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五色桜大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
首都高速C2号標識
五色桜大橋
五色桜大橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 東京都足立区
交差物件 荒川 (関東)
建設 -2002
構造諸元
形式 アーチ橋
材料
全長 146.2 m[1]
高さ 53 m[2]
最大支間長 142.2 m[1]
地図
五色桜大橋の位置(東京都区部内)
五色桜大橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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五色桜大橋(ごしきざくらおおはし、Goshiki Zakura Big Bridge)は、東京都足立区荒川(荒川放水路)に架かる首都高速中央環状線の橋である。江北ジャンクション王子北出入口の間に位置する。事業中は荒川アーチ橋の仮称が与えられていた[3][4]

概要

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荒川の河口から16.5 km[5]の地点に架かる世界初の2層構造のダブルデッキニールセンローゼ橋[6][7]で、上層部が内回り(板橋方面)、下層部が外回り(江北方面)となっている[8]。橋軸に斜角が付けられた斜橋であり、流心に対し直角になっていない。右岸は豊島5丁目宮城2丁目を分かち、左岸は足立区江北2丁目に至る。日没から22時まで橋の白色LED照明を使用したライトアップが行なわれている。橋の管理者は首都高速道路公団である[3]。また、災害時に防災拠点等に緊急輸送を行なうための、東京都の特定緊急輸送道路に指定されている[9]。この付近の荒川堤一帯がかつて五色のが咲く名所だったことからこの名が付けられた[6][2]2002年土木学会田中賞を受賞している[1]。また、2007年度に全建賞を受賞している[10]

  • 構造:2層式ニールセンローゼ橋
  • 全長:146.207 m[1]
  • 支間長:142.241 m[2]
  • 高さ:水面から53 m(内、アーチリブの高さは32 m)[2]
  • 有効幅員:14.993 m〜16.0 m(上層) / 16.225 m〜16.0 m(下層)[4]
  • 車線数:上下各2車線 (一部江北ジャンクションに掛かっているためゼブラゾーンで制御されているが、3〜4車線に相当する幅がある。)
  • 着工:1990年11月[11]
  • 竣工:1995年2月[11]
  • 開通:2002年12月25日[11]

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その他

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橋のイルミネーション
  • 1992年(平成4年)3月16日午前11時10分頃、橋脚の建設の際に設けられた長さ10メートル幅2メートルの鉄板製の足場が、その支えとなる鉄パイプが突然折れた事で45度傾き、架設作業に従事していた作業員9人が川に転落する事故を起こしている。8人が救助されたが1人は重体で発見され、翌日死亡している[12][13]
  • 2007年12月14日より、走行する車両の振動を利用する振動発電の実験が行われ、夜間のイルミネーションの一部をその電力で補うものであった[14]が、発電量が想定より少なく安定性も低かったため、現在は取りやめている(中止日時不詳)[8]
  • 橋付近の宮城ゆうゆう公園内に足立区が設置した橋の紹介記念碑には、「桜」の字は旧漢字で「五色櫻大橋」と表記されている。

周辺

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橋付近はスーパー堤防化事業や五色桜に由来する桜の植樹事業が行なわれている[15]。河川敷は荒地が目立つ。

風景

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隣の橋

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(上流) - 新荒川大橋 - 鹿浜橋 - 五色桜大橋 - 江北橋 - 扇大橋 - (下流)

脚注

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  1. ^ a b c d 田中賞作品部門受賞一覧”. 公益社団法人 土木学会. 2015年7月31日閲覧。
  2. ^ a b c d 五色桜大橋の概要”. 首都高ドライバーズサイト. 2017年2月26日閲覧。
  3. ^ a b 荒川アーチ橋”. 鋼橋技術研究会. 2014年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月21日閲覧。
  4. ^ a b 荒川アーチ橋(仮称)の設計・製作・架設 36頁。
  5. ^ 荒川下流河川維持管理計画【国土交通大臣管理区間編】” (PDF). 国土交通省関東地方整備局 荒川下流河川事務所. p. 73(巻末-7) (2012年3月). 2014年11月4日閲覧。
  6. ^ a b 橋 BRIDGE IN JAPAN 2002-2003』(PDF)土木学会、1988年4月、27頁http://www.jsce.or.jp/committee/struct/bridges_hp/pdf/bridge_2002_2003.pdf 
  7. ^ 広報委員会(編)「最近完成した橋(2)」『虹橋』第67号、日本橋梁建設協会、2003年1月、95頁、2015年7月31日閲覧 
  8. ^ a b 首都高C2中央環状線 失われた「世界初」とは? 構造で世界初「五色桜大橋」の秘密”. 乗りものニュース (2020年6月26日). 2020年11月6日閲覧。
  9. ^ 特定緊急輸送道路図”. 東京都耐震ポータルサイト (2013年). 2017年3月7日閲覧。
  10. ^ 首都高の技術”. 首都高速道路株式会社. 2017年2月26日閲覧。
  11. ^ a b c 建設ステップ”. 首都高ドライバーズサイト. 2017年2月26日閲覧。
  12. ^ “高速道工事現場、足場落下、荒川へドボン――8人救助1人重体。”. 日本経済新聞 夕刊 (日本経済新聞社): p. 19. (1992年3月16日) 
  13. ^ “東京・荒川の足場落下事故、意識不明の作業員死亡。”. 日本経済新聞 朝刊 (日本経済新聞社): p. 35. (1992年3月17日) 
  14. ^ 走るクルマの『振動』で発電 首都高五色桜大橋のイルミネーションを実施! -世界初の試み!首都高が生むエネルギー- - 首都高速道路株式会社 .(2007年12月10日)、2017年2月26日閲覧。
  15. ^ 荒川将来像計画2010 地区別計画” (PDF). 国土交通省 関東地方整備局 (1996年). 2018年4月14日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯35度45分55秒 東経139度45分37秒 / 北緯35.76528度 東経139.76028度 / 35.76528; 139.76028