフロンティアスペース】においてウルトラマンダイナとなって戦ったスーパーGUTS隊員。本作で軸となる人物。従来通り、スーパーGUTSの隊員服(従来のワンピースタイプ)を着用している。
- 『ダイナ』最終回以降、様々な宇宙を旅していた途中、【フューチャーアース】へとやってきた[15]。【フューチャーアース】に初めて現れたウルトラマンとして残されたチームUや子供達を守り、心の支えになった[16]。
- 【ネオフロンティアスペース】では、タイガ曰く歴史の教科書にも載るほどの「伝説の英雄」で、彼が太陽系を救って姿を消した日は、アスカ記念日として人々から敬われており、15回を迎えている[17]。
- 決戦後は【ネオフロンティアスペース】のスーパーGUTSのかつての仲間たちにタイガの生存と旅立ち・自身のメッセージを伝え、そのまま何処かの宇宙へと飛び去った。
- 春野ムサシ / ウルトラマンコスモス
- かつて、【コスモスペース】においてウルトラマンコスモスと一心同体となって戦ったTEAM EYESの隊員[18]。
- 【コスモスペース】では遊星ジュラン開拓チームのリーダーとなり、保護した怪獣たちを移住させる夢を実現させ、共に平和に暮らしていた。また同じ隊員だったアヤノと結婚し、一人息子・ソラも生まれている[19]。
- 劇中では明かされなかったが、遊星ジュランにバット星人の巨大円盤が現れたことで再びコスモスと一体化して【フューチャーアース】にやってきたとされている。決戦後はタイガやアスカとは違い、遊星ジュランへ帰還した。
【フューチャーアース】の人物
[編集]チームU
[編集]バット星人に侵略された地球における「最後の砦」となって子供たちを守る「地球防衛隊」(EDF・Earth Defense Force)の女性防衛チーム。しかし彼女達は、ほとんどが戦闘の素人で、消滅を免れ「山田工業」へ偶然逃げ込んだ女性たちで同じく逃げ込んだ子供たちに地球防衛隊と誤解され、アンナが子供たちに嘘をつき結成されたチームだった。()内は本名。
- アンナ(尾崎杏奈)
- 22歳。チームUのリーダー。医療担当のリーサを妹に持つ。元暴走族。
- 抜群の運動神経を持ち、サワやミサトとともに戦闘班を務める。姉御肌で誰からも頼られており、特にサワとは強い絆で結ばれている。怪獣を前にしても一切怯まないなど勇猛果敢な性格であり、Uローダーの操縦テクニックに関してはチーム一である。しかし、その一方・・・。
- ミサト(放生ミサト)
- 22歳。チームUの副リーダー。常にベレー帽を着用。
- チームU唯一の地球防衛隊関係者(ただし予備隊員)。チーム随一といわれる戦闘知識を活かして作戦参謀的な役割を担うことも多い。その冷静沈着な性格から映し出されるクールな表情とは裏腹に、子供たちへの愛情は深い。
- サワ(高山咲和子)
- 20歳。男勝りで負けず嫌いなチームUの戦闘班メンバー。その能力は高く、戦闘の時は先陣を切って突っ込む“特攻隊長”を自称。
- 危険を顧みない勇気ある行動で作戦を何度も成功に導く。隊員服の上には、常に暴走族時代に着ていたと思しき赤いスカジャンを羽織り、頭には紫色の鉢巻を着用している。
- アンナとは学生時代、同じ暴走族に属しており付き合いは長く共に良き理解者である。また彼女のことを「カシラ」と呼んで慕っている。
- ノンコ(赤星野乃子)
- 19歳。チームUの整備班で各種装備のメンテナンスを担当している。
- 整備工を営む家庭で機械に包まれて育った生まれながらの整備士。関西弁が特徴[20]。前向きで明るくおおらかな性格で、同じ整備班のマオミとは工業高校時代からの友人でよいコンビである。また、よくUローダーを壊すサワに頭を悩ますもお互い信頼し合っている。
- リーサ(尾崎理沙)
- 18歳。アンナの妹で、チームUの医療担当。肉体派で気が強い姉とは対照的に、生真面目かつ物静かで心配性であるが、時には危険を顧みずに行動し常に諦めない心を持っている。元々看護師を目指しており看護学校での経験を活かし暖かい眼差しで子供たちを優しく見守る。
- 子供たち同様、自分たちを助けたアスカを尊敬し、彼が歌っていた「君だけを守りたい」をいつも歌っている。
- 戦いに参加しないのはヒナと同様だが、彼女とは違って高所恐怖症ではない為、Uローダーに乗る事は可能。
- マオミ(大澄マオミ)
- 19歳。チームUの整備班でメガネがトレードマーク。ノンコと共に各種装備のメンテナンスを担当しているが、自身は設計を担当している。チームUの結成前はOLであり、何事も「斜めから見る」やや悲観的な性格であった。
- 保育園を営む裕福な家庭に生まれた。
- ヒナ(浜松ヒナ)
- 18歳。チームUの通信オペレーター。
- チームUと行動を共にしている子供たちをいつかは親たちに会わせてあげたいと心から願い、残った人々に向けて通信を続けている。高所恐怖症でUローダーに乗れないため主にベースキャンプでの仕事に携わっている。
地球に残された子供たち
[編集]無人と化した地球に残された数少ない子供たち[21]。自分たちを勝手に『チームUのアンダーメンバー』と位置付けており、彼女たちをサポートしている。
- タケル
- 9歳。男性。自転車で家出をしている最中に、ゼロと円盤の戦闘に巻き込まれる。ある出来事を切っ掛けに言葉を話すことができなくなっており、チームUのメンバーも家出の理由はわからなかったが、実はダイナ=アスカにとって重要な物を探すための遠出だった。
- ケン
- 6歳。男性。ハイパーゼットン(ギガント)による暗黒火球攻撃の際に1人はぐれてしまい、タイガに保護される。恐怖に泣き叫ぶケンを見たタイガは、過去の辛い記憶がフラッシュバックしてしまう。
【ネオフロンティアスペース】の人物
[編集]【コスモスペース】の人物
[編集]- 春野 ソラ
- ムサシとアヤノの間に生まれた息子。現在は母親とともに、遊星ジュランに移住している。
【M78ワールド】の人物
[編集]登場アイテム・メカニック・その他用語
[編集]フューチャーアース
[編集]本作の舞台となる地球。バット星人に制圧されて人類を含めた全ての生物はほとんど姿を消しており、チームUが「最後の砦」として活躍している。
- Uローダー
- チームUが使用する対怪獣用戦闘マシン。飛行形態のホバードライブとロボット形態のスタンドライブの2つに変形可能。スタンドライブ時の全長は4.5m。両手にワイヤーで射出できるクローを備える他、つるはしやスコップ、ネイルガンなど多彩な装備に換装できる。
- 3機存在し、中でも高い操縦技術を持つアンナの専用機である1号機には特別なチューナップが施されている。2号機はミサト、3号機はサワの専用機であり其々部分的に色が違う。また、コクピットは操縦者の好みでカスタマイズされている。なお、操縦は1人で行うが飛行時は機体後部に摑まる事でもう1人搭乗することも可能。
- これらの『ローダー』と呼ばれるメカは、元々は軍用であったが、劇中工事現場に放置されていたり、通行に関する標識が存在するなどフューチャーアースでは一般にも転用されている重機である。操縦には免許が必要。[14]
- 初期名はパワードメカ。
- バット星人の巨大円盤
- バット星人の拠点となる円盤型宇宙船。時空移動が可能。中央に力場を発生させ、様々な並行宇宙から怪獣や宇宙生命体を捕獲しフューチャーアースへと連れ去り、実験やハイパーゼットンの糧にするため使用している。
- バット星人攻撃戦闘機
- バット星人の巨大円盤に搭載された無人機。パルスビーム砲を装備する。
アナザースペース
[編集]『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の舞台となった世界。ゼロは今もこの宇宙に滞在し[22]、ベリアル銀河帝国の残党と戦っている。
ネオフロンティアスペース
[編集]『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』の舞台となった世界。アスカ・シンが虚空に消え去ってから15年後の世界ということで、時間軸的には『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』よりも過去の世界となっている。
コスモスペース
[編集]『ウルトラマンコスモス』シリーズの舞台となった世界。
- 遊星ジュラン
- コスモスペースの惑星の一つ。TVシリーズや劇場版第2作に登場し、劇場版第3作では怪獣と人間の共存できる場所として開拓・移住する「ネオユートピア計画」が実行されており、本作ではそれが実を結び、現在は人間と怪獣が共存する楽園となっている。
M78ワールド
[編集]ゼロやウルトラ兄弟をはじめとする、M78星雲のウルトラ戦士達の世界。
現在は『ウルトラマンメビウス』第50話(最終回)から遥か未来となっており、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』などの「大怪獣バトルシリーズ」もこの世界に含まれる。
登場ウルトラマン
[編集]- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)[23]
- ウルトラマンコスモス(ルナモード)
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンA
- ウルトラマンレオ
ウルトラマンサーガ
[編集]- 身長:58メートル
- 体重:4万5000トン
- 飛行速度:不明
ゼロ、ダイナ、コスモスの3人の心が一つになって誕生したウルトラマン。声はゼロと似ているが、その中ではタイガ、アスカ、ムサシが心を一つにしている。
身体には明確な模様はなく、体色は上半身の青系から下半身の赤系へとグラデーションする紫色。全身に輝く神秘的な光のオーラを纏い、身体の各所にある裂け目から光が漏れ出している。強力なエネルギー・サーガエフェクトを使った様々な技を繰り出す。
ゼロ、ダイナ、コスモスが束になっても敵わなかったハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に戦った。
ウルトラ戦士が合体して新たなウルトラマンが登場するのは、ウルトラマンメビウス フェニックスブレイブ(映画での登場に絞ればメビウス インフィニティー)以来である。
3人の戦士が合体して登場するのは同じ円谷作品の『トリプルファイター』のオマージュであり、デザインも小学館から出版された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』超全集の付録ポスターに掲載されているリファインされたトリプルファイターが元になっている。
必殺技・武器
[編集]- サーガブレス
- 超パワー・サーガエフェクトを解放するブレスレットで、ゼロのウルティメイトブレスレットが変形。劇中でサーガは技を使用する時、サーガブレスに右手で触っている。
- サーガプラズマー
- 胸から発生するエネルギー光球を、両手で押し出すようにして発射する。ウルトラマンメビウス バーニングブレイブのメビュームバーストに似た技。劇中ではハイパーゼットン(イマーゴ)の放った「暗黒火球」をも相殺する威力を見せた。
- サーガパンチャー
- 素早く繰り出される強力なパンチ技。
- サーガスラッシャー
- 光のリングを飛ばして敵を切り裂く。ウルトラマンの八つ裂き光輪に似た技。放った後で複数に分裂させることも可能で、これは別名・サーガトリプルスラッシャー。
- サーガシューター
- エネルギー光弾を連続で放つ。
- サーガカッター
- 左腕に光のカッターを作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の翼を切断した。
- サーガスピナー
- 両足で敵に連続して蹴り込むキック技。
- サーガアクセラレーション
- 瞬間移動能力。そのスピードはハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に渡り合う。
- サーガアタッカー
- 超高速で飛行し、敵に突進する荒技。
- サーガプロテクション
- エネルギー波動で、防御壁を作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の巨大な「暗黒火球」をも防ぐ防御力を持つ。
- サーガマキシマム
- 全エネルギーを拳に集めて放つ最強の必殺パンチ。ハイパーゼットン(イマーゴ)にとどめを刺した。
登場怪獣・宇宙人
[編集]バット星人と配下怪獣軍団
[編集]『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』(小学館)では、バット星人の操る怪獣はいずれも怪獣墓場から連れ出された物とされている。
その他、『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』では他の怪獣も複数出現していたことが描写されている。
遊星ジュランの怪獣たち
[編集]今回、ジュランのほとんどの怪獣が小サイズのフィギュア(ただしカオスヘッダー0のみCG)で作られており、着ぐるみが登場したのはボルギルス・ミーニンのみ。
その他
[編集]- 宇宙球体 スフィア
- 帝国機兵 レギオノイド(α・β)
本編未登場の怪獣(怪獣兵器)
[編集]怪獣兵器はバット星人が過去にウルトラ戦士を苦しめた強豪怪獣を元に作り出した、命や意思を持たない生物兵器(すなわちゾンビ)。ハイパーゼットン(イマーゴ)から撃ち出されたスフィア細胞を核として生み出される。瞳の無い白目と、体の各部のハイパーゼットン(イマーゴ)と同じような発光器官や管が特徴。
本編には登場しなかったが、『ウルトラマン列伝』で登場シーンが放送された[12]。
キャスト
[編集]- タイガ・ノゾム - DAIGO
- 春野ムサシ / ウルトラマンコスモス(声) - 杉浦太陽
- アンナ - 秋元才加
- サワ - 宮澤佐江
- リーサ - 佐藤すみれ
- ミサト - 梅田彩佳
- ノンコ - 増田有華
- マオミ - 小林香菜
- ヒナ - 島田晴香
- タケル - 高村竜馬
- サーヤ - 池田沙弥花
- リツ - 大橋律
- ケン - 安藤健悟
- ヒロ - 里村洋
- ミコ - 渡邉空美
- レン - 上野楓恋
- カナタ - 田中奏生
- クー - 森くれあ
- コウダ・トシユキ - 布川敏和
- ユミムラ・リョウ - 斉藤りさ
- カリヤ・コウヘイ - 加瀬信行
- ナカジマ・ツトム - 小野寺丈
- ヒビキ・ゴウスケ - 木之元亮
- 春野アヤノ - 鈴木繭菓
- タケルの母親 - 中丸シオン
- 春野ソラ - 橋爪龍
- 少年時代のタイガ - 佐藤光将
- 子供たちの親 - 齋藤崇、鶴岡幸乃、椿ゆきこ、上温湯剛、石川香織、神谷誠一、秋田智恵美、山科享、梅原由華、星一典[24]
- ハヤタ - 黒部進
- モロボシ・ダン / ウルトラセブン(声) - 森次晃嗣
- 郷秀樹 - 団時朗
- 北斗星司 - 高峰圭二
- おおとりゲン / ウルトラマンレオ(声) - 真夏竜
- アスカ・シン / ウルトラマンダイナ(声) - つるの剛士
声の出演
[編集]スーツアクター
[編集]- ウルトラマンゼロ / ウルトラマンサーガ他 - 岩田栄慶[14]
- ウルトラマンコスモス他 - 寺井大介[14]
- ウルトラマンダイナ他 - 福田大助、力丸佳大[14]
- ハイパーゼットン他 - 末永博志[14]
- バット星人他 - 福島龍成[14]
- その他 - 横尾和則、櫻井暦、梶川賢司、桑原義樹、岡部暁、常光博武[14]
スタッフ
[編集]- 監督 - おかひでき
- 脚本 - 長谷川圭一
- エグゼクティブ・プロデューサー - 山本英俊
- チーフプロデューサー - 北浦嗣巳
- 監修 - 大岡新一
- 企画 - 岡崎聖、渋谷浩康
- 撮影監督 - 高橋創
- 編集 - 松木朗
- VFXプロデューサー - 鹿角剛司
- VFXスーパーバイザー - 前川英章
- 宣伝プロデューサー - 栗原俊志
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- 特殊造形 - 潤淵隆文・品田冬樹
- 遊星ジュラン怪獣造形 - 寒河江弘
- 音楽監督 - 田靡秀樹
- 音楽 - 原文雄
- 特技監督 - 三池敏夫
- アクション監督 - カラサワイサオ
- 制作 - 円谷プロダクション
- 配給 - 松竹
- 製作 - 「ウルトラマンサーガ」製作委員会(円谷プロダクション、フィールズ、バンダイ、バンダイビジュアル、バンダイナムコゲームス、バンプレスト、電通、電通テック、小学館、松竹)
主題歌
[編集]- 主題歌
-
- 「Lost the way」
- 作詞 - 秋元康 / 作曲 - 小内喜文 / 編曲 - D.L.M / 歌 - DiVA
- PVではウルトラマンサーガも出演している[25]。
- 挿入歌
-
- 「君だけを守りたい〜アスカの歌〜」
- produced by 高見沢俊彦 / 作詞・作曲・編曲 - 高見沢俊彦 / 歌 - つるの剛士
- 劇中歌
-
- 「君だけを守りたい〜リーサの歌〜」
- 作詞・作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 原文雄
受賞
[編集]- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012 『ファンタランド大賞』
映像ソフト化
[編集]2012年9月21日発売。発売・販売元はバンダイビジュアル。
- ウルトラマンサーガ Blu-ray メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- 本編:3D版本編を収録・2D再生にも対応
- 映像特典
- デジタルギャラリー
- ディスク2:特典Blu-ray
- Making Movie Channel Premium M78
- 企画初期秘蔵資料集
- プロモーション映像アーカイブス
- イベント・完成披露・公開初日映像
- e-move 本編持ち出し機能
- 封入特典
- PREMIUM BOOKLET
- Making photo book
- 絵コンテ集
- 作品解説書(プレスシートリサイズver.)
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- ウルトラマンサーガ DVD メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編DVD
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- ディスク2:特典DVD
- 映像特典:「e-move 本編持ち出し機能」を除く映像特典を収録
- 封入特典:Blu-ray メモリアルBOXと同様
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様(Blu-ray版と同様)
- ディスク1:本編DVD
- ウルトラマンサーガ Blu-ray 通常版(1枚組)
- 本編:Blu-ray 3Dで収録・2D再生にも対応
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
- ウルトラマンサーガ DVD 通常版(1枚組)
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:DVD メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
番組出演
[編集]- 『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』
- 日本テレビ、2011年11月28日放送分。つるの、杉浦、ダイナ、コスモスが出演。ダイナが「鉄球の試練」に挑戦し、成功した。放送は劇場公開の約4か月前であり、番組宣伝としては他の映画作品より比較的早い。
- 『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』
- フジテレビ、2012年3月12日放送分。DAIGO、つるの、ゼロが出演。
- 『火曜サプライズ』
- 日本テレビ、2012年3月20日放送分。DAIGO、つるの、杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
- 『ヒルナンデス!』
- 日本テレビ、2012年3月21日放送分。DAIGO、つるの、ゼロ、ダイナが出演。なお、つるのは本番組に水曜日のMCとしてレギュラー出演している。
- 『めちゃ×2イケてるッ!』
- フジテレビ、2012年3月31日放送分。DAIGO、ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、タロウ、ウルトラの父・母が出演。
- 『ショーバト! 』
- 日本テレビ、2012年4月2日放送分。ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、バット星人、映画に登場しないバルタン星人、レッドキング、ピグモン、ダダが出演。
- 『ちちんぷいぷい』
- MBS、2012年4月3日放送分。DAIGO、ゼロ、おかひでき監督、タケル役の高村竜馬が出演。
- 『はねるのトびら』
- フジテレビ、2012年4月4日放送分。杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
『ウルトラマン列伝』との連動
[編集]『ウルトラマン列伝』の特別総集編で映画との連動企画が行われた。
- 第35話は本作の前日譚となっており、ゾフィーがアナザースペースにいたゼロを呼び出し、ゼットンのマイナスエネルギーが別の宇宙で強大化しているとしてることを聞かせ、警告を与えている。
- 第39話では本編でカットされたシーンを交えたスペシャル総集編が放送。
- 『新ウルトラマン列伝』の第29話から5週連続で、本作が分割放送された[12]。
脚注
[編集]- ^ ウルトラマンゼロが安全守る! 大阪で1日駅長デイリースポーツ 2012年3月18日
- ^ 「ウルトラマンサーガ」公開記念切手発売 郵趣サービス社産経関西 2012年3月21日
- ^ 『ウルトラマンサーガ』冒頭8分間無料配信決定! (期間限定)財経新聞 2012年3月28日
- ^ AKB48出演『ウルトラマン』が初登場4位!『ドラえもん』の勢い止まらずV4!シネマトゥデイ 2012年3月27日
- ^ “3D『ウルトラマンサーガ』~ディレクターズカット版~の上映イベントを12/7(土)にMOVIX亀有で開催!チケットが本日より発売開始!”. 2013年12月6日閲覧。
- ^ 同名の役自体は『超ウルトラ8兄弟』にてパラレルワールドの別人という設定でも演じている。また、ウルトラシリーズへは各俳優とも度々出演している。
- ^ ミドリカワ・マイ(演・山田まりや)は本編に登場しないが、その後の動向については「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」(小学館)で語られている。
- ^ 「ハイパーホビー」2012年5月号より。
- ^ “AKB48から秋元才加、宮澤佐江ら7人が参加 ウルトラシリーズ初の女性地球防衛隊“チームU”誕生”. ORICON STYLE (2011年11月22日). 2011年11月22日閲覧。
- ^ ペギラ、チャンドラー、ガボラ、タッコング、ライブキングなど。
- ^ そのため、本作でコスモスがハイパーゼットン(イマーゴ)戦でタイプチェンジしないのは、その名残でもある。また、本作のDVDメモリアルボックス及びブルーレイメモリアルボックスの特典の絵コンテの巻末には、フューチャーモードが登場するシナリオ(初期稿)が載せられていた。
- ^ a b c 『新ウルトラマン列伝』において劇場未登場だった怪獣兵器が登場しており、ウルトラ兄弟と激闘するシーンが追加されていた。また、決着後アスカが言っていた一部のセリフをセブンが代わりに発言している。
- ^ 声の主はアスカだが、ゼロはそれを知らなかった。
- ^ a b c d e f g h 小学館『ウルトラマンサーガ超全集』より。
- ^ 『ウルトラマンサーガ超全集』によれば、【フューチャーアース】へとやってきたのはチームUや子供達の声を聞いたためだとアスカが語っているが、これにヒナの通信が含まれていたのかは明らかでないとのこと。
- ^ 『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』(小学館・2012年)収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』で、アスカはチームUの元で半年過ごしたことが明かされた。
- ^ 『ダイナ』第49話で、アスカが父・カズマが消えた日を「記念日」と呼んでいたことが、「アスカ記念日」に掛けられている。この件を語ったのは本作同様にヒビキである。また、奇しくも父アスカ・カズマが光に消えてからアスカが宇宙に消失するまでと同じ年数である。
- ^ ムサシがTEAM EYESの隊員服に袖を通すシーンがあったが、カットされた。
- ^ TVシリーズの主人公が結婚して家庭を持ったこと明確にされたのは、『ウルトラマンティガ』のマドカ・ダイゴ、『ウルトラマンマックス』のトウマ・カイトに続いて3人目である。
- ^ ノンコ役の増田有華が大阪府大阪市出身で、普段から大阪弁を喋っていることからつけられた設定。
- ^ 以下のほか、サーヤ、リツ、ミコ、レン、ケン、ヒロ、クー、カナタという子供たちが登場。それぞれバット星人の計画によって息子と離れ離れになっているが、劇中誰の親か明かされたのはタケルの母親のみ。
- ^ 本作の前日談となる作品(『ウルトラマン列伝』第35話など)では、一時的にM78ワールドに帰還している。
- ^ 『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』で、フラッシュタイプ以外のタイプチェンジを使用していたと分かる描写がある。
- ^ いずれも『新ウルトラマン列伝』での放送時、オープニングではノンクレジット。
- ^ DiVAの3rdシングル「Lost the way」特典映像には、AKB48初の飲みながらぶっちゃけトークもBARKS 2012年3月6日
関連項目
[編集]- ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター - 本作に繋がる物語。
- ウルトラマン列伝 ギャラクシーバトルゼロ - 本作の後日談。
- ウルトラゼロファイト - 本作から繋がる物語。
改訂案2
[編集]ウルトラマンサーガ | |
---|---|
監督 | おかひでき |
脚本 | 長谷川圭一 |
出演者 |
DAIGO 杉浦太陽 秋元才加 宮澤佐江 佐藤すみれ 梅田彩佳 増田有華 小林香菜 島田晴香 布川敏和 斉藤りさ 加瀬信行 小野寺丈 木之元亮 鈴木繭菓 中丸シオン 黒部進 森次晃嗣 団時朗 高峰圭二 真夏竜 宮野真守 東国原英夫 つるの剛士 |
音楽 | 原文雄 |
主題歌 | DiVA「Lost the way」 |
撮影 | 高橋創 |
編集 | 松木朗 |
製作会社 | 「ウルトラマンサーガ」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
公開 |
2012年3月24日 2012年11月24日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 5億7,000万円 |
前作 | ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 |
次作 | ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル |
『ウルトラマンサーガ』(ULTRAMAN SAGA)は、2012年3月24日に全国松竹系映画館にて公開された円谷プロダクション製作の特撮映画作品、及び劇中に登場する巨大ヒーローの名称。
キャッチコピーは「僕らにはまだ、輝く希望がある!!」「誰も見たことのないウルトラマン。」「あきらめるな!!」
概要
[編集]本作は、2010年12月23日に公開された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に続く「ウルトラマンシリーズ45周年記念作品」第2弾として制作されている。
近年でも『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で活躍し、2012年で生誕15周年を迎えたウルトラマンダイナ、2011年で生誕10周年を迎えたウルトラマンコスモス、そして当時の最新ヒーローであるウルトラマンゼロを中心としたウルトラ戦士と怪獣軍団の決戦を描く。
コスモスが映画に登場するのは、2003年の『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』以来、9年ぶりであり、3月にウルトラマンシリーズの映画が公開されるのは『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』以来、12年ぶりとなる。当初は前2作同様、2011年12月公開予定(初期に掲載された雑誌にも記述されている)だった。
入場者特典として、2011年12月1日に亡くなったウルトラ漫画の巨匠・内山まもるの遺作となった漫画『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』を収録したミニブック『ウルトラコミックブック』がプレゼントされた。また、公開直前の2012年3月18日には大阪市営地下鉄中央線コスモスクエア駅でゼロが1日駅長を務めた[1]。2012年3月20日には公開記念フレーム切手が発売されている[2]。
2012年3月30日から4月1日までの期間限定で、円谷プロ公式HP「 円谷ステーション」において冒頭約8分間をノーカットで配信[3]。
全国221館369スクリーンで公開され、2012年3月24、25日の初日2日間で興収1億4,374万7,300円、動員11万6,006人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった[4]。興行収入5億3,000万円(朝日新聞8月6日付け夕刊「特撮はいま」より)。
公開版には収録されなかったウルトラ兄弟の登場シーンを追加したディレクターズカット版が、2013年12月7日にMOVIX亀有にてイベント上映された[5]。
特徴
[編集]- ウルトラマンシリーズでは初となる、2D・3D版での同時上映。
- 2011年11月25日と12月22日に発売されたDVD『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』は、本作の序章という扱いになっている。
- 近年のウルトラマンシリーズでは、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年9月13日公開)以来、久々に地球が舞台となり(ゼロが地球で戦うのは本作が初めて)、久しく使用されていなかったミニチュア特撮も復活。
- 主要キャストにおいては、映画初主演となるBREAKERZのDAIGOがゼロの新たな人間体となるタイガ・ノゾム、つるの剛士もアスカ・シン(ダイナ)杉浦太陽も春野ムサシ(コスモス)役で出演。主演3人以外のウルトラマンとして、黒部進、森次晃嗣、団時朗、高峰圭二、真夏竜もそれぞれのウルトラ兄弟役で出演する(真夏がウルトラ映画でおおとりゲンを演じるのは本作が初めて)。
- アスカを含めた特捜チーム・スーパーGUTSのその後が描かれ、つるの以外の『ダイナ』のキャストが同じ役で出演するのは、『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』(2001年3月25日発売)以来[6][7]。当初のシナリオでは、本作のラストでアスカがネオフロンティアスペースに帰還することで、『ダイナ』のエピローグとする構成になっていたが、つるのが「まだ帰らないほうがアスカらしい」「もっと飛んでいたい」と提案したことで変更された[8]。
- ウルトラマンシリーズでは初の全員女性隊員の防衛チームであるチームUが登場し、隊員役にAKB48から選抜された秋元才加(2013年卒業)・梅田彩佳・宮澤佐江・増田有華(2012年12月卒業)・小林香菜・島田晴香・佐藤すみれの7人が出演[9]。これまでのシリーズでは、『ダイナ』第42話でのみ登場した「キティ小隊」や『ウルトラマンガイア』の「チーム・クロウ」のように、一部隊のメンバーが女性ばかりというのはあったが、防衛チームの隊員全員が女性なのは、これが初めてである。
- 敵側の主要キャラとして、強豪怪獣であるゼットンの新たな形態となるハイパーゼットンが登場し、『帰ってきたウルトラマン』第51話(最終回)でゼットンを操ったバット星人が、本作においてもハイパーゼットンを操るボス的な役割で登場し、声を元宮崎県知事の東国原英夫が演じた。
- 「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」や各種雑誌などでのインタビュー、2012年4月13日に行われたトークイベント「ウルトラマンサーガ感謝祭」、画コンテ集などで語られた初期プロットの内容では、完成作品に登場したウルトラ戦士や怪獣の他にも、ウルトラマンキングやウルトラマンメビウス、ウルティメイトフォースゼロのジャンボット、ミラーナイト、グレンファイヤー、ウルトラマンジャスティスやTEAM EYESのメンバー、怪獣も30体以上[10]で、さらには黒幕として『ウルトラマンネクサス』で未登場だったダークルシフェル(プロットではダークルシファーと表記)など、より多くのキャラクターが登場しており、クライマックスではコスモスとジャスティスが合体してウルトラマンレジェンドに、ウルトラ兄弟とメビウスが合体してメビウス インフィニティーに、そしてゼロとダイナが合体してウルトラマンサーガとなり、ダークルシフェルと戦う内容が検討されていた。
- 画コンテ集で明らかになった内容として、ハイパーゼットンはカオスヘッダー0を吸収していて、ウルトラマンコスモスはカオスヘッダー0の救出のために参戦するという内容だった[11]。また、クライマックスでのウルトラ兄弟の参戦も考えられており、2つの内容はそれぞれ撮影の段階まで完了していたが、「映画における最高の形」を求めた結果、尺的に多すぎるという理由のため、削除された(カオスヘッダー0の未登場の理由は、コスモスを知らない世代にはカオスヘッダーとムサシの関係性が伝わらないだろうという配慮)。ウルトラ兄弟のカットされた戦闘シーンは後述の『ウルトラマン列伝』で放送されたほか、2013年12月にイベント上映されたディレクターズカット版で見ることができる[12]。
ストーリー
[編集]ウルトラマンの存在しない宇宙にあるもう1つの地球【フューチャーアース】。そこはバット星人の実験場と化し、人類を含めたすべての生物はほとんど姿を消していた。だが、残された7人の若き女性が地球防衛組織・チームUを結成し、9人の子供たちを守っていた。
そんな中、怪獣アーストロンが出現。チームUのリーダー・アンナが危機に陥るが、そこに現れたウルトラマンダイナによってアーストロンは倒された。
一方、ウルティメイトフォースゼロとベリアル銀河帝国が戦った別宇宙【アナザースペース】において、ベリアル銀河帝国の残党と戦っていたウルトラマンゼロは、謎の声[13]に導かれ、時空を超えて【フューチャーアース】に向かう。同じ頃、ダイナが活躍した別宇宙【ネオフロンティアスペース】の火星で、スフィアの残党が襲来。スーパーGUTSの新人隊員タイガ・ノゾムがガッツイーグルαで迎え撃つが、バット星人の巨大円盤に遭遇してスフィアもろとも、【フューチャーアース】へと飛ばされる。
【フューチャーアース】で、ゼロとバット星人の戦闘機との戦闘に巻き込まれた少年タケルを助けようとして、重傷を負ったタイガ。その勇気に感銘を受けたゼロは、タイガを救うために一心同体となる。蘇ったタイガだったが、ゼロへの変身を頑なに拒否し、ゼロの説得も聞き入れようとしない。そんなタイガの前に、ウルトラマンコスモス / 春野ムサシが現れる。彼もゼロが聞いた謎の声に導かれ、別宇宙【コスモスペース】からやってきたのである。
チームUや子供たちと出会ったタイガとムサシは、ダイナ / アスカ・シンも【フューチャーアース】を訪れていたことを知るが、彼は消息を絶っていた。
やがて、バット星人がハイパーゼットン(ギガント)を覚醒させて襲い掛かってきた。その際、ダイナ失踪の理由とチームUの秘密が明らかとなる。
登場人物
[編集]主要人物
[編集]- タイガ・ノゾム / ウルトラマンゼロ / ウルティメイトゼロ / ウルトラマンサーガ
- 【ネオフロンティアスペース】のスーパーGUTSマーズのルーキー隊員。
- 「フィニッシュ!」が口癖の破天荒で軽い言動が目立つお調子者の青年で、ニンジンが嫌いという子どもっぽい一面を持つ。スーパーGUTSの隊員服(ツーピースタイプ)を前を絞めず、ラフに着こなしている。
- 戦闘機の操縦テクニックは抜群であり、ミドリカワ・マイにその才能を見出され[14]、スーパーGUTSマーズに入隊。また、当のスーパーGUTSマーズのメンバーからはアスカの再来と思われている。一見、チャラチャラしているように見えるが人々を守るためには危険を顧みない強い正義感を持ち、その勇敢さに感銘を受けたウルトラマンゼロと一心同体になる。ゼロと一心同体となった影響により、変身しなくてもある程度の超人的な力を発揮できるようになる。
- 幼い頃、両親が怪獣の襲撃でウルトラマンダイナに救われなかったことがトラウマとなり、ウルトラマンに対して否定的な考えを持っているため、ウルトラマンの力に頼りたくないという気持ちが大きく、ゼロへの変身も頑なに拒否していた。しかし、チームUの真実を知った時、ウルトラマンを受け入れる決意をする。
- 決戦後はゼロと分離し、ムサシとは違い【ネオフロンティアスペース】に帰還せず、【フューチャーアース】で生きる道を選んだ。
【フューチャーアース】の人物
[編集]チームU
[編集]バット星人に侵略された地球における「最後の砦」となって子供たちを守る「地球防衛隊」(EDF・Earth Defense Force)の女性防衛チーム。しかし彼女達は、ほとんどが戦闘の素人で、消滅を免れ「山田工業」へ偶然逃げ込んだ女性たちで同じく逃げ込んだ子供たちに地球防衛隊と誤解され、アンナが子供たちに嘘をつき結成されたチームだった。()内は本名。
- アンナ(尾崎杏奈)
- 22歳。チームUのリーダー。医療担当のリーサを妹に持つ。元暴走族。
- 抜群の運動神経を持ち、サワやミサトとともに戦闘班を務める。姉御肌で誰からも頼られており、特にサワとは強い絆で結ばれている。怪獣を前にしても一切怯まないなど勇猛果敢な性格であり、Uローダーの操縦テクニックに関してはチーム一である。しかし、その一方・・・。
- ミサト(放生ミサト)
- 22歳。チームUの副リーダー。常にベレー帽を着用。
- チームU唯一の地球防衛隊関係者(ただし予備隊員)。チーム随一といわれる戦闘知識を活かして作戦参謀的な役割を担うことも多い。その冷静沈着な性格から映し出されるクールな表情とは裏腹に、子供たちへの愛情は深い。
- サワ(高山咲和子)
- 20歳。男勝りで負けず嫌いなチームUの戦闘班メンバー。その能力は高く、戦闘の時は先陣を切って突っ込む“特攻隊長”を自称。
- 危険を顧みない勇気ある行動で作戦を何度も成功に導く。隊員服の上には、常に暴走族時代に着ていたと思しき赤いスカジャンを羽織り、頭には紫色の鉢巻を着用している。
- アンナとは学生時代、同じ暴走族に属しており付き合いは長く共に良き理解者である。また彼女のことを「カシラ」と呼んで慕っている。
- ノンコ(赤星野乃子)
- 19歳。チームUの整備班で各種装備のメンテナンスを担当している。
- 整備工を営む家庭で機械に包まれて育った生まれながらの整備士。関西弁が特徴[15]。前向きで明るくおおらかな性格で、同じ整備班のマオミとは工業高校時代からの友人でよいコンビである。また、よくUローダーを壊すサワに頭を悩ますもお互い信頼し合っている。
- リーサ(尾崎理沙)
- 18歳。アンナの妹で、チームUの医療担当。肉体派で気が強い姉とは対照的に、生真面目かつ物静かで心配性であるが、時には危険を顧みずに行動し常に諦めない心を持っている。元々看護師を目指しており看護学校での経験を活かし暖かい眼差しで子供たちを優しく見守る。
- 子供たち同様、自分たちを助けたアスカを尊敬し、彼が歌っていた「君だけを守りたい」をいつも歌っている。
- 戦いに参加しないのはヒナと同様だが、彼女とは違って高所恐怖症ではない為、Uローダーに乗る事は可能。
- マオミ(大澄マオミ)
- 19歳。チームUの整備班でメガネがトレードマーク。ノンコと共に各種装備のメンテナンスを担当しているが、自身は設計を担当している。チームUの結成前はOLであり、何事も「斜めから見る」やや悲観的な性格であった。
- 保育園を営む裕福な家庭に生まれた。
- ヒナ(浜松ヒナ)
- 18歳。チームUの通信オペレーター。
- チームUと行動を共にしている子供たちをいつかは親たちに会わせてあげたいと心から願い、残った人々に向けて通信を続けている。高所恐怖症でUローダーに乗れないため主にベースキャンプでの仕事に携わっている。
地球に残された子供たち
[編集]無人と化した地球に残された数少ない子供たち[16]。自分たちを勝手に『チームUのアンダーメンバー』と位置付けており、彼女たちをサポートしている。
- タケル
- 9歳。男性。自転車で家出をしている最中に、ゼロと円盤の戦闘に巻き込まれる。ある出来事を切っ掛けに言葉を話すことができなくなっており、チームUのメンバーも家出の理由はわからなかったが、実はダイナ=アスカにとって重要な物を探すための遠出だった。
- ケン
- 6歳。男性。ハイパーゼットン(ギガント)による暗黒火球攻撃の際に1人はぐれてしまい、タイガに保護される。恐怖に泣き叫ぶケンを見たタイガは、過去の辛い記憶がフラッシュバックしてしまう。
【ネオフロンティアスペース】の人物
[編集]【コスモスペース】の人物
[編集]- 春野 ソラ
- ムサシとアヤノの間に生まれた息子。現在は母親とともに、遊星ジュランに移住している。
【M78ワールド】の人物
[編集]登場アイテム・メカニック・その他用語
[編集]フューチャーアース
[編集]本作の舞台となる地球。バット星人に制圧されて人類を含めた全ての生物はほとんど姿を消しており、チームUが「最後の砦」として活躍している。
- Uローダー
- チームUが使用する対怪獣用戦闘マシン。飛行形態のホバードライブとロボット形態のスタンドライブの2つに変形可能。スタンドライブ時の全長は4.5m。両手にワイヤーで射出できるクローを備える他、つるはしやスコップ、ネイルガンなど多彩な装備に換装できる。
- 3機存在し、中でも高い操縦技術を持つアンナの専用機である1号機には特別なチューナップが施されている。2号機はミサト、3号機はサワの専用機であり其々部分的に色が違う。また、コクピットは操縦者の好みでカスタマイズされている。なお、操縦は1人で行うが飛行時は機体後部に摑まる事でもう1人搭乗することも可能。
- これらの『ローダー』と呼ばれるメカは、元々は軍用であったが、劇中工事現場に放置されていたり、通行に関する標識が存在するなどフューチャーアースでは一般にも転用されている重機である。操縦には免許が必要。[14]
- 初期名はパワードメカ。
- バット星人の巨大円盤
- バット星人の拠点となる円盤型宇宙船。時空移動が可能。中央に力場を発生させ、様々な並行宇宙から怪獣や宇宙生命体を捕獲しフューチャーアースへと連れ去り、実験やハイパーゼットンの糧にするため使用している。
- バット星人攻撃戦闘機
- バット星人の巨大円盤に搭載された無人機。パルスビーム砲を装備する。
アナザースペース
[編集]『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の舞台となった世界。ゼロは今もこの宇宙に滞在し[17]、ベリアル銀河帝国の残党と戦っている。
ネオフロンティアスペース
[編集]『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』の舞台となった世界。アスカ・シンが虚空に消え去ってから15年後の世界ということで、時間軸的には『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』よりも過去の世界となっている。
コスモスペース
[編集]『ウルトラマンコスモス』シリーズの舞台となった世界。
- 遊星ジュラン
- コスモスペースの惑星の一つ。TVシリーズや劇場版第2作に登場し、劇場版第3作では怪獣と人間の共存できる場所として開拓・移住する「ネオユートピア計画」が実行されており、本作ではそれが実を結び、現在は人間と怪獣が共存する楽園となっている。
M78ワールド
[編集]ゼロやウルトラ兄弟をはじめとする、M78星雲のウルトラ戦士達の世界。
現在は『ウルトラマンメビウス』第50話(最終回)から遥か未来となっており、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』などの「大怪獣バトルシリーズ」もこの世界に含まれる。
登場ウルトラマン
[編集]- ウルトラマンゼロ
- ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)[18]
- ウルトラマンコスモス(ルナモード)
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンA
- ウルトラマンレオ
ウルトラマンサーガ
[編集]- 身長:58メートル
- 体重:4万5000トン
- 飛行速度:不明
ゼロ、ダイナ、コスモスの3人の心が一つになって誕生したウルトラマン。声はゼロと似ているが、その中ではタイガ、アスカ、ムサシが心を一つにしている。
身体には明確な模様はなく、体色は上半身の青系から下半身の赤系へとグラデーションする紫色。全身に輝く神秘的な光のオーラを纏い、身体の各所にある裂け目から光が漏れ出している。強力なエネルギー・サーガエフェクトを使った様々な技を繰り出す。
ゼロ、ダイナ、コスモスが束になっても敵わなかったハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に戦った。
ウルトラ戦士が合体して新たなウルトラマンが登場するのは、ウルトラマンメビウス フェニックスブレイブ(映画での登場に絞ればメビウス インフィニティー)以来である。
3人の戦士が合体して登場するのは同じ円谷作品の『トリプルファイター』のオマージュであり、デザインも小学館から出版された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』超全集の付録ポスターに掲載されているリファインされたトリプルファイターが元になっている。
必殺技・武器
[編集]- サーガブレス
- 超パワー・サーガエフェクトを解放するブレスレットで、ゼロのウルティメイトブレスレットが変形。劇中でサーガは技を使用する時、サーガブレスに右手で触っている。
- サーガプラズマー
- 胸から発生するエネルギー光球を、両手で押し出すようにして発射する。ウルトラマンメビウス バーニングブレイブのメビュームバーストに似た技。劇中ではハイパーゼットン(イマーゴ)の放った「暗黒火球」をも相殺する威力を見せた。
- サーガパンチャー
- 素早く繰り出される強力なパンチ技。
- サーガスラッシャー
- 光のリングを飛ばして敵を切り裂く。ウルトラマンの八つ裂き光輪に似た技。放った後で複数に分裂させることも可能で、これは別名・サーガトリプルスラッシャー。
- サーガシューター
- エネルギー光弾を連続で放つ。
- サーガカッター
- 左腕に光のカッターを作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の翼を切断した。
- サーガスピナー
- 両足で敵に連続して蹴り込むキック技。
- サーガアクセラレーション
- 瞬間移動能力。そのスピードはハイパーゼットン(イマーゴ)と互角に渡り合う。
- サーガアタッカー
- 超高速で飛行し、敵に突進する荒技。
- サーガプロテクション
- エネルギー波動で、防御壁を作り出す。ハイパーゼットン(イマーゴ)の巨大な「暗黒火球」をも防ぐ防御力を持つ。
- サーガマキシマム
- 全エネルギーを拳に集めて放つ最強の必殺パンチ。ハイパーゼットン(イマーゴ)にとどめを刺した。
登場怪獣・宇宙人
[編集]バット星人と配下怪獣軍団
[編集]『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』(小学館)では、バット星人の操る怪獣はいずれも怪獣墓場から連れ出された物とされている。
その他、『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』では他の怪獣も複数出現していたことが描写されている。
遊星ジュランの怪獣たち
[編集]今回、ジュランのほとんどの怪獣が小サイズのフィギュア(ただしカオスヘッダー0のみCG)で作られており、着ぐるみが登場したのはボルギルス・ミーニンのみ。
その他
[編集]- 宇宙球体 スフィア
- 帝国機兵 レギオノイド(α・β)
本編未登場の怪獣(怪獣兵器)
[編集]怪獣兵器はバット星人が過去にウルトラ戦士を苦しめた強豪怪獣を元に作り出した、命や意思を持たない生物兵器(すなわちゾンビ)。ハイパーゼットン(イマーゴ)から撃ち出されたスフィア細胞を核として生み出される。瞳の無い白目と、体の各部のハイパーゼットン(イマーゴ)と同じような発光器官や管が特徴。
本編には登場しなかったが、『ウルトラマン列伝』で登場シーンが放送された[12]。
キャスト
[編集]- タイガ・ノゾム - DAIGO
- 春野ムサシ / ウルトラマンコスモス(声) - 杉浦太陽
- アンナ - 秋元才加
- サワ - 宮澤佐江
- リーサ - 佐藤すみれ
- ミサト - 梅田彩佳
- ノンコ - 増田有華
- マオミ - 小林香菜
- ヒナ - 島田晴香
- タケル - 高村竜馬
- サーヤ - 池田沙弥花
- リツ - 大橋律
- ケン - 安藤健悟
- ヒロ - 里村洋
- ミコ - 渡邉空美
- レン - 上野楓恋
- カナタ - 田中奏生
- クー - 森くれあ
- コウダ・トシユキ - 布川敏和
- ユミムラ・リョウ - 斉藤りさ
- カリヤ・コウヘイ - 加瀬信行
- ナカジマ・ツトム - 小野寺丈
- ヒビキ・ゴウスケ - 木之元亮
- 春野アヤノ - 鈴木繭菓
- タケルの母親 - 中丸シオン
- 春野ソラ - 橋爪龍
- 少年時代のタイガ - 佐藤光将
- 子供たちの親 - 齋藤崇、鶴岡幸乃、椿ゆきこ、上温湯剛、石川香織、神谷誠一、秋田智恵美、山科享、梅原由華、星一典[19]
- ハヤタ - 黒部進
- モロボシ・ダン / ウルトラセブン(声) - 森次晃嗣
- 郷秀樹 - 団時朗
- 北斗星司 - 高峰圭二
- おおとりゲン / ウルトラマンレオ(声) - 真夏竜
- アスカ・シン / ウルトラマンダイナ(声) - つるの剛士
声の出演
[編集]スーツアクター
[編集]- ウルトラマンゼロ / ウルトラマンサーガ他 - 岩田栄慶[14]
- ウルトラマンコスモス他 - 寺井大介[14]
- ウルトラマンダイナ他 - 福田大助、力丸佳大[14]
- ハイパーゼットン他 - 末永博志[14]
- バット星人他 - 福島龍成[14]
- その他 - 横尾和則、櫻井暦、梶川賢司、桑原義樹、岡部暁、常光博武[14]
スタッフ
[編集]- 監督 - おかひでき
- 脚本 - 長谷川圭一
- エグゼクティブ・プロデューサー - 山本英俊
- チーフプロデューサー - 北浦嗣巳
- 監修 - 大岡新一
- 企画 - 岡崎聖、渋谷浩康
- 撮影監督 - 高橋創
- 編集 - 松木朗
- VFXプロデューサー - 鹿角剛司
- VFXスーパーバイザー - 前川英章
- 宣伝プロデューサー - 栗原俊志
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- 特殊造形 - 潤淵隆文・品田冬樹
- 遊星ジュラン怪獣造形 - 寒河江弘
- 音楽監督 - 田靡秀樹
- 音楽 - 原文雄
- 特技監督 - 三池敏夫
- アクション監督 - カラサワイサオ
- 制作 - 円谷プロダクション
- 配給 - 松竹
- 製作 - 「ウルトラマンサーガ」製作委員会(円谷プロダクション、フィールズ、バンダイ、バンダイビジュアル、バンダイナムコゲームス、バンプレスト、電通、電通テック、小学館、松竹)
主題歌
[編集]- 主題歌
-
- 「Lost the way」
- 作詞 - 秋元康 / 作曲 - 小内喜文 / 編曲 - D.L.M / 歌 - DiVA
- PVではウルトラマンサーガも出演している[20]。
- 挿入歌
-
- 「君だけを守りたい〜アスカの歌〜」
- produced by 高見沢俊彦 / 作詞・作曲・編曲 - 高見沢俊彦 / 歌 - つるの剛士
- 劇中歌
-
- 「君だけを守りたい〜リーサの歌〜」
- 作詞・作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 原文雄
受賞
[編集]- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012 『ファンタランド大賞』
映像ソフト化
[編集]2012年9月21日発売。発売・販売元はバンダイビジュアル。
- ウルトラマンサーガ Blu-ray メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- 本編:3D版本編を収録・2D再生にも対応
- 映像特典
- デジタルギャラリー
- ディスク2:特典Blu-ray
- Making Movie Channel Premium M78
- 企画初期秘蔵資料集
- プロモーション映像アーカイブス
- イベント・完成披露・公開初日映像
- e-move 本編持ち出し機能
- 封入特典
- PREMIUM BOOKLET
- Making photo book
- 絵コンテ集
- 作品解説書(プレスシートリサイズver.)
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様
- ディスク1:本編Blu-ray 3D
- ウルトラマンサーガ DVD メモリアルBOX(2枚組・初回限定生産)
- ディスク1:本編DVD
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- ディスク2:特典DVD
- 映像特典:「e-move 本編持ち出し機能」を除く映像特典を収録
- 封入特典:Blu-ray メモリアルBOXと同様
- 特製アウターケース付きDVDサイズトールケース仕様(Blu-ray版と同様)
- ディスク1:本編DVD
- ウルトラマンサーガ Blu-ray 通常版(1枚組)
- 本編:Blu-ray 3Dで収録・2D再生にも対応
- 映像特典:Blu-ray メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
- ウルトラマンサーガ DVD 通常版(1枚組)
- 本編:2D版本編を収録
- 映像特典:DVD メモリアルBOX・ディスク1と同様
- 封入特典:作品解説書(メモリアルBOXと同様)
番組出演
[編集]- 『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』
- 日本テレビ、2011年11月28日放送分。つるの、杉浦、ダイナ、コスモスが出演。ダイナが「鉄球の試練」に挑戦し、成功した。放送は劇場公開の約4か月前であり、番組宣伝としては他の映画作品より比較的早い。
- 『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』
- フジテレビ、2012年3月12日放送分。DAIGO、つるの、ゼロが出演。
- 『火曜サプライズ』
- 日本テレビ、2012年3月20日放送分。DAIGO、つるの、杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
- 『ヒルナンデス!』
- 日本テレビ、2012年3月21日放送分。DAIGO、つるの、ゼロ、ダイナが出演。なお、つるのは本番組に水曜日のMCとしてレギュラー出演している。
- 『めちゃ×2イケてるッ!』
- フジテレビ、2012年3月31日放送分。DAIGO、ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、タロウ、ウルトラの父・母が出演。
- 『ショーバト! 』
- 日本テレビ、2012年4月2日放送分。ゼロ、ダイナ、コスモス、初代マン、セブン、バット星人、映画に登場しないバルタン星人、レッドキング、ピグモン、ダダが出演。
- 『ちちんぷいぷい』
- MBS、2012年4月3日放送分。DAIGO、ゼロ、おかひでき監督、タケル役の高村竜馬が出演。
- 『はねるのトびら』
- フジテレビ、2012年4月4日放送分。杉浦、ゼロ、ダイナ、コスモスが出演。
『ウルトラマン列伝』との連動
[編集]『ウルトラマン列伝』の特別総集編で映画との連動企画が行われた。
- 第35話は本作の前日譚となっており、ゾフィーがアナザースペースにいたゼロを呼び出し、ゼットンのマイナスエネルギーが別の宇宙で強大化しているとしてることを聞かせ、警告を与えている。
- 第39話では本編でカットされたシーンを交えたスペシャル総集編が放送。
- 『新ウルトラマン列伝』の第29話から5週連続で、本作が分割放送された[12]。
脚注
[編集]- ^ ウルトラマンゼロが安全守る! 大阪で1日駅長デイリースポーツ 2012年3月18日
- ^ 「ウルトラマンサーガ」公開記念切手発売 郵趣サービス社産経関西 2012年3月21日
- ^ 『ウルトラマンサーガ』冒頭8分間無料配信決定! (期間限定)財経新聞 2012年3月28日
- ^ AKB48出演『ウルトラマン』が初登場4位!『ドラえもん』の勢い止まらずV4!シネマトゥデイ 2012年3月27日
- ^ “3D『ウルトラマンサーガ』~ディレクターズカット版~の上映イベントを12/7(土)にMOVIX亀有で開催!チケットが本日より発売開始!”. 2013年12月6日閲覧。
- ^ 同名の役自体は『超ウルトラ8兄弟』にてパラレルワールドの別人という設定でも演じている。また、ウルトラシリーズへは各俳優とも度々出演している。
- ^ ミドリカワ・マイ(演・山田まりや)は本編に登場しないが、その後の動向については「愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集」(小学館)で語られている。
- ^ 「ハイパーホビー」2012年5月号より。
- ^ “AKB48から秋元才加、宮澤佐江ら7人が参加 ウルトラシリーズ初の女性地球防衛隊“チームU”誕生”. ORICON STYLE (2011年11月22日). 2011年11月22日閲覧。
- ^ ペギラ、チャンドラー、ガボラ、タッコング、ライブキングなど。
- ^ そのため、本作でコスモスがハイパーゼットン(イマーゴ)戦でタイプチェンジしないのは、その名残でもある。また、本作のDVDメモリアルボックス及びブルーレイメモリアルボックスの特典の絵コンテの巻末には、フューチャーモードが登場するシナリオ(初期稿)が載せられていた。
- ^ a b c 『新ウルトラマン列伝』において劇場未登場だった怪獣兵器が登場しており、ウルトラ兄弟と激闘するシーンが追加されていた。また、決着後アスカが言っていた一部のセリフをセブンが代わりに発言している。
- ^ 声の主はアスカだが、ゼロはそれを知らなかった。
- ^ a b c d e f g h 小学館『ウルトラマンサーガ超全集』より。
- ^ ノンコ役の増田有華が大阪府大阪市出身で、普段から大阪弁を喋っていることからつけられた設定。
- ^ 以下のほか、サーヤ、リツ、ミコ、レン、ケン、ヒロ、クー、カナタという子供たちが登場。それぞれバット星人の計画によって息子と離れ離れになっているが、劇中誰の親か明かされたのはタケルの母親のみ。
- ^ 本作の前日談となる作品(『ウルトラマン列伝』第35話など)では、一時的にM78ワールドに帰還している。
- ^ 『愛蔵版 ウルトラマンサーガ超全集』収録の短編『アンナの日記――過ぎ去りし遠い日』で、フラッシュタイプ以外のタイプチェンジを使用していたと分かる描写がある。
- ^ いずれも『新ウルトラマン列伝』での放送時、オープニングではノンクレジット。
- ^ DiVAの3rdシングル「Lost the way」特典映像には、AKB48初の飲みながらぶっちゃけトークもBARKS 2012年3月6日
関連項目
[編集]- ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター - 本作に繋がる物語。
- ウルトラマン列伝 ギャラクシーバトルゼロ - 本作の後日談。
- ウルトラゼロファイト - 本作から繋がる物語。