利用者:バレロン/sandbox/11
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ハズバンダリートレーニングとは動物の健康管理のためのトレーニング[1]。「受診動作訓練」とも呼ばれる[1]。
概要
餌などをご褒美にして、飼育動物に無理強いせず採血や体重測定などに必要な動作を行ってもらうことが目的[1]。
おびひろ動物園の柚原和敏園長によると、動物福祉が重要視されるようになった2012年頃から、全国の動物園が取り組むようになった[1]。それ以前も飼育員と動物が信頼関係を築くための訓練(馴致)は行われてきたが、人に見せることを目的とした訓練が多かった[1]。
天王寺動物園では、講師を呼んで講習を行うなどしている[2]。
おびひろ動物園の飼育員は「動物が混乱しないように飼育員同士で技術をつなぐのは容易ではなく、前任者が実際に指導しながら、時間をかけて覚えていく必要があり、マニュアル化するなど文章での継承は難しい」と語っている[1]。
健康管理
ハズバンダリートレーニングを行うことで、定期的な採血や体重測定が可能になる[3]。検査結果から発情を予測することができる[3]。
天王寺動物園では持病があるパンダにハズバンダリートレーニングを行い、指示を出してパンダが動かないようにしている間に腹水を抜いた[4]。
サメの研究への活用例
[編集]海遊館及び美ら海水族館では、ジンベイザメにハズバンダリートレーニングを行い、健康管理のため定期的に採血している[5]。採血時は保定などは行わず、飼育員が水槽に入る[5]。
理化学研究所はこの血液からジンベイザメのDNA総塩基対数を特定し、ゲノム解析を行った[5]。その結果、サメやエイが進化の過程で失ったとされていたHoxC遺伝子群の少なくとも一部を、ジンベイザメが保持していることが判明した[注釈 1][5]。
参考文献
[編集]- 「導入進む「ハズバンダリートレーニング」 おびひろ動物園」『十勝毎日新聞』2022年1月27日。2023年2月17日閲覧。
- 牧慎一郎 (2020年10月31日). “【マッキーの動物園日記】体重測定に役立つ「ハズバンダリートレーニング」”. 産経新聞 2023年2月17日閲覧。
- “飼育日記|トレーニングのススメ!その14”. 鳥羽水族館. 2023年2月17日閲覧。
- “サメのゲノムを解読”. 理化学研究所. 2023年2月17日閲覧。
- “おなかに病と闘う“証”キラリ…神戸のパンダが観覧再開「まん丸笑顔」にホッ おうち時間充実へスタッフも奮闘”. 神戸新聞. (2021年12月24日) 2023年2月17日閲覧。
出典
[編集]- ^ 同時にゲノム解析が行われたイヌザメとトラザメもHoxC遺伝子群の少なくとも一部を保持していた。
外部リンク
[編集]- Calm down。|鳥羽水族館飼育日記 - ハズバンダリートレーニングを活用した定期採血の様子が詳細に書かれている。