井上岳志
基本情報 | |
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本名 | 井上 岳志 |
階級 | スーパーウェルター級 |
身長 | 173cm |
リーチ | 173cm |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1989年12月1日(35歳) |
出身地 | 東京都足立区[1] |
スタイル | オーソドックス[2] |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 25 |
勝ち | 20 |
KO勝ち | 12 |
敗け | 2 |
引き分け | 3 |
井上 岳志(いのうえ たけし、1989年12月1日 - )は、日本のプロボクサー。東京都足立区出身。ワールドスポーツボクシングジム所属。第37代日本スーパーウェルター級王者、第35代・第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者、現WBOアジア太平洋スーパーウェルター級王者。
人物
[編集]小・中学校ではサッカーをやっており、ボクシングは中学3年生から始めた[3]。
駿台学園高校時代は国体優勝を果たして[4]、法政大学ではボクシング部主将を務めた[5]。
来歴
[編集]2013年11月14日、後楽園ホールで米澤重隆の引退スパーリングの相手を務めた後、ワールドスポーツボクシングジムからのプロ入りを表明した[7]。
2014年8月2日、足立区総合スポーツセンターで永田大士とのプロデビュー戦に臨んで、0-1の引き分けで終わった[8]が、同年11月14日に行われた試合にて3回1分18秒KO勝ちでプロ初白星を挙げた[9]。
2015年2月、小口幸太に勝利して同月にJBCの発表した最新ランキングで初めてウェルター級日本ランク入りを果たす[10]。
その後6連勝して2017年1月14日に後楽園ホールで行われた「第557回ダイナミックグローブ」にて渡部あきのりとスーパーウェルター級8回戦を行い、3-0(78-74×2、79-73)で判定勝ちを収めた[11]。なおこの試合で東日本ボクシング協会から2017年1月度月間賞新鋭賞を受賞した[12]。
同年4月25日に後楽園ホールで行われた「DANGAN180」のメインイベントにて日本スーパーウェルター級1位の斉藤幸伸丸と日本スーパーウェルター級王座決定戦を行い、7回1分10秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した[13]。
また同年8月10日に後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」のセミで日本スーパーウェルター級1位の長濱陸と日本スーパーウェルター級タイトルマッチを行い、8回1分52秒TKO勝ちを収めて日本王座初防衛に成功した[14]。そして同年11月10日に後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者のラーチャシー・シットサイトーンとOPBF東洋太平洋並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級タイトルマッチを行い、8回2分51秒TKO勝ちを収めてOPBF王座及びWBOアジアパシフィック王座を獲得した[15]。
2018年1月17日付で日本スーパーウェルター級王座を返上[16]。同年4月26日に後楽園ホールで野中悠樹とIBFスーパーウェルター級2位決定戦を行い、12回3-0(115-113、116-113、116-112)の判定勝ちを収め指名挑戦者になっているジュリアン・ウィリアムズとの指名挑戦者決定戦を行える権利を獲得した[17]。
同年12月5日、2019年1月26日にWBOスーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギアとWBOスーパーウェルタータイトルマッチを行うことが発表された[18]。また同月中にOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座を返上[19]、2019年1月11日に発表されたWBOアジアパシフィックランキングでは、同級王座を返上したことも判明した[20]。
2019年1月26日、ヒューストンのトヨタ・センターでWBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギアに挑戦するが、12回0-3(108-120×2、109-119)の判定負けを喫し初黒星、王座獲得とはならなかった[21]。
2019年8月3日、後楽園ホールで再起戦としてパトムサック・パトンポートンと以前保持していたWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦を行い、2回2分24秒KO勝ちを収め、王座を獲得した[22]。
2019年10月19日、タイ・バンコクでアニルット・ネルンディとノンタイトルマッチを行い、1回1分39秒TKO勝ちを収めた。
2020年1月18日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級4位の蘇程を相手に防衛戦を行い、2回終了時に蘇陣営が棄権を申し込んだことにより2回終了TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[23]。
2020年11月7日、後楽園ホールで日本ミドル級13位のワチュク・ナァツと対戦し、8回3-0(78-75、78-74、79-73)で判定勝ちを収めた[24]。
2021年2月11日、国立代々木競技場で開催のチャリティーボクシングイベント『LEGEND』で東京五輪ミドル級日本代表・森脇唯人とエキシビジョンマッチを行った[25]。
2021年11月17日、オーストラリア・シドニーのクードス・バンク・アリーナでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級1位のティム・チューとWBOアジアパシフィック・WBOグローバルスーパーウェルター級王座統一戦を行い、12回0-3(107-120、108-119×2)の判定負けを喫し王座統一に失敗、WBOアジアパシフィック王座から陥落した。
2022年11月5日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級4位の丸木凌介とOPBF東洋太平洋並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦を行い、6回2分31秒TKO勝ちを収めWBOアジアパシフィック王座とOPBF王座返り咲きに成功し、再び2冠王者となった[26]。
2023年5月13日、フィリピン・マニラのオカダマニラホテル&カジノでWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級8位のウェルジョン・ミンドロと対戦し、12回1-1(114-114、117-111、113-115)の判定で引き分けるも、初防衛に成功した。
2023年10月12日、有明アリーナで開催された「FEDELTA presents TREASURE BOXING PROMOTION 4」にてWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級15位のサェンガナン・シットサイトーンとWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級タイトルマッチを行い、6回2分2秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[27]。
2024年3月18日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級1位並びにWBOアジアパシフィックスーパーウェルター級8位のウェイド・ライアンと対戦し、12回1-0(115-113、114-114×2)の判定で引き分けるも、OPBF王座の初防衛とWBOアジアパシフィック王座の3度目の防衛に成功した。
獲得タイトル
[編集]- 第37代日本スーパーウェルター級王座(防衛1=返上)
- WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(防衛0=返上)
- 第35代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座(防衛0=返上)
- WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(2期目:防衛1)
- 第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座(防衛1)
- WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座(3期目:防衛3)
戦績
[編集]- アマチュアボクシング - 55戦39勝(21KO)16敗
- プロボクシング - 25戦20勝(12KO) 2敗3分
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2014年8月2日 | △ | 6R | 判定0-1 | 永田大士(三迫) | 日本 | プロデビュー戦 |
2 | 2014年11月14日 | ☆ | 3R 1:18 | KO | サームソン・ソーメーター | タイ | |
3 | 2015年2月19日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | 小口幸太(宮田) | 日本 | |
4 | 2015年4月16日 | ☆ | 2R 0:42 | KO | クイブリー・シットニワット | タイ | |
5 | 2015年7月30日 | ☆ | 8R | 判定2-1 | 成田永生(八王子中屋) | 日本 | |
6 | 2015年11月13日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | 美柑英男(渥美) | 日本 | |
7 | 2016年4月22日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | エルフェロス・ベガ (MSG平石) | コロンビア | |
8 | 2016年9月4日 | ☆ | 3R 0:34 | TKO | ファーサンハン・オーベンジャマッド | タイ | |
9 | 2016年11月11日 | ☆ | 2R終了 | TKO | 李贊浩 | 韓国 | |
10 | 2017年1月14日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | 渡部あきのり(角海老宝石) | 日本 | |
11 | 2017年4月25日 | ☆ | 7R 1:10 | TKO | 斉藤幸伸丸(輪島功一スポーツ) | 日本 | 日本スーパーウェルター級王座決定戦 |
12 | 2017年8月10日 | ☆ | 8R 1:52 | TKO | 長濱陸(白井・具志堅) | 日本 | 日本王座防衛1→返上 |
13 | 2017年11月10日 | ☆ | 8R 2:51 | KO | ラーチャシー・シットサイトーン | タイ | OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級タイトルマッチ・WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦 OPBF・WBOアジア太平洋王座獲得→返上 |
14 | 2018年4月26日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | 野中悠樹(井岡) | 日本 | IBFスーパーウェルター級2位決定戦 |
15 | 2019年1月26日 | ★ | 12R | 判定0-3 | ハイメ・ムンギア | メキシコ | WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ |
16 | 2019年8月3日 | ☆ | 2R 2:24 | KO | パトムサック・パトンパトン | タイ | WBOアジア太平洋王座決定戦 |
17 | 2019年10月19日 | ☆ | 1R 1:39 | TKO | アニルット・ネルンディ | タイ | |
18 | 2020年1月18日 | ☆ | 2R終了 | TKO | 蘇程 | 中国 | WBOアジア太平洋防衛1 |
19 | 2020年11月7日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ワチュク・ナァツ(マーベラス) | 日本 | |
20 | 2021年11月17日 | ★ | 12R | 判定0-3 | ティム・チュー | オーストラリア | WBOアジアパシフィック・WBOグローバルスーパーウェルター級王座統一戦 WBOアジア太平洋王座陥落 |
21 | 2022年6月4日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | ワチュク・ナァツ(マーベラス) | 日本 | |
22 | 2022年11月5日 | ☆ | 6R 2:31 | TKO | 丸木凌介(天熊丸木) | 日本 | OPBF・WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦 |
23 | 2023年5月13日 | △ | 12R | 判定1-1 | ウェルジョン・ミンドロ | フィリピン | WBOアジア太平洋防衛1 |
24 | 2023年10月12日 | ☆ | 6R 2:02 | TKO | サェンガナン・シットサイトーン | タイ | WBOアジア太平洋防衛2 |
25 | 2024年3月18日 | △ | 12R | 判定1-0 | ウェイド・ライアン | オーストラリア | WBOアジア太平洋防衛3・OPBF防衛1 |
テンプレート |
脚注
[編集]- ^ 井上、日本人5人目王座へワクワク 「負けるつもりな一切ない」 スポニチ 2018年12月6日
- ^ BoxRecレーティング 【国内/男子】スーパーウェルター級 (69.85 kg以下) BOXINGアンテナ
- ^ 【スポーツ異聞】初の世界戦に燃えるボクシング井上岳志「命懸けでやる」 産経新聞 2018年12月18日
- ^ 初世界戦の井上岳志、女郎グモ作戦で重量級の壁破る 日刊スポーツ 2018年12月5日
- ^ 井上岳志 世界初挑戦@米 ボクシングモバイル
- ^ 井上岳志 特集記事 ワールドスポーツボクシングジム公式サイト 2018年12月6日
- ^ 国体王者の井上岳志がプロ入り表明 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月14日
- ^ まずは1勝、将来は世界王者 ボクシングモバイル 2014年8月16日
- ^ 3年ぶり復帰の高山和徳、日本4位の上野から勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月14日
- ^ 中澤奨、井上岳志ら日本ランキング入り Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月26日
- ^ 藤本京太郎がOPBF王座獲得、渡部は井上岳に敗れる Boxing News(ボクシングニュース) 2017年1月14日
- ^ 1月の月間MVPは藤本京太郎、敢闘賞に荒川仁人 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年2月13日
- ^ 井上岳志が日本SW級新王者、斉藤幸伸丸を7回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月25日
- ^ 井上岳志が長濱陸を8回TKO、日本S・ウェルター級V1 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月10日
- ^ 井上岳志が8回TKO勝ち、OPBF&WBO・AP王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月10日
- ^ 井上岳志が日本王座返上、野中悠樹とIBF2位決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月18日
- ^ 井上岳志が野中悠樹に判定勝ち IBF2位決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年4月26日
- ^ 1.26井上岳志がアメリカで世界初挑戦無敗のWBO・S・ウェルター級王者ムンギアに挑む Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月5日
- ^ 日本勢は新たに4選手がランクイン ボクシングモバイル 2018年12月18日
- ^ 仲村正男がSフェザー級王座に ボクシングモバイル 2019年1月11日
- ^ 井上岳志らしさ出すも及ばず、ムンギアに判定負け Boxing news(ボクシングニュース)
- ^ 井上岳志が2回KO勝ち WBOアジア王座返り咲き Boxing News(ボクシングニュース)2019年8月3日
- ^ 井上岳志が2回終了TKO勝ち 世界再挑戦に意欲 WBOアジアパシフィックS・ウェルター級V1 Boxing News(ボクシングニュース)2020年1月18日
- ^ WBO9位の井上岳志 無冠戦に判定勝ち S・ウェルター級で「世界あきらめない」 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月7日
- ^ “チャリティーボクシングイベント『LEGEND』これは凄いイベント!キービジュアル解禁”. PR TIMES (2021年2月8日). 2022年1月6日閲覧。
- ^ 世界ランカー 井上岳志がS・ウェルター級2冠獲得 天熊丸木凌介を圧倒し6回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月5日
- ^ S・ウェルター級世界ランカー 井上岳志が6回TKOでWBO・AP王座V2「来年勝負をかけたい」 Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月12日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]空位 前タイトル保持者 野中悠樹 |
第37代日本スーパーウェルター級王者 2017年4月25日 - 2018年1月17日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 新藤寛之 |
前王者 ラーチャシー・シッサイトーン |
第35代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者 2017年11月10日 - 2018年12月18日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 李鄭敬 |
空位 前タイトル保持者 渡部あきのり |
第38代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者 2022年11月5日 - 現在 |
次王者 N/A |