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井上岳志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井上 岳志
基本情報
本名 井上 岳志
階級 スーパーウェルター級
身長 173cm
リーチ 173cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1989-12-01) 1989年12月1日(35歳)
出身地 東京都足立区[1]
スタイル オーソドックス[2]
プロボクシング戦績
総試合数 25
勝ち 20
KO勝ち 12
敗け 2
引き分け 3
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井上 岳志(いのうえ たけし、1989年12月1日 - )は、日本プロボクサー東京都足立区出身。ワールドスポーツボクシングジム所属。第37代日本スーパーウェルター級王者、第35代・第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者、現WBOアジア太平洋スーパーウェルター級王者。

人物

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小・中学校ではサッカーをやっており、ボクシングは中学3年生から始めた[3]

駿台学園高校時代は国体優勝を果たして[4]法政大学ではボクシング部主将を務めた[5]

強化指定選手に選ばれたが五輪出場は果たせなかった[6]

来歴

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2013年11月14日、後楽園ホール米澤重隆の引退スパーリングの相手を務めた後、ワールドスポーツボクシングジムからのプロ入りを表明した[7]

2014年8月2日、足立区総合スポーツセンター永田大士とのプロデビュー戦に臨んで、0-1の引き分けで終わった[8]が、同年11月14日に行われた試合にて3回1分18秒KO勝ちでプロ初白星を挙げた[9]

2015年2月、小口幸太に勝利して同月にJBCの発表した最新ランキングで初めてウェルター級日本ランク入りを果たす[10]

その後6連勝して2017年1月14日に後楽園ホールで行われた「第557回ダイナミックグローブ」にて渡部あきのりスーパーウェルター級8回戦を行い、3-0(78-74×2、79-73)で判定勝ちを収めた[11]。なおこの試合で東日本ボクシング協会から2017年1月度月間賞新鋭賞を受賞した[12]

同年4月25日に後楽園ホールで行われた「DANGAN180」のメインイベントにて日本スーパーウェルター級1位の斉藤幸伸丸と日本スーパーウェルター級王座決定戦を行い、7回1分10秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した[13]

また同年8月10日に後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」のセミで日本スーパーウェルター級1位の長濱陸と日本スーパーウェルター級タイトルマッチを行い、8回1分52秒TKO勝ちを収めて日本王座初防衛に成功した[14]。そして同年11月10日に後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者のラーチャシー・シットサイトーンとOPBF東洋太平洋並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級タイトルマッチを行い、8回2分51秒TKO勝ちを収めてOPBF王座及びWBOアジアパシフィック王座を獲得した[15]

2018年1月17日付で日本スーパーウェルター級王座を返上[16]。同年4月26日に後楽園ホールで野中悠樹IBFスーパーウェルター級2位決定戦を行い、12回3-0(115-113、116-113、116-112)の判定勝ちを収め指名挑戦者になっているジュリアン・ウィリアムズとの指名挑戦者決定戦を行える権利を獲得した[17]

同年12月5日、2019年1月26日にWBOスーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギアとWBOスーパーウェルタータイトルマッチを行うことが発表された[18]。また同月中にOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座を返上[19]、2019年1月11日に発表されたWBOアジアパシフィックランキングでは、同級王座を返上したことも判明した[20]

2019年1月26日、ヒューストントヨタ・センターでWBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギアに挑戦するが、12回0-3(108-120×2、109-119)の判定負けを喫し初黒星、王座獲得とはならなかった[21]

2019年8月3日、後楽園ホールで再起戦としてパトムサック・パトンポートンと以前保持していたWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦を行い、2回2分24秒KO勝ちを収め、王座を獲得した[22]

2019年10月19日、タイバンコクでアニルット・ネルンディとノンタイトルマッチを行い、1回1分39秒TKO勝ちを収めた。

2020年1月18日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級4位の蘇程を相手に防衛戦を行い、2回終了時に蘇陣営が棄権を申し込んだことにより2回終了TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[23]

2020年11月7日、後楽園ホールで日本ミドル級13位のワチュク・ナァツと対戦し、8回3-0(78-75、78-74、79-73)で判定勝ちを収めた[24]

2021年2月11日、国立代々木競技場で開催のチャリティーボクシングイベント『LEGEND』で東京五輪ミドル級日本代表・森脇唯人とエキシビジョンマッチを行った[25]

2021年11月17日、オーストラリアシドニークードス・バンク・アリーナでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級1位のティム・チューとWBOアジアパシフィック・WBOグローバルスーパーウェルター級王座統一戦を行い、12回0-3(107-120、108-119×2)の判定負けを喫し王座統一に失敗、WBOアジアパシフィック王座から陥落した。

2022年11月5日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級4位の丸木凌介とOPBF東洋太平洋並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦を行い、6回2分31秒TKO勝ちを収めWBOアジアパシフィック王座とOPBF王座返り咲きに成功し、再び2冠王者となった[26]

2023年5月13日、フィリピンマニラのオカダマニラホテル&カジノでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級8位のウェルジョン・ミンドロと対戦し、12回1-1(114-114、117-111、113-115)の判定で引き分けるも、初防衛に成功した。

2023年10月12日、有明アリーナで開催された「FEDELTA presents TREASURE BOXING PROMOTION 4」にてWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級15位のサェンガナン・シットサイトーンとWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級タイトルマッチを行い、6回2分2秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[27]

2024年3月18日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級1位並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級8位のウェイド・ライアンと対戦し、12回1-0(115-113、114-114×2)の判定で引き分けるも、OPBF王座の初防衛とWBOアジアパシフィック王座の3度目の防衛に成功した。

獲得タイトル

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  • 第37代日本スーパーウェルター級王座(防衛1=返上)
  • WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(防衛0=返上)
  • 第35代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座(防衛0=返上)
  • WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(2期目:防衛1)
  • 第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座(防衛1)
  • WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(3期目:防衛3)

戦績

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  • アマチュアボクシング - 55戦39勝(21KO)16敗
  • プロボクシング - 25戦20勝(12KO) 2敗3分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2014年8月2日 6R 判定0-1 永田大士三迫) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2014年11月14日 3R 1:18 KO サームソン・ソーメーター タイ王国の旗 タイ
3 2015年2月19日 6R 判定3-0 小口幸太宮田 日本の旗 日本
4 2015年4月16日 2R 0:42 KO クイブリー・シットニワット タイ王国の旗 タイ
5 2015年7月30日 8R 判定2-1 成田永生(八王子中屋) 日本の旗 日本
6 2015年11月13日 8R 判定3-0 美柑英男(渥美 日本の旗 日本
7 2016年4月22日 8R 判定3-0 エルフェロス・ベガ (MSG平石)  コロンビア
8 2016年9月4日 3R 0:34 TKO ファーサンハン・オーベンジャマッド タイ王国の旗 タイ
9 2016年11月11日 2R終了 TKO 李贊浩 大韓民国の旗 韓国
10 2017年1月14日 8R 判定3-0 渡部あきのり角海老宝石 日本の旗 日本
11 2017年4月25日 7R 1:10 TKO 斉藤幸伸丸(輪島功一スポーツ) 日本の旗 日本 日本スーパーウェルター級王座決定戦
12 2017年8月10日 8R 1:52 TKO 長濱陸白井・具志堅 日本の旗 日本 日本王座防衛1→返上
13 2017年11月10日 8R 2:51 KO ラーチャシー・シットサイトーン タイ王国の旗 タイ OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級タイトルマッチ・WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦
OPBF・WBOアジア太平洋王座獲得→返上
14 2018年4月26日 12R 判定3-0 野中悠樹井岡 日本の旗 日本 IBFスーパーウェルター級2位決定戦
15 2019年1月26日 12R 判定0-3 ハイメ・ムンギア メキシコの旗 メキシコ WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
16 2019年8月3日 2R 2:24 KO パトムサック・パトンパトン タイ王国の旗 タイ WBOアジア太平洋王座決定戦
17 2019年10月19日 1R 1:39 TKO アニルット・ネルンディ タイ王国の旗 タイ
18 2020年1月18日 2R終了 TKO 蘇程 中華人民共和国の旗 中国 WBOアジア太平洋防衛1
19 2020年11月7日 8R 判定3-0 ワチュク・ナァツ(マーベラス) 日本の旗 日本
20 2021年11月17日 12R 判定0-3 ティム・チュー オーストラリアの旗 オーストラリア WBOアジアパシフィック・WBOグローバルスーパーウェルター級王座統一戦
WBOアジア太平洋王座陥落
21 2022年6月4日 10R 判定3-0 ワチュク・ナァツ(マーベラス) 日本の旗 日本
22 2022年11月5日 6R 2:31 TKO 丸木凌介(天熊丸木) 日本の旗 日本 OPBF・WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦
23 2023年5月13日 12R 判定1-1 ウェルジョン・ミンドロ フィリピンの旗 フィリピン WBOアジア太平洋防衛1
24 2023年10月12日 6R 2:02 TKO サェンガナン・シットサイトーン タイ王国の旗 タイ WBOアジア太平洋防衛2
25 2024年3月18日 12R 判定1-0 ウェイド・ライアン オーストラリアの旗 オーストラリア WBOアジア太平洋防衛3・OPBF防衛1
テンプレート

脚注

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  1. ^ 井上、日本人5人目王座へワクワク 「負けるつもりな一切ない」 スポニチ 2018年12月6日
  2. ^ BoxRecレーティング 【国内/男子】スーパーウェルター級 (69.85 kg以下) BOXINGアンテナ
  3. ^ 【スポーツ異聞】初の世界戦に燃えるボクシング井上岳志「命懸けでやる」 産経新聞 2018年12月18日
  4. ^ 初世界戦の井上岳志、女郎グモ作戦で重量級の壁破る 日刊スポーツ 2018年12月5日
  5. ^ 井上岳志 世界初挑戦@米 ボクシングモバイル
  6. ^ 井上岳志 特集記事 ワールドスポーツボクシングジム公式サイト 2018年12月6日
  7. ^ 国体王者の井上岳志がプロ入り表明 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月14日
  8. ^ まずは1勝、将来は世界王者 ボクシングモバイル 2014年8月16日
  9. ^ 3年ぶり復帰の高山和徳、日本4位の上野から勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月14日
  10. ^ 中澤奨、井上岳志ら日本ランキング入り Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月26日
  11. ^ 藤本京太郎がOPBF王座獲得、渡部は井上岳に敗れる Boxing News(ボクシングニュース) 2017年1月14日
  12. ^ 1月の月間MVPは藤本京太郎、敢闘賞に荒川仁人 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年2月13日
  13. ^ 井上岳志が日本SW級新王者、斉藤幸伸丸を7回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月25日
  14. ^ 井上岳志が長濱陸を8回TKO、日本S・ウェルター級V1 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月10日
  15. ^ 井上岳志が8回TKO勝ち、OPBF&WBO・AP王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月10日
  16. ^ 井上岳志が日本王座返上、野中悠樹とIBF2位決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月18日
  17. ^ 井上岳志が野中悠樹に判定勝ち IBF2位決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年4月26日
  18. ^ 1.26井上岳志がアメリカで世界初挑戦無敗のWBO・S・ウェルター級王者ムンギアに挑む Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月5日
  19. ^ 日本勢は新たに4選手がランクイン ボクシングモバイル 2018年12月18日
  20. ^ 仲村正男がSフェザー級王座に ボクシングモバイル 2019年1月11日
  21. ^ 井上岳志らしさ出すも及ばず、ムンギアに判定負け Boxing news(ボクシングニュース)
  22. ^ 井上岳志が2回KO勝ち WBOアジア王座返り咲き Boxing News(ボクシングニュース)2019年8月3日
  23. ^ 井上岳志が2回終了TKO勝ち 世界再挑戦に意欲 WBOアジアパシフィックS・ウェルター級V1 Boxing News(ボクシングニュース)2020年1月18日
  24. ^ WBO9位の井上岳志 無冠戦に判定勝ち S・ウェルター級で「世界あきらめない」 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月7日
  25. ^ チャリティーボクシングイベント『LEGEND』これは凄いイベント!キービジュアル解禁”. PR TIMES (2021年2月8日). 2022年1月6日閲覧。
  26. ^ 世界ランカー 井上岳志がS・ウェルター級2冠獲得 天熊丸木凌介を圧倒し6回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月5日
  27. ^ S・ウェルター級世界ランカー 井上岳志が6回TKOでWBO・AP王座V2「来年勝負をかけたい」 Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月12日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
野中悠樹
第37代日本スーパーウェルター級王者

2017年4月25日 - 2018年1月17日(返上)

空位
次タイトル獲得者
新藤寛之
前王者
ラーチャシー・シッサイトーン
第35代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者

2017年11月10日 - 2018年12月18日(返上)

空位
次タイトル獲得者
李鄭敬
空位
前タイトル保持者
渡部あきのり
第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者

2022年11月5日 - 現在

次王者
N/A