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円城寺健悠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

円城寺 健悠(えんじょうじ けんゆう、2001年平成13年〉2月7日 - )は、別府大学大学院文学研究科 史学・文化財学専攻 アーカイブズ学領域 博士前期課程に在学。天草市立天草アーカイブズ[1]地域史料調査協力員。地獄温泉ミュージアム[2]展示解説員。別府大学アーカイブズセンター[3]学生アシスタント・研究室マネージャー。大分県公文書館 実習生。Space Beppu[4]「ベップ歴史の部屋」主宰[5]。専門はアーカイブズ学。レキシnight代表。e-温泉マイスター。時間旅行マガジン共同代表。

来歴

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生い立ち

円城寺家の長男として、佐賀県佐賀市久保泉町に生まれる。円城寺家は、中世に現在の小城市に位置する地域を治めた千葉氏の一族であるといわれており、小城市内に多い名字である。しかし、一族が全く同じルーツであるかは定かではないため現在はそれぞれが分家しているような位置づけであると考えられるが、明治期には炭鉱業を営んでおり、先祖代々が杵島炭鉱で働いていたため、佐賀県杵島郡大町町に親戚が多くいる[6]

実家は、1960年代に建築士だった祖父が設計した建物で、父親もこの家で育った。家族構成は、父・母・弟・祖父・祖母であり、家に帰れば誰かがいるという温かい家庭で育った。祖父母はともに大町町出身、父は会社員、母は福岡県大川市出身、弟は刑務官である。実家のある川久保は自然豊かな場所であり、幼少期は昆虫採集や川遊びをして楽しんだ。そのため、生き物が大好きであり、カブトムシクワガタスッポンザリガニなど、多くの生き物を飼育していた。(現在もスッポンを飼育している)

2004年4月、地元の和泉幼稚園に入園する。

2006年10月には、川久保地区の伝統民俗芸能であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている白鬚神社の田楽に役者として初出演した。(以後、2012年、2013年、2014年と出演している。)

小学校時代

2007年4月、佐賀市立久保泉小学校へ入学する。1年時から読書にはまり、学校図書館に通うのが日課であった。主に生き物の本を好んで読んでいた。また、家のテレビで毎日のようにプロ野球中継が流れていたため、野球に興味を抱くようになる。

2009年4月、3年生の時に同小学校の野球チーム久保泉少年野球クラブへ入団し、野球を始める。入団当初はバットにボールが当たらず練習中に泣き崩れることも多かったが、温かいチームメイトに救われた。5年生になると、チーム改革が行われ、厳しい練習で鍛えられた。自主練にも力を入れ、祖父が自宅のガレージにネットを張ってボールを投げるなど毎日バッティング練習を手伝った。父も休日返上して練習や試合に付き添うなど、祖父と父から熱心なサポートを受けた。6年生では「2番セカンド」としてスタメンに定着した。チームは、タイトルこそ取れなかったものの公式戦で強豪を次々と撃破するなど、旋風を巻き起こした。

2011年7月、アメリカサンフランシスコ郊外へ1ヶ月間のホームステイをし、社会や多様性を学んだ。特に印象に残ったのは、サンフランシスコ・ジャイアンツの試合。また、スクールでディスカッションの授業が多く堂々とした振る舞いで自分の意見を相手にちゃんと伝えることが大切だと気付かされた。帰国後、自分の人生について深く考えるようになり、挑戦することを恐れず夢や目標に向かって努力する習慣を身に付けた。この辺りから祖父の影響もあって、「歴史」に関わる仕事に就きたいと思うようになった。夏休みの一斉登校の日に行われる平和集会で長崎の原爆の話や佐賀でも空襲があった話を聞き、恐くなるほどの衝撃を受け、一目散に祖父のところへ向かった。祖父は太平洋戦争時代をリアルに経験した世代の人で、円城寺が「おじいちゃんはその時どうしてたの?」と聞くと、普段は口数少ない祖父が戦下における貧しい暮らしや長崎の被爆者が助けを求めるかのように汽車に乗ってやって来て、駅のホームでそのまま…といった生々しい光景を見たことなど、戦争下を生き抜いた人にしかない経験を話してくれた。それを聞いた円城寺はとても驚き、祖父が持っていた歴史の書籍や図書館にある戦争関連の本を片っ端から読んでいき、情報をインプットしていった。そうこうしているうちに、「歴史」を学ぶ意義を見つけた円城寺は、歴史を理解することに没頭していった。

2012年10月、白鬚神社の田楽に役者として2度目の出演。同年11月、「久保泉少年野球クラブ」を在籍期間満了で退団。同年12月、「金泉Jr.Baseball Club」に入団。同クラブは、小学校卒業後に進学予定の佐賀市立金泉中学校のユースチームであり、中学に入学するまでの準備期間であった。中学野球を想定したチームづくりが行われ、2月から3月にかけて行われる大会で結果を出すことが求められていた。チームではキャプテンを任され、前所属クラブ同様に「2番セカンド」として起用された。

2013年3月、「佐賀市立久保泉小学校」を卒業し、「金泉Jr.Baseball Club」を在籍期間満了で退団した。

中学校時代

2013年4月、佐賀市立金泉中学校へ入学する。軟式野球部に入部した。同中学校は全校生徒180名という小さい学校でありながら野球部員は40名を越えており、過去には全国3位になるなど強豪として名を馳せていた。「野球を通して社会で通用する人間になる」や「闘う心、素直な心、感謝の心」といったチーム哲学を掲げており、「どんな状況でも手を抜かない」圧倒的な練習量で忍耐力が育ち、人間として大きく成長できる環境であった。大人になった今でも野球部での経験は「人生の原点」ともいえる。6月までは、ひたすら身体づくりをし、体力向上のためのトレーニング(走り込みや筋トレ)を実践し、新チームになった7月からはボールを触る練習が増え、試合に出場する機会はなかったが、少年野球に引き続き「セカンド」を守った。夏休みや冬休みなど長期休暇は練習時間が朝7時30分から日が暮れる夕方までみっちりと設けられており、基礎から徹底的に鍛えられた。この練習を乗り越えると体力や技術も大きく成長しており、選手個人はもちろんチームとしても強くなっていった。なお、学業の方は学年で真ん中くらいの順位であり、好きな科目は社会(歴史)であったので、将来は中学校教員(社会科)を目指そうかと考えていた。同年10月、白鬚神社の田楽に役者として3度目の出演。

2014年1月、白鬚神社の田楽に役者として4度目の出演(九州国立博物館「日本の大神社展」)同年2月、「佐賀六中学野球リーグ駅伝大会」でアンカーを走り、チームの優勝に貢献。同年4月、1年生の教育係に就任。雑務や練習試合での審判など、チームの裏方的な役割を担う。同年7月、新チーム発足に伴い、途中出場で「セカンド」を守る機会が増える。

2015年2月、「佐賀六中学野球リーグ駅伝大会」でアンカーを走り、チームの優勝に貢献。同年3月、守備練習中の接触事故で左足首を全治3ヶ月の負傷、国立佐賀病院で手術入院。同年5月、怪我で試合には出場できなかったがサポート役としてベンチ入りし、声出しでチームを鼓舞した功績が認められ、試合未出場の選手がもらうのは異例であったが、「佐賀六中学野球2015春季リーグ」の最優秀選手賞を獲得した。同年6月、怪我から復帰、中学野球最後の大会中体連で途中出場した。チームはグループリーグ敗退に終わった。同日、軟式野球部を引退

2016年3月、佐賀市立金泉中学校を卒業

高校時代

2016年4月、佐賀県立小城高等学校へ入学する。県内有数の伝統校で円城寺家のルーツがある小城市にある学校という理由で同校を選んだ。実家のある佐賀市から20キロ近く離れていたので電車通学をした。硬式野球部に所属し、高校球児として甲子園を目指した。同校の野球部の練習時間は平日は1時間弱しかないため長時間練習していた中学時代とのギャップを感じながらも野球の戦術や理論をたくさん吸収した。2年生になると、中学同様に1年生の教育係を任され、チームの裏方的な役割を担当した。道具の管理やグラウンドづくりなどを中心に任せられることが増え、チームマネジメントやチームスタッフとしての動き方を学んだ。また、対戦相手の分析などにも関わり、プレー以外のところで野球の面白さを感じた。3年間通して甲子園出場は叶わず、試合出場も少なくスタメンで出る機会は指で数えるほどしかなかったが、「野球に取り組む姿勢だけは誰にも負けないように」をモットーにやり抜いた。高校野球は、「人生の宝物」。なお、学業の方は学年最下位に沈んでおり、好きな科目は相変わらず「日本史」だった。

2016年9月、小学校時代からずっと守ってきたセカンドから外野へとコンバート。主にレフトを守った。

2016年10月、長崎日大との練習試合。0対20で敗戦濃厚の9回に代打で出場。2アウト3塁の場面でセンター前にタイムリーヒットを放ち、チーム初安打&初得点を記録した。

2018年3月24日、第142回九州地区高等学校春季野球佐賀大会、鹿島に3対2で延長10回サヨナラ勝ち。

2018年4月15日-29日、「第34回唐津市長旗争奪高校野球大会兼NHK杯予選」優勝。1回戦は唐津南に10対7、2回戦は多久に6対1、決勝は唐津東に6対1で勝利し、甲子園常連の唐津商業早稲田佐賀を差し置いての優勝で、高校で取った唯一のタイトルである。

2018年5月26日-27日、愛媛県遠征試合。甲子園経験豊富な今治西西条倉敷商業と対戦。

2018年7月10日、第100回全国高等学校野球選手権佐賀大会。1対7で伊万里農林に初戦敗退。(高校野球引退)

2018年11月、アーキビストになりたいと思い始める。アーキビストを軸にした大学選び。当時、歴史オタクになりかけていた円城寺に、祖父が「歴史を理解することはとても大切なことだ。ただ、それ以前に、当時のことを記した記録史料がなくなったら未来はどうなるだろうか?伝え残していかなければ、お前たちのようなこれからの未来をつくっていく世代が「過去」のモノからヒントを得たり、自分たちのアイデンティティのようなものを見つけるときに困ってしまうのではないだろうか。私の戦争体験を聞いて歴史を好きになってくれたお前だからこそ、記録史料をどうしていくべきかということも真剣に考えて欲しい。」と熱く語ってくれた。そんな祖父の言葉に深く感銘を受けた円城寺は、「記録史料」を扱う仕事に就きたいと考えるようになった。そして、見つけたのが「アーキビスト」という職業だった。

2019年2月、別府大学 文学部 史学・文化財学科を受験した。理由は、学部にアーカイブズコースがあり、全国に先駆けて独自のアーキビスト養成課程を設置している大学だったから。月末に合格通知をもらう。

2019年3月、佐賀県立小城高等学校を卒業

大学学部時代

2019年4月、別府大学 文学部 史学・文化財学科へ入学する。地元を離れ大分県別府市へ単身移住。別府大学ファンヴィレッヂ寮に入寮した。入学してすぐにアーカイブズ学の第一人者である針谷武志教授の研究室をノックし、アーキビストを目指す旨を伝える。教授から「まずは、くずし字を読めるようになるところからだね。アーカイブズの理論的なモノは講義で扱う参考文献などを読むといいよ。」と言われ、くずし字辞典を購入し、アーカイブズに興味・関心のある学生たちが集まっている別府大学アーカイブズ・史料学研究室に入り、別府大学アーカイブズセンターにある古文書を少しずつ読んでいくことを始めた。講義の合間にはアーカイブズの理論的な書籍や論文を読んだり、大学院生がやっている史料整理のお手伝いをしたり、アーカイブズ学にどっぷりはまっていく学生生活だった。サークル活動は、「別府といえば、温泉」ということもあり、別府大学温泉愛好会に入部した。別府の共同浴場の歴史や文化に触れたり、地域の人たちとの交流が深まっていくにつれ、別府のことが大好きになった。そうこうしていると、あっという間に1年生は終わりを迎え、2年生になる頃には地域での活動が増えていき、展示、執筆、講演を中心とした地域に向けたアーカイブズのアウトプットを研究や学内の勉強とは別に、学外活動として展開していった。

2020年1月、別府大学広報室職員の石川万美別府市が主催している起業創業のコンテスト「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020」にエントリーしてみないか?と提案を受けたことが、別府での活動を始めるきっかけになる。石川は温泉愛好会のことはもちろん、全ての活動において人を繋いだり、イベントに誘ったり、活動の手伝いをしてくれていた。展示会の際には、車を出して夜遅くまで準備を手伝ってくれた。他にも親身に相談に乗り、活動の様子を写真に収めてくれた。円城寺にとって本当に頭が上がらない存在である。そんな信頼している石川からキャリアコンサルタントの小島健一を紹介された。小島は、「みんなのキャリア支援センター」(通称:みんキャリ)などを中心に、学生のキャリア相談にも親身になって対応し、多くの人から信頼され、「自分よりも”人のために”」を実践していた。コンテストのエントリーでは、事業計画の書き方であったり、プレゼンの基本的な姿勢など、いろいろなことを丁寧に教えてくれた。そして、別府でアーカイブズの活動をする際に繋がっていた方が良い人たちを片っ端から紹介してくれた。円城寺が別府で頼ることができる人が多いのは、小島のおかげである。

2020年2月、開催予定だった「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020」がコロナウイルス感染拡大の影響で、同年10月に延期となり、その前にアウトプットをした方がいいのでは?という小島の提案で、鉄輪で「スクランブルベップ」というワークショップをオープンした菅野静(現:株式会社湯治ぐらし代表)を紹介された。菅野は円城寺の話を真剣に聞き、鉄輪のアーカイブズをスクランブルベップで展示してみては?と提案してくれた。右も左も分かっていない円城寺に菅野は準備やプレスリリースなど、色々なことを協力し、円城寺がイベントを主催するにあたって必要なことを懇切丁寧に教えてくれた。

同年3月、別府大学ファンヴィレッヂ寮の副寮長に就任した。

同年4月、2年生となり、文書館専門職(アーキビスト)養成課程へ進む。「アーカイブズ論Ⅰ・Ⅱ」や「アーカイブズ管理論」を履修した。

同年6月、スクランブルベップで『「鉄輪の記憶」写真展』を開催。150名の来場者が訪れた。

同年10月、「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020」が開催された。当日は、50社近くの企業と別府市長の前で『別府のアーカイブズを守ろう』というテーマでプレゼンし、ファイナリストとして20社の企業からサポーター賞を受けた。準備期間、担当者がプレゼンなんて一度もしたことがなかった円城寺に愛のある厳しさで何度もブラッシュアップをしてくれた。事業の内容やキャッチコピーにも色々とアイデアを出してくれて、たくさんのアドバイスをもらった。円城寺にとって別府でスタートアップができたのは、この人たちのおかげである。イベントが終わった今でも、円城寺の活動を気に掛けてくれており、応援してもらっている。

同年11月-2021年1月、ベップアートマンス2020に参加し、笑timeで『大別府”比”ストリー』を開催した。

同時期に、別府大学温泉愛好会の部長に就任した。当時、閉鎖の危機にあった共同浴場の前田温泉を温泉愛好会のメンバーが中心となって運営できないかという話になり、別府大学がバックアップする形で「前田温泉管理グループ」が結成され、円城寺自身も番台に入ったり、清掃などを行った。(現在は、後輩たちが引き継いで運営している)2021年1月には、活動報告をまじえ別府大学の公開授業「温泉学概論」の第15回目を講師として任され、講演とパネルディスカッションを行った。

2021年2月、『紡ぐ、鉄輪展。』「〇」に参加。当時立命館アジア太平洋大学4回生で『紡ぐ、鉄輪展。」のProducerを務めた橋本明音、同大学4回生で写真家の平末健人と合同で開催した。

同年3月、2年間を過ごした「別府大学ファンヴィレッヂ寮」を任期満了で退寮し、『「鉄輪の記憶」写真展』でお世話になった菅野静がオーナーを務めるシェアハウス湯治ぐらしに引っ越した。

同年4月、3年生となり、アーカイブズ学の針谷武志ゼミに入った。「アーカイブズ実習Ⅰ・Ⅱ」、「デジタルアーカイブズ」、「レコードマネジメント論Ⅰ・Ⅱ」を履修した。

同年6月、別府を時間軸で旅するという視点で歴史やアーカイブズを紹介したzine『時間旅行マガジン Terminal.1』を出版。当時、立命館アジア太平洋大学3回生だった紺野ひいろと共著した。別府市内の企業や法人の協賛を得て、販売も行った。大分県立図書館と別府市立図書館にも配架されている。

同年8月、NPO法人別府温泉地球博物館の温泉マイスター協会が認定する「e-温泉マイスター」を取得した。

同年10月、「レキシnight」の代表に就任。円城寺の先輩にあたる前任者から引き継ぐ形となった。同団体は、別府大学文学部史学・文化財学科の学生たちが主宰するコミュニティで、学生たちが社交的な場所で研究発表し、様々な業種の人たちに聞いてもらうカジュアルなイベントである。「歴史を通じた社会交流」に重きを置いている。

2022年、4年生となり、学外活動として、地域に向けたアーカイブズのアウトプットをしてきた円城寺は、地域の温もりや尊さを感じ、「別府」という地域がここまでに至るのにどういった歴史的背景や文化的背景があるのだろうか、仮に私がアーキビストになれたとして、どういった形で貢献できるだろうか、色々と考えが浮かび上がり、「地域史料」にフォーカスしたアーカイブズ学の研究をしたくなった。地域史料いわゆる地域アーカイブズというのはその地域のアイデンティティそのものであったりするので、それを専門的に扱うことができるアーキビストは必要不可欠であると考えた。円城寺は、こういった「地域に根付く」アーキビストになれるよう、大学院で研究をし、公文書館でアーキビストとしてキャリアを積み、「認証アーキビスト」を取れるようにしようと決意した。中津市で行われるアーカイブズ講座や大分県公文書館の実習にも参加した。実習先で知り合った大学OBが主宰する古文書の勉強会にも参加した。卒業論文は、地域史料に大きく関係してくる前提の部分でもある、「史料保存運動」をキーワードに掲げ、公文書館の動向などにも着目し、「史料保存運動の分析―九州地域を中心に―」というタイトルで執筆した。

同年12月、鉄輪に新しくオープンした「地獄温泉ミュージアム」に展示解説員としてアルバイト採用された。

2023年2月、NPO法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構の「準デジタルアーキビスト」を取得した。

同年3月、別府大学 文学部 史学・文化財学科を卒業。文書館専門職(アーキビスト)養成課程を修了した。これにより、文学士の学位と別府大学独自認定のアーキビスト資格を取得した。

大学院時代

2023年4月、別府大学大学院 文学研究科 史学・文化財学専攻 アーカイブズ学領域 博士前期課程へ進学した。指導教官は針谷武志であり、学部時代に引き続きお世話になる。

学部時代から所属している「アーカイブズ・史料学研究室」では、研究員に昇格し、学部生に指導をする立場となった。古巣である「文書館専門職(アーキビスト)養成課程」では受講生の手伝いや実習の準備など、アシスタントとして活動している。

「アーカイブズセンター」に常駐しており、アシスタントとして史料整理の業務や学部生指導などを行っている。同年4月20日、別府市楠銀天街の一角にある築105年の古民家コミュニティスペース「Space Beppu」で『ベップ歴史の部屋』という別府の歴史を紹介する常設展示をオープン。佐賀県出身のオーナー井手正広から誘われる形で実現した。井手の協力のもと現在も歴史トークイベントや歴史まちあるきなど、月に1~2回ほどイベントを行っている。同年8月、「中津市アーカイブズ講座」に3年連続3回目の参加。実習生をまとめるリーダーを務める。中津市歴史博物館協力のもと、別府大学、慶応義塾大学九州大学神戸大学久留米大学と合同で調査を行った。同年9月、天草市立天草アーカイブズの地域史料調査協力員として天草市で史料調査事業に参加。25日、地獄温泉ミュージアムの公式Instagramで自身初の連載コラム「History of Beppu」がスタートした。鉄輪地域を中心に歴史スポットを紹介するコーナーでアーカイブズを活用した記事が投稿された。同年10月、史学・文化財学専攻の中間発表会で「別府市立図書館郷土資料室における地域アーカイブズの保存と活用」というテーマで研究発表を行った。同年11月、国文学研究資料館のアーカイブズ・カレッジ(短期コース)に参加。同年12月、大分県公文書館に実習生として入り、アーキビストの業務に従事。

2024年2月、国文学研究資料館のアーカイブズ・カレッジ(短期コース)を修了。修了論文の題目は、「別府市立図書館郷土資料室の地域アーカイブズの保存と役割」。同年4月、2年生となり、修士論文の題目が「地域アーカイブズの保存と活用に関する研究-大分県別府市を対象として」に定まる。

現在も、別府大学大学院 文学研究科 史学・文化財学専攻 アーカイブズ学領域 博士前期課程に在学し、研究を続けている。

受賞歴

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2015年

  • 最優秀選手賞「佐賀六中学野球2015春季リーグ」

2020年

  • ファイナリスト、20社の企業からサポーター賞「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020」

出演/掲載

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テレビ

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ラジオ

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新聞

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  • 『鉄輪の記憶 写真展』(2020年6月12日、今日新聞
  • 『前田温泉「守りたい」』(2020年11月22日、大分合同新聞
  • 『別府市の歴史を掘り起こし観光資源化』(2021年1月1日、大分合同新聞)              
  • 『泉都の過去と現在比べて』(2021年1月3日、大分合同新聞) 
  • 『大別府“比”ストーリー』(2021年1月3日、今日新聞)           
  • 『VR使った泉都の“時間旅行”目指す』(2021年1月5日、大分合同新聞)            
  • 『来月「湯治男子」の寮オープン』(2021年2月19日、大分合同新聞)
  • 『「温泉文化守るのは若者」 別府大でシンポジウム』(2021年2月20日、大分合同新聞)  
  • 『泉都の歴史 冊子で振り返る』(2021年7月4日、大分合同新聞) 
  • 『歴史的な背景を伝える 17日から亀川アーカイブ展示会』(2021年7月13日、今日新聞)
  • 大分県版『きらり人』「別府の歴史を紹介する大学生」(2021年9月20日、読売新聞
  • 『文化 歴史感じる「湯けむり文具函」』(2021年10月3日、大分合同新聞)

Web記事

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  • 『別府大生が別府市の鉄輪温泉で写真展。湯治場の移り変わり伝える』(2020年6月12日、大分経済
  • 『別府大生が「前田温泉」存続に一助「いい風呂の日」は学生無料&どら焼き配布』(2020年11月24日、大分経済)
  • 『別府の古い写真や絵葉書を発掘し後世に残すための活動する大学生「円城寺健悠」さんに注目!集めた素材をデータ化・保存・活用する″別府伝道師″』(2021年1月19日、かぼすネット
  • 『別府市の学生らが「鉄輪温泉展」写真、イラスト、キャンドルなど週替わりで展示』(2021年2月3日、大分経済)
  • 『別府市鉄輪温泉に「湯治男子」シェアハウス「心を見つめ直すきっかけに」』(2021年2月18日、大分経済)
  • 『イノベーター湯 Vol.30 円城寺 健悠 さん(アーキビスト)』(2021年3月2日、B-bizジャーナル
  • 『BEPPU ARCHIVIST ENJOJI』(2021年3月20日、別府温泉ルートハチハチ
  • 『別府の学生2人が郷土の魅力探る小冊子発行 アーカイブ写真と取材で過去と今つなぐ』(2021年6月17日)
  • 『別府市亀川の歴史たどるアーカイブ展 地域新聞資料13点をパネルに』(2021年7月23日、大分経済)

雑誌

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活動

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展示

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  • 『「鉄輪の記憶」写真展』(2020年6月4日-6月30日、スクランブルベップ、来場者150名)
  • ベップアートマンス2020『大別府“比”ストーリー』(2020年12月12日-2021年1月31日、笑time、来場者320名)
  • 共催『紡ぐ、鉄輪展。』「〇」(2021年2月1日-2月7日、スクランブルベップ、来場者220名)
  • 『亀川アーカイブ展』(2021年7月17日-7月30日、堀文、来場者400名)
  • ベップアートマンス2021『紡ぎ 繋ぎ 残す』(2021年11月20日-2022年1月23日、明石文昭堂)
  • 常設展示『ベップ歴史の部屋』(2023年4月20日-現在、Space Beppu)
  • 展覧会『BLOCK PARTY VOL.2』(2023年9月17日、別府市公会堂)

講演

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  • 別府100人カイギvol.4(2020年12月16日、オンライン)
  • 別府大学公開授業「温泉学概論 第15回目」(2021年1月21日、別府大学)
  • 地域カンファレンス in 別府(2021年8月5日、別府市公会堂)
  • 令和3年別府市オンライン成人式「トークセッション」(2021年8月14日、別府市公会堂) 
  • レキシnight『大分県別府市上野口の歴史』(2021年10月13日、別府市コミュニティーセンター「芝居の湯」)
  • 事業構想BAR「大分県別府市におけるアーカイブズ事業の構想~歴史的な視点からビジネスモデルを考える。」(2021年10月27日、事業構想大学院大学
  • 地獄温泉ミュージアム「明日、誰かに話したくなる温泉トリビア~別府・地獄~」(2022年6月8日、インスタライブ)
  • 変人会「人類、皆変人。」(2022年6月11日、SEKIYA.so)
  • 別府大学1年生必修科目「キャリア教育Ⅰ」(2022年6月25日・2023年4月23日、別府大学)
  • レキシnight『大分県別府市海門寺の歴史』(2022年7月15日、海門寺温泉)
  • 第7回温泉学講座 in Kannawa「鉄輪の記憶ー時空の旅ー」 (2022年10月8日、熱の湯)
  • 別府市民・学生大同総会 2022 「アーカイブズから紐解く別府モダンヒストリー」 (2022年11月6日、不老泉)
  • レキシnight 『大分県別府市中央町の歴史』(2022年11月29日、不老泉)
  • レキシnight『大分県別府市浜脇の歴史』(2023年3月9日、浜脇温泉)

執筆

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  • 『鉄輪俳句筒 湯けむり散歩』-「鉄輪の記憶 写真展を振り返って」(2020年11月11日、鉄輪愛酎会)
  • 共著『時間旅行マガジン Terminal.1』(2021年6月1日、共著・紺野ひいろ、時間旅行マガジン)
  • 『e-温泉マイスター「前田温泉」』(2021年7月6日、温泉マイスター協会)
  • 「湯けむり手帖」歴史紹介文、年表、絵葉書解説-『湯けむり文具函』(2021年-2022年、明石文昭堂)
  • 『温泉マイスターおすすめの温泉 海門寺温泉「別府市営温泉シリーズNo.2~海門寺温泉と海門寺界隈の歴史的背景~」』(2022年8月3日、温泉マイスター協会)
  • 『はじまり』-取材協力&資料提供(2023年9月24日、HAJIMARI Beppu)
  • 「History of Beppu」(2023年9月25日-現在、地獄温泉ミュージアム)

人物

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  • 地元佐賀県のプロサッカークラブサガン鳥栖を応援しており、試合がある日は必ず観戦する。リアルタイムで観戦できなくても結果を伏せた状態でDAZNでフルタイム視聴をしている。帰省した際は、現地観戦をしている。なお、サガン鳥栖の試合結果が不調だと自身の体調を崩しがちである。
  • サッカーゲームが大好きで、efootballをプレイしているが勝率は低い。
  • 彼自身、車好きでトミカはほぼ毎月購入している。カーズと機関車トーマスのキャラクターを暗記している。
  • 大正ロマン昭和モダンが好きで、大学2年生からそういったファッションに目覚めた。
  • 大学1年生の頃は学ランに角帽で授業に出ており、教授に「君は右翼系?学生運動してるの?」と言われてしまう。
  • 別府大学で佐賀県出身者を集めた「佐賀県人会」を結成し、夢を語れとコラボした。
  • ドラマ好き。好きな作品は『アルフ』、『GTO』、『結婚できない男』、『あさが来た』、『獣になれない私たち
  • 中学生の頃、『LIFE!~人生に捧げるコント~』にはまっていた。
  • 初めて行ったライブコンサートが植村花菜で、それ以来ずっと応援している。
  • 父親の影響で小さい頃から、THE BLUE HERTSを聴いて育った。エレファントカシマシサンボマスターも好き。
  • カラオケであいみょんAKB48を熱唱している。
  • スッポンを飼育している。
  • 毎日、温泉に入る生活をしている。
  • 休みの日は1日のほとんどを寝て過ごす。
  • 毎日ペペロンチーノを作っていたが、同居人からニンニク臭いといわれ作らなくなった。
  • 2021年11月18日に放送された『美しい日本に出会う旅』(BS-TBS)で当番組のナレーター瀬戸康史から「今回、別府を案内してくれるのは、温泉愛好会部長の円城寺健悠さんです。」と紹介された。
  • 鉄輪で行われたRyuchellのロケに同行し、一緒に地獄蒸し料理を食べた。
  • 1991年夏、母方の叔父が柳川高校甲子園に出場しており、「4番サード」として試合にも出場し、ベスト8まで勝ち進んだ。高校卒業後、社会人野球の東邦ガスへと進み、現在は現役を引退している。

研究

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  • 「史料保存運動の分析~九州地域を中心に~」(2023年1月10日、卒業論文)
  • 「地域アーカイブズの保存と活用に関する研究-大分県別府市を対象として」(2023年4月-現在、修士論文)
  • 「別府市立図書館郷土資料室における地域アーカイブズの保存と活用」(2023年10月、別府大学大学院文学研究科)
  • 「別府市立図書館郷土資料室の地域アーカイブズの保存と役割」(2023年11月、アーカイブズ・カレッジ短期コース)

所属

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  • 黄城会(2016年4月-)
  • 別府大学史学研究会(2019年4月-)
  • 別府大学アーカイブズ・史料学研究室(研究員、2019年4月-)
  • 針谷武志ゼミ(2020年4月-)
  • 時間旅行マガジン(共同代表、2020年12月25日-)
  • 温泉マイスター協会(e-温泉マイスター・研究員ゼミ生、2021年8月-)
  • レキシnight(代表、2021年10月-)
  • 地獄温泉ミュージアム(展示解説員、2022年12月-)
  • 別府大学大学院 文学研究科 史学・文化財学専攻 アーカイブズ学領域 博士前期課程(2023年4月-)
  • 別府大学アーカイブズセンター(アシスタント、2023年4月-)
  • 別府大学文書館専門職アーキビスト養成課程(アシスタント、2023年4月-)
  • 別府大学院生研究会(2023年4月-)
  • Space Beppu(ベップ歴史の部屋、2023年4月20日-)
  • 天草市立天草アーカイブズ(地域史料調査協力員、2023年9月-)
  • 大分県公文書館(実習生、2023年12月-)

資格

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  • 学士(文学)
  • 別府大学文書館専門職(アーキビスト)養成課程修了証
  • 国文学研究資料館アーカイブズ・カレッジ(短期コース)修了証
  • 準デジタルアーキビスト
  • e-温泉マイスター

出典

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  1. ^ ジャパン・アーカイブズ・ディスカバリー”. www.archives.go.jp. 2024年6月2日閲覧。
  2. ^ 別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム”. 別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム. 2024年6月2日閲覧。
  3. ^ 別府大学・別府大学短期大学部. “アーカイブスセンター|”. 別府大学・別府大学短期大学部. 2024年6月2日閲覧。
  4. ^ Space Beppu”. Space Beppu. 2024年6月2日閲覧。
  5. ^ ノスタルジックな別府の魅力に浸る、『ベップ歴史の部屋』がオープン!”. Space Beppu. 2024年6月2日閲覧。
  6. ^ 円城寺健悠”. 円城寺健悠. 2024年5月24日閲覧。