仲泊遺跡
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仲泊遺跡(なかどまりいせき)は、沖縄県国頭郡恩納村にある沖縄先史時代の遺跡である。
座標: 北緯26度26分5秒 東経127度47分30秒 / 北緯26.43472度 東経127.79167度
概要
[編集]岩陰を利用した住居跡と貝塚が残り、沖縄先史時代前期(紀元前約1500年前)頃利用されていたものとされる。沖縄県に残る同様の遺跡としては、最大級の規模で保存されている。 同じ場所に、近世に利用されていた「比屋根坂石畳道」も残っている(文部科学省歴史の道)。この「比屋根坂石畳」、第2~5貝塚、第1洞穴の6つの遺跡をあわせたものが仲泊遺跡である[1]。
沿革
[編集]- 1954年に第一貝塚を、1959年に第二貝塚を、多和田真淳(たわだしんじゅん)が発見[2]。
- 1973年沖縄開発庁(現内閣府)による国道58号の道路拡張工事の際、当時の沖縄県文化課職員によって、第三貝塚が発見される。道路拡張工事で破壊されそうになったが保存運動が起こり、遺跡が保護されることになった[3][2]。
- 1975年4月7日 - 国の史跡に指定される[3]。
構成
[編集]石畳道
[編集]仲泊遺跡の石畳道は、首里城を起点とし、地方を結ぶ国頭方西海道の一部となっている。 幅は1.5メートルから3メートルに及ぶ。現存する道の総延長は、約174メートル。別名、比屋根坂(ひやごんびら)と呼ばれている[3][2]。
第三貝塚
[編集]1973年の国道58号線の拡張工事の際に発見された[2]。発掘前は風葬墓であり、人骨や石棺、陶棺などが運び出されている[4]。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 『恩納村文化財調査報告書第3集 仲泊遺跡』沖縄県恩納村教育委員会、1978年3月31日。
- 沖縄県教育委員会『親子でたずねる沖縄の文化財』沖縄出版、1993年8月23日。
- 沖縄県教育長文化財課『みんなの文化財図鑑-史跡・名勝編-』沖縄県教育委員会、2018年3月。