伊藤森右衛門
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伊藤 森右衛門(いとう もりうえもん、1919年8月29日 - 1990年8月6日[1])は、日本の経営学者。小樽商科大学名誉教授。北海道におけるエコノミストのパイオニア。小樽区(現小樽市)出身。平井泰太郎門下[2]。
息子に経済学者の伊藤隆敏(一橋大学・東京大学教授を経て、コロンビア大学教授、元日本経済学会会長)がいる。教え子に佐野力(日本オラクル初代会長兼CEO)などがいる[3]。
経歴
[編集]- 1940年 小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)卒
- 1942年 官立神戸商業大学(現・神戸大学経済・経営・法学部)卒
- 1942年 旧日本陸軍の徴兵により役務につく
- 1945年 北部軍主計中尉で終戦を迎える
- 戦後、北陽工業株式会社監査役
- 1948年 苫米地英俊の要請により、札幌文科専門学院(後の札幌短期大学)助教授
- 1950年 札幌短期大学商学科助教授
- 1952年 北海道学芸大学学芸学部札幌分校助教授
- 1960年 小樽商科大学商学部助教授
- 1964年 小樽商科大学商学部教授
- 1968年 小樽商科大学学生部長
- 1978年 小樽商科大学学長
- 1980年 小樽商科大学退官。同名誉教授。静修短期大学学長
- 1985年 静修短期大学退職
この他、学内では小樽商科大学学生部長などを歴任。公職としては、北海道最低賃金審議会長。北海道交通審議会会長。札幌商業調整審議会長。また、札幌市地下鉄計画や小樽市都市計画にも参画し指導提案した。平成2年、第22回北海道開発功労賞受賞。
研究領域
[編集]経営学のリーダーシップ論から地域開発まで多岐にわたる。特に、商工経営論と、リーダーシップ論が専門。
主著
[編集]- 『政府消費特需』 北海道産業連関研究会、1960.3
- 『経営者リーダーシップ論』 評論社、1962.9
- 北海道労働部労政課編 『技術革新と雇用問題』 北海道労働文化協会、1961.1
- 『トップ・マネジメント・リーダーシップ論 : 理論的課題と実践的課題』 税務経理協会、1968
- 『経営リーダーシップ論』 丸善、1970.5
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典 1988~1990』(日外アソシエーツ、1993年)p.75
- ^ 斉藤保昭「日本における経営診断学の源流を求めて : 平井泰太郎の研究」『淑徳大学研究紀要. 総合福祉学部・コミュニティ政策学部』第47巻、淑徳大学総合福祉学部 : 2011、2013年3月、27-38頁、CRID 1050001339145332480、ISSN 21856346。
- ^ 「世界を視野に地域発信。今、時代が求める人材とは 元日本オラクル会長 佐野 力 × 小樽商科大学学長 和田健夫」小樽商科大学
参考文献
[編集]- 高木正雄『北海道建設人物事典』高木正雄、2008年。ISBN 9784902704457。全国書誌番号:23355919。
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