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八柱神社 (岡崎市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八柱神社
所在地 愛知県岡崎市欠町石ヶ崎52-1
位置 北緯34度57分14.06秒 東経137度11分14.85秒 / 北緯34.9539056度 東経137.1874583度 / 34.9539056; 137.1874583 (八柱神社)座標: 北緯34度57分14.06秒 東経137度11分14.85秒 / 北緯34.9539056度 東経137.1874583度 / 34.9539056; 137.1874583 (八柱神社)
主祭神 熊野権現(五男三女神)
大日霊女命
大己貴命
若宮大権現
豊受姫大神
築山神明宮
社格 村社
創建 天正7年[1]
例祭 例大祭元旦祭月次祭大晦日
地図
八柱神社の位置(愛知県内)
八柱神社
八柱神社
地図
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八柱神社(やはしらじんじゃ)は、愛知県岡崎市欠町にある神社[2]天正7年創建[1]

社号の由来

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神道において神様の数え方は「柱」を用いる。熊野権現の5男神と3女神の8神を主祭神とし祀っていることから「八柱神社」と名付けられた。

旧社号と八柱神社の成り立ち

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旧社号
旧社号を「八王子大権現」という[3]。 社号の変更は、明治元年明治新政府から発布された神仏分離令が関連している。令の発布により、岡崎藩においても社号改称のお触れが出された。一例によると「八王子」については「八柱社」に変更。本地垂迹の思想が色濃い「大権現」は削除され、現在の社号の礎になったとみられる[4]

成り立ち
旧欠村にある廣見に祀られていた大日靈貴命(天照大神)と大己貴命(大国主命)の2柱を祀っていた社。 現)八柱神社がある石ケ崎には、元は紀伊の生まれで桜井村(安城市桜井町付近)より欠村に越してきた、岡崎信康公が岡崎城主だった際の岡崎町奉行のひとり、松平新右衛門義兄にあたる鈴木墨右衛門重辰が勧請した(熊野)権現社正保3(1646)年に裕傳寺より改葬された築山殿の御霊を祀る神明宮から成る。 これらの社と神明宮を総称し「八王子大権現」と号したとされる[5]

名勝として
豊橋上伝馬の金物商であった夏目可敬が嘉永4(1851)年から8年を掛けて三河名勝を記した『参河國名所圖繪』には欠村の名勝として、権現社と神明宮が記載されている[6]
また、寛政年間に江戸幕府道中奉行に命じ文化3(1806)年に完成した『東海道分間延絵図』[7]に於いても「鈴木墨衛門屋敷跡」という記載と共に現在の八柱神社の所在地付近に鳥居の印が描かれている。[8]


『岡崎市史 第七巻』によると現八柱神社に座していた権現社・神明宮は大正2年2月22日に廣見に一度遷座されたという記載がある。[9]


近年伝わる概要
古来、熊野に居住していた清和源氏の流れをくむ鈴木一族が源平合戦を経て、しばらく後に碧海郡桜井村(現在の安城市桜井町)に移り住んだ。その後、一族の一部が三河国(現在の岡崎市)欠村(現在の欠町元欠町根石町、栄町、朝日町4丁目、若宮町3丁目[10]、及び西欠町)に再度移住。日ごろより崇敬していた熊野権現を同村・広見の森中に奉斎する。その奥宮を同村北方の山頂(現在地)に祀った。以降、鈴木一族の氏神として尊崇されたが欠村の発展と近隣住民の増加等、時代の移り変わりを経て同村の鎮守として崇められるようになった。

現在は近隣地域の鎮守とし崇敬されている。

歴史

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祭神

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正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
天菩卑命
天日子根命
活津日子根命
熊野久須毘命
多紀理毘賣命
市寸島比賣命
多岐都比賣命

合祀

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築山御前首塚

天正7年(1579年)、織田信長の命により小藪村(現在の浜松市中央区冨塚)で殺害された築山御前の御霊を祀る。築山御前の首は、織田信長実検を受けた後に真宗高田派の祐傳寺(岡崎市両町)に埋葬されたが正保3年(1646年)に八柱神社の境内に改葬された。

改葬の経緯

正保2年(1645年)に岡崎藩主となった水野忠善は、田中吉政より始まり、その後の岡崎藩主・本多家へと引き継がれた城下町整備を引き続き行った。 正保3年(1646年)に水野忠善は投町(現・若宮町)南に位置し、築山殿の首塚があった祐傳寺を両町に移転させ、その跡地に下級武士の組屋敷を拡張したとされる。この際、欠村以西が岡崎城下となっている[11]

例祭日

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ロケ地として

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岡崎市が映像制作のロケーション撮影を誘致していることにより[12]、八柱神社も映像のロケ地として活用されている[2]

作品名

  • 映画『朽ちないサクラ』[13] ―2024年6月21日公開

脚注

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  1. ^ a b c 『新編岡崎市史 総集編20』, p. 700.
  2. ^ a b 八柱神社 - 愛知県岡崎市公式観光サイト・岡崎おでかけナビ
  3. ^ 『新編岡崎市史 近世3』, p. 872.
  4. ^ 『新編岡崎市史 近世3』, p. 1460, 1461.
  5. ^ 『参河総視禄 欠村記』.
  6. ^ 『参河國名所圖繪 下巻』, p. 409, 410.
  7. ^ 東京国立博物館
  8. ^ 国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所HP
  9. ^ 『岡崎市史 第七巻』, p. 151.
  10. ^ 『新編岡崎市史 総集編20』, p. 643.
  11. ^ a b 『『新編岡崎市史 近世3』, p. 193.
  12. ^ 岡崎フィルムコミッション - 愛知県岡崎市公式観光サイト 岡崎フィルムコミッション
  13. ^ 朽ちないサクラ - 映画『朽ちないサクラ』製作委員会

外部リンク

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