佐伯隆幸
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佐伯 隆幸(さえき りゅうこう、本名読み・たかゆき 1941年2月15日 - 2017年1月21日[1][2])は、日本の演劇評論家、フランス文学者、学習院大学名誉教授。
シンガーソングライターの大和姫呂未は姪にあたる。
経歴
[編集]広島県生まれ。愛媛県出身[3][4]。学習院大学文学部仏文科卒、同大学院博士課程中退。演劇集団68/71(現在の劇団黒テント)創立に参加。同集団の制作部門責任者として1960代後期からのアングラ演劇の左翼的活動の興隆に携わった。のち現場を離れ演劇評論家として活躍。またフランス文学者として駒澤大学教授を経て、学習院大学フランス語圏文化学科の教授を務め、フランスを軸にした現代演劇と演劇史を関心領域としていた。2011年定年退職、名誉教授。2004年「記憶の劇場・劇場の記憶」で、第9回AICT(国際演劇批評家協会)演劇評論賞を受賞。
著書
[編集]- 『異化する時間 演劇論集』晶文社, 1973年
- 『「20世紀演劇」の精神史 収容所のチェーホフ』晶文社, 1982年
- 『最終演劇への誘惑』勁草書房, 1987年
- 『現代演劇の起源 60年代演劇的精神史』れんが書房新社, 1999年
- 『記憶の劇場・劇場の記憶 劇場日誌1986-2000年』れんが書房新社, 2003年
翻訳
[編集]- アリエル・ガンスブール『ポール・ニザンの生涯~ポール・ニザン著作集 ~別巻1』晶文社 1975年
- 『道化と革命太陽劇団の日々』編訳 晶文社, 1976年
- アウグスト・ボアール『被抑圧者の演劇』里見実・三橋修共訳 晶文社, 1984年
- ベルナール=マリ・コルテス『コルテス戯曲選』石井惠共訳 れんが書房新社, 2001年
- クリスティアン・ビエ, クリストフ・トリオー演劇学の教科書』日本語版監修 国書刊行会 2009
- オリヴィエ・ピィ『お芝居』れんが書房新社 2010 コレクション現代フランス語圏演劇
- ルック・ファン・デン・ドリス,ハンス=ティース・レーマン,ヤン・ファーブル,ミエト・マルエンス,ルネ・コプライ『ヤン・ファーブルの世界』高橋信良,石井惠,堀切克洋共訳 論創社 2010
- エレーヌ・シクスー『偽証の都市、あるいは復讐の女神たちの甦り』高橋信良共訳 れんが書房新社 2012 コレクション現代フランス語圏演劇
- ベルナール=マリ・コルテス『コルテス戯曲選 2 西埠頭/タバタバ』れんが書房新社 2013
- コルテス『黒人と犬どもの闘争―プロローグ (コルテス戯曲選)』西樹里共訳 れんが書房新社 2016
脚注
[編集]- ^ 学習院大名誉教授の佐伯隆幸さん死去 朝日新聞デジタル 2017年1月23日付
- ^ 訃報 日仏演劇協会(公式) Twitter 2017年1月22日閲覧
- ^ 佐伯隆幸氏 学習院大名誉教授、フランス文学 東京新聞 2017年1月24日付
- ^ 愛媛新聞 2017年1月24日付