今田恵
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今田 恵(いまだ めぐみ、1894年8月26日 - 1970年11月25日)は、心理学者・哲学者、文学博士。関西学院大学名誉教授。関西学院第6代院長。ウィリアム・ジェームズの研究で知られる。山口県佐波郡三田尻村(現・防府市)生まれ[1]。子は今田寛。
略歴
[編集]1917年、関西学院神学部卒業後、カナダのメソヂスト教会の牧師を兼ねつつ、1922年東京帝国大学卒業[1]。同年、関西学院専門部文学部教授[1]。1929年からアメリカ、イギリスに留学[1]。1934年、関西学院大学法文学部開設に伴って教授となり[1]、1940年、法文学部長に就任[1]。1946年、関西学院大学文学部長[1]。1950年、初の公選による関西学院院長(第6代院長)に選任される[1]。1954年、関西学院理事長(1960年まで)[1]。1956年、論文「ジエームズ心理学の生成とその根本思想」により文学博士(京都大学)[1]。1962年、定年退職。1965年、関西学院大学名誉教授。
著書
[編集]- 『宗教々育応用児童心理学』(日曜世界社、1933年)
- 『宗教心理学』(日本メソヂスト日曜学校局、1934年)
- 『日本メソヂスト宗教教育叢書 第9巻』(日本メソヂスト日曜学校局、1934年)
- 『学齢期の子供の心理』(新生堂、1934年)(母親教育シリーズ 6)
- 『心理学』(育芳社、1939年)
- 『宗教心理學』(文川堂書房、1946年)
- 『婦人の科学的教養』(聖光社、1947年)
- 『ウィリアム・ジェームズ』(養徳社、1949年)
- 『アメリカ哲学の源流 : ジェームスとその思想』(養徳社、1951年)
- 『心理学』(岩波書店、1952年)
- 『心理学講座 第1-4巻』(中山書店、1954年)日本応用心理学会 編
- 『ジェームズ心理学 : その生成と根本思想』(弘文堂、1957年)(関西学院大学研究双書 第2篇)
- 『現代の心理学』(岩波書店「岩波全書」、1958年)
- 『心理学史』(岩波書店、1962年)
- 『人間理解と心理学』(創元社、1967年)
訳本
[編集]- ウィリアム・ジェームス『ジェームス心理学』(岩波書店「心理学名著叢書1」、1927年)
- ウィリアム・ジェームズ『心理学 上・下』(岩波文庫、1939年)
- 『世界大思想全集 哲学・文芸思想篇 第15巻 ウィリアム・ジェイムズ』(編訳、河出書房、1956年)
- ポール・H.マッセン『児童心理学』(岩波書店「現代心理学入門 1」、1966年)
- G.W.オルポート『人格心理学 上・下』(誠信書房、1968年)
- クレア・キップス『スズメと私 : 愛の記録12年』(創元社、1970年)
論文
[編集]- 『基礎心理学-未完』(人文論究、1976年)
- 『心理学的自伝(今田恵教授退任記念号)』(人文論究、1965年)
- 『心理学という「科学」』(神學研究、1964年)
- 『心理学における主体性の消長』(人文論究、1962年)
- 『no title』(心理学史、1962年)
- 『ブランスウィックの「心理学の概念的構成(Egon Brunswik, Conceptual Framework of Psychology)理解のために』(人文論究、1960年)
- 『宗教と心理学』(神學研究、1959年)
- 『アウターブリッジ先生年譜』(神學研究、1959年)
- 『故山本保教授追悼記古武弥正 , 今田恵 , 實方清』(人文論究、1956年)
- 『ウィリアム・ジェームズの心理學の生成』(人文論究、1956年)
- 『故志賀勝教授追悼の記(故志賀勝教授追悼號) 今田恵 , 片山正直 , 實方清』(人文論究、1955年)
- 『人間性の探求 : 心理學的問題として』(人文論究、1954年)
- 『Recent Psychological Thinking in Japan (Psychology and Education)』(人文論究、1954年)
- 『心理学遍歴』(人文論究、1954年)
- 『宗教心理学の新時代 : 私の最初の心理学の先生に献ぐ』(神學研究、1953年)
- 『行動主義の展開』(人文論究、1952年)
- 『自殺の心理』(ニューエイジ、1950年)
- 『宗教とは何か--その心理的背景』(哲学雑誌、1950年)
- 『態度の心理とその一般心理学的背景』(心理学研究、1949年)
- 『現代心理学の動向--アメリカ心理学を中心として』(季刊大学、1948年)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本心理学者事典』クレス出版、2003年、129頁。ISBN 4-87733-171-9。