伊藤聡美
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伊藤 聡美(いとう さとみ、1988年5月31日[1] - )は、日本の衣裳デザイナー。
経歴
[編集]1988年、千葉県生まれ[2]。仕立て屋で働く母親の影響でファッションに興味を持ち、服飾科のある高校に進学する[2]。高校を卒業後、2007年にエスモードジャポンのファッションクリエイティブ学部・総合学科に入学する[3]。最初の授業で「趣味はフィギュアスケート観戦」と自己紹介したものの当時はモードの世界に関心があり[3]、憧れていたデザイナーはアレキサンダー・マックイーンやジョン・ガリアーノだったという[4]。在学中に神戸ファッションコンテスト2008で入賞し、副賞としてイギリスのノッティンガム芸術大学に留学する[4]。
そのままヨーロッパのオートクチュールの店で仕事をしたいと思っていたが、滞在ビザの関係もあり日本に帰国する[4]。進路に悩んでいた時に浅田真央の動画を見て、もともと好きだったフィギュアスケートの選手の衣裳デザインを志し[5]、2011年、ダンス衣料大手のチャコットに入社する[4]。2013年、今井遥のアイスショーで衣裳が採用されたのをきっかけに伊藤のフィギュア界での知名度が高まり[5]、2015年に会社を辞めて独立する[6]。
2015年からは羽生結弦の衣裳を毎年手がけるようになった[7]。2019年には吉祥寺で展示会を開催[6]。2020年3月に作品集『FIGURE SKATING ART COSTUMES』を刊行[7]。2022年4月に第2作品集『MUSE ON ICE』が発売された[8]。2022年に開催の「羽生結弦展2022」でも衣裳が展示された[9]。
2022年7月、マダム・タッソー東京の羽生結弦フィギュアがリニューアルされ公開された[10]。衣裳は伊藤がデザインし、2019年の世界選手権で使用された「Origin」が一般投票で選ばれた[10]。
2023年6月には、「フィギュアスケート衣装デザイナー・伊藤聡美 10周年&出版記念 コスチューム展」が、東京都新宿区の「早稲田スコットホールギャラリー」(会期:7月24日 - 8月6日)、および京都市中京区の「Gallery SUGATA」(会期:8月11日 - 8月27日)で開催されることが発表された[11]。
2024年4月2日、自身のInstagramにて、フィギュアスケート2025-26シーズンを以って休業することを発表した[12]。
衣裳提供
[編集]- 男性
- 宇野昌磨[2]、鍵山優真[4]、小松原尊[4]、佐藤駿[11]、ボーヤン・ジン[5]、髙橋大輔[13]、羽生結弦[2]
- 女性
- 浅田真央[14]、今井遥[5]、喜田純鈴[15]、紀平梨花[2]、小松原美里[4]、島田麻央[11]、白岩優奈[13]、住吉りをん[16]、竹野比奈[11]、樋口新葉[4]、本田真凜[2]、松田悠良[11]、三原舞依[11]、宮原知子[2]、村元哉中[13]、エフゲニア・メドベージェワ[5]、横井ゆは菜[11]
作品集
[編集]- 『FIGURE SKATING ART COSTUMES』 KADOKAWA、2020年、ISBN 978-4046044631
- 『MUSE ON ICE』 ジー・ビー、2022年、ISBN 978-4910428154
- 『Yuzuru Hanyu's COSTUMES Made by Satomi Ito POSTCARD BOOK 上巻』 トゥーヴァージンズ、2023年、ISBN 978-4910352824
- 『Yuzuru Hanyu's COSTUMES Made by Satomi Ito POSTCARD BOOK 下巻』 トゥーヴァージンズ、2023年、ISBN 978-4910352831
出演
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “特集人気デザイナーに聞いてみた! 衣装から見たフィギュアの魅力”. NHKスポーツ (2020年11月16日). 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “1月8日(火)|プログラム|セブンルール”. 関西テレビ. 2019年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月26日閲覧。
- ^ a b “伊藤 聡美”. エスモードジャポン. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 五十君花実 (2022年2月8日). “羽生結弦ら五輪出場5選手の衣装を担当 デザイナー伊藤聡美に聞くフィギュア衣装制作の裏側”. WWDJAPAN. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e 松原孝臣 (2020年10月13日). “衣装デザイナー・伊藤聡美が選手から熱望される理由|フィギュアスケートを彩る人々(第1回)”. JBpress. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b “吉祥寺で衣装デザイナー伊藤聡美さん展示 フィギュア選手の人生描く映画公開で”. 吉祥寺経済新聞 (2019年5月30日). 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b 松原孝臣 (2020年10月20日). “羽生結弦の難題にも応える衣装デザイナーの底力|フィギュアスケートを彩る人々(第3回)”. JBpress. 2022年7月26日閲覧。
- ^ 五十君花実 (2022年5月10日). “羽生結弦選手ら手掛けるフィギュア衣装デザイナー 伊藤聡美の作品集が売り上げ好調”. WWDJAPAN. 2022年7月26日閲覧。
- ^ “全国6か所巡回の『羽生結弦展2022』を現地レポート ”天と地と”の衣装や厳選ショットも”. NEWSポストセブン (2022年4月28日). 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b “「マダム・タッソー東京」羽生結弦のフィギュアがリニューアル ファン「イメチェンできた」と喜びの声”. iza. 産経新聞社 (2022年7月12日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g “羽生結弦らの衣装を展示するコスチューム展を開催、羽生選手にフォーカスを当てた書籍の販売も”. FASHIONSNAP (2023年6月23日). 2023年10月1日閲覧。
- ^ “羽生結弦 10年来の衣装デザイナーが電撃休業…一部羽生ファンから受けた「深刻な誹謗中傷」”. 女性自身 (2024年4月10日). 2024年4月16日閲覧。
- ^ a b c 松原孝臣 (2020年10月15日). “伊藤聡美が語る衣装に込められたそれぞれの「物語」|フィギュアスケートを彩る人々(第2回)”. JBpress. 2022年7月26日閲覧。
- ^ “コスチューム・ワールド〜第1回・伊藤聡美〜”. ワールド・フィギュアスケートWeb (2023年4月10日). 2023年10月1日閲覧。
- ^ “きっかけは浅田真央の感動演技!衣装デザイナーの誓い「自分は衣装で感動を与えたい」”. テレ朝POST (2020年7月14日). 2023年10月1日閲覧。
- ^ “明スポ独占 N H K杯事後インタビュー 住吉りをん”. 明スポ (2022年11月29日). 2023年10月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト
- 公式サロン
- satomi ITO/伊藤聡美 (@StmitoD) - X(旧Twitter)( - 2024年3月、アカウント削除)
- Satomi Ito/伊藤聡美 (@stm_ito) - Instagram
- 伊藤聡美 - codoc
- インタビュー記事
- FASHION TECH NEWS - 2022年9月28日
- ワールドフィギュアスケート - 2023年4月10日
- number web - 2017年11月22日
- WWD - 2022年2月8日
- victiry - 2017年12月18日
- JBpress - 2020年10月13日
- Jackfigure.com - 2020年6月19日
- 日刊スポーツ - 2017年11月1日