代官山駅
代官山駅 | |
---|---|
正面口(2022年8月7日) | |
だいかんやま Daikan-yama | |
◄TY01 渋谷 (1.5 km) (0.7 km) 中目黒 TY03► | |
所在地 | 東京都渋谷区代官山町19-4 |
駅番号 | TY02 |
所属事業者 | 東急電鉄 |
所属路線 | ■東横線 |
キロ程 | 1.5 km(渋谷起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[東急 1]27,591人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)8月28日 |
代官山駅(だいかんやまえき)は、東京都渋谷区代官山町にある、東急電鉄東横線の駅である。駅番号はTY02。
歴史
[編集]- 1927年(昭和2年)8月28日:東京横浜電鉄渋谷 - 丸子多摩川間延伸時に開業[1]。
- 1942年(昭和17年)5月26日:戦時合併により東京横浜電鉄が東京急行電鉄に改組、同社の駅となる。
- 1974年(昭和49年)4月から5月頃:8000系大形20 m車6両編成の運転開始に伴い、当駅における一部車両のドア非扱いが開始される[2]。
- 1986年(昭和61年)4月1日:ドア非扱い解消のため、渋谷寄りに仮設駅を設置[3]。同時に旧駅設備の全面的な改良工事が始まる[3]。
- 1989年(平成元年)
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[6]。
- 2013年(平成25年)3月16日:東京メトロ副都心線との相互直通運転に伴い当駅 - 渋谷間が地下化[7][8]。地下化工事が行われる[8]。
駅名の由来
[編集]駅設置当時、東京府豊多摩郡渋谷町大字下渋谷字代官山に立地していたことから、地名を採ったもの。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線、橋上駅舎を持つ地上駅であるが、急斜面にあるため、中目黒方の一部はトンネル内にある。
かつてはホームがトンネル(渋谷隧道)と踏切に挟まれた位置にあり、ホーム有効長が短く延伸が困難であり、大形20 m車(8000系など)で5両編成分[2]、18 m車(初代7000系など)でも6両編成分しかなかった。1974年(昭和49年)春からの大形20 m車6両編成の運転開始[2]、1982年(昭和57年)4月1日からの18 m車8両編成の各駅停車運転開始[9](従来は日比谷線直通の各駅停車(東横線内は中目黒 - 日吉間で運転)のみ18 m車8両編成の各駅停車を運転)に伴い、大形20 m車6・7両編成や18 m車8両編成の列車は中目黒寄り1 - 2両のドアを締切(ドアカット)としていた[1][9]。
前述の通り、1986年(昭和61年)4月1日から各駅停車へ大形20 m車8両編成(それまで7両編成)の投入に伴い、本駅は渋谷方へ約300 m移動した位置に仮設駅を設置し、全面的な改良工事に着手した[3]。3年後の1989年(平成元年)3月23日、ホーム延伸に支障していた渋谷2号踏切を廃止、20 m車8両編成に対応したホーム延伸など改良工事が完成し、当駅は従来の位置に戻された[4][1]。
2013年(平成25年)3月16日の東京メトロ副都心線との相互直通運転に対応するため、渋谷駅から当駅まで地下化工事が行われた。地下化に伴い当駅中程から渋谷方にかけて緩やかな下り勾配となった[注釈 1]。このとき、渋谷1号踏切も廃止された。その後、地上の線路跡地では再開発も行われた。
なおこの工事は、市街地であり仮線路の用地確保も困難だったため、すでに目黒駅等の地下化工事で実績を積んでいる仮線を必要としない線路直下地下工法(STRUM工法)で行われた[10][11][12]。この様子はNHKの『ドキュメント72時間』「さよなら渋谷・カマボコ駅舎」(2013年4月12日放送)でも取り上げられた[13][14]。また、この工事完了後、ホームドアおよび優等列車対応通路の設置に伴う工事を実施。停車位置を中目黒寄りに2メートル移動した他、渋谷寄りにホームを2両分延長している(通常は柵で閉鎖)。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 東横線 | 下り | 横浜・元町・中華街・新横浜・二俣川方面[15] |
2 | 上り | 渋谷・池袋・川越市・所沢方面[16] |
-
北口(2010年3月20日)
-
正面口・西口・東口方面改札(2010年3月20日)
-
北口改札
(2010年3月20日) -
ホーム(2023年4月2日)
切替工事の様子
[編集]-
ホーム(2010年3月20日)
-
上りホームを通過する急行電車(2010年3月20日)
-
切り換え後の様子 上が切り換え前の線路(2013年4月28日)
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は27,591人である[東急 1]。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[18] |
1日平均 乗車人員[19] |
出典 |
---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)6,690 | [* 1] | |
1991年(平成 | 3年)7,380 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)7,748 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)8,197 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)8,710 | [* 5] | |
1995年(平成 | 7年)8,932 | [* 6] | |
1996年(平成 | 8年)9,192 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)9,614 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 10,241 | [* 9] | |
1999年(平成11年) | 10,937 | [* 10] | |
2000年(平成12年) | 12,258 | [* 11] | |
2001年(平成13年) | 13,548 | [* 12] | |
2002年(平成14年) | [20]28,311 | 12,940 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [20]26,744 | 12,251 | [* 14] |
2004年(平成16年) | 24,562 | 11,570 | [* 15] |
2005年(平成17年) | 24,168 | 11,558 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 24,154 | 11,553 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 24,676 | 11,713 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 24,797 | 11,756 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 24,259 | 11,526 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 23,596 | 11,210 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 24,903 | 11,868 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 28,693 | 13,642 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 29,483 | 14,145 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 30,171 | 14,491 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 32,420 | 15,563 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 32,078 | 15,400 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 32,148 | 15,466 | [* 28] |
2018年(平成30年) | 31,899 | 15,351 | [* 29] |
2019年(令和元年) | 31,241 | 14,986 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[東急 2]20,403 | ||
2021年(令和 | 3年)[東急 3]23,168 | ||
2022年(令和 | 4年)[東急 4]26,201 | ||
2023年(令和 | 5年)[東急 1]27,591 |
駅周辺
[編集]代官山は1990年代より東京において青山、原宿と並ぶお洒落なファッションの街として広く知られるようになった。ブティックなどのファッション関連専門店と店舗デザイナーによるカフェやレストランに代表される飲食店が多く集まっている。駅正面口に行くには鑓ヶ崎交差点と代官山交番前交差点の間にある脇道を進入する必要があり(案内板はない)、そこから明治通りにつながる道路にある代官山駅入口交差点からでは北口にしか行くことができない。
- 代官山アドレス
- LOG ROAD DAIKANYAMA
- 代官山蔦屋書店
- 渋谷代官山郵便局
- みずほ銀行研修会館
- NTT渋谷ビル
- シマダヤ本社
- 日本銀行目黒分館
- 渋谷区立スポーツプラザ
- ショップアランジアロンゾ 東京・代官山店
- ヒルサイドテラス
- 産業能率大学代官山キャンパス
- 東京都立第一商業高等学校
- 代官山東急アパートメント
- 猿楽古代住居跡公園
- 西郷山公園
- 菅刈公園
- デンマーク大使館
- エジプト大使館
- セネガル大使館
- ギニア大使館
- マレーシア大使館
- リビア大使館
- アラブ首長国連邦大使館
バス路線
[編集]- 代官山駅
- 代官山駅入口
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ もっとも、トンネルに入った直後、急勾配となる。
出典
[編集]- ^ a b c 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日、41頁。ISBN 9784533071669。
- ^ a b c 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』アーカイブスセレクション40「東京急行電鉄1970」p.68。
- ^ a b c 編集部「TOPIC PHOTOS」『鉄道ピクトリアル』第36巻第7号(通巻第466号)、電気車研究会、1986年7月1日、91頁、ISSN 0040-4047。
- ^ a b c 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1989年7月号「トピック・フォト」p.83。
- ^ a b 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1990年2月号「読者短信」p.110。
- ^ 『PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月12日閲覧。
- ^ 『東京メトロ副都心線との相互直通運転開始に伴い3月16日(土)に東横線のダイヤを改正します』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2013年1月22日。オリジナルの2014年2月20日時点におけるアーカイブ 。2020年7月14日閲覧。
- ^ a b 『3月15日(金)終電後に渋谷〜代官山間地下化切替工事を実施するため、東横線渋谷行き上り最終列車の一部区間を運休します』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2013年2月14日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月1日閲覧。
- ^ a b 交友社『鉄道ファン』1982年7月号「東急ニュース '82-4」pp.108 - 113。
- ^ 東急建設 STRUM工法の技術紹介(インターネットアーカイブ)。
- ^ STRUM工法 - 日本ファブテック(インターネットアーカイブ)。
- ^ 高田久夫, 鈴木隆文, 丸山明紀「<鉄道構造物>線路直下地下切替工法(STRUM)による鉄道営業線の地下化工事(東急東横線渋谷駅~代官山駅)」『コンクリート工学』第54巻第1号、日本コンクリート工学会、2016年、47-52頁、doi:10.3151/coj.54.1_47、ISSN 0387-1061、NAID 130005188679。
- ^ ドキュメント72時間 「さよなら渋谷・カマボコ駅舎」 - NHKクロニクル
- ^ 選「さよなら渋谷・カマボコ駅舎」 初回放送日: 2013年4月12日 - NHK ドキュメント72時間
- ^ “東横線標準時刻表 代官山駅 横浜 元町・中華街 新横浜方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “東横線標準時刻表 代官山駅 渋谷方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
- ^ 渋谷区勢概要 - 渋谷区
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
- ^ a b 村上潤(東京急行電鉄鉄道事業本部運転車両部運転課)「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第54巻第7号(通巻749号)、電気車研究会、2004年7月10日、28頁、ISSN 0040-4047。
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
- 東急電鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2023年度乗降人員 |東急電鉄”. 2024年6月8日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 代官山駅(各駅情報) - 東急電鉄